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いろいろな方がコメントや日記でイタリアの暑さにたまげていたようです。ここ4~5日、40度近くまで行ってたもんね。ミラノより気温が低く、風通しがよいはずの我が家もピタリと風が止まり熱帯夜に苦しんでいたのである。暑いからと水を飲んで寝れば、翌朝にはそのまま人型にベッドにシミを作っていた。会社から一歩外に出ると汗が全身から水蒸気アイロンのようにシュ~っと立ち上ってきて、服がいつも蒸していた感じ。死亡者がこの暑さで驚異的にアップしたようだが、この気候では弱者は打ちのめされて不思議がないか。。。屋内勤めのわたしはまだしも、クーラーの効かないワゴン車を毎日乗り回しているおっとが、生き延びられたことを感謝せずにはいられない。(日差しが強いおかげでおっとの顔や腕はまるでアフリカ黒人のように、脱いだら2色アイスのようになっているけど。)昨日の夕方は曇って更に蒸していた。ラジオの天気予報は「今夜は論理的には夕立があるはずです。」と言っている。「論理的」とはなんだ? 最近だいぶ当たるようになってきたけど、当たらない天気予報だからうやむやな言い方で責任のがれをしているのだろうか?しかし田舎駅に着くと小さな水滴が空からポツリと落ちてきた。論理的にも実際的にも、本当に夕立が来るんだ?!わたしは慌てて家にスクーターを駆り、家に戻って夕立が来るのを待った。来ない。シャワーを浴びて外に出る。やっと雨にもならない水滴が数分落ちてきて止んだ。あ~あ、お湿りにもならなかったよ。また噴出す汗をぬぐいながら、わたしががっかりして夕食の準備をしているとおっとが帰宅。ドアを開けるなり、すごい風が入ってきた。それと同時に雷鳴が鳴った!大粒の雨が降ってきた!!!おっとは外廊に飛び出て「ひゃっほ~!!」と踊りながら叫んでいる。なんか、南米風に雨乞いのダンスをしてるみたいだ。わたしもうれしくなって一緒に踊った。雨の轟音に混じってご近所からもあちこちから歓声があがっていた。まるでワールドサッカーかなにかでイタリアが優勝した時の様だ。雨が来たと同時に我が家は寒いほど涼しくなり、久しぶりに熟睡した。。。と言いたいところだが、珍しく深夜映画にはまってしまい、眠れなかった。(タイトル知らない。ボンジョビがバンパイアキラーの映画)雨がこんなにうれしかったことなんて、もしかしたらはじめてかもしれない。***そうそう。書かなきゃ、と思ってるうちに日が過ぎて、ちょっとしおれてきたネタなのだが。。。たまにしか会わなくてもなぜだかずっと「距離の近い大好きな友達」っているよね?。。というか、わたしの場合、狭いつきあいが似合うようである。(一人っ子だし。)スポーツもバレーやバスケットなどの団体プレーより、独りでジムで無心に自転車こいだり、プールでひたすら水槽を往復するのが好き。(←おっとはまったく正反対)嫌いなひととは社交上でも上手につきあえないので、1回遭って、それ以上はなるべく遭わないように心がけている。嫌いなひとはだいたい第一印象でわかる。そんなひとにどんなにおいしい話を持ってこられても、さんざん悩んで拒否してしまうことがほとんどだ。(←あかんってか?)で、友達、となると「好き」か「大好き」なひとしか残らない。そんな友達は、日本で仕事していたときの同僚にも何人かいるし、大学時代の友達にもいるし。。。イタリアではなぜかサンフランシスコで出会ったベネチア在住邦人イタ人妻 とか、デザイン学校時代の友達とか。デザイン学校時代の友達なんて同じミラノ在住なのにめったに会わないけど「友達」と安心してられるところがある。1年半ほど前にはそうした「友達」のひとりがバンクーバーに転勤になってしまい、なんだか胸にぽっかり穴が開いたようで「もっともっとマメに会っとけば。。。」とちょっと泣いたこともあった。先週土曜日はそんな「友達」のひとりから電話があった!約1年ぶりの電話だった。友達「また、日本食レストランのデザイン、手がけたのよ。明日オープニングパーテイをやるの!来てね!!」この友達はもうひとりの日本人の女の子とペアで店舗デザインをしている。前回1年前に電話があったときも、彼女たちが手がけた日本食レストランのオープニングパーテイのお誘いだった。この時はスーパーの中でカートを押していて、よく聞き取れなくて電波の届くところを求めて右往左往したのだった。今回も同じくわたしはスーパーの中に居て、同じシチュエーションに笑い転げながら、大声で日本語を叫びながら、右往左往した。ミラノは今、健康食ブームで日本食ブームだ。あちこちで新しい日本食レストランが開店したが、その8割は中国人経営だ。彼女たちが今まで手がけた日本食レストランたちも皆、中国人経営である。1年前にオープンしたレストランはピアッツァフィレンツエの近く。店の名は「うさぎ」と言って雪ウサギを看板にあしらったデザインで純和風で可愛かったが、寿司はいまいちだった。しかしエセものであろうが、高くてめったに食べれない日本食の食べ放題の、飲み放題だったのでとりあえず満足はしたのだが。。。今回のレストランの名前は「木の香」。場所的にはナビリオの門からまっすぐ南下したところのある路地を入ったところではっきり言って目立たないのが残念。だが、店舗はナチュラルな木ときれいなオレンジ色にまとめられていて、明るくてモダンなレストランだ。日本の繁華街にあるしゃれたレストランみたい。ここのオーナー夫婦は安易に中華レストランからブームに乗って日本食レストランに切り替えたようなひとたちではなく、ミラノで知らない日本人はいないだろう日本食レストラン「禅」の板前をしていたご主人と、ロレート広場にある「木村」で働いていた奥さんだ。(マジンガーZとデビルマンが一緒に地球の平和のために立ち上がったようなものだ。)。。。。だから、寿司がうま~い!!!鳥カラも、てんぷらも、こんにゃくのぴりぴり煮も、焼き鳥も、うますぎるがな!!!オープニングパーテイだから、当然タダ喰いだったが、通常値段も日本食にしたらお手頃、良心的価格。「うさぎ」の時は彼女たちが招待したお客しかいなくて座ってゆっくり食べられたけど、今回は「禅」と「木村」のお得意客や、中国人の親戚であろう大家族も来てたものだから、店の中は満員電車状態。1つ皿が出されるごとに戦争状態で奪い合って食べた。久しぶりに遭った友達たちとも隅っこの方でひとが通るたびに身体をそらしながらおしゃべりを弾ませ。。。。あ、もちろん普段はこういうことはないと思います。いつもお薦めレストランなんて日記で紹介しないんだけど、あまりにおいしかったし、店舗デザインも可愛かったんで、下に住所を書いときます。ミラノ在住のかた、ちょっとわかりにくいところだけど是非一度は行ってみてね!!Ristorante GiapponeseKONOKAVia Pomponazzi 9,20141 Milano(vicino via Meda e via Pezzetti)Tel.02-89511868 。。。。最近ちょっといいことが続きすぎているな。あとで大きな不幸が振って来やしないだろうか?。。。。お嬢母来伊まで あと5日。
2005.06.30
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昨日もミラノは暑かった。残業の魔の手から抜け出して、わたしはちょっとスキップしながらも終業後、ポルタガリバルディ駅へと急いだ。はじまりはあのミラノの美容院について書いた日記。ブラジル人のイケメンに、まるで中央駅地下で風呂敷を広げ「絹100パーセント」のポリエステルのスカーフや、2度開いたら壊れる傘を売っているデカセギ中国人のような髪型にされてガッカリしていたところ、「わたし、いい美容院を知ってますよ!」とミラノ在住隠れ読者のGLI OCCHI(目目)さんが はじめてコメントくださったのである。「是、是非教えてください!」と回答したところから、わたしたちのおつきあいは始まった。(←決してそっちの「おつきあい」ではない。)さっそく電話番号を教えてもらって会うアポまでこぎつけたのだが(←援助交際でもない)、目目さんはなかなか忙しく、ようやく昨日会うことが出来たのだ。わたしたちはイタリアのガイドブックに必ず載っている有名ブティック「10CORSO COMO」の前で待ち合わせた。目目さんは京都出身の在日韓国人だ(今は在伊韓国人?)。彼女は日本で生まれ育っている。おかげで待ち合わせ時間ピッタリに会えたことに無性に感動してしまった。(イタ人も南米人もこんな芸当、出来ないしなぁ。)彼女の「お薦め美容院」で切ってきたという、本当にまるで日本で切ってきたような複雑かつ完璧な髪型ときれいな肌を見比べながらわたしたちはスノッブな「10CORSO COMO」のおしゃれなカフェに入ったのである。客は少なかった。ウエーターたちは暇そうにキャッシャーでおしゃべりに興じてる。わたしたちは店の一番隅のソファに座り、弾丸のように話し始めた。目目さんはとてもとてもとてもとてもとてもとてもフレンドリーなひとだった!ありがたいことにわたしの恥ずかしい日記を毎日読んでくださっているので、私以上にわたしのことをよく知っている。なんで、ちっとも「はじめて会ったひと」な感じも、そうかといって「久しぶりに会った友達」の感じもなくまるで毎日一緒に暮らしているシェアメイトと「ねえ、家に帰る前にちょっと寄り道しようか?」って感じだ。。。。。こうして10分ぐらい喋ってたのに、ウエーターはまだ注文を聞きに来ない。目目さん「。。喉、渇いたね。」そう、昨日も40度近い気温だった。エアコンつけてるのにオープンなこのエネルギームダ使いのカフェはちっとも涼しくない。わたしは立ち上がってキャッシャーに行き、「お忙しいところ、悪いんだけど注文聞きに来てくれる?」とかなり意地悪に言う。ここからウエーターのお兄ちゃんは名残惜しそうにキャッシャーのお姉ちゃんに別れを告げること数分、やっと作り笑いだけはしているものの、めちゃくちゃイヤそうに我々のテーブルに来たのだった。わたしはピナコラーダを、目目さんはモヒートを頼む。(南米的チョイス)そうやって来たものは2つともアルコールが入ったジュースみたいだった。ちょっとしか入ってない氷はすでに暑さでほとんど溶けていた。おつまみは小皿にちょびっとだけのスーパーの0,5ユーロぐらいで売っているポテチと味気のないピーナツ。これが、パブが立ち並ぶナビリオ沿いだったらもっとでかいグラスに各種フルーツのデコレーションてんこ盛り、おつまみはバイキングでパスタから肉まで食べ放題だ。近けりゃ行ってた。有名店だと思ってつけあがってるな。。。と苦々しく思ったが、この感動の出会いを前にしてはたいした問題じゃない。目目さんはおもしろく、見た目からは想像が出来ないぐらい、たくましいひとだ。まったくイタリアというところはさまざまな人生がある。我が人生もこっちに来てかなりサバイバル化した、と思っていたが、彼女の人生も凄かった。イタリアで知り合った旦那さんは、同じ韓国人なのに韓国生まれの韓国育ちなので、日本出身の目目さんには、まるで国際結婚のような結婚生活、というのもわたしとしてはとても不思議だった。母国なのに韓国に行くと病気になる、という目目さんに激しく同調した。(←ちなみにわたしの場合はエクアドル)韓国の教育制度がイヤだから5歳になる娘さんはイタリアで育てたい、という言葉の裏からこぼれ出たウソのようなホントのおそろしい韓国の教育事情にも仰天した。(←英語の発音をうまくさせるために子供の舌を切ったりするんだって???!!!まるで中国人の子供の足を縛って大きく発育させないみたいなことと同じ??)華奢で控えめそうな目目さんが、たくましく数年前に自分独りで立ち上げた自営業でイタリア中を駆け回りつつも、ちゃんと育児も旦那さんの世話もしつつ、運転免許の試験勉強もして、受かって、家の購入のためにも動いているこのバイタリティには、目をウルウルさせて感動せずにはおれなかった。(わたしなんて、万年給料泥棒ぺ~ぺ~社員だもんなあ。)ハトはツバメと同じように毎年同じ巣に帰ってくるらしく、ハトの話には真剣に対策を考えねば、と思った。目目さんの口から繰り広げられる韓国料理の数々にはヨダレが留まらなかった。(←あ、次回は是非ステキなお宅のベランダで、韓国料理会、お願いします。ちなみに、わたし韓国海苔が大好物です。)お互い関西出身なんで関西弁で喋れるのが余計親密さを増した。(わたしはお嬢母のおかげで家では関西弁を喋ることが禁止されていたので出身地の違う人別で自動的にバイリンガルになれる特技がある。)しかし、だんだん酔っ払ってきて、そのうち自分のことばっかり話していたような気がする。(しし座のO型なんで、いくらでもヨイショに乗る悪癖がある)。一例を言うならば「うち、ダンボール箱に座ってごはん食べてるし、次の給料日まで63ユーロしかないんだよね!」とありのままの事実をうっかり笑わせるつもりで言ってしまった(アホ)がゆえに目目さんを「え。。。?」と絶句させた上、奢ってもらった。。。。汗うち、万年極貧が普通だから、そんなに気を使わなくていいんですよ。次回は奢らせていただきます。それぐらいは大丈夫。(←でも給料日直後が理想)この夏は(もう真夏だけど)、一緒に川にピクニックに行きましょう。インターナショナルBBQ、楽しみにしております!!そうしてわたしたちは名残惜しかったが再会の約束をして、わたしは夜になると急に本数がグンと減る我が田舎駅行きの電車に乗るために急ぎ足で国鉄駅へと向ったのだった。あ、そうそう。目目さん。電車に乗ってから思い出したんだけど、目目さんが最終的に乗るトラム、ポルタガリバルディ駅からも出てるよ~!!(正確に言うとポルタガリバルディ駅から一つ目の停留所。歩いてでも行ける。)****。。。。お嬢母来伊まで あと6日。
2005.06.29
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最近ずいぶんそれていたが、というかそれていたかった例の階段の話。 とーぜん、まだ付いてませんがな!!!!怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒しかし、最近はそんな1階のみのスーツケース暮らしにも慣れた。涙料理だって換気扇がなくても平気。そしておっとが「電気代と水代がもったいない!!」と言ってせっかく買った食洗機が使えなくても、ソファの上はおっとが散らかした工具類で座れなくても、椅子がなくて段ボールの上に座ってごはんを食べるのも、アイロンがなくて、しわくちゃなシャツを着て出かけるのも、鏡がなくて、家を出てからどこかのウインドウでくちゃくちゃな寝癖だらけの髪のペンギンがいるのにおったまげるのも、。。。。。。。。。だんだん通常の生活と化してきた。しかし、大きな問題がある。こんな我が家にちょうど今日から1週間後、恐怖のお嬢母が来伊するのだ!!わたしたちは向こうからの連絡を待っていたららちがあかないので、先週土曜日は、建築士が階段を注文したミラノの反対側の遠い遠いホームセンターに行って来た。おっとが直接電話で談判をして、やっと階段の欠けていた部分を注文してから2週間目だった。ホームセンターは「今月末になります。」と言っていたが、恐怖の母が来るのにそこまで待ってはいられない。おっとは金曜の夜から夜遊びに行って朝帰りだったが、そんなやつがいつまでも寝ているのを待ってられるほどこの週末は暇ではないのだ!!二日酔いでフラフラのおっとの尻をひっぱたいて、催促をしに行った。階段や扉を売っているコーナーで長い列を並んだ末、やっとわたしたちの番が来て建築士にもらった注文コードを見せる。ホームセンターのお兄ちゃん「。。これは注文コードじゃなくて品番ですね。注文者の名前を教えてください。」わたしたちは建築士の名前や親方の名前、不動産屋の名前を思いつく限り言うが、どこにもインプットされていない。ホームセンターのお兄ちゃん「。。困ったな。そうだ、どんな品を注文したんです?」わたし「階段の1部です。」ホームセンターのお兄ちゃん「ああ!じゃあ、絶対これだ。いやね、3日前に着いたんですけど注文者の名前もないし、誰が担当したかもわからなくてとりあえず売りには出さずに取っといたんですよ。」とすぐそばの大きな箱を指した。箱には我が家と同じ階段のメーカー名が入っているし、そんなに頻繁に階段の1部だけの注文なんて入らないからうちのに間違いがない!!しかし3日も前に着いていたのに、放置されていたことが腹立たしい。まったく直接出かけて行ってよかったよ。わたしたちが来なかったら、注文者がわからなくて返品されていたかもしれないのだっ!?わたし「やった~!!持っていこう、持っていこう!!」ホームセンターのお兄ちゃん「持ってっちゃって下さい!今、請求書を発行しますから。。。」おっと「ちょっと待ってください。まだ料金は支払われていないんですか?」ホームセンターのお兄ちゃん「まだですね。」汗。。。。わたしたちは急いで建築士と親方に電話した。親方は電話に出た。しかし、あの建築士のやろうは、すでにわたしのはおろか、おっとの携帯番号もインプットしているのか、応答しなかった。怒親方「そうか、やっと着いたか!!持って帰ってくれ。そうしたら、すぐに工事に取り掛かれるし。」おっと「お金はどうなるんです?」親方「払っといてくれよ。(←けろっと。)」ちょっと、冗談じゃないよ!?ちなみにこれは145ユーロ。それより以前に、階段には例え、立て替えだとしても、ビタ一文出してたまるか!結局電話で揉めた後、わたしたちは涙を飲んで受け取りを見送り、親方が月曜日(つまり昨日)に取りに行くことで話がまとまった。めちゃくちゃ心配だったが、このお金を払ってしまって、後から揉めるのも怖かったのである。昨日おっとが仕事先から建築士に電話して事情を話したらしい。建築士「わかりました。出来るだけ早く工事してもらうようにします。」出来るだけ早くじゃねえよ!!はっきり日時を決めろっつ~の!!!恐怖のお嬢母来伊まで あと 7日。
2005.06.28
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最近、楽天やってるひとたちの日記でこれが廻ってるのを見て「う!そのうち来るかも?」と予感はしてたんですがやっぱり来たか~~!!【MUSIC BATON - 音楽の輪】っということで、我が新居の近くにお住まいのAliceさんからバトンをパスされました!うちは毎日おっとのへたな鼻唄を聞いて「もう音楽なんてイヤだ!!」と思ってるんですが挑戦してみようかな。*** 1.コンピュータに入っている音楽ファイルの容量どれぐらいだろ?私専用はゼロ。うちの会社は音楽とかDVD保存専用のPCがあるんでどれぐらいか知らない。たぶんたくさん。 2.今聞いている曲なし。隣で明日新婚旅行に旅立つマッシモは「ハウルの動く城」、聞いてるというか観てるな。 3.一番最近買ったCD いつも会社からちゃっかりコピー、なんで買ったといえば何年前だろう?最近コピーしたのは「LATIN6!」ってやつ。 4.よく聞く、または自分にとって大きな意味のある5曲。。って、わたし、曲名とかひとの名前とか覚えるの、大の苦手なんだよね。1)スピッツの「はちみつ」のCD。おっとも大好きでクルマでいつも聞いてたのにカーオーディオごとジプシーに略奪されてしまったことが、カーオーディオより悔しい。2)よく聞く、というより聞いてみたい、見て見たいのは、一時日本で噂になった「マツケンサンバ」。3)ユーミンは全ての歌詞がよかった。「DOWNTOWN BOY」なんか好きだったな。青春時代はよく自分に重ねたりして。。。ハハハ。おっとは歌詞がわからないんでこれらを聞くと眠くなるらしいけど。(ほとんどスローだもんね。)4)「i bambini fanno Ohhh! 」この曲、大大大だいっ嫌いなんだけどイタリアではヒット曲なのでTVつけてもラジオつけても、いつも聞こえてくるから「よく聞く」の意味には合ってるか??5)ラテンミュージック全般。4)と同じく聞きたくなくても我が家では朝っぱらから、しかも大ボリュームで「よく聞く」「大きな意味で『騒音公害』」である音楽。こうやってみると、わたしって音楽にちっとも思い入れがないね。小さい頃のトラウマが大きいな、やっぱり。 5.バトンを渡す5名うう~ん、悩むなあ。誰がいいかな?misakit0925さんちーそんさん シャロン・ローズさんshion0851さん aya825さんあ、でも基本的には任意らしいので、忙しかったら気にせずスルーしてください♪っということです。よろしくね!!!***PS.前回の日記ではたくさんのためになるコメント、励ましのコメント、ありがとうございました。今のわたしはいつものごとく、むかついておりますが、落ち込んではいません!(っつ~か、落ち込むだけこのクソ暑いのに体力と精神力のムダだと悟りかけている最近。)ドヨンを吹き飛ばして暑い夏を乗り切りましょう!(←意味不明)
2005.06.27
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最近ひとりだけじゃなく、あちこちのブログで自分の存在理由を問う日記が書かれていることに気がつきました。6月病。。。?最近、暑いしねえ。わたしもよく、自分の無能さとか、無能と思ってない時に真の役立たずに役立たず扱いされたときとか、自分の気が利かないこととか、お前らの方が自分勝手に好き放題にやってるのに何言ってるんだよ!?という奴にそのことをあきれ返られたりするときとか、無性にむかつきます。 勘違いするなよ、そこのイタリア人。元気を出してください。存在価値があなた以下の人間なんて、日本はよくわかりませんがイタリアにはウジャウジャいるってこと。世界レベルで見たら、あなたの存在価値はかなり高いと思うんです。わたしもあ~んな奴や、こ~んな奴に比べたら、かなりハイレベルだなと自負しております。日本人って結構みんな完ぺき主義だ、と思います。完ぺき主義であるがゆえに自分の失態も他人の失態も気に障るのだけど、奥ゆかしいから内に閉じ込めて我慢しちゃうんだと。世界にはもっとおちゃらけていても平気で生きているひともいるんです。そこの南米人!あんただ、あんた。もっと気を楽にして下さい。これは落ち込んでいらっしゃる方々と自分自身へのエール。
2005.06.24
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昨日はとうとうミラノは40度を越したようだ。冷房が効く屋内勤めのわたしとしてはあんまり関係ないのだが、この冷房もミラノの気温を上げるのに一役買っているんだろうなあ。夕方、会社から今にも溶けそうなアスファルトの道を急ぎ足で歩き、電車に飛び乗って我がミラノ北部の田舎駅に降りたときにはほんのちょびっとだけ、涼しいようでホッとした。しかし家に帰るとカンカン照りの外廊で、バジリコがひからびかけている。わたしはバジリコと他の植物にも水をやって、廊下にも水撒きをしていた。おっとがクルマで下に着くのが見えた。お隣さんの白いクルマもそれに続いて留まった。わたしは気にせず水撒きの後にほうきを持ってきて掃き掃除をはじめたのだが、どうやらおっととお隣さんは下で何か話しているようだ。笑ってるんだか揉めてるんだかよくわからない。下を覗くとおっとが「ああ~、スミマセン。ぼく新参者でよくわからないし。。。」とクルマを押してちょっとだけ移動させている。お隣さんは「ありがとう、ありがとう。」の連発である。我が家の前の道は公道だ。(しかし前には我が納屋しかないのでほとんど私道化してるが。)誰がどこにクルマを留めても基本的に文句を言われる筋合いはないのだが、どうやらテリトリーがあるらしい。わたしたちより2ヶ月ほど先に入居してきたお隣さんのテリトリーには目印に下水道の蓋があるのだが、どうやらそこまでのところを、おっとは約2cmほど侵入してしまったようである。お隣さんは独り暮らしだ。2階の屋根裏部屋は離婚したばかりで行くところがないという、マンガにでも出て来そうなちょっと禿げ上がってて、生気の無いチビのおっちゃんに貸している。彼はちょっとゲイっぽくて、時々居る怒って怒鳴り散らすイタリア人タイプではなく、真綿で首を絞めるような優しさでこの時気分を害していたようである。そういえば、お隣さん、自分の外廊部分に赤いペンキを塗ってたしな。。。。。。汗わたしの今までの日記からは、なんでもアバウトなイタリア人に思われがちだが、自分の所有物に関しては「あ~、うざったいんだよ!!」というぐらい細かいイタリア人も多い。細かいと言えば、家を最初に見に来たときから予想はしていた斜め下のアントニアおばさんも異常に細かい。この細かさは日本のPTAなんかの集まりに必ずひとりはいるような、悪い人ではないんだけどうざったいおばちゃんのようである。引越しの日に引越し荷物を玄関前の外廊に広げていたところ、このアントニアおばさん、すぐに飛んで来て「ここから先はお隣さんの外廊よ!これ以上広げちゃダメ!」と棒切れでアンダーラインをご丁寧に引いてくれたし(すぐに家の中に運び込むっていうのにさ)、我が家しか通らないわたしたち所有の外廊の隅に前の家からパクって来た木のベンチを置いていると「ここはあなたたちのものだけど、誰でも通れるように障害物を置いてはいけないのよ!!」とベンチの前にはデブでも2人は並んで通れるぐらいのスペースがあるのにおっしゃるのである。わたしは一時期仕事で撮影の後にもらってきた植物が劇的に増えてしまった。新しい家の外側に置いてもやっぱりまとまりのない密林である。このひとつひとつの鉢を置く場所にしてもうるさく言われたのである。。。ふう。そういうアントニアおばさんの扉の前の外廊にはフェンスのそばにその生真面目さを象徴するかのように整然とゼラニウムの四角い鉢を並べて置いている以外は確かに何もなくて閑散としたイメージだ。我が納屋って共益費もないし、だいたい自治会みたいのが無い感じだから楽だけど、そのおかげでひとつ屋根の下の各家庭の外観がバラバラでまとまりがない。(瓦の色もフェンスの色も、各家庭バラバラ)納屋の中心にある外階段なんか誰も掃除なんかしたことないみたいで、すっかり埃で黒くなってしまったクモの巣が無数にぶらさがり、もう巣立ってしまったつばめの巣とその下のフンの山もそのままで、まるで廃屋状態である。うう~~~ん、やっぱり母が来るのがこわい。。。。。。きれいにしたいのは山々だが範囲が広すぎる。そして汚すぎる。そしてそして。。。。。。。なんで誰もやらんのにうちだけがやらなあかんねん??とモンモンと我が所有物の部分だけ掃き続けていたら、おっとがやっとお隣さんと一緒に上がってきた。お隣さんははにかみながら「今更聞くのはなんだけど、君は日本人?中国人?」わたしは手を休めて「日本人です。」と答える。するとお隣さん、急に英語に切り替えて(なんでやねん?)話し出した。わたしはこういうのっけから自分の知性を目いっぱいひけらかすような奴は大いに苦手なのである。彼の言ってることはわかるけど、わたしの頭はイタリア語バージョンのままフリーズしているし、へたに自分のへたくそな英語もひけらかしたくない。そうやってわたしはイタリア語で続けているのに彼は英語をやめない。話題は94年にノーベル賞を獲ったという大江健三郎の話とか関空をデザインしたレンツォピアノの話とか。。。こ、こいつ。。。もしかして変?(というよりわたしの文化レベルが下がったか??)おっとは英語がちっともわからないのでこの間、わたしに代わって掃き掃除を続けていたのであった。やっとお隣さんは我に返った(?)。イタリア語に戻って「ぼくはね、この森林の国、四国のような環境(←この表現も変!!ジタバタ)が気に入ってこの家を買ったんだけどね。。。知ってる?この前の野原に地下を通るマルペンサ国際空港とベルガモ空港をつなぐ高速道路が出来るの?」わたしとおっと「げげ!!ほんとですか!!??」お隣さん「うん、10年ほど前からこのプロジェクトがあるみたいだ。でも未だに何もやってないし出来ないことを祈るよ。じゃあ、お邪魔しました。」と家の中にさっさと引っ込んだのであった。ええええ。。わたしは前にひろがる野原をぼうぜんと眺めた。今のところとりあえず国定公園に指定されているのだが、悪く言えば誰が手入れしてるかもわからない「ただの野原」である。わたしはこの付近の環境から見てきっと住宅街が進出していくものだと踏んでたのにな。そんな近くに地下とはいえ高速道路が出来るのはイヤだなあ。。。そのときはまたきっと大変だけど、ここを売って引っ越さなきゃ。なんてフェンスにもたれてぼんやり考えているとおっとが「ちりとり持ってきて~!」と2階から叫ぶ声で我に返った。見ればおっと、埃まみれでゲホゲホ言いながら外階段を掃除してるではないか!おっとが壁をサーっとほうきでなでるとただの土ぼこりはサラサラと簡単に下に落ちてまるで白いペンキを塗っているようにどんどん壁が白くなっていく。クモの巣はわた飴のようにクルクルとほうきに巻き付ける。そうやってせっせと上から下までおっとはきれいに掃除を終えたのであった。おっと「お義母さんが来るまでにせめて家と家の周りはきれいにしとかないとね。」偉いぞ、おっと!!(←ちょっと感動)
2005.06.23
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おっとのキッチンへの執着は普通じゃないとわたしは思う。家具屋アンド親方の組み立て方が気に入らないからと、家に届いたばかりのキッチンを解体して組みなおした時にも相当驚いたのだが、昨日も「キッチンの家具屋に今日、電話したよ。土曜日に行くアポを取ったから。」と言った時にはびっくりした。わたし「?何しに行くの?」おっと「2つの電気の色が別々だったのは知ってるでしょ?テーブルも交換しなきゃいけないし。。。」わたし「ちょっと待ってよ。それはあっちから交換に来る、って言ってたじゃない。」おっと「あっちから来るのを待ってたら1年かかるよ!!お義母さんが来る前にちゃんとしときたいんだ。でね、流しの上の戸棚も皿洗いをするときにちょっと邪魔だから5cmほど薄く切ってもらおうと思って。」肉屋でハムの切り方を注文するように安々と言う奴である。おっと「土曜はその戸棚をはずして他のものと一緒にワゴン車に積み込んで、店には行かずに、直接工場に行くことに決めたんだ。」ほ~。わたしは、キッチンなどの大型家具はいかに手造り家具の店で買ったといえど、いわゆる「規制サイズ」があっていくつかのサイズにつくられた戸棚を各家庭のキッチンルームのサイズにあわせてパズルのように組み込むものだと思い込んでいた。だから、そんな細かい変更は出来ないと思っていた。さすがおっと、元家具屋で働いていただけあって「出来る」ということを確信しているようである。おっとは現在は、運送業なのでわたしからみたら、大仕事なこんなことも彼にとっては何でもないらしい。しかし。2階の寝室の洋服ダンスの扉の1枚も交換しなければならないんですけど。。。。?おっと「あれはお義母さん見ないし、待ってよう。」この執着の差はいったいなんなんだ??***ところで、わたしは田舎暮らしに変わって家の問題を除いたら、精神的にずいぶん楽になったこの頃だが(例えばジプシーの心配とか、スモッグ、渋滞とか)、ひとつだけストレスが増えた。それは通勤途中で必ず通らなければならない「踏切」である。この踏切、開いていたらラッキー。そう、「開かずの踏切」である。毎朝、ちょっとずつ家を出る時間を変えて踏切がタイミングよく開いていることを願うのだが、いっつも開いてない。イライラしながら遮断機にはばまれてず~~~~~っと待っていると、乗らなければならないはずの電車がすぐそばを通過していくのだ。歩行者、自転車までもが遮断機をくぐって砂利の敷かれた線路を走っていくのをいつも歯軋りして見ている。そう書けば今にも事故でも起きそうで、危険そうだが、実際電車が踏切を通るときはずいぶん前から汽笛を鳴らしながら走ってくるし、まっすぐなので視界がいいから遠くからでも電車が来るのが見えて、危険はほぼなさそうである。しかし、さすがにスクーターでこれは出来ないわな。。。昨日の夕方はちなみに7分待った。あんた、これが朝の電車に乗らなければならなくて急いでいる時にやられてごらんよっ?!昨日家に帰ると、ここに引っ越してきてからはじめての「市民だより」が郵便ポストに入っていた。見出しは「もうすぐわが市はひとつになります!」内容はこうだった。今、駅前は大工事が行われている。(おかげで毎朝、踏切アンド駐輪スペース探しの2重苦なのだが。。。)この大工事は駅下に歩行者用スロープトンネルを造っているもので、踏切を待たなくても駅構内に行ける、という内容だった!(わたしはたったこれだけのことで、線路でぱっきり割れたこの市がひとつになると思わないが。。。)しかしそんな歩行者用スロープトンネルだけなのにすごい大規模な工事をしているな、と思ったら嬉しいことに今はない我が家側の線路の反対側にも駅の入り口と駐車場が出来るようである!!やった~!!これで魔の踏切から救われる!!!!いそいそといったいいつ完成するのか読み進んでいった。2000年4月 このプロジェクトが始まる。2002年2月 ×××の工事に着手。(↓までの間にもいろいろ説明がある。)2004年11月 ◎◎◎の工事に着手。???。。。。。。だから、いったいいつ終わるんだよ? わからないから書けないってか??5年も前から着手して未だ土が大々的に掘り返されただけにしか見えないこの状態、そうそうすぐには終わりそうにない。
2005.06.22
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ミラノは先週末、まるで早春のような寒かった気候から急にギンギラの真夏日になった。イタリアも日本と同じように四季がある、と言われているがわたしは決してそうは思わない。二季だ。なぜならいつもこのように冬の後に突然夏が、夏の後に突然冬が来るからである。そういったわけで、未だ1階でスーツケース暮らしのわたしたちのあい物の衣装を夏物に替えるために、わたしは昨日家に帰るとさっそく2階に上がった。ドアを開けると窓辺に2羽のキジバトが寄り添ってウトウトしているのが目に入った。我が家の2階の窓は小さくて壁が分厚いので奥まっていて、まさに「ハイジ」のあの屋根裏部屋の雰囲気がある。だからこのキジバトたちはこの窓辺にいかにもぴったりだ。そっと近寄ってしげしげと眺めてもみたが、寝ぼけているのか?安心しているのか??時々薄目を開けて眠たげにわたしを見るものの、逃げようとはしない。わたしは嬉しくなり、起こさないように忍び足で行動して1階に降りた。そして今朝。1階の雨戸をいつものように気持ちよく開け放つ。げげ!?窓辺はベッタリと無数のハトのフンでまみれていた。。。。。ちくしょう、次回からやつらを見つけたら追っ払わねば。涙***ところで話は前後するのだが、先週はちょっと一悶着があった。先週金曜日、夕食もシャワーも全て終えて次の日の結婚式に備えて珍しくパックなどをしているとおっとの携帯が鳴った。エルトンの奥さんからだった。わたしは遠くからでもまるでスーパーマンのクラークケントのように奥さんが何か助けを求めて叫んでいるのが聞こえた。おっとが「落ち着いて、絶対そんなことないから、大丈夫だから!!電話のあとすぐ、そっちに行くよ。」とこわばった声で励ましている。電話が終わるとおっとは慌てて他に電話をし始める。わたし「どうしたの?」おっと「エルトンがこの時間になっても帰ってこないし、連絡も無いんだって。携帯もついているのに、返事が無くて。奥さん、すごく混乱していたからいろいろ友達を当たってみようと思って。」わたし「エルトンもあんたと同じ南米人だから連絡もせずにどっかで飲んだくれてるんじゃないの?」おっと「エルトンは下戸だよ!あいつ一時期、夜間の仕事もしてたけど、それもやめたばかりだし、この時間で家に帰らないなんておかしいよ!!」わたしは時計を見た。22時半。これがおっとならまだ宵の口であろう時間だ。でも、あの真面目で神経質なエルトンならきっと何かが起こったであろうと予想が出来る。うちの場合だったらこれぐらいで心配はしないんだけどな。。。。と考えていると、おっとはいろいろな友達に電話をかけまくってなしのつぶての末、どうやら会社のボスに電話がつながったようである。ちょっと前からエルトンは別の支店に異動になっていたので、その支店の知り合いの電話番号を教えてもらって電話をした。知り合い「ああ、エルトン?いるよ。今みんなでBBQやってるんだ。お~い、エルト~ン!!。。。。ああ、たった今、家に帰ったみたい。」なんだ、やっぱりわたしが思ったとおり、飲んだくれてはいなかったけど奥さんに連絡なしでお祭りしてたじゃないか。おっとは急いで奥さんに連絡した。奥さんは泣き怒り。おっとがなだめる中、さんざん泣きわめいた後、やっと電話を切った。ちなみにこのあとすぐ、エルトンからも連絡があったそうである。わたし「ふう。次の日、結婚式行けないかもって思った。。。葬式か、病院か。。。。何着ていこうかな?なんて考えたんだけど。」おっと「何平気な顔で、不吉なことを言ってるんだよ?!しかしあいつ、奥さんを泣かせやがって。。。」わたし「。。。。あんた、自分のこと棚にあげてよくそんなこと言えるね?」おっと「え。。。。君も泣いたことあったの?君はエルトンの奥さんと違っていっつも怒ってるから平気か、と思ってた。」わたしはこの言葉に今までのあ~んなことや、こ~んなことのいろいろな怒りが一気にこみあげ、思わずおっとに思いっきり顔面パンチを喰らわせてしまったのである!おっと「痛いよ!ぼくがいったい君に何をしたんだよ?!」わたし「何言ってるのよ!!??エルトンなんてまだ優秀な旦那だよ?まだ奥さんの涙の枯れないその日中に帰ってくるんだから!!あんたなんて、あんたなんて。。。。心配して、泣いて、涙が枯れて、やっと落ち着いて考える時間が出来て、段々腹が立ってきて、怒りの頂点になった次の日にいっつもだらしなく酔っ払って帰ってくるからわたしの涙なんて見たこと無くて、怒り顔しか見れないのよ!!最初のうちは連絡もなく次の日に帰ってくるあんたを想ってどれだけ心配したかと思ってるのよ!?おかげさまでこうもしょっちゅう続くからいい加減、慣れたわよ。実際、事故であんたが死んでも笑ってられる心臓を鍛えてくれてありがとうね!!!」ふ~ふ~ふ~。おっと「。。。。。。。そ、そういうことだったの?」 かなりショックを受けたようであった。そして昨夜。おっと「今日、エルトンと話したよ。奥さんまだ猛烈に怒ってて、昨日は大喧嘩になって、『お互い友達でいましょう。』って決めたらしい。」わたし「そ、それって、家庭内離婚ってこと?」おっと「。。うん、そういうことになるね。。。。」おっとの顔はこころなしか、青ざめて見えた。わたし「。。。あんた、辛抱強い妻を持って、本当によかったね。」おっと「ぼくもそう思う。。。」そしておっとはわたしの顔をジッと見つめた。おっと「あのさ。。。。」わたし「なに?」 久しぶりに面と向われてドキドキする。何か重大発言があるんだろうか。。。?おっと「ぼく、今まで行き先を言ったら、君に反対されるのがイヤで黙ってたんだ。でも、これから絶対君を心配させるようなこと、しないよ!もうこれから連絡なしで夜遊びになんて行かない。だから。。。だから。。。。」わたしはこの時点でちょっとジーンとしかけている。おっと「今週の金曜はウイリアムと夜通し飲みに行くことを先持って予告しとくね。」。。。。。。。。。。。。。がく。ふ、わかってたよ。こんな展開。
2005.06.21
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またもやお久しぶりです。ここのところ、浮き沈みの激しい日記が続いてスミマセン。週末はTOPを工事中で投げ出したしなぁ。。。今日はめでたい日記。写真がすごく多いので別のHPに写真日記をまとめてみました。先週土曜日の同僚マッシモの結婚式を見たい方はこちらを→クリックしてね!!
2005.06.20
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おとといは大雨だった。わたしたちは帰宅するなり、さっそく外の階段から2階にあがって中に入った。そう、皆さんは覚えておいでだろうか?以前も大雨の後、雨漏りがして壁に大きなしみが出来たのを→親方に修繕してもらったのを?わたしたちは当然奴の仕事なんて、もう信用してない。以前しみが出来た壁面を中心に触ったり、ドンドン強く叩いたりして確かめた。さすがに大丈夫だったようである。わたしたちはやれやれと1階に降り、外はもう暗いので雨戸を閉めようと窓から身を乗り出した。と。ポツッと大きな雨粒が目の前を落下していった。慌てて屋根を見上げる。樋の隙間から雨がボタボタ漏れていた。壁と樋の間に屋根の最後の部分があり、上の瓦と違って、窓から見上げられる裏側の部分は家の中同様、木で出来ている。そこの木がびっしょり濡れていた。まったく親方は、言われた部分しかタッチしないやつである。。。。。怒****今日は久しぶりに気になる階段について。実を言うと今日の今日まで書く勇気がなかった。結果から話すと、先週土曜日は殴り込みには行けなかったのだ。土曜日の朝、金曜日に言われたとおり、親方に電話して工務店の電話番号と領収書番号を控えた。直接出向きたかったのだが、建築士の野郎は大型チェーンのホームセンターの我が家からはずいぶん遠い支店で階段を買ったようである。とりあえずはおっとが電話をすることにした。はじめてのところにクレームの電話をかける場合は、悔しいけれどどう頑張っても自他共に認める「ピカチュウ」声を持つわたしが甘ったるい声でガミガミ言ったところで、まるでポメラニアンが遠くからけん制してキャンキャンわめいているようで、ちっとも迫力がない。根性はないけど、低いおっさん声を持つおっとが電話をしたほうがずいぶん効き目があるというものである。おっとが電話をかけている間、わたしはおっとにぴったり耳を引っ付けて注意深く聞いていた。そんなわたしのプレッシャーもあってか、とりあえず怒りをこめた声で話すおっと。クレーム内容を言うおっとに「お待ちください。担当の所轄に電話を交換します。」というのが2度ほど続いた後、やっと「クレーム担当」とでも言うべき所につながったようだ。「領収書番号をお願いします。」という声に、番号を読み上げる。コンピューターを打つカチャカチャという音がしばらく聞こえたあと、「おかしいですね。。この階段につきましては完全納品された形になっており、交換品の情報が入っておりません。」おっととわたし「そんなことがあるはずないでしょ?!わたしたちは我が家の建築士にもう1ヶ月以上、工事を半ばで放り出されたまま待っているんですよっ!?」クレーム担当者(?)「本来ならこの所轄の責任者と階段業者にすぐに問い合わせられるのですが、どちらも土曜日で連絡が取れません。月曜日に折り返し、連絡いたします。」おっと「こんな調子でずっと待たされているんです。すみません、あなたのお名前をいただけますか?月曜日にそちらから連絡がない場合はこちらからかけさせていただきますので!(←ナイス!おっと)」こういったわけで土曜日の殴りこみは不発に終わったのであった。月曜日の朝。わたし「おっと、今日は忘れずホームセンターに電話するのよ!!」と電話番号を書いたメモをおっとの胸にバンっと貼り付けた。おっと「任せといて。」こうしてわたしはイライラしながら1日を過ごした。この日の夕方は雨が降りそうだったのでスクーターを使わず、クルマで駅までおっとに迎えに来てもらった。駅に着いて待っていてくれたおっとのクルマに乗り込むなり「階段は?」と聞いた。おっと「ああ、あっちから本当に電話がかかってきたよ。あのね、今まで本当に交換品の情報なんてなかったみたいだ。」うぐっ!!??? この言葉に胸が急に苦しくなった。わたし「。。。ってことは、今まで階段は発注されていなかったってこと?」おっと「。。。うん。そうみたい。でね、ちゃんと納得が行くまでうちの状況を説明したよ。そしたらやっとわかってくれて、すぐさま階段業者に交換品の発注をしてくれたんだよ。でもね、これ。。。今月末にしか届かないらしい。」ちょ、ちょっと待ってよ?じゃあ、今までいったい。。。いったい。。。。建築士と親方は何をやってたのっ!!??それにイタリアで「今月末」などというあいまいな言葉は「来月半ば」にも「3ヵ月後」にも筆答する!しかも今月末って言ったら。。。。7月はじめには、日本からお嬢母が来伊するのである!!現在わたしたちは2階に住めないので1階のいわゆる「客間」用に取っておいた小部屋で寝起きしているのである。母が来たら、どこで寝るのさ??そして、あの親方のことだ。交換品が揃ったからと言って、すぐに次の日に取り付けに来てくれるわけが無いっ!!今の我が家の1階はまるで工事途中の建設中の家状態である。階段の周りには残りの部品や工具が広げられたまま、2ヶ月近くホコリをかぶっているのだ!!この状況を我が母が見たら。