再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

「有名であること」… New! 七詩さん

『女と男の大奥』1 New! Mドングリさん

台湾旅行。出発~Qス… New! はんらさん

源氏物語〔2帖帚木 … New! Photo USMさん

小早川家の秋★午前十… New! 天地 はるなさん

カレンダー

2013年05月11日
XML
カテゴリ: 洋画(12~)
四月に観た映画の後半です。
オススメは後からジワジワとしみて来た「舟を編む」と、作品作りに作家性を感じた「桜、ふたたびの加奈子」かな。



「舟を編む」
用例採集「舟を編む」
(1)辞書を編集する。という意味で2012年度本屋大賞になった三浦しおんの書いた小説で2013年映画化された作品の中で使われた。国語辞典「大渡海」を編集すること。作者の造語。かもしれない。

もともとが地味な辞書を編集する話なので、ジエットコースター的な面白さは期待していない。「川の底からこんにちは」的な面白さは、しかしこの大作を任された時点でどんどん毒が薄まったのか、あゝこんなもんだな、という作品になった。

役者はよくやっている。映画は映画の文法があるのだから、「言葉の面白さ」よりも、おそらくは「1番豊かな言葉は、1番ありふれた台詞に宿る」という映画だったのだと思う。しかし、成功はしていない。
「好きです」
「これからもよろしくお願いします」
これらの台詞を選んだ脚本はいいとして、映画的な感動までもいかなかった。高望みし過ぎなのかな?



最近用例採集始めました(^-^)/。
岡山弁(倉敷市美沙地域限定)です。おばあちゃんの話をよく聞く機会があって、ものすごい純粋な方言を話すのです。

やえぃ 柔らかい
タケノコの天ぷらはやえーな。

ててーたら 叩いたら
ゴボウの根はててーたら料理が出来て美味しーで。

つみーとる 瞑っている
目をつみーとる

ねべ~ ねばい
トンカツソースはねべ~ソースじゃ


(解説)

in movix倉敷
2013年4月14日
★★★★☆



「愛について、ある土曜日の面会室」
「愛、アムール」のように全ては語らない。非常に削り込まれた脚本であり、だからこそ三組の物語を二時間に押し込めることが出来たのかもしれないが、それでも私はこの監督は若いに違いないと思っていた。まさか、28歳の新人監督とまで人生経験のない若造とまでは思わなかった。映像は老練と言っていい。しかし、人生を表層しか見ていない。或いは、途中までしか見ていない。

三組の物語は同じ面会室に入って来るが、とうとう最後まで交わらない。三組の物語は「最後」を語らない。別にわかりやすい最後じゃなくていいが、監督自身がこの三組の人生の最後に興味がない気がした。そう思わせる作品って、最悪じゃないだろうか。


フランスのマルセイユを舞台に、同じ日、同じ刑務所で面会する3組の受刑者と面会人の姿を通して、様々な愛の形とそれぞれの人間模様を描き出す。出演は「ジョルダーニ家の人々」のファリダ・ラウアッジ、「預言者」のレダ・カテブ、「誘惑/セダクション」のポーリン・エチエンヌ。監督のレア・フェネールは本作で長編デビュー。


キャスト
ゾラ ファリダ・ラウアジ
セリーヌ デルフィーヌ・シェイヨー
ステファン レダ・カティブ
エルザ ディナーラ・ドルカーロワ
ピエール マルク・バルベ
ロール ポーリン・エチエンヌ
アレクサンドル ヴァンサン・ロティエ
アントワーヌ ジュリアン・リュカ
フランソワ ミカエル・エルベルディング

inシネマクレール
2013年4月17日
★★★☆☆



「桜、ふたたびの加奈子」
解説には、「すがすがしい感動を呼び起こす」と書いているが、よくある配給のミスリードである。

最初から最後まで、日本映画らしいサイコホラーの「変わり種映画」になっている。終始不安を掻き立てる佐村河内守の音楽を使い、生まれ変わりを象徴させる「サークル」のモチーフがこれでもかというぐらい映像の中で多用される。広末涼子は充分「狂気」に陥り、理性的な稲垣吾郎もいつ狂気に陥いるかわからない演出をされる。だから、あの結末はあの夫婦の幻想の世界なのだと思えばとても納得がいくし、きちんとした作品になったかもしれないが、営業的にその「汚れ役」は許されなかったのだろう。とか、いろいろ思わせる非常に面白く、怖い作品でした。

福田麻由子を久しぶりに観た。「デスノート」のスピンオフ作品以来じゃないだろうか。いい女になっている。栃木県足利市オールロケ。

(解説)
幼い娘を亡くした深い悲しみにより心に傷を負った夫婦を、広末涼子と稲垣吾郎が演じるヒューマン・ドラマ。死んだ娘の生まれ変わりに会いたいと切望する妻と彼女を支える夫、妊娠中の女子高生と彼女を見つめる男子高校生、彼らの接点となる古本屋の店主による物語が描かれる。新津きよみの小説を原作にメガホンを取ったのは、デビュー作『飯と乙女』が、モスクワ国際映画祭にて最優秀アジア映画賞に輝いた栗村実。咲き誇る桜と奇跡を信じる人々の物語が美しくつづられ、すがすがしい感動を呼び起こす。
in movix倉敷
2013年4月18日
★★★★☆



「リンカーン」
戦いは軍人が行う。政治家は、その後の長い長い民主主義を保証しなければならない。「もう戦いは終わりだ」スピルバーグの願いはその辺りにあったのかもしれない。

しかしながら、合衆国史に疎い私は、憲法修正13条を巡る議会工作のあれこれについていけなくて、よーわからん、というのが正直な処である。

それぞれが重厚な演技をしているのであるが、そういうわけで、心に響かない作品でした。

本当は、改憲にはどれほどの困難さがあるのか、硬性憲法の一つの改憲過程を描いたことになったのかもしれないが、よくわからなかったので、語れません(^_^;)。
(解説)
巨匠スティーヴン・スピルバーグによる、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの伝記ドラマ。奴隷制の廃止と禁止を強固なものにし、泥沼化した南北戦争を終結させるため、憲法の修正に挑むリンカーンの戦いを重厚なタッチで映し出していく。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』などのダニエル・デイ=ルイスがリンカーンにふんし、国と人民の未来をめぐる理想と現実に苦悩する彼の胸中を見事に体現。『50/50 フィフティ・フィフティ』のジョセフ・ゴードン=レヴィットら、脇を固める実力派の妙演も見逃せない。

in movix倉敷
2013年4月20日
★★★☆☆







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年05月11日 07時36分59秒
コメント(0) | コメントを書く
[洋画(12~)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504 @ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: