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2021年12月11日
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カテゴリ: 洋画(12~)
11月に観た映画は全部で8作品。2回に分けて紹介します。


「由宇子の天秤」

誰もが正義を振りかざす時代になった。
権力を持ったものや、富んだものだけが、「振りかざす」わけではない。SNSの時代には、誰もが全世界に「正義」を発信できる。その象徴的映像が、由宇子が弱った相手に振りかざすスマホ録画という武器である。女から突きつけられて、男は逃げることも、暴力を振るうことも、捲し立てることも出来ずに、微かに本音を喋る。決定的瞬間をドキュメンタリー監督は撮るわけだ。

しかし、それは由宇子をも撃つ。これの一部始終を例えば、エリの父親が告白記として出せば、たちまちのうちに由宇子は、矢野教諭の家族と同じ目に遭うだろう。

登場人物みんな善人で、みんな嘘をついている。でも、そうじゃない方が珍しいのが今の世の中である、と製作者は呟いているかのようだ。当然天秤は。AかBかを明らかにしない。由宇子のスマホが最後に自分を録画しようとしているのが、その象徴だろう。

(解説)
息もつけないほどの緊迫と衝撃!日本公開を前に、すでに世界中の映画祭を席巻中!
一体何が真実なのか?そして、「正しさ」とは何なのかー?.
ドキュメンタリーディレクターの由宇子は、究極の選択を迫られる。

超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作は、世界三大映画祭の一つであるべルリン国際映画祭をはじめ、瞬く間に世界中の映画祭を席巻! 先の読めない巧みな脚本、観る者を釘付けにする役者陣の熱演、そしてラストに観客が突きつけられる究極の問いかけに驚嘆と絶賛の声が止まらない。監督・脚本は、デビュー作『かぞくへ』が高く評価される春本雄二郎。さらに、長編アニメーション『この世界の(さらに いくつもの)片隅に』の片渕須直がプロデューサーとして参加している。
今年、日本映画界の「台風の目」となること間違いなしの『由宇子の天秤』がついに日本公開となる!
主演・瀧内公美の圧倒的存在感、日本映画界を支える役者陣の熱演が光る!
主人公の由宇子を演じるのは、『火口のふたり』でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、本作でラス・パルマス国際映画祭最優秀女優賞に輝いた瀧内公美。正義感溢れる自立した女性がやがて思わぬ窮地に追い込まれていく様を、圧倒的存在感で見事に演じきった。 そして脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』の河合優実、『かぞくへ』の梅田誠弘、バイ プレイヤー光石研ほか、日本映画界を支える実力派の役者陣が集結した。撮影前に丹念に リハーサルを重ねることで生まれた、様々な立場で生きる人たちの息遣いがスクリーンに焼き 付く。記憶に残る熱演の数々を、ぜひ見逃さないでいただきたい。

(ストーリー)

3年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、学習塾を経営する父から思いもよらぬ「衝撃の事実」を聞かされる。大切なものを守りたい、しかし それは同時に自分の「正義」を揺るがすことになるー。果たして「「正しさ」とは何なのか?」。常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる…ドキュメンタリーディレクターとしての自分と、一人の人間としての自分。その狭間 で激しく揺れ動き、迷い苦しみながらもドキュメンタリーを世に送り出すべく突き進む由宇子。彼女を最後に待ち受けていたものとはー?

2021年11月8日
シネマ・クレール
★★★★


「エターナルズ」
うーむ、せっかく宇宙規模のこれ以上ない設定を作ったのに、それと地続きを宣言しながら、またもや神様世界を作ってしまった。

なんでもあり。


シャン・チーの腕輪との関係は?