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。だからイヤだったんだよ~。わたし「そのころはまだ家が落ち着いてないと思います。」母「なんですって!?あなたたちはどれだけのろまでグズなの!?入居から1ヶ月も待ってあげるのだから、その間にさっさと家を整えなさいっ!」。。。。という会話があったのだ。汗あの完璧主義な母がこの状態の家を見て、卒倒しないだろうか?というより、このあとずっと先まで呪うように毎回電話でこのことを言い続けないだろうか??母にはこういううんざりするような悪癖がある。わたしが小さい頃、九州に家族旅行をしたのだが、未だにずっと「あのときのお父さんの服装は最悪だったのよ。」と怒りをこめながら言うのである。しかしわたしには、この九州の記憶がまったくなく、飛行機に乗ってうれしかったことしか覚えてなかった。最近、やっと父が重い口を開いた。母は、いつもどこに行くのも、ハイソな服装である。(エクアドルの密林にまで)この旅行、父はそのころ流行りのGジャン、ジーンズでカジュアルに決めていったそうだ。しかしこれが母の勘を逆なでした。どうしても父の服装が気に入らなくて、「こんなひとと一緒に歩くのは絶対ごめんです!!!」と九州の空港についたとたん、どこにも行かずにトンボ返りした、ということが明らかになったのだった!!。。。。ああ~、そういえばそうだよ。最近母と出かけてないけど思い出した。一緒にデパートに行くにも家を出る前、ちょっとわたしの服装が気に入らないと、あっという間に上着を脱ぎ捨て「あなたがそんな恥かしい服装でいる限り、わたしはどこにも行きませんわ!!」と座り込むことが70パーセントの確率であったよな。。。そんな母がやってくる。しかも10日間も。クルマの中でそんなえげつない近未来を想像しているとグルグル目が廻り、どんどん気分が悪くなってきた。しかし、おっとは家に直行せず、ちょっと遠目のホームセンターに向ったのである。ホームセンターに着いた頃にはわたしは真っ青になり荒い呼吸をしていた。おっと「ちょっと、冗談でしょ?そりゃあ、ぼくだって怒ってるよ。でも、こんなことぐらいで気分悪くならないでよ。」。。。 「こんなことぐらい」じゃないっ!!!!!!!!!! 他にもいろいろ事情があるんだ、わたしには。 確かに母への恐怖も大きいが、今までのわたしたちの矢のような催促や嫌がらせは親方にも、建築士にもまったく効いていなかったということに多大なショックを受けたのである。やっぱりわたしの怒りなんて、やつらにはちっぽけなポメラニアンの遠吠えだったんだ。わたしたちはお金はすでに全額支払ってしまったので、階段のことも業者に催促している振りをしながら実は何もやっていなかったに違いない。ひとが実際住む家を、こんな状態で金さえもらえば後はどうでもいい、といった感じで途中放棄して平気なやつらなのだ!!こいつらはいったい何で出来てる心臓を持っているんだろう?マジで弁護士に相談したくなったけど、残念ながらうちは「極貧」なのでそんなお金は家中、どこをはたいたって出て来はしない。わたしはこの日、深淵のような敗北感に打ちひしがれた。家に着くなりトイレに駆け込み、嘔吐もかなわず、そのまま便器にもたれるような形で1時間ほど、気を失ってしまったのであった。(←ちなみにこの間、おっとはわたしがトイレで◎◎◎を頑張っているものだと思い込み、心配のカケラもしていなかったのであった。それにもわたしのガラスのハートは更に粉々に砕け。。。。)
2005.06.16
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今朝は電車に乗り、本を読んでいる女の子の隣に座った。我が駅までは比較的空いていて、90パーセントの確率で座れる。しかし次の駅からはいつものように大量に人が乗ってきた。そして4人で向い合わせになっているわたしたちの前の席にでっぷり太った鼻毛が気になる目がギョロギョロした朝っぱらからフライの臭いを全身から漂わせたおっさんが座ったのである。と、ここまではよくある風景である。このおっさん、席に座るなり、わたしたちを交互にギョロギョロ見つめながら右手で左手の甲を掻き出した。蚊にさされたのかな?と思いきや、長い間、掻いている。アレルギーなのかなあ?と思ったけど、手は赤くもブツブツもない。目の前で、あまりに長い間、掻いているので気になってきて目をつぶった。しかし目をつぶっている間も、シュッシュと音がして気になってしかたがない。次の駅に着いて、さすがにやめただろう、と思えばまだわたしたちを見つめながら掻いているではないか!?ちょうど股の間で、掻く、というよりこするように左手をさすっているので見ようによっては卑猥である。まるで、わたしたちをオカズにマスター◎ーションをしているような。。。。?そう思って隣の女の子をチラッと見た。彼女もどうやら同じことを考えていたらしい。わたしたちは立ち上がった。もうこの時点で電車は満員状態だったので、席は立ちたくなかったのだがここにいるよりはマシだったのである。***やっと本題に入るが、今週末はいよいよ我が同僚マッシモの結婚式である。この日のために取って置きのワンピースを着ようと思っていたのだが、ここ2週間ほどまるで早春のように寒いのだ。ちょうど引越し前後からこの寒気が訪れたので、てっきり田舎の新居だけが寒いと勘違いしたが、ミラノ県全域でそのようである。ちなみにこのワンピースは袖なし。サンダルと合わせようと思っていたのだが、こんなに寒くては何を着たらいいやら。。。。そんなこんなで最近は落ち着かない日々だ。とにかく晴れの日のために、昨日は昼休みに会社の近所の美容院に髪を切りに行った。ここには2ヶ月前にはじめて行ったのだが、そのときは店長みたいなひとがあっという間に結構思ったとおりに切ってくれたので気に入った。と、いうのは。イタリアで東洋人の黒い、固い、まっすぐな髪を上手に切れるところは本当に少ない。イタリア在住のひとで「え~?そんなことないよ。わたしの行きつけの美容院は上手だよ。」とこの日記を読んで思ったあなた!!。。。。。。あなたは運がいいだけである。(断言)そりゃあ、長いイタリア生活で何度かまともに切ってくれるひともいた。でもなぜか?そこが気に入って1ヵ月後に再び訪れると、そのひとはもういない、ということが多すぎ。そしてまた1からまともに切ってくれそうなところを求めてさまよう。。。。。の繰り返しである。今回、性懲りもなくまたそこに出掛けたわけは、まずは会社から近い、というのもあったが、「さすがに店長がそう簡単に転職しないだろう。」という考えがあったからである。そして電話予約の後、美容院の前まで行くと「いらっしゃいませ~。」と目が醒めるような美男子がにこやかに笑いながらドアを開けてくれたのであった。をををを!!??誰?ニューフェース??店内を見渡したが、前回、髪を切ってくれた店長はいなかった。転職?いや、昼ごはんを食べに行っただけか?ちょっとがっかりしながら、しかしいい男を鑑賞できてウハウハしながら、うながされてシャンプー台へ向ったのである。先ほどの色男が「シャワーが熱かったらおっしゃってくださいね~。」と背後に立つ。そしていきなり熱湯をかけてきた!!わたし「うわっ、ああちちちちちっ!!!」色男「ああ、すみまっせ~ん。(←おかまちゃんっぽく)」と今度は冷水をかける。わたし「うひゃあ!!つめた!!」ううう、不運。こいつ、見習いやな。。。。しかもゲイ。(どうでもいいけど)わたしはこの日の不運にだいぶがっかりしつつ、シャンプーが済んで髪をタオルでくるまれてカット台に座ったのである。色男「あの~、コーヒーでもいかが?」わたし「ありがとうございます。」しかしそこからいつまで待っても色男はやってこない。カガミ越しに背後を見ると、彼はコーヒーマシンの使い方がよくわかってないようでモタモタしている。わたしは振り返り、「わたし、急いでるんでコーヒー、もういいですよ。」色男「大丈夫。今煎れますから。」と悪戦苦闘して出てきたコーヒーは悪いがシブシブで飲めたものではなかった。わたし「あのね、本当に時間がないんです。会社の昼休み、1時間しかないんで。すぐに切って欲しいんですけど。。。。」色男「??わかりません。」わたしは他の客のドライヤーの音がうるさいのだと思い、もう一度大声で「時間がないんです!!」と叫ぶ。色男「ああ、すみません。わかりました!!」なんとこの色男、張り切ってはさみを持ってきて「どうなさいます?」と聞くではないか?!げ?ちょ、ちょっと!!これって見習いじゃなかったの??わたし、この見習いに髪を切られるわけ??!!店長も見当たらないし、他の美容師たちも忙しそうである。相当なるこの日の不運にショックを受けながら、しぶしぶわたし「えと、すそは3cmぐらい切って、レイヤーはあんまり入れないで。軽くね。」と頼む。色男「わかりません!」ど~ゆ~こと??わたしの言い方が悪かった??あ、そうだ!!わたしは店のカットスタイルブックをパラパラと開いて、前回店長に「今日はこれで行くからね。」と見せてもらった写真を指差す。色男はそれをチラッと見て「どう切ります?」わかってないやん!!わたし「だから、こういう切り方なんだって!!」とその写真めがけて鉄拳を喰らわせた。色男「OHHHH,SIIIIIIII!!」(OHHHH,YESSSSSS!!と同意語)ここでわたしは違和感を感じた。この訛り方。。。。どこかで同じものを聞いたことがある!!わたし「あんた。。。。イタリア人じゃないね? もしかしてブラジル人??」色男「OHHHH,SIIIIIIII!! わかる、やっぱり??」わかるもなにも。。。おっとの友人、ブラジル人のエルトンとまったく同じ訛り方であった!!(爆)そこから色男は突然クラスメートのような話し振りになり、「日本、行ってみたいわ、シズオカ(←なんでトウキョウでもなくナラでもなく、シズオカ?)に行きたいの~。」と言いながら、思いっきり切り込んで来たのである。ああああ!!!レイヤーを入れるな、っていったのに突然思いっきりだよ?!それからも前髪はそんなに切らないで~っ!!と叫んでいるのに色男は笑いながら「だいじょ~ぶ!!」ジョキンッ!!きゃ~!!!大丈夫じゃないっつ~の!!。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。そして作業は終わった。。。。。色男「素敵よ、ステキ!! あなたのまっすぐの黒髪には抜群のヘアーだわ!」とわたしの髪にほお擦りしそうな勢いでナデナデした。カガミに写ったわたしは。。。。。たしかに悪くない。でも、でも。。。。。。。悪く言えばデカセギ中国人のような、まったく思い通りでない髪型にされてしまった。そのあと「また来てね~。」と入店したときとまったく同じ笑顔で色男に送り出された。。。。。。。。。いや、もう、もう、しばらくは来るまい。せめてやつがイタリア語がわかるようになるまで。(そんなときまでいないってか?)しかし、せっかくいい男なのにゲイだなんて、惜しいな。(ラテン系、そういう公式が成り立ってるみたいだけど。)
2005.06.15
