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株式市場では、株価に対して自信満々に意見を述べている人、筋道が通っていて論理が一貫している人はカリスマ性があり、影響力がある。当然だ。大部分の人は多かれ少なかれ不安を抱えながら投資をしていて、何かにすがりたいと切望しているのだから。しかし、株式市場に正解を求める弱い心の持ち主は、信じていたものに裏切られる事に耐えられない。努力家で、潔癖症で、素直な人ほど信じていたものに裏切られる事に慣れていない。残念な事に株式市場で株価を決めているのは、まさしく全ての意見の総合体である。どの意見も等しく正しく、また同様にどの意見も等しく間違っている。「むぎゅ。」で何度も述べてきた通りである。PERが低いから株価が安い、業績が不安定で下方修正懸念があるから株価が高い、などと自信満々に持論を展開する人は視野が狭い。株価は、短期中期長期全て、ありとあらゆる視点から見た意見の集合体である。
2007.08.30
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『社内審査の結果、お客様の信用取引口座の凍結を解除し、新規建てお取引を再開させて頂く事になりました』画面上に映し出されたこの文字列は、一体何を表しているのだろうか。少なくても僕の明るい未来を暗示してはくれてないようだ。冷酷な世界は、ただ現実味だけが欠如している。まだ悪夢は終りそうにない。本当に破滅するその日まで、ともに謳おう、甘美なる詩を。
2007.08.27
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どんなに色々と経験しても、どんなに紆余曲折を経ても、最終的に行き着くところは皆同じ。自分の好きなようにやるのが一番。真似事は良くない。自由気ままに投資を楽しむ。好きこそ物の上手なれ。
2007.08.23
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2001年から始めた株式投資を通じて山のように積み重なった利益も、先日強制決済を通じて遂に元本割れ。追加資金分を現在の総資産から差し引くと、実にピークから95%以上が溶けてなくなりました。追加資金を足したとしても、ライブドアショック直前からみると、75%以上の減少となっています。信用取引をやっていなかった場合の損失額は、この3分の1程度であったであろう事を考えると、信用取引の恐ろしさを改めて実感します。これ程の激動の株式市場にもかかわらず、信用取引の対応と含み損率の変動、追証の対応について書かれているサイトが極端に少ないので、「むぎゅ。」ではこの暴力的な下落相場での信用取引の対応について、シリーズとして書く事にしました。今回は異論・反論・要望・批判などを参考にしたいと思います。因みに、僕自身の信用取引に対する考えは多分シリーズの最後あたりに、総論として書くと思います。元本割れした今だから言いますが、実は、僕はライブドアショック直前まで物凄く儲かっていたのです。累計投資金額10倍達成、というのは前回破産した時に書きましたが、チマチマ資金を追加投入している投資家が、分散投資で累計投資金額10倍高を達成するというのはかなり運が良くないとできません。仮に投資金額を全部初期に投入していたらと仮定した場合、同じ利益率で運用を続ければ、恐らく投資利回り30倍は下らなかったのではないかと思います。ただ、この10倍達成というのは信用取引分も含めた金額で、現物のみの成績はピーク時で5.5倍程度になっています。全取引や資産推移などをパソコンに保存していますが、信用取引をしていない野村證券口座の運用成績は初期投資が大きかったですが奮わず、対して信用取引を用いていたが初期投資が少なかったEトレードの運用成績はかなり高かったです。なので、1.全部Eトレードで信用取引を用いて運用していた2.合計投入資金を全て初期投資にまわしていたと意味不明の仮定をした場合、信用取引のレバレッジ効果で、どんなに控えめに計算しても投資利回り100倍以上になっています。ただし、これは配当や利益にかかる税金は考慮していますが、取引手数料、信用取引にかかる金利を考慮しない場合ですので実際は若干下回ります。まぁそれでも少なく見積もって大体80~100倍程度になっていたのではないかと思います。