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最近、自称ファンダメンタル投資家が、「テクニカルを否定していない」という発言をしている風潮があります。ここ1年ずっと小型株は一方通行な相場で、テクニカル派や純張り派の方が利益を上げやすかったのは間違いありません。生粋のファンダメンタリストや同じく生粋の逆張り派が受けたダメージは計り知れないものがあるでしょう。買い下がりは無限ナンピンにつながり、売り上がりは売り切った後も加速的に上昇が続く。これでは堪りません。しかし、ファンダメンタル分析というのはテクニカル分析の真逆をいく考えです。ファンダメンタル分析もテクニカル分析も重要視する人というのは、吐いて捨てるほど存在する、何の特徴もない平凡な投資家です。この株式市場は、ごく一部の例外を除いて3種類の投資家しか存在しません。テクニカルを無視してファンダメンタルを重要視するファンダメンタル投資家か、ファンダメンタルを無視してテクニカルを重要視するテクニカル投資家か、テクニカルもファンダメンタルも両方重要視する凡庸投資家です。ファンダメンタル投資家から凡庸投資家になった事自体は決して悪い事ではありませんが、別に良い事でもありません。個性がなくなった、という感じです。そんな視点で眺めてみると、生粋のファンダメンタル投資家がテクニカルも否定しないというのは極めて矛盾している事に気が付くと思います。ファンダメンタルで選んだ銘柄をテクニカルで買う、というのは平凡な投資家の投資手法の王道ですな。平凡投資家が持論を吹聴して周るのが最近の流行のようです。
2007.02.28
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「勝たなければならない」という考えは努力に繋がる。しかし、努力は対価を求める。努力に見合うだけの報酬を期待するようになる。それでは全くダメである。株式投資で利益を上げたいなら、絶対に「努力」をしてはならない。「株で利益を上げたいなら、継続して努力をしなければいけない」そんな言葉に騙されてはいけない。少なくても株式投資の世界では、「努力」など百害あって一利なし、である。株式投資は楽しまなくてはならない。もし楽しくなければ、分析などしてはいけない。株価は常に適正価格だから、どんな株価にも必ず理由があるのだ。自分の分析結果の方が市場価格よりも常に視野が狭いのだ。結果を求める分析など、プライドと一緒にゴミ箱に捨てるべきである。努力の対価として、自分の分析結果の正しさを市場に求めてはいけない。取捨選択された情報全てが、それまでの努力を無駄なものにするだろう。
2007.02.25
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人間はもともと、論理だけではなく経験に基づく直感で動くようにできている。問題に対処する際、過去の経験を基に判断してしまう。過去の成功体験・失敗体験を基に、未来に対応しようとするのだ。株式投資でも同様の事が言える。愛すべき読者の皆さんはどうだろうか。経験を重ねる事で、投資家としての腕が上がるなどと考えてはいないだろうか。確かに、初めて陥る状況に順応するには、最低限の経験は必要になってくる。経験を積み重ねる事で、徐々に落ち着いて取引できるようになるだろう。なにも慌てて売買する必要はない。しかし、一個人が数年で体験できる事など、たかが知れている。多くの先人達の経験-その殆どが犠牲や損失である-の塊が今の株価を形成している事を忘れてはならない。また、先人達が築き上げてきた投資の基本を忘れてはならない。基本を身に付けるためには徹底的に基礎を学ばなくてはならないが、基礎を理解し、基本のみに忠実な初心者は、過去の実体験に縛られている中級者よりも多くの利益を得る事だろう。まずは、株価は常に適正価格である事を認めなければならない。
2007.02.23
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何故バリュー投資家さん達が中国株やインド株、ベトナム株に、投資信託や、果てはFXまでやるのか理解に苦しみます。灯台下暗し、なんでしょうか…。よく、自分が膨大な時間をかけて調べた銘柄の良さを忘れ、パッと見て良さそうな銘柄の方が魅力的に感じる事がありますが、同じ事なんでしょうかね。結局、自分がどの分野で優位性を保っていられるか、ですね。ま、好きなようにやるのが一番なので、パッと見て良さそうな銘柄にドンドン乗り換えていくのは否定しませんが。自国の国の方が情報が回ってくるし、自分の体で実感できる。日本ほど魅力的な国もないと思うのですが、バリュー投資家さんたちは気が付いていないようです。まぁ、もう少し長い目で見守りましょう。やっと、自己批判が徐々に始まりかけている所です。