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日曜日は「我が家のオーブン料理第2弾:黒鯛の香草グリル」にシェフマルちゃんが挑戦した。先週土曜日。わたしたちは魚屋の前で魚を吟味していた。おっと「海老がいいな。」わたし「いや、焼き魚が食べたい。」おっと「シーフードミックスを買って魚介のパスタは?」わたし「いや、焼き魚が食べたい。」おっとはついに根負けをしてその日の特売品であった黒鯛を買うことにした。おっと「この黒鯛を1匹下さい。」と魚屋のお兄ちゃんに注文する。わたし「たった1匹?足りないよ。2匹買おうよ。」おっと「何言ってるの、きみ、主菜はいつもちょっとしか食べないじゃないか。1匹で充分だよ。」わたし「。。。。後から後悔するなよ。」日曜の夜。わたしは黒鯛を冷蔵庫から取り出し、そのまま荒塩を振っていた。おっと「何やってるの!?こういう魚はうろこを取って、内臓を取り出してよく洗わないとダメだよ!直接塩なんて!!」わたし「だって魚の塩焼きが食べたいんだもの。」おっと「塩だけの味付けなんて、味がないよ!もう、ぼくに任せて!!」わたしはしぶしぶおっとに任せ、おっとが魚を掃除してセージ(サルビアは日本ではこういうんだっけ?)とコリアンダーとニンニクを刻んでお腹と薄く切った切り目に詰めている間にぶーたれて小部屋でTVを観ていたのであった。そして前回のローストチキン同様、ポテトと一緒に250度のオーブンで焼くこと40分。わたしが想い描いていた焼き魚とはずいぶん違うが、おいしそうな魚のグリルが出来たのであった。それを大皿に移して半分こにしようとしてると、おっと「お皿洗うのが大変になるよ。このまま一緒に突付こう。」わたし「。。。。後から後悔するなよ。」わたしはイタ人やほかのイタリア在住日本人たちに比べて食べるのが亀よりはさすがに早いが、遅いほうだと思う。おっとは亀よりのろくてというより、食べてる途中で立ったり、TVに見入ったりして集中して食べないので、とにかく遅い。この日もいつもと同じようにおっとはフォークを口にくわえたままTVに集中している。それを横目に、この日のためにわざわざ韓国食材屋まで出かけて買った味ポンを魚にかけながら「セージの味が余計だよなあ。。。」とちょっとブツブツ思いながら、気が付けば、炊き立てご飯と一緒に疾風の速度でほとんど1匹平らげてしまったのであった。そうなのである。わたしは日本にいたころは、食べるのが早いほうだった。気が着けば遅くなっていて、きっとイタリアの速度に馴染んだのだな、と解釈していた。しかし、そうなったのは、あんまり好きじゃないものばかり食べていたからだった、とわたしはこの時気が付いたのであった。(←わたしは純和食党であったのだ、きっと!)おっとがようやくTVから皿に視線を戻した。「 あああ!!魚がもうない!!!」 わたし「。。。だから言ったでしょ、後悔するなよって。汗」おっと「き、きみ。。。いつもはそんなに食べないくせに!?」わたし「ちちち。魚食いの日本人を舐めちゃいけませんで。じゃがいも食いのあんたにはあんたの大好きなポテトを丸々残しておいてあげたよ。」そしてわたしが更に頭まで割って頬肉まで名残惜しげに突付くのを見て、エクアドルでクイの頭までつつくお義母さんを想い起こしたようであった。。。。。こうしておっとはこの日、新たに何かを学んだようである。っていうか、好きなものでも分けてやれってか??(←一人っ子のわたしにはかなり難しい。。。)***クイで思い出した。ちょっと前おっとが「エク人友達のところにクール宅配便が届いて、たくさんクイが送られてきたんだ。で、おすそわけ。」とあやしげな包みを持って帰ってきた。「クイ」というのは毎回しつこく説明するが、あのペットショップで売られている愛らしいモルモットのことである。エクアドルやペルーの山岳地帯では当たり前に食べられる動物なのだ。おととしエクアドルに行ったときはクイの丸ごとから揚げに挑戦した。豚肉のような、鶏肉のような、白身のあっさりした肉で、丸揚げのグロテスクな姿さえ気にしなければ悪くない味だったのである。わたし「へえ~、珍しいね。」おっと「今日は付け合せはエクアドル風にするからね。」とじゃがいもをむきだしたので、わたしはキッチンの隣の段ボール箱がだいぶ片付いたけど、まだそこで寝ることを強いられている小部屋の窓にもたれかかって雑誌を読むことにした。雑誌を読み出すこと十数分。どこかから、どう表現したらいいのか?まるで数千年前のエジプトのミイラでも燃やしているような異臭が漂い始めた。階下の家が怪しい宗教でもやっていて、変なものを燃やしているんだろうか??と、下をのぞきこんだが家族揃って留守のようである。すぐに隣のキッチンから 「クイくさ~い!!」 とおっとが叫ぶ声がした。小部屋を出ると、レンジのまわりでうれしそうに踊っているおっとが目に入ったのである。げげ?わたし「これってクイの臭い??前にエクアドルで食べたとき、こんなにおい、してたっけ???」おっと「これはね、燻製なの。だからこんなにおいがするんだよ。」そ、そうか。。。日本では豆の加工の仕方が煮豆から豆腐、納豆、きなこと富んでいるように、クイでもいろいろ加工の仕方があるのね。。。。そうだよな、わたしは納豆が好きだけど、おっとはわたしが食べてたら鼻をつまんで嫌そうな顔をしてみてるし、それと同じことだな。悪いがわたしはこの時点で食欲が減退、クイを食べることを諦めて冷蔵庫をあさった。わたしがウインナーを軽く焼いて、おっとが作ったじゃがいもとビーツとニンジンのマヨネーズサラダと共に食卓につくと、おっとが湯気をあげた見た目はミニサイズの北京ダックの腿肉のようなクイの燻製を運んできた。わたしおっと「いただきま~す!!」(←我が家では食べる前に日本語で言うのが鉄則である!)わたしはウインナーに、おっとはクイに、かぶりつく。しかしおっとはすぐにクイを口から離したのであった。おっと 「。。。。。。。。激マズ。」 わたしはこのおっとの言動にびっくりした。エク人にとって、このエジプトのミイラを燃やしたようなクイの臭いも、きっとミイラのような味の燻製もノスタルジーをそそるものなんだな、と納得したところだったからだ。わたしだったら、少々悪くなった納豆でも、湿気てしまった海苔でもこんな異国でもったいないから無理してでも食べるのだが、おっとはこの後、こんなに貴重なクイをあっさりゴミ箱に捨ててしまったのであった。まあ、わたしの故郷の食べ物じゃないからいいけどさ。この後、おっとはエク人友人たちと外に出かけたのだが、この行動に「お前、もったいなさすぎるよ!!」と袋叩きにあったのはいうまでもなかったのである。
2005.06.14
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って、まるでテーマのようなタイトルですが。。。階段については、まだ書く機が熟していないので(←なんだなんだ?)後日書くことにする。週末はいつもいろいろな事が起こり過ぎるのだが、今回に限っては比較的平和だった。土曜日は新居の周辺の新しいショッピングセンター開発で、ちょっと頑張って遠目のところまで出かけたのだが、大きいものの、照明のやたら薄暗い古い田舎のスーパーで、期待したほどのものでもなく、ガッカリして帰ってきた。そのあとおっとはやってもやらんでもいいような、家の小さな工事にお気に入りの電動ドリルを片手に励み、わたしは冬服をいろんな夏服の隙間にパズルのように詰めていくことで、とにかく全ての衣類を洋服ダンスに収めることに成功したのである。(母に圧縮袋、さっそく頼んだよ~~)まだまだ買わなければならない家具がたくさんあるのだが(食卓の椅子、なんて緊急だよな。。。)、お金がついていかない。しかし、贅沢にも日曜日は映画を観に行ったのである!!これだけは。。。数日パンと水だけになろうが、観なければならなかった。引越し前後の封切日からずいぶん日にちが過ぎたので、終わっていることを心配していたが大丈夫だった。「スターウォ-ズ エピソードIII」アフェリで「スターウォ-ズ」で検索したら一番初めにこんなんが出てきた。「アーリャマーン EPISODE I 帝国の勇者(制作インド) 」なんじゃ、こりゃ??皆さんは思い出の映画ってありますか?わたしが大人のつきそいなしではじめていとこたちと観に行った映画が「スターウォ-ズ」の第一作だった。東大阪のとある商店街の普段は「寅さんシリーズ」なんかを上映しているさびれた映画館だった。実際まわりの観客はおっちゃんとかじいちゃんばかりだった。しかしそれでもはじめての子供だけでの映画、しかも今まで観てきたディズニーアニメ映画とかじゃなしにこんな大人の外国物の映画、ということにドキドキしたのである。映画館に入ったときは上映途中でレイア姫がゴミ箱かどこかから出てきたシーンだったと思う。わたしたちはあっという間に映画にはまった。まるで実物のようなロボットや宇宙人たちが入り乱れての派手な戦闘シーン、美しいお姫様、勇ましいルークスカイウォーカー、いい味を出しているR2D2,C3PO。。。2度ほど観て、出てきたときにはすっかり映画に酔っていた。棒切れを持ってスターウォ-ズごっこをして、次回作を心待ちにしていたものだ。これからわたしはSF映画大好き人間になってしまった。大学に入学したときは入学式で学長が誇らしげに「あの「スターウォ-ズ」に出てくるヨーダというのは、我が大学のジョージルーカスの友人である依田教授がモデルでして。。。」と演説するので実際違う学科まで盗み見にいったら、本当にヨーダそっくりの教授が出てきたので慌てて逃げて行ったこともあった。あれから十数年。あの時点で高齢だった感じの依田教授は未だ健在でいらっしゃるんだろうか?そう、そして初回作からはなんと30年近くも経ったのである。こんなに長期でしかも映画界のトップで続けられるシリーズも凄いと思う。こうやって何かと縁があり、スターウォ-ズシリーズは上映されるたびにかかさず観ていた。なので、最終作はどんなことをしても襟を正して観に行かなければいけなかったのだ!!今回は、フィナーレにふさわしく「ヨーロッパで一番でかいスクリーン」が売りの隣町の比較的新しい映画館に観に行った。最終作?は感動的だった。今までのシリーズはときどきストーリーが難しくてわからないときもあった。しかし今回は、どんどん今まで謎だった部分が解明されていく。それはわたしが年月を経て理解できるぐらいお利考ちゃんになったのか、気が付かないうちにマニアになったか、わかりやすくつくられていたのか?「爽快」のひとことにつきた。(このあときっとディズニーランドにも新しいアトラクションが増えるに違いない。。。と思ったり)アナキンがなぜダークサイドに行ってしまったのか。。。それは激しい愛のためだったのね。なんで、あんな鉄仮面をつけるようになったかも、シューハ-、シューハー、呼吸するようになったかも納得納得。しかし、若き日のオビワンケノビ、惚れてしまいそうやで。そうやってあの30年近く前に見た第一作につながる心憎いフィナーレを迎えたときには胸がじんと熱くなって、涙が出そうになった。わたしの映画史は「スターウォ-ズ」である、といっても過言ではない。本当にこれで終わりなのならこれからの映画を観る楽しみも減っちゃうな。なんか、スカスカした気になる。。。。番外編でルークとレイア姫の幼少期の特別編とか作って欲しいものだ。 (「ヤマトよ永遠に」みたいにしつこくなったらイヤだけど。。。。って、ふるっ!!)
