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2018/12/24
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カテゴリ: 老夫婦
といっても、われわれ夫婦のことではない。

池波正太郎の、
「わが家の夕めし」
という本を読んでいたら、赤穂浪士、小野寺十内という名が出てきた。

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先日、泉岳寺への道を歩いたばかりだったので引き付けられた。

ーーーーーーーーー

『女に鼻毛を抜かれた戦国武将たち』

〈前略〉

とにかく、そのころの人びとは、絶えず、生と死をおもいつづけていたようだ。

ちょっと重い病気にかかったなら、どうしようもない。
天候不順で米がとれないと餓死することもある。
まったく、
「いつ死ぬか、知れたものではない」
のである。
これは日本も外国も同じことだ。
だから、男も女も必死で生きた。
必死で愛し合った。
武士の家の夫婦などというものは、
「封建的だ」
と一言で片づけられるものではない。

赤穂浪士の一人で、小野寺十内という老人がいる。
この人が、死を決して同士と共に吉良邸へ討ち入った直後に、京都にいる老妻へ送った手紙など読むと、まことに愛情こまやかで、ほれぼれとしてしまう。

ーーーーーーーーー


小野寺十内 妻への手紙というのをネットで見つけた。

同時に引っかかったのが、


吉川英治「小野寺十内の妻」

十内夫婦のことがよくわかる。

短編だから、
よろしかったら 読んでみて ください。





ついでに手紙をのせておきます。


※※※※※※※※※※

「赤穂浪士 人の鑑 一名涙襟集 下」より、

  九月より在府、京都妻方へ来たる、午の極月十二日の書状

一筆申し入れまいらせ候。この程上(のぼ)せ申し候文ども、届き申し候わんまゝ、ここ元の左右、今や/\と待ち給うらんと、その心の中、推しはかりまいらせ候。この方の事、よう/\時至りまいらせ候。この上いかなる大変あらんは、格別替りたる事なければ、最早きょうより三日は過ぐまじく候。

※ 此元(ここもと)- 此処許。話し手自身の方をいう。自分の方。当方。
※ 左右(そう)- あれこれの知らせ。便り。手紙。

二年の内の我れ、人、いくばくの心をつくし、身をくだき申し候甲斐有りて、この時節にいたり候事、まずまずこれまでを本望とよろこび、勇ましく、さきにもさぞ心あるべければ、勝負は互いの天運次第にて候。
兼ねても申すごとくに、公儀より如何様の御咎めにて、たとえ屍(かばね)をさらされ申し候とても、少しも恨みとも物憂しとも思うまじく候。
忠義に死したる身体を、天下の武士に見せて、人の心も励さん事、かえって本望にて候。

かくの如くの心ざしにて候まゝ、ゆめ/\気遣いめさるまじく候。心やすう思いたまい候べく候。

そもじ、兼々の合点のほども存じ候ゆえ、たとえ萬一如何様の難儀かゝり参り候とても、見苦しき様には有るまじと、また何事もなき世の中にて候わば、なお以って、如何様とも渡世めさるべく候、心のはたらきのおわしますと覚へ候ゆえ、中々心安く存じ候。今さら思い残こす事もなくて、心よく打ち立ち候まゝ、そこ元にても、せめての本望と思いたまえかしにて候。

※ そもじ - 二人称の人代名詞。そなた。あなた。

この度の事、我身ひとりにはあらねども、かように珍しきわざにてなり果つるものと、添いて憂きめを見たまう事、いつの世の悪縁かと思うに、甲斐ぞなき是非に及ばぬ因果のほど、互いに思いあきらめ候外なく候。
ここ元の埒明きたるとの便は、一番に玄渓より告げ知らせ申すべく候。
世上の沙汰をも聞きつくろいて、このほども申し入れ候如くの心得を、よく/\めさるべく候。
苦しからぬ様子に候わば、十兵衛殿はじめ、金沢どのみな/\、藤助、おろくふたり、善右衛門などへ、よきほどに伝え申さるべく候。
十兵衛へわざとひかえ申し候。兼ねても語り申さず下りて、文もやらず候。
曲もなきなどゝ思い申さるべく候えども、その段もこの方遠慮の使いを察し給いて御ゆるしたまえと、今まで御心入れ、申し尽しがたく過分にて候。

※ 埒明き - こゝでは討ち入りが実行されることを言う。
※ 曲(きょく)- まがっていること。また、正しくないこと。不正。

何事なき世の中とならば、そもじ事頼み入り候。または、方々の一門中へもかつて通じ申さず候まゝ、右の思わく折りを以って能々御伝え下さるべく候。
武義のきずは付き申さず候まゝ、御心安かれと覚え申して、一門中へもその段御申し伝えたまわるべく候。十兵衛殿へはそもじが申さるべく候。
一 貞立様並びおちよ事、そもじへ頼み置き候。貞立様へも、文の通り同じ事に申し上げ候由、申さるべく候。

※ 武義のきず - 討ち入りは決して武門の傷になることではないと考える。

時節近付き、あたりも、めい/\に支度の申し合わせなどゝて、人多くてこの文も夜明けに二階へ上り、よう/\書くゆえ、いづ方へも文も遣し申さず候。
慶安殿、西方寺了賢房へ猶々頼み申し候。立こう院様へ猶々頼み申し候。
荷物も一両日中に上(のぼ)せ申すべく候。それには文もなり次第にて候。詠み歌、たんざく遣わし申すべく候。見て慰み給えかしにて候。
はや/\人々わやつき、筆をとめまいらせ候。あとの事、頼み入りまいらせ候。 かしく
  極月十二日         小野寺 十内
    おたんどの

返す/\なきあとにて、京にても定めて、この度の事、一まずとこそ、斯くは書いて遣し申すべく、こゝ元にてもはやその沙汰御座候。
末代まで天下に名をのこし書き留めん事、誠の本望これに過ぐべからず、そもじ見てもうれしく思いたまうべきと、せめてそれをそもじへの名のかたみとも覚えたまへかしにて候。この元の左右なきうちは、さたなしにて候。 以上


出典

https://blog.goo.ne.jp/kinosan1/e/ca545248be1a66f1e063a877e28a5c53

https://blog.goo.ne.jp/kinosan1/e/b1bbe739cf9064de898b6162a7a7a502

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最終更新日  2018/12/24 10:56:01 PM
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