再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

台湾旅行。淡水老街… New! はんらさん

「リベラル」と「左… New! 七詩さん

図書館大好き646 New! Mドングリさん

6月のおしゃれ手紙:… New! 天地 はるなさん

ジェームズ・ホーズ… New! シマクマ君さん

カレンダー

2015年04月05日
XML
カテゴリ: 洋画(12~)
三月に観た映画は結局13作品になりました。三回に分けて紹介します。



さて、今日は映画サークルやその繋がりのサークル合同で、なんと日本三大名園の一つ「後楽園」で花見をしました。久しぶりの後楽園、昨日の雨で「桜ながし」の散りかけでした。



花見をしたのはこの廉池軒(れんちけん)。園内に点在する亭舎の中で、池田綱政が最も好んでいたらしく後楽園散策をする場合必ずここで朝食を採っていたらしい。



花見弁当はこんなオシャレなものを用意してくれていました。それだけではなく、皆が持ち寄った想い思いの料理や酒が並んで、とっても愉しいものになりました。廉池軒は毎年一年前に予約をしないと取れない所です。







岡山後楽園の説明を始めると、おそらく一つの記事ではすまないみたいなので、省略して、私の携帯では素晴らしい景色は撮れないので、その一端を。こういう何気ない落ち花の一つににも、庭園整備の成果が現れている。と私は思う。



閑話休題。先ずは三月に観た四作品を紹介。
「くちびるに歌を」
一つひとつの場面を丁寧に撮り、中学生たちも後半になるに連れてどんどん上手くなってゆき、新垣結衣の大根ぶりが気にならなくなった。佳作。

子どもの時の純真さを思い出し、未来に向かって後押ししてくれるような作品。

ただ一つ、ソプラノの男の子の生きている意味を、あのままでは男の子が思っているのを肯定することになるけど、お母さんから「違うわよ」という場面を作って欲しかった。


産休を取ることになった親友の音楽教師ハルコ(木村文乃)の代理として、生まれ故郷の五島列島にある中学の臨時教師となった柏木(新垣結衣)。天賦の才能を持つピアニストとして活躍したうわさのある美女だが、その性格はがさつで乗り回す車もボロいトラック。住民たちの注目を浴びる中、彼女はコンクール出場を目標に日々奮闘している合唱部の顧問に。そして部員たちに、課題として15年後の自分に宛てた手紙を書かせる。やがて、部員たちがつづった手紙から、それぞれが抱える苦悩や秘密が浮き上がってくるが……。
■ 解説
シンガー・ソングライター、アンジェラ・アキの名曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を題材にしたテレビドキュメントから着想を得た中田永一の小説を実写化。輝かしい才能を持つピアニストだった臨時教員の女性が、生まれ故郷の中学校の合唱部顧問として生徒たちと心を通わせていく。メガホンを取るのは、『ソラニン』『ホットロード』などの三木孝浩。『ハナミズキ』などの新垣結衣がヒロインにふんし、その脇を木村文乃、桐谷健太ら実力派が固める。オールロケを敢行した長崎の風景も見もの。
■ キャスト
新垣結衣、木村文乃、桐谷健太、恒松祐里、下田翔大、葵わかな、柴田杏花、山口まゆ、佐野勇斗、室井響、渡辺大知、眞島秀和、石田ひかり、木村多江、小木茂光、角替和枝、井川比佐志
■ スタッフ
監督: 三木孝浩
原作: 中田永一
主題歌: アンジェラ・アキ
脚本: 持地佑季子
脚本: 登米裕一

2015年3月1日
★★★★☆



「アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48 」
基本的にファンでない人はついていくのがやっとのドキュメンタリーだと思う。平日の朝一番、観客席は見事にむさ苦しいおっさんばかりがほぼ1人で観にきていた。

CM映像では、松井珠理奈の出番がなかったので、SKE全体の群像映像かと思いきや、蓋を開ければ珠理奈に始まり珠理奈に終わる構成だった。

しかし、実際SKEの6年間を描くとすれば、珠理奈が主人公にならざるを得ないだろう。初めてセンターが珠理奈以外になる場面が最初に出てきて珠理奈がそれを真から祝福している、というのがそれを象徴的に表しているだろう。



第一期生、第二期生が「元気に踊るSKE」というイメージを作り上げるというのが、前半の構成。後半は公演の苦労話はすっぱりと無くなって、世代交代と卒業生の話になってゆく。八神久美がどうして出て来ないんだ、と思ったら2012年の紅白歌合戦の舞台裏での「激」の場面で初めて出てくる。なるほど、上手い使い方だった。しかし、それだからなお一層、秦佐和子が一瞬のみ出てインタビューはおろか群像でもほとんどカットされていたのが気になる。卒業後学生や社会人に
なった娘たちもたくさん出てきたのに、彼女は芸能界志望だったはずだ。何があったのか。

珠理奈が云う。
「(私に代わって)SKEを代表する人が早く出てきたらいい。そうじゃないとSKEの未来がない」
まだ、18歳そこそこの彼女がそういうのである。SKEの底深さがそういう処にある。