2005.06.13
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もう何もかもがイヤだ!!!今朝は不機嫌に目覚ましが鳴るより早く目が覚めてしまった。***昨日はようやくベッドと洋服ダンスが2階に運ばれてきた。しかし、まだ階段がないので使えない。。。。。怒外階段はあるが、毎朝ぼさぼさの髪のまま外から1階に入って顔を洗うなんてまっぴらごめんである。しかも昨日は家具屋から一応直前に遅刻のお知らせはあったけど、2時間も遅れてきて、慌ててバタバタと組み立ててくれたはいいものの、新しいフローリングの床に深いつめ痕。。いや、傷が2箇所も出来たし、洋服ダンスの3枚ある扉の上半分はすりガラスなのだが、そのうちの一枚の端っこが割れていた。もちろんすぐ気が付いて言ったところ、15日以内に交換に来る、と家具屋は言ったのだが、15日以内なんてここイタリアじゃ信用できないし、またもや交換に来る日にあわせて家で待たなければならないのである。キッチンも前回は書き落としたが、モダンな白木のキッチンに思いっきりカントリーな樫の木のテーブルがセットで運ばれてきたので後日交換なのだ。はっきり言って我が家で完璧なものは。。。。TVぐらいしかない。といってもTVだってせっかく衛星放送を観る為にパラボナアンテナを親方に取り付けてもらったのに。。。皆さんのご想像通り、アンテナは機能しないが。(←おっと激怒)まあそれでも段ボールの山の半分を占めていた衣類は収められるので、昨日は家具屋が出て行った後、さっそく作業を開始した。洋服ダンスは幅3mx高さ2m60cm。大きめなタンスを買ったつもりだった。すぐに使える夏物から収めていったのだが、またたくまにタンスはあふれかえってしまったのである。8:2の確率で圧倒的にわたしの衣類が多い。うううう~~~ん。。。まだ冬物もあるのになあ。。。今までこれより小さなタンスでどうやって全部が納められていたのか謎である。仕方なしにもうめったに着ない服を捨てて行くことにした。(本当は引越し前にしたかったんだけど、おっとがやみくもに全部荷物に収めてしまったので)まずは3着ほどの水着。(水着はついつい毎年買っちゃうんだよねえ。。。)そして、スッチー時代の制服(返却しろってか?)気に入ってそればっかり着ていたため色あせてボロボロになったTシャツ5枚ほど。(かなり勇気がいったけど)日本で可愛さにつられてサイズが違うのに無理して買って1度しか着なかったシャツ2枚ほど。以上。でもたったこれだけじゃ、焼け石に水だな。。。ベッド下にも収納があるけど、羽毛布団とベッドカバー類を入れたらもうおしまい。。。。とここまで書いたところでわたしは建築士に今日2回目の電話した。今回、生返事をされるようなら階下の家じゃないが、「弁護士呼ぶでっ!!」と言うつもりだったのである。普通にわたしの携帯から電話したのでは、もう返事もしようとしないので、1回目は朝8時半に自宅に電話。奥さんが出てきて「ただいま取り込み中でして。。。」こんな朝の早くから、イタリア人が取り込み中なわけないだろ!!「わかりました、取り込みが終わりましたらすぐさま連絡するように言ってください。」と電話を切った。そして1時間後。どうせあちらから連絡がないのがわかっていたわたし。会社の電話からやつの携帯に電話した。わたし「わたしが誰だかわかるでしょ?用件もどういうことか、わかってるでしょ?」と怒りに任せてダイレクトに切り込む。建築士「ううう。やっと今朝、工務店から電話があって、階段業者が今日、他の商品と一緒に足りない部品を納品するっていうことがわかったんだよ! わかるのが午後2時。それから親方に電話して明日にでもあんたの家に行くようにしてもらうからさ。」わたし「。。。それって確実な情報なの?」建築士「何ともいえない。とりあえず、わかるのは今日の午後だ。それまで待ってもらわないと。。。。」わたし「。。。わかった。今回までは待つわ。もし、今日階段が来ないんだったら、わたしたち「考え」があるからね!」こうして電話を切った。ちくしょ、「考え」なんて生やさしい言葉を使わずに、もっとダイレクトな言葉を使うべきだったか??とにかく今日の午後、また再び、違う電話から電話して、もしもダメだったら「弁護士呼ぶでっ!!」と叫んでやる!!ああ。。。こうやって書いた内容を見ていると、や◎ざが一般市民を脅してるような気分になってきた。。。。。なんか今日はこういったわけで落ち着かないのでまとまりのない日記になっちゃった。来週にはまた怒りでまとめた日記をご披露することになるかと思いますが。。。。。。。汗****追記:さっき3回目の電話をマッシモの携帯を借りてした。建築士「ぼく、午後は忙しかったから親方に電話してもらったんだ。早く知りたければ、彼に電話するといい。」こういわれるとどうしようもなく、怒り不発のまましぶしぶ親方に電話する。親方「ちゃんとあんたたちの代わりに怒って電話したぜ?!でもよ、やつら来週届くって言いやがるんだ。」わたし「。。。それって確実な情報なの?」親方「そんなこと、わからねえよ!そんなに知りたきゃ明日もう一度オレに電話しな。工務店の電話番号と担当者の名前を教えてやるから自分で聞くといい!!」ちくしょ~!!!!!!!!!!そんなことまでなんでわたしがしなきゃいけないんだっ!?でも明日は土曜日だし、日本刀でも持って(持ってないって。。。)直接工務店に殴りこみに行ったほうが効果がありそうだ。。。。
2005.06.10
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最近、クタクタだ。という以外、取り立てて書くものがない。すみません、すっかりコメントもさぼっちゃって。。。。。親方は「今度行くときは連絡するわ。」と言ってそのまんまだし、建築士はほぼ毎日のようにガミガミ階段の催促をするわたしに恐れをなしてか、電話に出ようともしなくなった。窓業者ももうだいぶ前から見ていない。あしたはいよいよベッドと洋服ダンスが届くので、せめてこれぐらいはまともに行くよう、祈るのみだ。エルトンは引っ越したときの市役所への転入届けが、いろいろ書類を揃えなければならなくて大変だったらしいが、わが市ではいつもの身分証明書3セット(身分ID、税務番号、滞在許可証)とパスポート、運転免許証だけだったので気が抜けた。しかも、おっとが仕事の最中にちょっと市役所に寄って済ませたので、ガムの包み紙のようなお粗末な引換券をもらったときも実感が沸かなかった。でもこれで終わりじゃない。手続きは済ませたけど、後から市の役員が家までコントロールに来るのである。これで、全て事実であることを確認してから、はじめて転入が認められるのだ。昨日は換気扇がないから、コンロで調理をなるべくさけたかったので、おそるおそるはじめてオーブンを使った。わたしはオーブン料理など、したことがなかったのでおっとがすることになった?!メニューは想像していたが「チキンとポテトのロースト」。オーブンがなかった旧我が家ではスーパーに買い物に行くたびに毎回お惣菜屋で買っていたメニューである。まったく南米人というやつは、鶏肉とじゃがいもとビールがなければ生きていけない人種らしい。わたしはこれまでスーパーで油にまみれてヘロヘロになっているポテトも、温めすぎてカラカラになっている鶏肉も好きじゃなかった。しかし、わたしが大量のジャガイモの皮をむき、乱切りにして鶏の腿肉と一緒にバットに並べ、おっとがその上からサルビア、ローズマリー、にんにくのみじん切りと塩こしょうをして45分ほど250度のオーブンで焼いただけで、それはそれは外はパリパリでこんがり焼き目がついていて、中はジューシーな豪華でスーパーのお惣菜屋と比べ物にならないぐらいおいしい「チキンとポテトのロースト」が出来上がったときには感動すら覚えたのであった。ああ、前の家でももうちょっと早くオーブンが修理されていたら。(もう済んだことだけど)そうそう、新居と今まで住んでいたミラノやミラノ近くの家と比較するなら:朝は「コケコッコー」という一番鶏の声で目が覚める。家の周りは鳥が、特にハトがたくさんいる。でも、ミラノにいるようなドブネズミに羽が生えたような汚いハトではなく、薄い茶色のきれいな山ハトである。ツバメもたくさんだ。わたしはミラノに住んでいたときはイタリアにはつばめは来ないのか、と思っていた。ミラノの幹線道路ではよく、汚いハトや、猫のぺちゃんこ死骸をみたが、ここで見るのは、ハリネズミとかうさぎのぺちゃんこ死骸だ。(ハリネズミの実物なんて動物園以外、ここではじめて見たよ。)ある夜は、キツネが慌てて道路を横断するのを見た。今まではクルマのオーデオをジプシーに盗まれて以来、おっととどこかにクルマでいくたびに、わたしは沈黙、おっとがサルサの鼻唄を踊り歌いながら運転するのを黙って耐えていたが、ここではついつい毎回「あらいぐまラスカル」の歌や「山ねずみロッキーチャック」の歌を自ら口ずさんでしまう。前の家では家に帰ればTVだけがお友達だったのが、ガイジン夫婦のわたしたちが珍しいのか?ご近所が、外に一歩出るたびに挨拶と軽い会話をかわしていくので、生活に人間味が出てきたか??というところである。あのおしゃれなBARなんぞは特におっとはな~な~な仲になってしまった。そういえば、ガイジンが少ない。朝は駅前に出勤前のガイジンを見かけるが、本当にちらほらである。ジプシーなぞはまったく見かけない。まったく今までと違った生活がスタートした感じだ。しかし隣町にはあと4年後にミラノまでの地下鉄が開通するのでどんどん人口が増えて、開発が進み、地価が沸騰していると言う。ここまでその開発の波が来て欲しくないな、と祈りつつ便利になるのはうれしいな、と思ったり。 う~ん、最近大ネタがないな。。。というより、ちょっとやそっとで感情的にならなくなったからだな、やっぱり。
2005.06.08
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すっかり報告が遅くなったが、この季節、先週届いたスクーターでの最寄り駅までの通勤は快適である。朝の空気はすがすがしいし、緑あふれる住宅街をつきぬけていくのは気持ちがいい。予想していた通勤時の渋滞もちっともなくて、トロトロとゆっくり走っても、後ろからクラクションでせっつかれないのがいい。しかし、このスクーター、修理代はタイヤを2つとも新しく、バッテリーも新しくしなければならなかったので結構かかった。こんなことならもうちょっと頑張って新車を買ったほうがよかったかも?(まあ、見かけがぼろい方が盗難の心配はないけれど。。。)****先週木曜日。つまり前回の日記の次の日。この日は祭日だったのだが、おっとは朝早くに起きてキッチンの再組み立てにかかったのである。わたしはすっかり忘れていたが、おっとはイタリアに到着したばかりの頃、闇で家具屋の組み立て職人として働いていた。なので、こんなにあっさり「気に入らない。」というだけでキッチンを解体したのである。しかしそんな腕があるなら、工費も運送代も全て料金に含まれるバカ高いオーダー家具屋で家具を買わなくっても、IK◎Aの家具を買って自分で組み立てればよかったじゃないか!?おっと「オーダー家具の方が質がいいし、そんな時間も、道具もないんだもん。」IK◎Aの家具を買って、仕事を1、2日休んで道具を揃えても、単純計算したら安上がりだよな。しかし、質に関しては確かにそうなので何も言えない。わたしは一緒に朝早くからたたき起こされてブツブツ言いながらおっとが組み立てるのを見ていた。おっとがキッチンを終わらせないことにはタンスも届いてないし、段ボールを開ける作業も出来ない。おっとが「あ~、コレ見て!」とか「ここ!足が1本足りないよ!?」と言うたびに一緒にチェックすると、家具屋も家具屋で、見えないところはパーツが足りなかったり、意味不明のドリル穴が開いていたりして仕事が荒い。。。。。。。でも、わたしとしては見えるところさえちゃんとしてたらいいんだ。そうやっておっとは、キッチンをきっちり隙間なく、隠れたところまで美しく組み立てた上、IK◎Aで買った洗面所の戸棚も小1時間でお茶の子さいさいで組み立てたのであった。わたしはおっとが作業の終わったところから、どんどん段ボール箱を開け、お皿や洗剤を戸棚に収めて行く。こうやって、2人が仕事をほとんど終わりかかったところで夕食の時間となった。わたしは冷凍庫からフライパンで炒めるだけのインスタントパスタを取り出してコンロにフライパンを乗せ、火をつける。ああ、うれしい。やっとまともなものが食べられる。。。。。そしてコンロの上の換気扇のスイッチを押した。OOOHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!まただよ、また!機能しないよっ!!わたしは換気扇の中を見るために、はしごを使って上に上がった。