当時は好業績銘柄は必ず右肩上がりでした。何かの拍子で必要以上に下げている好業績銘柄を拾っていれば、それだけで指標以上の利回りを確保できました。まさに逆張り妙味に尽きます。以上は仮定に仮定を積み重ねた場合ですが、それほど馬鹿みたいに儲けていたという状態でした。取引履歴や利益率、含み損益に信用維持率、保有銘柄の取引市場割合から税引き前後配当受取金額などなど、かなり詳細なデータが手元にあります。もし、相場心理学とかで研究に使いたいという人がいましたら、データを提供するのもやぶさかではありませんので、別途ご連絡下さい。かなり興味深い、貴重な資料となる事請け合いです。まぁ、ある程度詳細なデータは金融機関の方でも保持しているとは思いますが。これが、信用取引の光と影です。ここ数年の相場では、新興市場の成長株を信用取引で売買している人は、決して少なくない割合で、資産を10倍以上にも10分の1以下にもしているのです。しかし、儲かってきてから信用取引を始めた人は勿論、指数が今と同水準の時以降、最初からずっと同じ比率で資産に対する信用取引をしている人でも、金利や手数料などを無視した場合でさえ、資産は当初と比較して減少している事になります。何故でしょうか。幾つか要因はありますが、その主な要因としては、レバレッジを利かせたときの複利効果があります。これは、簡単に言うと、上昇時に得られるレバレッジ効果の恩恵よりも、下落時に被るレバレッジ効果の被害の方が大きい、という事です。これは頭で理解するよりも実際に体験した人にはすぐ分かると思います。よく、50%の損失を回復するには100%の利益を得なければいけない、というアレです。更に保証金維持率や建て玉返済期限なども複合的に重なり、複利効果が大きくなっています。逆複利効果という人も中にはいますが、根本的に違います。複利効果に逆も何もありません。全部まとめて複利効果、です。これについては詳細に書いても面白いかもしれません。やれやれ、です。
2007.08.19
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数十年前から、資本主義経済が最終兵器を開発したとの不気味な噂が流れていた。その名も“信用取引”株を担保にして、俄かに信じられないくらい多くの株を買えるらしい。ある日、日本軍東海基地のMEANING将軍は、偏執的な眼差しで命令を発した。「ただちにR作戦の実行に移れ」電話を受けた日本軍大佐は、仰天した。「演習でなく、実戦ですね」「そうだ」MEANING将軍は答えた。R作戦とは“信用取引を開始せよ”とのことである。東海基地は資本を有効活用する為、資産は97%以上を株に注ぎ込んでいる。保有する全銘柄とも50メガトン級の爆発力を秘めていた。これらはバブル時の全市場、全銘柄平均の16倍の破壊力に相当する。哨戒飛行中の34機の戦闘機のうちのある少佐の機内。ブレイボーイ誌を広げて見る者、カードをしている隊員らの平和な空間に、唐突にその命令が届いた。 “R作戦実行命令” 「ウソだろ」「何かの間違いだ」隊員たちはうろたえたが、基地に確認すると、それは本当だった。東海基地では大佐がMEANING将軍を説得していた。「損切りを必要としない、逆張りファンダメンタルには信用取引は向きません。引き返す命令を出すべきでは・・・」「そんな命令は出さん。日本経済は外人にゆだねてはならん。彼らにはそんな資格も素養もない。ここで手をこまねいて外国資本の侵入を見過ごすわけにはいかんのだ」MEANING将軍は答えた。(中略)国会議事堂に呼ばれた大使は言う。「東海基地は追証攻撃されれば自動的に追加資金を注入する装置を完成させている。他の基地も同様の装置を作ったと日経金融新聞に載っていた」「私は知らん。博士!そんなものを作ったのか」首相が言うと、車椅子のドイツ人、ストレンジラブ博士は言ったのだ。「私の権限でメーカーに依頼しました。“信用3階建て装置”を。しかし、信用3階建て装置は一時的な補助にはなりますが、更なる下落時に損切りをしない場合、人間の感情に左右されないコンピュータ制御の“清算装置”が作動します。“清算装置”が作動した場合は、多少、損害が大きくなりますが致し方ありません」(中略)地上に巨大なきのこ雲が次々と上がった。遂に“清算装置”が作動してしまったのだ。「♪♪また会いましょう、どこかで、何時の日か、きっとまた会えるでしょう、ある晴れた日に、微笑み忘れず、あなたらしく笑み絶やさず、青い空の輝きが黒い雲を払うまで・・・♪♪」
