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2016.12.21
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カテゴリ: 独生女考

「独生女」考(4)-- 「信仰の祖」はアブラハムの妻サラ 」からの続き。



アブラハムの子イサクの花嫁探しがどのようにされたか、創世記24章にその詳細が書かれている。
また、ヤコブの花嫁探しにしても面白い話が書かれている。
エサウの怒りを沈めるための21年期間、ラバン叔父さんに何度も騙されながらの「ハラン苦役」と言えども、間違いなく母リベカがヤコブの花嫁探しのために行かせたものだった。

創世記/ 24章 01節~

アブラハムは年が進んで老人となった。主はすべての事にアブラハムを恵まれた。さてアブラハムは所有のすべてを管理させていた家の年長のしもべに言った、「あなたの手をわたしのももの下に入れなさい。わたしはあなたに天地の神、主をさして誓わせる。 あなたはわたしが今一緒に住んでいるカナンびとのうちから、娘をわたしの子の妻にめとってはならない。あなたはわたしの国へ行き、親族の所へ行って、わたしの子イサクのために妻をめとらなければならない」。 ……

創世記/ 27章 46節

リベカはイサクに言った、「わたしはヘテびとの娘どものことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブがこの地の、あの娘どものようなヘテびとの娘を妻にめとるなら、わたしは生きていて、何になりましょう」。
創世記28章 01節~
イサクはヤコブを呼んで、これを祝福し、命じて言った、 「あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。立ってパダンアラムへ行き、あなたの母の父ベトエルの家に行って、そこであなたの母の兄ラバンの娘を妻にめとりなさい。 全能の神が、あなたを祝福し、多くの子を得させ、かつふえさせて、多くの国民とし、またアブラハムの祝福をあなたと子孫とに与えて、神がアブラハムに授けられたあなたの寄留の地を継がせてくださるように」。 こうしてイサクはヤコブを送り出した。ヤコブはパダンアラムに向かい、アラムびとベトエルの子で、ヤコブとエサウとの母リベカの兄ラバンのもとへ行った。
さてエサウは、イサクがヤコブを祝福して、パダンアラムにつかわし、そこから妻をめとらせようとしたこと、彼を祝福し、命じて「あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない」と言ったこと、 そしてヤコブが父母の言葉に従って、パダンアラムへ行ったことを知ったとき、 彼はカナンの娘が父イサクの心にかなわないのを見た。 そこでエサウはイシマエルの所に行き、すでにある妻たちのほかにアブラハムの子イシマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻にめとった。
サラはイサクの花嫁探しについてはリベカがヤコブの花嫁探しに関与したように、常日頃からアブラハムにも語っていたのではなかろうか。
聖書からは、アブラハムのしもべが天に祈りそのごとくにイサクの花嫁リベカを探し出すことが出来た。予め天によって準備されていた、ということだ。

ヤコブとラケルの出会いもまた、劇的な出会いとなったようだ(創世記29章)。

女性タマルについても、4人の兄弟を夫としながら天の血統を残す一心から、その父ユダをだまして身ごもった。双子の兄弟による「胎中聖別」の意義もあるが、それ以上に血統を重んじた「タマルの信仰」を称賛している。

イエス様の母マリヤもまた、「タマルの信仰」のごとくにイエス様を身ごもった。
ところがだ。マリヤもサラ・リベカのように息子イエス様の花嫁探しをしてあげなければならなかったのだが、ある婚礼の席でイエス様が水をぶどう酒に変える奇跡、それが聖書の話である。
ヨハネによる福音書/ 02章 01節
三日目にガリラヤのカナに婚礼があって、イエスの母がそこにいた。イエスも弟子たちも、その婚礼に招かれた。ぶどう酒がなくなったので、母はイエスに言った、「ぶどう酒がなくなってしまいました」。 イエスは母に言われた 、「婦人よ、あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか。わたしの時は、まだきていません」。 母は僕たちに言った、「このかたが、あなたがたに言いつけることは、なんでもして下さい」。  …… 料理がしらは、ぶどう酒になった水をなめてみたが、それがどこからきたのか知らなかったので、(水をくんだ僕たちは知っていた)花婿を呼んで言った、「どんな人でも、初めによいぶどう酒を出して、酔いがまわったころにわるいのを出すものだ。それだのに、あなたはよいぶどう酒を今までとっておかれました」。
イエス様が母マリヤに対して「婦人よ」と語りかけたものであり、当時30歳を過ぎたイエス様が「私の結婚式はいつですか?」と母マリヤに問うたのであった。

弟子たちの背信(不一致)も一つの要因として挙げられるが、もしも、イエス様が結婚し家庭を出発されていたならば十字架への道はなかった、言われている。
母マリヤがその責任を果たさなかった結果でもあった。


<続く>




世界平和を願う 奇知の外の凡人 が徒然なるがままに書く日記です。

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Last updated  2017.10.14 16:40:33
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