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2021年05月11日
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カテゴリ: 洋画(12~)
4月に観た作品は9作品,3回に分けます。



「ミナリ」
レーガン大統領云々と言っていたから、おそらく80年代の米国。まだ一部では、米国が夢の国として韓国から信頼されていた時代だと思う。

ミナリが、韓国語でセリと分かり、それがやがて「ミナリ、ミナリ、ワンダフルワールド」とデビッドが唄う時点で、ハッピーワードとは予測がつくが、脚本はわざと最後の直前まであざなえる縄の如く、うまくいく場面とダメになる場面を交互に見せてゆく。今になっては、それが狙いとわかるが、みている間は感情が揺さぶられる。

最後に「全てのおばあさんのために」とキャンプションがでて、典型的な韓国婆さんのユン・ヨジョンがキーワードだったとわかる。

でも、狙いと分かっていても、モニカの夫への非難は肯じられない。

韓国語は優しい単語ばかり。おそらく、中国役者のための脚本、米国映画だったからだろう。ハングル学習に最適。


(ストーリー)
本年度アカデミー賞6部門ノミネート
作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、作曲賞

監督   リー・アイザック・チョン
出演   スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン、スコット・ヘイズ

2021年4月1日
TOHOシネマズ岡南
★★★★




「ノマドランド」

ノマドとは放浪者のこと。主人公は「ホームレスじゃないわ。ハウスレスよ」と少し胸を張る。数ヶ月単位で職を渡り歩き、アメリカ大陸を横断する。石屋、国立公園管理者、そしてAmazon労働者等々と、ひと自治体の労働が消えてしまってついた彼女の生き方も、それは飛び込んでみれば人生そのもの、アメリカという自然そのもの。旅は百代の過客にして行き交う水も‥‥。

「私が死んだら、石を焚き火に入れて」そう残して、余命半年の彼女は死に場所まで旅をする。やがて1年後に10人ほどが石を焚き火に投げ入れて、彼女をしのぶ。それもやはり理想の生き方かもしれない。

子供と孫の元に帰っていく生き方もある。けれども、彼女は、そんな自分をイメージできなかったのだろう。

自然と共に生きたい、と言った彼女の自然は、厳しく美しいという。それは乾いた高原と山の世界だ。日本人にとってはそれは自然ではなく「荒野」だ。でも、それを自然と言える人類が世界にいるのだろう。荒野こそが、私達の生きる世界だと思える人たちがいるのだろう。

そうやって世界はできている。
まるで、哲学的な、神話のような、社会派ではない、作品だった。


本年度アカデミー賞6部門ノミネート
作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、撮影賞、編集賞
リーマンショック後、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失った60代女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)。彼女の選択は、キャンピングカーに全ての思い出を詰め込んで、車上生活者、「現代のノマド(遊牧民)」として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。その日その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。
監督   クロエ・ジャオ
出演   フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ


TOHOシネマズ岡南
★★★★




「奥様は、取り扱い注意」
テレビシリーズが大好きで、つい観てしまった。物語は、テレビシリーズの最後の場面からの続きと、それよりもさらに過去の話からの因縁と、公安の新しい任務と、更にはそこから炙り出される二人をはめる罠と、それを利用した「爽やかな?」ラストを描く。

2020年作品になっていたので、実際の撮影は2019年であることは明らか。綾瀬はるかの身体の切れは半端ない。惚れ惚れします。ところが、なかなかそれが始まらない。いや、始まらなくても良いんですよ。もっとスパイものの怪しい雰囲気をどんどん出してくれれば。それなのに、物語の半分ちかく経っても延々と料理場面を出すものすごいいらない編集をやっていた。前田敦子の医者が出てきた時点で彼女が公安職員だというのは見え見えなのだから、もはや2/3ぐらいになっても「驚き」場面がひとつもないというのは、ちょっとスパイコメディものとしてどうかと思う。


STORY
ある出来事で記憶喪失になった伊佐山菜美(綾瀬はるか)は、夫の勇輝(西島秀俊)と共に桜井久実と裕司に名を変え、地方都市の珠海市で新しい生活を送っていた。ここは新エネルギー源「メタンハイドレード」の発掘でにぎわう一方、海を守ろうとする開発反対派と市長ら推進派の争いが激しさを増していた。さらに開発の裏で、国家レベルの陰謀がうごめいていた。
キャスト
綾瀬はるか、西島秀俊、鈴木浩介、岡田健史、前田敦子、みのすけ、セルゲイ・ヴラソフ、中林大樹、浅利陽介、やしろ優、渕野右登、イゴリ、鶴見辰吾、六平直政、佐野史郎、檀れい、小日向文世
スタッフ
監督:佐藤東弥
原案:金城一紀
脚本:まなべゆきこ
音楽:得田真裕





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最終更新日  2021年05月11日 23時18分39秒
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