2007.02.16
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バリュー投資家の書いた文章を読んでいると、意外に考えがコロコロ変わっている場合がよくある。本来、ある程度基本的な見解は、特に一定の経験を積んだものであれば、本質的な考えは終始一貫してるべきである。それが短期間でコロコロ変わるようでは先が思いやられる。これらの原因の一つとして、バリュー投資家が思いつきで文章を書いている事が上げられる。本を読んだり他人の書いた文章を読んだりする度に、一時的に影響され、直後に文章を書いて、すぐ忘れる。その書き捨ての勢いは凄まじく、戸惑うのは素直な読者ばかりである。せめて、文章を書いてから投稿前の訂正作業に移るまでに一定の期間を空け、一度投稿した文章はしばしば自分で読み直してもらいたいものである。以上。
2007.02.11
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さて、立て続けに本の紹介です。その名も「相場で負けたときに読む本(真理編)」、山口祐介著。今回もパンローリング社出版です。「WizardBooks」シリーズではありませんけどね。この本は最近出版されたばかりの本です。この本も前回に引き続き、投資の心理学といったところでしょうか。どこかで読んだ事ある内容もちょこちょこありますが、全体的に簡単な文章で書かれており、非常によくまとまっています。49回に分けて、非常に短い分で簡潔に書いています。内容も「むぎゅ。」とかぶる部分も多く、多くの回でかなり共感できました。また、この本は前回紹介した「ゾーン」と考え方が被っていますね。本腰入れて数日かけながらじっくり楽しみながら読む「ゾーン」に比べ、1日でスラスラ読めちゃう本書は著者の若さや胡散臭さも相成って、余り評価されないでしょうが、どちらも良書といって良いでしょう。合格。
2007.02.07
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今回は、皆さん大好き「WizardBooks」からの紹介です。「ゾーン」、マークダグラス著、パンローリング社出版です。「むぎゅ。」が面白いと感じる人であれば、まず面白いと思ってもらえると確信しています。ところで、「WizardBooks」シリーズはバリュー投資家さんも大好きだと思いますが、この本を絶賛しているバリュー投資家さんは僕は見た事がありません。本を読んでいない訳ではなく、人によってはそれなりに沢山の株式・経済の本を読んでいるようです。多分、この本を読んだバリュー投資家さんもそこそこいると思います。しかし、この本は紹介されていない。相変わらず、何をやっているんだ?と首を傾げている次第です。この本は、今まで紹介してきた本と違い、上級者向けです。といっても、表現方法が難しいとか、難解な数式を使っているとか、専門用語が多いとか、そういう事では全然ないです。逆に、平易な表現ばかり用いられており、数式は皆無で、専門用語など意識して探さないと見つからないくらいです。また、何度も何度も同じ事を繰り返し説明しており、内容もこれでもかというくらい詳細に書かれています。それでは何故上級者向けなのかというと、経験を積んだ投資家でないとこの本の内容を腹の底から理解するのは難しい、と思われるからです。内容を頭で理解するのと、よく噛み砕いて腹の底から理解するのとでは、天と地ほども違います。また、投資経験が乏しい投資家がこの投資哲学本を読んだとしても、あまり面白くない事でしょう。ただ、ここでいう上級者というのは「投資が上手い人」「専業投資家」「知識豊富な人」を指しているのではないのでお間違いのないようお願いします。「ある程度投資哲学の確立された、ある程度の投資経験のある人」くらいで充分です。そもそも僕は「むぎゅ。」でも何度か言っていますが、個人投資家に本当の意味での上級者は居ないと思っていますからね。「むぎゅ。」は反バリュー投資家の、初心者の為のサイトです。あしからずご了承下さい。
2007.02.04
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