ダクト穴の上部から中をのぞく。この内側の壁には排気口が開いていて、パイプを使って外に煙が出るようになっているのだが、パイプがないっ!しかも電気なのに、階下の窓同様、配線がとぐろを巻いて取り付け説明書と一緒に中に納まっている。フラフラしてあたりを見渡した。キッチンの上の戸棚の下側に隠し照明を2つ、つけてもらったのだが、それの配線もきっちり2本とも戸棚の上で渦を巻いて横たわっている。。。。。。親方、背が低いから、高いところにある電気配線に気が付かなかったか??ひとつの仕事もまともに出来ないようじゃ、あんたもう、引退した方がいいよ。わたし「おっと。。。。あんた、これに気が付いてた?」おっと「えええ!?下の戸棚ばかりに気を取られてわからなかったよ。」わたし「。。。。。もういい。今日はもう遅いし、どうしようもない。」結局換気扇はないが、調理は出来たので久しぶりにまともなものを食べ、サッサと寝たのであった。****次の日、金曜日。わたしは会社から怒りを通り越して疲れ果てた声で親方に電話する。親方「なんだって?気付いてたに決まってるじゃないか?!でも、部品が足りねえし、取り付け説明書もないからきっとキッチン業者から届くのを待たなきゃいけねえ、と思って手をつけなかったんだ。」わたし「部品は。。。きのうおっとがチェックして、全て揃ってました。取り付け説明書は換気扇の管の中にあります。次回はいつ、来ていただけるんですか?」親方「あああ?そうかい?? 来週、階下の家の修理にも行かなきゃならねえから、そのとき一緒にやるわ。それまで別に換気扇がなくたって調理出来るだろ?」。。。。。。もう、怒り続けるのもバカバカしくなってきた。親方の言うとおりだ。別に換気扇がなくたって冷蔵庫は機能するから生ものが買えるし、調理も出来るし、ガスはちゃんとなったからシャワーも好きなときに浴びられるし、ずいぶんマシになった。まだ窓の壁が壊れていたからつけられなかった窓のセーフテイも、玄関のドアのぐるりの大きな隙間も、たいした問題じゃない。階下の家は寝室のあの窓が夜中に落ちてきたそうだが、ベッドは反対側の壁につけていたから助かったそうである。うちも窓が落ちたら危険なところにマットレスは置いてないから大丈夫だ。階下の家は本当に裁判に持って行くみたいだけど。。。。。全部、たいした問題じゃないんだ、きっと。。。。。。。。。。。。。。そう、思わないとやっていけない。
2005.06.06
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今日は飛び石連休の中日。しかし、電車はいつもよりちょっと乗客が少ないぐらいだ。しかし目に付くのは大きなリュックや旅行カバンを持ったひとたちばかり。みんなやっぱり働きには行かないわな。。。涙しかし、ここのところのドタバタで有給をフルに使い続けているわたしは休むわけにはいかない。が、会社に来てもマリーナとマッシモとグラツェラしかいない。社長ももちろんバカンスだ。来週会社の命運がかかったプレゼンテーションがあるっていうのに、こんなにのんきでいいんだろうか??社長のスケジュールにあわせて主な仕事も水曜日までに終えてしまったので今日は会社の留守番に来たようなものだ。まあ、やっとゆっくり日記が書けるからいいんだけどさ。****前回の日記の段ボールの山の中からおっとが真っ先に家の中に運び入れたのはTVとTV台である。2階はみなさんご存知のように階段がないから上がれないので、1階の小部屋に全部荷物を運び入れることとなった。わたしとしては、一番大事なPCのタワーを早く家の中に運び入れたかったのだが、お嬢育ちでお箸より重いものを持ったことがないわたしは、もとい、去年日本でぎっくり腰になって以来、重いものが持てなくなってしまったわたしは、軽い衣装ケースぐらいしか運べない。わたしがせっせとそばで軽いものを選んで運び込んでいっているというのに、おっとはTVのインストールを始めるではないか!?わたし「何やってるのよ?さっさと他の段ボールを運んでよ!!」おっと「う~ん、これが終わってから。。。」前々からわかってはいたが、おっとにとってTVは何よりも大事な宝物なのであった。。。。。あほ~~@!****火曜日。有給をとってキッチンが来るのを待った。この日はそれにあわせて親方が全ての修正をしに来ることになっている、と建築士。と、いうのはキッチンのガスと水道管はキッチン業者は触ってはいけないことになっている。うちのお抱えの配管工、つまり親方(←ものすご~~くイヤだけど)でなければ開けれないのだ。朝の9時。時間通りに到着した30歳ぐらいのイタリア人2人組を見てちょっとホッとするわたし。(だって今まで親方の弟子か、おっととエルトン関係の荒くれ系ガイジンの荒い作業しか見ていないんだもの)彼らはチャキチャキと材料を玄関先まで運んできた。何度も書くが、我が家は昔の納屋なので玄関前の外廊が広いのだ。そこにあっというまに作業台を組み立て、作業をはじめた。わたしはそれを外廊の端の元我が家からぱくってきた木のベンチに腰掛け、しばらくながめていたが、あまりに暇なのでメモ用紙に落書きをはじめた。(唯一まともに紹介できる1枚。我が家の前の景色。大草原?) やがておっとが仕事の合間をぬって様子を見に来た。「おおお、きれいきれい。でも。。。」と細かい注文と質問をはじめるおっと。そういえば、階段の時もこうだったな。わたしもこれぐらい気をつけて見ないと。。。。と、いうのは彼らは上の棚の位置を付け間違えていた。汗わたしはおっとが言い出すまでちっとも気が付かなかった。大汗おっと「ところで親方はどうなってるの?」そうなのである。建築士がいうには親方は朝から来て全ての作業をはじめていなければならないはずなのに昼近くになっても来ない。わたしは朝から彼の携帯に何度も電話をしているのだが、恐れをなしてか、応えようとしない。怒り狂って建築士に彼から電話するよう、電話したところやっと親方から電話がかかってきた。親方「今日なんて行ってもムダだ。キッチンはどうせ夕方まで作業するんだろ?そのあとガスと水道のためだけに夕方から働くなんてまっぴらごめんだ。」くううううううううう~~~~!!!!!!???????わたし「あんた、この家の問題はキッチンだけじゃないでしょっ!?階段はいったいどうなるのよっ!!他にも窓の壁の修理と洗濯機の排水溝の水漏れ(←引っ越した日の夜に洗濯機を廻して発見!!)、ガス漏れの修理があるはずでしょ!?わたしはそうそう毎日、会社を休んで鍵を開けて待ってられないのよ!!今日来ないでいったいいつ来るつもり!!??」あたふたする親方「階段は建築士の野郎が支払いを渋ってるからまだ届かないんだよ。他の問題は今日は作業道具がないしな。。わかった、すぐに下見に行くから待ってろ。」ふ~ふ~ふ~。電話を切って肩で息をしていると「奥さ~ん、ちょっと来てくださいよ。」とキッチン業者がわたしを呼んだ。わたし「はい、なんでしょう?」見ればキッチン業者のひとりが冷蔵庫とオーブンを取り付けていた。キッチン業者「奥さん、ここの壁のコンセントの差込口、全部機能しないんですけど。。。。。?」OOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!??????????この冷蔵庫とオーブン側の壁は親方が差込口を付け忘れたのにわたしたちが気が付いて後からつけさせたものなのである。形だけはコンセントの差込口のかたちをしているが、これはオブジェかいっ!!??それにきっと親方がうっかり放ってしまったんだろう「階段は建築士の野郎が支払いを渋ってるからまだ届かないんだよ。」という言葉、支払い責任のなすりつけ合いでこんなに遅くなっているんかいっ!!??この家で普通に機能するものは 無いんかっ!!!!!!??????わたしは血管が切れて倒れそうになったが、親方がもうすぐ来る、というさっきの言葉でなんとか持ちこたえた。イライラと待っていると親方がやってきた。階段を上がってくる親方に飛び掛ってむなぐらを掴もうとする寸出のところでわたしは固まってしまった。偶然なのか、計画したのか?親方は同じようなコロコロの優しそうな奥さんと娘を連れて現れたのである。わたしも鬼ではない。家族で来られた日には怒ることが出来なくなってしまったのだった。わたしは黙っておっとが穏やかに親方に問題箇所を見せて廻る後ろをついてまわるしかなかったのである。きっと何も知らないであろう奥さんと娘さんは「うちの父ちゃんが仕事した立派な家だよ。」といった風に家中を興味深くしげしげとながめていた。キッチンの家具は夕方には美しく仕上がった。親方には結局、次の日鍵をあるところに隠して勝手に家に入って修理してもらうことになったのであった。****次の日(水曜日)。おっとが親方が来てちゃんと仕事をしているか、仕事の合間に見に行く手はずとなっている。昼休みになるのを待って、わたしは会社からおっとに電話した。おっと「さっき、見に行ったら親方、窓の壁も、洗濯機の排水溝も、ガスもちゃんと修理した後で、キッチンにかかってたよ。さすがに今回は大丈夫そうだな。」わたし「でもでも、信用できないからもうちょっと後でキッチンも見に行ってちょうだい。」おっと「わかった、行けたら行くよ。」夕方。ミラノの中心の歯医者の待合室にいると、おっとから携帯が鳴った。わたし「どうなった?」おっと「キッチン、機能的には問題なくなったよ。ただ、せっかくキッチン業者がきっちり組み立てたものを雑に仕舞い込まれたんだ。あのさ君、今日は歯医者だから遅くなるんでしょ?ぼく、冷蔵庫がやっと使えるようになったから買い物に行って来るよ。」わたし「あ。。。そうだね、ありがとう。」なんだか、やけに気の付くおっとに少々不気味さを感じながら電話を切ったのだった。夜。歯医者が終わってわたしは帰宅した。治療にずいぶん時間がかかったからおっとはとっくに帰ってるかな?と思いきや、鍵を開けて家に入ると中は真っ暗である。電気をつけた。そして固まってしまった。目前に広がったのはバラバラに解体されたキッチンと床に散乱した工具だった!!!どどどどどっどういうこと~~~~!!!????慌てておっとに電話をする。電波の届かないところにいるのか、返事が無い。ぐ~っとおなかが鳴った。時計を見ると21時半。こんな時間、わたしはてっきりおっとが届いたばかりのキッチンで夕食をつくって待っててくれてると思ったよ?!なのに、なのに。。。。。。。。。。。。OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH,NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!ムカムカして、シャワーを浴びたかったが、まだ安心かどうかわからないガスを使うことはためらわれた。(それまではシャワーを浴びるときだけおっとに外のガス管を開けてもらっていた。)イライラしながら唯一機能するTVを上の空で観ていると22時半におっとが両手にたくさんの荷物を抱えて帰ってきたのである。わたし「いったいどういうことよ!!このキッチンは何? どこに行ってたの!?どうしてこんなに遅いの!!??」質問攻めである。おっと「言っただろ?親方が雑にはめこんだのが気に入らなかったからやり直そうとして解体してたんだ。見て。ここなんか、0,3mmほど隙間がある。そして後ろの配線も雑だったのを見つけたんだ。コレ見てよ?信じられない!このコンセントの形、気に入らないし、配線と配線のつなぎ目がむき出しで危険だし、きれいじゃないんだ。だからホームセンターで配線とコンセント、買ってきた。」あんたは。。。。あんたは。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。家具職人アンド電気工かい!?言われてみれば確かに雑だけど、特に配線なんて家具の後ろに隠れて誰が、コンセントの形まで見るよ?怒りを押さえながら、わたし「おなかが空いて死にそうだよ。何か、買ってきた?」おっと「もちろん!だからこんなに遅くなったんだ。」見れば、魚の切り身、鶏肉、冷凍食品の数々。わたし「。。。。。あんたが冷蔵庫まで解体したおかげで使えないし、調理も出来ないのにどうするよ?」おっと「。。。。。。あっ!!」あっ!!じゃない~~~~!!!!!!慌てておっとはとりあえず冷蔵庫のスイッチだけ入れて買ってきた生ものを放り込んだのであった。この日の夕食。ドッグフードみたいな肉の缶詰とポテトチップ。(まだまだつづく)PS.今までの日記にみなさんコメントしてくださってありがとうございます。(個人的にメールをくださったお友達も!)このドタバタでお返事を書く時間がないんですが、ちゃんと読んでま~す!!ありがとう!!!
2005.06.03
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