2007.08.15
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長かったバリュー投資シリーズも、書き足りない事がかなりあるものの、一旦これで終ります。次回より、新たなシリーズを書き始める予定です。散々偉そうな事を書いていた僕ですが、今度は失敗談を書き綴ろうと思います。皆が興味のない事まで惜しげもなく赤裸々に書きますとも、ええ。結構斬新なものにしたいとは思っていますが、シリーズじゃなくて読みきり型になるかも、です。反面教師として皆さんのお役に立てれば、と思います。まぁ、あまり期待しないで、のんびり待っていて下さい。ちょっとUPしてないネタがありすぎるので、いつになるかは未定ですが。。。
2007.08.12
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(続きです)価格を決める市場は非効率的で、価値を計る物差しは普遍である。その為、価値と価格の差に着目する。これがバリュー投資の原点です。つまり、リスクとリターンは比例するという考え自体、バリュー投資の概念とは根本的に相反するものです。なお、投資の世界では、リスクは不確定要素を表し、リターンは得られる利益の期待値を表します。リスクは損失の可能性だけを指している訳ではない事に注意。ただ、仮にリスクを損失の可能性に置き換えても、バリュー投資の概念からすると、リスクとリターンは比例しない事は言うまでもありません。正直なところ、バリュー投資は優れた知性の持ち主にさせておくべき仕事ではありません。恐ろしく発展性のない、単調なルーチンワークだからです。求められる情報処理能力も、恐らく普通のサラリーマンの方が高いだろうと思います。特に日本の労働者は、グローバル化が進む中、日進月歩で進化する技術力を効率化と付加価値で支え続けなければいけないからです。世界から見て非常に賃金の高い日本人労働者が求められる情報処理能力は、今後益々ハイレベルなものとなっていく事でしょう。これに対し、バリュー投資は技術を一度身につけてしまうと、それを更に発展させる必要がないばかりか、基本的な概念を維持する事さえしていれば、むしろ技術は退化させても全く構いません。何を以って退化とするかにも拠りますが、それほど重要でない知識は全て捨ててしまっても全然問題ありません。敢えて今バリュー投資に立ち返ると、近年築き上げられてきたバリュー投資の概念が、実は根本から間違っていた事に気付きます。不確定要素を徹底的に排除し、保守的に見積もった価値と市場価格との差に着目し、数字に表れていない価値を計り、運用利回りを気にせず、単調な作業を愚直に続け、ひたすら許容された範囲内でリスクを楽しむ事。これが、バリュー投資なのです。そして、そこまで経験を通じて理解して、バリュー投資の原点であり最大の矛盾、「ミスターマーケットよりも自分の方が正しく企業価値を判断する事ができる」という概念と真正面から向き合い、それでもなおバリュー投資を選択する。それは決して間違っていません。徹底的に痛めつけられ、辛酸を舐めさせられ、それでもなお自分の算出した企業価値を信じ続ける。素晴らしい事です。しかし、貴方がバリュー投資を続けるなら、苦痛に思う必要はありません。何故なら、貴方はミスターマーケットと戦っている訳ではないからです。貴方はミスターマーケットを利用する側なのです。市場と敵対した瞬間、貴方はバリュー投資家ではなくなっている事でしょう。終ります。
2007.08.12
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-2005年11月27日の日記「バリュー投資家に見放された銘柄」より-(中略)イメージでは、ガリ勉優等生:フージャーズお調子人気者:サンシティ出来損ないのやんちゃ坊主:台無しティさて、ボランティア活動で表彰されている原弘産も含めて、時価総額1000億レースが開催されています。オッズは下記の通りフージャーズ:1.1倍サンシティ:2倍台無しティ:100倍原弘産:1.5倍---------------------------------2007年4月29日の日記「またまたやってくれました台無しティ」より-あれから1年半。時の流れとは残酷なものですね。