この画面はファンの間では有名な場面。真ん中で手をあげているのは、デビュー控えて鬼コーチから「私の踊りはデビュー控えて恥ずかしくないと思う人は手をあげて」と言われて一期生の中で唯一手をあげている12歳の松井珠理奈の姿である。あの鬼コーチでさえ、納得する姿だったらしい。
(解説)
名古屋で6年前に誕生し、群雄割拠のアイドル業界においてつねに独自の地位を確立してきたSKE48。その戦いの歴史がドキュメンタリー映画となってついに登場!第1期オーディションで秋元康総合プロデューサーに「ダイヤの原石を見つけた」と言わせた、当時12歳の松井珠理奈。一方、歌もダンスも未経験、最後列からのスタートとなった松井玲奈。対照的な両エースがSKE48を一大アイドルグループへと押し上げるまでに至った、その波乱に満ちた道のりを映画は赤裸々に描いていく。
一方で、SKE48劇場を支えるメンバーたちの物語にもカメラはていねいにスポットを当ててゆく。センター交代劇の裏で何が起きていたのか?W松井が初めて明かす「SKE48の未来」とは!?
監督 石原真
出演 SKE48
in TOHOシネマズ岡南
2015年3月5日
★★★★☆



「幕が上がる」
アイドル映画ではありません。
でも、アイドルとしての魅力を拡げた映画でした。

アイドルは「成長」します。正直、前半は高校演劇を観ているようで辛かった。時々キラリと光るものがあるけど、粗が見えるのです。けれども、次第とそれが気にならなくなります。もちろん、最終版で全てが完璧になったわけではない。佐々木彩夏や有安杏果は最後まで不安定。でも、それも気にならなくなる。

本広監督の編集はプロの技だし、脚本は平田オリザの原作がいいのか、喜安浩平の職人技なのか、高校時代の(今では忘れかけてしまいがちな)「何処へでも行ける」感覚の再現が素晴らしい。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」、谷川俊太郎の「百万億光年の孤独」などの作品が、実に効果的に使われて、とっても素敵な青春映画になっています。

ももクロメンバーの顔と名前がやっと一致し始めた。あ、もちろん主演はチームリーダー百田夏菜子、他の2人は玉井詩織と高城れにである。

(あらすじ)
地区予選敗退。最後の大会を終えた先輩たちに代わり、部長として富士ヶ丘高校の演劇部をまとめることになった高橋さおり(百田夏菜子)。「負けたらヤなの!」と部員の前で意気込むさおりだが、悩める日々が続く。どうやったら演技が上手くなれるの?演目は何にすればよいの?「わからないー!」
そんな時、学校に新任の吉岡先生(黒木華)がやってきた。元学生演劇の女王だったらしい!美人だけどちょっと変わったその先生は、地区大会すら勝ったことのない弱小演劇部の私たちに言った。
「私は行きたいです。君たちと、全国に。行こうよ、全国!」

監督 本広克行
出演 百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏、黒木華、ムロツヨシ、清水ミチコ、志賀廣太郎
in TOHOシネマズ岡南
2015年3月5日
★★★★☆



「ジミー、野を駆ける伝説」
ジミーがしていたのは、単なる文化運動である。村の篤志家が場所を無料で提供し、それを村の仲間が「運営委員会」を作ってタイムスケジュールを作り、ダンス交流会、絵画・読書・ボクシング教室などを講師も無料、会費も無料で運営する。貧困で、愉しみもない村のコミニュティにそれが受け入れられないはずがない。しかし、それを村の「保守派」教会牧師は陰に陽に妨害する。地主は直接の暴力に訴えさらにはホールを焼き討ちする。さらには国は彼に裁判抜きの国外退去を命じた。

ブルジョワ対共産主義の対立が長いこと続き、国内で悲惨な内戦が終わって10年。「自由と平等」を目指す全ての行動は、アカ思想だとして弾圧されてゆく。しかし、彼は伝説になった。それはジミーのホールが形を変えて継続したことを示すだろう。

そして、我々はまるでジミーのように、市井に映画を語る会などの「自主的で平等な」サークルを持っている。こんなサークルが攻撃されないと断言出来ない世相になっているからこそ、ケン・ローチの作品は普遍性を持つ。引退なんて噂でも流さないで欲しい。


(解説)
英国の至宝ケン・ローチが描く、
アイルランドで唯一、国外追放となった“名もなき英雄”の物語。
『麦の穂をゆらす風』でカンヌ国際映画祭のパルムドールを獲得し、スコッチウイスキーに一発逆転を賭けた落ちこぼれたちのコメディ『天使の分け前』が日本で大ヒットしたケン・ローチ監督。この世界に誇る名匠がアイルランドにおいて唯一、裁判も開かれずに国外追放となった人物の生き様に感銘を受け、至高のヒューマンドラマを完成させた。カンヌ映画祭で上映された本作がローチ監督の "引退作品"という噂が流れ、話題が話題を呼んだという。これまでも市井の人々を真摯な視点で捉え続けてきた監督の願いは、ジミーの精神が後世へと受け継がれること。村の若者に未来を託す、このラストには監督自身の希望が込められているに違いない。
歴史上に名も挙がらない、記録にさえ残らない。
ただ人々の心に刻まれ、やがて彼は伝説となった。
《Jimmy's Hall(ジミーのホール)》とは、人々が集い、学び、踊る場所。しかし本作が最も語りたいことはホールの再建でも、ダンスでもない。野を駆け、野に生きた労働者でありながら、抜群のリーダーシップで民衆に支持された"名もなき英雄"の物語だ。実在したジミーは、誰もが知る歴史上の偉人ではなく、むしろそのプロフィールの細かな部分はほとんど知られていない。活動家の傍ら、芸術や娯楽をこよなく愛したジミーの人間性に加え、何よりもスクリーンに投影されているのは、ジミーの私利なき高潔な精神にほかならない。彼が説いた言葉の数々は、未来への希望にみちたメッセージとして眩い輝きを放ち、混迷する今を生きる私たちに深く刻まれ、すがすがしい感動を呼ぶことだろう。
inシネマクレール
2015年3月8日
★★★★☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年04月05日 18時02分53秒
コメントを書く
[洋画(12~)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504 @ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: