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2019年03月08日
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カテゴリ: 洋画(12~)

最後の3作品。力作ばかりだった。




「パッドマン 5億人の女性を救った男」
生理現象を「穢れ」と考えて、普通の生活と隔離する風習は珍しくはない。日本でも、おそらく明治の中頃までは田舎では普通にやっていたことである。しかし、100年遅れているからといってインドをなめてはいけない。ナプキンの「キモ」となるセルロースの情報を得て取り寄せるのは、アルバイト先の子供のPCからだというのが、現代インドを象徴している。インドには、日本の10倍の10億の人間がいるのだ。「インドは遅れているのではない。10億の頭脳があり、可能性がある」という有名人の演説には感動(びっくり)した。
私利私欲なく一生懸命やれば、周りが助けてくれる。これが、古今東西普遍的な真理だろう。

国連演説は何処まで実際をトレースしているのだろうか。普通は、10分以上の演説などクライマックスで持って来ない限り、脚本化しないものだが、なんとあくまでも一つのエピソードとして描いていた。その中の「生理のために女性は1年のうち5×12=60日間(二ヶ月)お金を生み出していない。私の発明は、女性に男と同様の仕事をさせる。まだ18%しか、ナプキンを使っていない。」というリングイッシュ(片言英語)での演説内容には、びっくり(感動)した。
事実と何処まであっているのか、確認したい。
歌って踊っては、出来うる限り少なくなっていた。ボリウッドも少しずつ変わっている。

(ストーリー)
「愛する妻を救いたい――。」
その想いはやがて、全女性たちの救済に繋がっていく。

インドの小さな村で新婚生活を送る主人公の男ラクシュミは、貧しくて生理用ナプキンが買えずに不衛生な布で処置をしている最愛の妻を救うため、清潔で安価なナプキンを手作りすることを思いつく。研究とリサーチに日々明け暮れるラクシュミの行動は、村の人々から奇異な目で見られ、数々の誤解や困難に直面し、ついには村を離れるまでの事態に…。それでも諦めることのなかったラクシュミは、彼の熱意に賛同した女性パリーとの出会いと協力もあり、ついに低コストでナプキンを大量生産できる機械を発明する。農村の女性たちにナプキンだけでなく、製造機を使ってナプキンを作る仕事の機会をも与えようと奮闘する最中、彼の運命を大きく変える出来事が訪れる――。

(解説)
インドで初登場NO.1の大ヒット!
衛生的なナプキンが手に入らず生理障害に苦しむインドの女性たちの現状、そして男性が“生理”について語るだけでも奇異な目で見られるインド社会の中で公開した本作は初登場NO.1の大ヒット!主人公ラクシュミ役のアクシャイ・クマールがみせたクライマックスの演説シーンは圧巻で観客を感動と涙の渦に巻き込む。

インドに革命を起こした<パッドマン>ことムルガナンダム氏
本作の物語には実在のモデルがいる。モデルとなったのはアルナーチャラム・ムルガナンダム氏。1962年南インド生まれの56歳。彼は商用パッド(ナプキン)の3分の1もの低コストで衛生的な製品を製造できるパッド製作機の発明者。かつ、女性たち自らがその機械を使い、作ったナプキンを女性たちに届けるシステムを開発した彼の活動は高く評価されて、2014年には米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたほか、2016年にはインド政府から褒章パドマシュリも授与された。
ボリウッドの実力派俳優たちが熱演
主人公ラクシュミに扮するのは、素朴で誠実な男性を演じさせたら右に出る者がいない人気男優、“インドのジョージ・クルーニー(!?)”ことアクシャイ・クマール。リウッドではトップの稼ぎ頭で演技力にも定評がある。妻ガヤトリ役には実力派女優のラーディカー・アープテー、ラクシュミを助けてナプキン普及に尽力する都会の女性パリーには、『ミルカ』(13)で日本でもお馴染みのボリウッドのトップ女優ソーナム・カプールが演じる。監督はユニークなテーマの作品を作り続けているR.バールキ。彼の妻は『マダム・イン・ニューヨーク』(12)の監督ガウリ・シンデーで、あの作品にもバールキ監督はプロデューサーとして関わっている。

2019年2月25日
シネマ・クレール★★★★
http://www.padman.jp/site/



「女王陛下のお気に入り」

本来の政務とかけ離れて、7人もの子供を亡くし孤独に苛まれ、容姿のコンプレックスもあったアン王女をめぐって、2人の女性のお気に入り合戦のドロドロとした思惑を描いて、18世紀の宮廷と議会運営に苦戦する貴族の思惑、そして退廃ぶりを見せて、面白かった(文部省の書いた教科書「民主主義」にある通り、英国の王族は野党の主張を無視できない)。

(解説)
本年度アカデミー賞レジスタードマーク 主演女優賞受賞
18世紀初頭、宿敵ルイ14世のフランスと交戦中のイングランド。揺れる国家と女王のアンを、彼女の幼馴染で女官長を務めるレディ・サラが操っていた。そこに、サラの従妹で上流階級から没落したアビゲイルが召使として働くことになる。サラに気に入られ、侍女に昇格したアビゲイルだったが、彼女の中に生き残りをかけた野望が芽生え始める。夫が総指揮をとる戦争の継続をめぐる争いにサラが没頭しているうちに、アビゲイルは少しずつ女王の心をつかんでいくのだが―。※PG12
監督ヨルゴス・ランティモス
出演オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン
2019年2月28日
TOHOシネマズ岡南
★★★★



「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(ディレクターズカット版)」(午前10時からの映画祭)

1984年公開らしい。しかし、舞台は1920年代、33年、そして68年のニューヨークである。私はずっとこの作品を禁酒法時代を背景とした暗黒街ノワールの傑作と勘違いしていた。1度観た覚えはあるが、9割形寝ていたらしく全く覚えていないと思っていた。今回観てわかったのだが、それさえも勘違いしていて、今回まるきり初見だった。よって、これはこのように言うことができるのかもしれない。移民の子セルジオ・レオーネ監督が、死ぬ間際に観た、古きアメリカの姿を幻視した物語である、と。悪いこともしたけど、人として曲がったことは避けて来たユダヤ移民の子たちが、どのように少青年時代を送ったのか。女性への憧れ、頂点に立つ夢、そして挫折。約60年の時を懐古して、時を振り返ってヌードルスがアヘン巣窟で笑う場面のラストカット。監督としてはしてやったりという気持ちなのに違いない。ユダヤ財閥からおそらく豊富な資金を受け取って、これ以上にない街の再現を行った。CGに頼らないで、現代では、もうここまでの街の再現はあり得ないと思う。大画面で観るべき作品である。けれども傑作ではない。

若き日のヌードルスとマックス、2人が恋する美少女デボラの存在感が、この映画の方向を決めたと言っていい。少女期のジェニファー・コネリーは息をのむ美しさだった。「オンリー・ザ・ブレイブ」(2017)の消防士の妻を演じたコネリーを私は20年振りぐらいに観たが、まだ美しかったが、鼻が異常に高くなっていた。痩せたためか。少女の美しさはほんの一瞬なのかもしれない。ヌードルスもマックスも意図しない彼女の美しさに[人生を狂わされた]のかもしれない。



アウトローの世界に身を投じた若いユダヤ移民たちのつかの間の栄光と挫折を描く。製作はアーノン・ミルチャン。エグゼキュティヴ・プロデューサーはクラウディオ・マンシーニ。監督は「夕陽のギャングたち」のセルジオ・レオーネ。彼の遺作となった。ハリー・グレイの原作をレオ・ベンヴェヌッティ、ピェロ・デ・ベルナルディ、エンリコ・メディオリ、フランコ・アルカーリ、フランコ・フェリーニ、レオーネが共同で脚色化、撮影はトニーノ・デリ・コリ、音楽はエンニオ・モリコーネ、編集はニーノ・バラリ、衣裳はガブリエラ・ペスクッチ、美術はカルロ・シーミが担当。出演はロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン、トリート・ウィリアムズ、チューズデイ・ウェルド、バート・ヤングなど。日本版字幕は進藤光太。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1984年作品。後に229分の完全版が発表された。

ストーリー 
デヴィッド・アーロンソン、通称ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)はユダヤ移民の子である。1923年、17歳のヌードルスがマックス(ジェームズ・ウッズ)と出会ったことから、仲間が寄り集まってゆく。パッシィー、コックアイ、年少のドミニク、親が経営するバーを手伝うモー、ヌードルスが憧れているモーの妹デボラ(エリザヴェス・マクガヴァン)、ケーキ1個で誰にでも身体を許してしまうペギー…。折りからの禁酒法施行を利用して稼ぐことを覚え、その金を共同のものとして駅のロッカーに常置しておくことを誓い合った彼らに大きな試練がやってくる。地元のやくざバグジーたちの襲撃でドミニクが殺されてしまったのだ。怒ったヌードルスはバグジーを刺し殺す。刑期は6年だった。1931年、刑務所から出てきたヌードルスも、迎えに来たマックスもすっかり成長していた。デボラも少女から成熟した美しい娘へと変貌し、彼女への愛が再び燃え上がった。再会の喜びにひたる間もなく、ヌードルスは新しい「仕事」にひき入れられた。デトロイトのギャング、ジョー(バート・ヤング)が持ってきたある宝石店襲撃プランを実行することになったのだ。事は手順どおり運んだ。だが店の主人の妻キャロル(チューズデイ・ウェルド)の意外な抵抗にあい、ヌードルスは彼女を犯す。禁酒法時代はやがて終焉を迎え、彼らは次の仕事に着手した。多発する労働争議への裏からの介入だ。しかし、ヌードルスの心は充たされなかった。デボラの愛が欲しかったのだ。しかし彼女はハリウッドに行って女優になるという幼い頃からの夢を実現するために、彼の前から姿を消した。ある日、マックスが全米一の警備を誇る連邦準備銀行を襲撃する計画を打ち明けた。ヌードルスは頑強に反対したが、マックスは言い出したらひき下がらない男だ。マックスの愛人になっているキャロルは警察に密告してマックスの計画を潰す以外に彼の命を助ける方法はないとヌードルスに懇願した。ヌードルスはキャロルの願いを聞き入れ、ダイヤルを回した。1968年、60歳を越したヌードルスは1通の墓地の改葬通知を手にしてニューヨークにやってくる。彼は、密告によって警察に殺されたマックス、パッツィー、コックアイが眠る墓地で1個の鍵を発見した。それはあの駅のロッカーの鍵だった。ロッカーの中には現金がつめ込まれた鞄が置いてあった。マックスは生きている! ヌードルスはその直感に従って今は女優として大成しているデボラに会い、デボラの子がマックスにそっくりなので唖然とした。ヌードルスとマックスは30数年ぶりに会った。マックスは、今はベイリー財団の理事長として政財界に君臨しており、ヌードルスの裏切りは全てマックスが計画したものだったのだ。ヌードルスはマックスの邸宅を辞し、彼のあとを追ってきたマックスは、清掃車の後部に身を投じた。

スタッフ 
監督   セルジオ・レオーネ
脚本  レオ・ベンヴェヌーティ   ピエロ・デ・ベルナルディ   エンリコ・メディオーリ   フランコ・アルカッリ   フランコ・フェリーニ   セルジオ・レオーネ
原作  ハリー・グレイ
製作総指揮  クラウディオ・マンシーニ
製作  アーノン・ミルチャン
撮影  トニーノ・デリ・コリ
美術  カルロ・シーミ
音楽 エンニオ・モリコーネ
編集  ニーノ・バラリ
衣裳デザイン ガブリエラ・ペスクッチ

出演
ロバート・デ・ニーロ DavidNoodles
ジェームズ・ウッズ Max
エリザベス・マクガヴァン Deborah
トリート・ウィリアムズ Jimmy_O'Donnell
チューズデイ・ウェルド Carol
バート・ヤング Joe
ジョー・ペシ Frankie_Monald
ウィリアム・フォーサイス Cockeye
James Hayden  Patsy
Larry Rapp  Fay_Moe
ダーレーン・フリューゲル  Eve
2019年2月28日

TOHOシネマズ岡南★★★★






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最終更新日  2019年03月08日 11時22分11秒
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