個人投資家に圧倒的人気を誇っていたフージャーズは、今では批判の的になっています。業績以上に低迷する株価。人の気持ちはげに移ろい易いものかな。今では時価総額ベースでサンシティ・原弘産に抜かれ、なんとあの台無しティにまで抜かれかけました。恐ろしいものです。今誰が売っているのかは謎に包まれていますが、バリュー投資家でない事を祈るばかりです。(中略)さて、時価総額1000億円レースは続きます。まだフージャーズや台無しティが優勝しないとは限りません。お手元の投票券は捨てずにお持ち下さい。それでは、第二回の時価総額1000億円レースの投票券の発売を開始します。オッズは以下の通りとなっています。サンシティ:1.5倍原弘産:1.5倍フージャーズ:3倍台無しティ:100倍それではまた次回をお楽しみに。--------------------------------なんと本日、誰からも見放された台無しティの時価総額が優等生フージャーズを抜きました。というか、不動産銘柄が軒並大暴落している昨今、台無しティが上昇しているわけでは当然なく、フージャーズが大暴落して台無しティの時価総額を下回りました。まさかこんな日が現実に来ようとは、サンシティ、原弘産と同じ土俵でフージャーズと台無しティの時価総額1000億円レースを開催している僕も、流石に夢にも思いませんでした。フージャーズの時価総額:163.4億円台無しティの時価総額 :165.8億円サンシティの時価総額 :335.7億円原弘産の時価総額 :431.1億円何が起こるかわからない株式市場。嗚呼。不動産銘柄は指数が上げても下げても暴落続き。PER一桁が当たり前、PBR1倍以下の銘柄も散見されている状況です。一方通行の相場は続きます。それでは、第三回の時価総額1000億円レースの投票券の発売を開始します。回を重ねるごとに時価総額1000億円が遠ざかっていますが、オッズは以下の通りとなっています。原弘産 :1.2倍サンシティ :1.8倍台無しティ :29倍フージャーズ:30倍それではまた。次回まで幸運にも生き残っていればお会いしましょう。
2007.08.09
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いやはや、今になってサンシティがストップ安するとは夢にも思いませんでした。本当に、お灸をすえられました。不動産株は、一部の大型株を除いて、散々たる惨状が続いていますね。一方通行の相場に逆張り派としては本当にゲンナリしますが、欲しい時に欲しい株を欲しいだけ買う、という精神は忘れないようにしたいものです。嗚呼、信用取引なんてしなければよかった。
2007.08.08
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株価の下落に伴い、バリュー投資も下火になって、熱意を持ってサイト運営を行っている個人投資家もすっかり少なくなった。「忙しいので」というのは普通の社会人であれば絶対に口にしてはならない禁句である。これを言い訳にすると、たとえそれがどんな場合でも、結果を擁護する何の理由にもならない。『忙しいのでサイトの更新が滞りがちです。』というのは、自らの能力のなさと熱意のなさを公表しているだけである。『やる気が無くなったので不貞寝してます』とでも書いた方がまだ好感が持てる。忙しいのと能力がない、或いは熱意がない、を混合してはならない。時間がないならやり方を変えるしかない。つまり、忙しいなら尚更、「要するに何が言いたいのか?」を簡潔に、凝縮して書くべきである。
2007.08.04
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読者サイドに立った文章をUPしているサイト運営者と言うのはなかなか居ないものです。お金儲けに走っているバリュー投資家なんて酷いもんです。読者サイドに立っているように一見思える文章は、見事にサイト運営者の収益に絡んでいます。自称アナリストの方々に措かれましては、顕著にその傾向が現れているように感じます。儲かった、損した、タイミングが良かった、悪かった、などなど。そんな事はどうでもよく、読者を楽しませるか、読者の知識欲を満たす事が重要である。
2007.08.04
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