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2014年06月09日
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カテゴリ: 洋画(12~)
5月に観た映画をまとめます。全部で10作品でした。少し多いので、前後編に分けます。

春休みが終わって一段落して力作が出て来た月だったのではないかと思います。



「アメイジングスパイダーマン2」
前作のスパイダーマンは9.11を受けて、「ヒーローの責任とは何か」ということにかなり悩んでいた。それに対して今回のスパイダーマンはビックリするほど悩まない。いや、悩んでいるのだが、それを描かない。しかも、かなり重い現実を突きつけられるのにである。これが、この10年間のアメリカの責任の取り方だったと言える。

それにしても、もとは友だちだった敵役が何故スパイダーマンを憎むようになったのか、納得する人はいたんだろうか。

因みに、事情があって3Dで観たけど、400円分の価値はないことを報告しておきます。

まるでジェットコースターに乗ったような映像は健在。そのためだけに観た方がいいですね。

■ 解説
キャストとスタッフを一新した人気アメコミ超大作の第2弾。超人的能力を駆使して正義の味方スパイダーマンとして活躍する青年ピーターが、ニューヨークの平和を脅かす敵たちに立ち向かう。監督のマーク・ウェブ、主演のアンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーンと前作のメンバーが再結集し、『Ray/レイ』などのジェイミー・フォックス、『クロニクル』などのデイン・デハーンが新たに参加。迫力満点なアクションはもとより、ピーターに降り掛かる試練を見つめたドラマも見もの。
■ キャスト

■ スタッフ
監督: マーク・ウェブ
ムービックス倉敷
2014年5月3日鑑賞
★★★



「テルマエロマエ2」
領土拡張よりも隣国との外交によって平和を実現する。そのためにテルマエ(大衆浴場)が大きな力を発揮する。それを日本の観客は笑いながらも満足感に浸りながら鑑賞する。なんと平和な映画なのか。「テルマエロマエ」は2作目に至り見事な大団円を迎えたとおもう。エンドロールの「与作」の映像がなんとも誇らしい。

1と2を併せて観るのをお勧めする。

■ 解説
古代ローマの浴場設計技師が現代の日本へタイムスリップするヤマザキマリの人気コミックを実写映画化した『テルマエ・ロマエ』の続編。新たな浴場建設を命じられアイデアに煮詰まったルシウスが、再度日本と古代ローマを行き交うさまを描く。主演の阿部寛や上戸彩、市村正親ら主要キャストが続投し、ブルガリアに実物大のコロッセオを建設するなど大規模なロケを敢行。また、曙や琴欧洲ら現役、元力士も出演。帝国を揺るがす危機的状況を、日本の風呂文化によって救おうと頑張るルシウスの奮闘に注目。
■ キャスト
阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親

監督: 武内英樹
原作: ヤマザキマリ
脚本: 橋本裕志
in movix倉敷
2014年5月4日





「あなた方は病に侵されている。平和ボケという病にね」
「あなたこそ、病に侵されていますよ。国防という流行り病にね」


ネタバレを含みます。サスペンス部分のネタバレにはならないと思います。

(…いいかな?)
むしろ、相棒史上最高のサスペンスとは私は思わなかった。キチンとテーマ性を持っているのが、今回の作品のいい処です。では、冒頭のやり取りに繋がる犯人の「動機」のセリフをお読みください。

「私のしたことが非合法だというのは、わかりきっている。しかし、相手がこの兵器でやって来た時に指を加えてそのままにするのですか?かの国が助けてくれるわけではない。むしろ手を組むかもしれない。反撃の兵器を持つことが、最高の自衛なのです。私が非合法だというのならば、核兵器はどうなんですか?持てる国と持てない国があるのは、おかしくはないですか?」

若者と、これをもとに話し合ってみたい。

■ あらすじ
東京から約300キロ離れた島・鳳凰島で馬に蹴られた男性が死亡する事故が発生。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と甲斐享(成宮寛貴)は、不思議なうわさのある島の実態を調査することに。その島は実業家(宅麻伸)が所有し、元自衛隊員が集まり訓練に励んでいた。右京は男性の死亡理由が事故ではなく殺人であると確信。島には特命係、捜査一課、鑑識課が集結するが、彼らを何者かが襲撃し……。
■ 解説
2002年より連続テレビドラマとしてオンエアされて人気を博す刑事ドラマ「相棒」のおよそ3年半ぶりとなる劇場版。太平洋に位置する孤島を舞台に、水谷豊演じる警視庁特命係の刑事・杉下右京とその相棒で成宮寛貴演じる甲斐享が、実業家が所有し、元自衛隊員が訓練をする謎の島の真相を探るべく捜査に乗り出す。六角精児や川原和久らレギュラー陣のほか、伊原剛志や釈由美子、そしてかつての相棒である及川光博などが共演。防衛省や国の権力者の暗躍、ジャングルや岩礁での捜査など、劇場版ならではのスケールに期待が膨らむ。
■ キャスト
水谷豊、成宮寛貴、伊原剛志、釈由美子、風間トオル、六平直政、吉田鋼太郎、渡辺大、宅麻伸、鈴木杏樹、真飛聖、川原和久、大谷亮介、山中崇史、山西惇、六角精児、神保悟志、小野了、片桐竜次、及川光博、石坂浩二
■ スタッフ
監督: 和泉聖治
脚本: 輿水泰弘
in movix倉敷
2014年5月9日
★★★★☆



「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」
矢口監督なので、安心してクスクス笑えて共感できて気持ちよく終われた。のだが、ちょっと予定調和がありすぎて物足りない部分も(同級生の大学生がやって来て都会風を吹かすのに、主人公が反発するという展開は、あまりにもありすぎ)。

自治体主導の次世代育成プログラムの一貫なのだろうけど、あらゆる専門職には「タイヘンさと、魅力がある」。それをずっと監督は
うまい事作品にして来た。林業でも当たり前のことなんだけど、それでもなかなか若者が定着しないのは、伊藤英明扮する先輩たちがスパルタ教育と人権無視を混同しているからではないだろうか。そういうことまで描いたら、社会派作品になってしまうのだろうか。出来たら、里山資本主義に繋がる環境問題もテーマにしてほしかったけど、和歌山じゃ無理か。

伊藤英明と染谷将太は「悪の教典」では殺し殺された仲だけど、人間関係は田舎に向かったほうがよくなる(^_^;)。

多分ふんどし姿の人々が動員されたのだろうけど、岡山県西大寺会陽の林グループが協力していた。ビックリ。
■ あらすじ
大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。
■ 解説
『ウォーターボーイズ』など数々のヒット作を送り出してきた矢口史靖監督が、人気作家・三浦しをんのベストセラー小説「神去なあなあ日常」を映画化した青春ドラマ。あるきっかけで山奥の村で林業に従事することになった都会育ちの若者が、先輩の厳しい指導や危険と隣り合わせの過酷な林業の現場に悪戦苦闘しながら、村人たちや自然と触れ合い成長していく姿を描く。『ヒミズ』などの染谷将太をはじめ、長澤まさみ、伊藤英明、ベテラン柄本明らが共演する。
■ キャスト
染谷将太、長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、マキタスポーツ、有福正志、近藤芳正、光石研、柄本明
■ スタッフ
監督・脚本: 矢口史靖
原作: 三浦しをん
in movix倉敷
2014年5月15日
★★★★☆



「ブルージャスミン」
この映画の凄さは、他の誰かが延々と語ってくれることだろうから、私は私にとってのこの映画の意味について考えようと思う。

ジャスミンの人生はおそらく今までもこれからも私とは全く接点を持たない人生を送ると思う。彼女のセレブ趣味は私には単なる洋服にしか見えないし、彼女がこれから送るであろう閉鎖的な空間も知ったこっちゃない。だからこの作品がいかに素晴らしいかろうと、私の人生にはひとつも寄与しない。のだろうか?否、私はジャスミンの上昇思考一辺倒高飛車女と、ジンジャーのビンボー尻軽女に、人生の何分かの一を振り回されたし、これからも振り回される恐れがある。この決して共感出来ない女たちのクルクル回る表情の変化を学習することは、おそらく私の人生に大きく寄与することだろう。

…などと書けば、
「そういうアンタはどうなの!」
と言われそうなので、作品に即して若干述べて終わりたい。

ケイトは終盤に至るまでほとんど病気を患っていたとは感じさせなかった。至る所に病的な部分はあったのだが、それは彼女の性格だと思わせていた。この微妙な匙加減が、ラストの余韻を持たせる終わり方に繋がっている。

ジャスミンの悩みは、おそらくウディ・アレンの悩みでもあるのだろう。映画興行は詐欺行為に似ている。出資者からいつ「騙された!カネ返せ」と言われるか、いつも恐怖に怯えていた可能性はあるのだろう。シリアスだけど、何処かおかしみがあり、哀れでもある、アレンのオリジナル脚本はやはり凄い。もうこんなオリジナル脚本を書ける人はハリウッドにはいないだろう。

(解説)
 『ミッドナイト・イン・パリ』『ローマでアモーレ』などのロマンティック・コメディ路線から一転、ウディ・アレン監督がシリアスな作風にギアチェンジした本作は、ひとりの女性の転落人生とその複雑な胸の内をあぶり出す人間ドラマだ。虚栄心とプライドで塗り固められたヒロインの華麗なる“過去”と、痛々しすぎるほど悲惨な“現在”とを対比させながら、セレブが身も心も破綻していく様を容赦なく映し出す。78歳にして新たな絶頂期をひた走るアレンが創造した主人公は、現代性と真実味を帯び、「女性映画を撮らせたらアレンは随一(タイム誌)」との評に誰もが納得するだろう。これまで3度の受賞を誇るアカデミー脚本賞に通算16本目のノミネートを数えた本作でも“話術の達人”ぶりを大いに発揮している。

 主人公にはケイト・ブランシェット。虚言と現実逃避を繰り返し、ひたすら堕ちていくジャスミンのはかなさと哀しみを体現した、鬼気迫る演技は『欲望という名の電車』『サンセット大通り』といった伝説的なヒロインのそれに比肩すると言えよう。大本命と目されたオスカーも手中に収めた。
出演 ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンス、アレック・ボールドウィン、ピーター・サースガード
inシネマクレール
2014年5月18日
★★★★★





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最終更新日  2014年06月09日 19時00分54秒
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