破壊と誕生を繰り返すことで、神さまに似たものを作るのだとしたら、地球を破壊することは一旦置いといて、それってかなり人間的な発想なのだけど‥‥。

なんかどう見ても子供騙しみたいに思える。
(←多分また見ると思う)

STORY

キャスト
ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、アンジェリーナ・ジョリー、サルマ・ハエック、クメイル・ナンジアニ、リア・マクヒュー、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、マ・ドンソク、キット・ハリントン、
スタッフ
監督:クロエ・ジャオ

2021年11月11日
MOVIX倉敷
★★★



「アイの歌声を聴かせて」

AI特区の村を、荒唐無稽にならないぐらいに詳細にさりげなく設定していて、その上にたった青春物語になっていて、心に響くアニメだった。

エンドロールを見るまで、詩音が土屋太鳳とは全く想像していなかった。透き通る歌声、良かった。

「最後に秘密は明かされるんだよ」
という少しうまく行き過ぎ物語で、何故か天才肌の学生がいるところも「竜とー」と同じ。20年前には想像もしなかったアニメが今は普通に展開される。これから20年したら、いったいどんな社会になるんだろう?技術的には似たような人形ロボットがいるんだろうか?

見どころ
『イヴの時間』シリーズや『サカサマのパテマ』などの吉浦康裕が監督・原作・脚本を務め、女優の土屋太鳳らがボイスキャストに名を連ねたアニメーション。学業優秀でスポーツ万能、何かと言えばミュージカル調で歌い出す主人公が、転校先の学校で周りの人たちを幸せにしていく。ボイスキャストは土屋のほか、福原遥、工藤阿須加、興津和幸、小松未可子、日野聡などが担当する。

あらすじ
高校生のシオンは転校初日、クラスで孤立するサトミに「わたしが幸せにしてあげる」と宣言し、ミュージカルのように歌い出す。変わり者だが勉強もスポーツもでき、明るいシオンは、すぐにクラスに溶け込む。そして、ところ構わず歌い出したり、突飛な行動で周りを騒動に巻き込んだりしながら、サトミやクラスメートたちの心を動かしていく。

2021年11月9日
イオンシネマ岡山
★★★★


「梅切らぬバカ」

映画館は、久しぶりに賑わっていた。ただし、お年寄りばかりで。みんな家族には何かを抱えて、或いは抱えさせて、日常を過ごしているのだ。

何も問題は解決していない。
お母さんとの「共倒れ問題」は継続中である。
地域コミュニティとの不和は、解決していないどころか、拡大中で映画が切れてしまった。もう少し脚本は、先を描いても良かった。

それでも、クスクス笑いが漏れる良い映画だったと思う。自閉症の世界は、私たちにはよく見えない。でも、早急な結論を出さずに、お隣さんのようにじっくり付き合うように腰を据えれば、未来は見えてくるんじゃないだろうか?

見どころ
女優の加賀まりこが自閉症の息子の将来を案じる老いた母親を演じるヒューマンドラマ。地域社会から孤立し、息子と二人きりで生きてきた母親が、息子の自立を模索する。お笑い芸人で『間宮兄弟』などの俳優としても活動する塚地武雅が息子を演じるほか、渡辺いっけいや森口瑤子、斎藤汰鷹、林家正蔵、高島礼子などが共演。監督を『禁忌』などの和島香太郎が務める。

あらすじ
占い師の山田珠子(加賀まりこ)は自閉症の息子・忠男(塚地武雅)と二人で暮らしていたが、ある日、忠男の通う作業所で知的障害者のためのグループホームへの入居を勧められる。珠子は自分の死後の忠男の人生を考え、忠男の入居を決める。しかし、環境の変化に戸惑った忠男は、ホームを抜け出した際に、ある事件に巻き込まれてしまう。

キャスト
加賀まりこ(山田珠子)
塚地武雅(山田忠男)
渡辺いっけい(里村茂)
森口瑤子(里村英子)
斎藤汰鷹(里村草太)
徳井優
広岡由里子
北山雅康
真魚
木下あかり
鶴田忍
永嶋柊吾
大地泰仁
渡辺穣
三浦景虎
吉田久美
辻本みず希
林家正蔵(大津進)
高島礼子(今井奈津子)

スタッフ
監督・脚本 和島香太郎
製作代表 松谷孝征
エグゼクティブプロデューサー
市井三衛 槙田寿文 小西啓介
プロデューサー
本間英行 根津勝 矢島孝 深澤宏
共同プロデューサー
杉本雄介
音楽
石川ハルミツ
撮影
沖村志宏
照明
土山正人

2021年11月16日
シネマ・クレール
★★★★







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最終更新日  2021年12月11日 12時52分50秒
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