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2020.03.20
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第37話「積年の思い」

翼君・離鏡(リケイ)は墨淵(ボクエン)の仙体をすぐ青丘(セイキュウ)へ送り返し、あとは翼后・玄女(ゲンジョ)の処遇だけとなった。
すると自ら目をつぶした玄女が手探りで離鏡を捜し回り、やっと足元にすがりついて命乞いする。
「君上!白浅(ハクセン)を信じてはなりません!あの女は妖術を使って私をこんな顔に…」
しかし泣き喚いている玄女の姿とは対照的に、離鏡は何とも言えない虚しさに襲われていた。
玄女と夫婦になって7万年も経つというのに、未だ玄女を理解することができないのだから…。
何より玄女ひとりのために天族と青丘を敵に回し、戦をすることなどできるはずがない。

「君上…白浅が私を恨むのは崑崙虚から陣法図を盗み出し、彼女の師父を死なせたからです

 でも君上!陣法図を盗んだのはあなたのため、父君からあなたの命を守るためだった!
 私はあなたのために天族と青丘に背いたのに…今になって…今になって見捨てるのですか?」
「どれほど政務を怠ろうと俺は翼族の君王、守るべきは己の民だ…」
離鏡は衛兵を呼んで翼后を極寒の地へ送るよう命じ、処刑すると決めた。

収監された玄女は離鏡の自分への仕打ちに憤った。
離鏡が今の座に就けたのも、自分がこれまで手を尽くして来たからだというのに…。
まさか白浅のために7万年も妻だった自分の皮を剥いで筋を引き抜くなど良く言えたものだ。
玄女は怒りと悲しみでしゃくりあげると、その時、誰かの咳払いが聞こえて来る。
目が見えない玄女はやはり離鏡が助けに来てくれたとぬか喜びしたが、それは向かいの牢に監禁されている離怨(リエン)だった。

玄女は離怨の声を聞いて驚愕した。
確か離怨は300年前、北荒(ホッコウ)の反乱で離鏡が殺したはずだという。

それにしても離怨を生かしておきながら、自分は筋を抜かれて皮を剥がされるとは…。
玄女は憤り、夫婦の情があるなら天族と戦うべきところ、自分を殺して天族に取り入ろうとしていると嘆いた。
「あいつが守ってくれないなら、自分で自分を守ればいい、私が手を貸そう」
「…(ふっ)あなたが?あなたにそんな才覚があれば、300年もここで捕われていないでしょう?」
「(はぁ~)私は離鏡に封印された、全身の法力が抑え込まれている

 まさかここから生きて出たくないのか?」
「生きたいわ!死んでたまるもんですか!例え死ぬとしても…あの卑しい白浅が先よ!」

夜華(ヤカ)は白浅を青丘へ送り届け、一旦、天宮へ戻った。
しかし紫明宮で耳にした玄女と白浅の言葉がどうしても頭から離れない。
『天族太子、よくもまあ~こんな賎しい白浅の機嫌が取れるわね~
 あなた知らないの?彼女と彼女の師父はねえ…』
『玄女、あなたに言っておくわ
 師父の仙体は天上の尊貴( 武神 )、7万年も私の心臓の血を受けて来た
 あなたたちの子供では耐えられないんじゃないかしら…』
するとちょうど連宋(レンソウ)がやって来た。
夜華は連宋なら当時の墨淵と司音(シイン)の関係を知っていると気づき、唐突に質問する。
「3叔は墨淵上神を良くご存知ですか?
 司音上仙の天界での噂は本当でしょうか?墨淵上神が寵愛した徒弟(トテイ)だったとか」
連宋は何事かと驚いたが、確かに墨淵にとって小徒弟の司音は特別だったと教えた。
霊宝天尊の法会(ホウエ)にまで同行し、 連宗はそこで墨淵から司音を紹介されたという @5話。
噂は他にもいくつかあった。
かつて瑶光(ヨウコウ)上神は墨淵上神を慕って自分の仙居( )を強引に崑崙山に移していた。
その瑶光が嫉妬するあまり司音をかどわかしたが、激怒した墨淵が 深夜に軒轅剣(ケンエンケン)を持って瑶光の水牢へ乗り込み 、司音を救出したという。
これが元で墨淵上神は瑶光上神と決闘、結局、瑶光上神を崑崙山から追い出していた。
「それが誠の話なら、墨淵上神は心底この関門弟子(内弟子)を可愛がっていたのだろうな」
夜華の不安は的中した。
…浅浅、君が私を忘れたかった理由は両目を掘り出したことへの恨みではなかった
…君は私と愛し合った記憶を消したかったんだな
…君が7万年も待ち続けている人、それは墨淵上神だったのか
すると夜華は急に黙って出て行こうとした。
「おい?3叔は何かマズイことでも言ったか?」
「浅浅が目を覚ます時間までに青丘へ行って薬を煎じないと…」
夜華は無理に笑顔を作って出かけて行った。
「我らが天族太子は一生、白浅の手の平から逃れられそうにないな~(ふふ」
そこへ繆清(キュウセイ)がお茶を運んできた。
しかしすでに皇太子が青丘へ出かけと知り、がっかりしてしまう。
呆れた連宋は早く家に帰って兄に縁談を決めてもらった方が良いと助言し、ここで10万年仕えても夜華の目に留まることはないと釘を刺した。

白浅がふと目を覚ますと、4兄・白真(ハクシン)の坐騎(ザキ)・畢方(ヒッホウ)がいた。
畢方は怪我を負った白浅を心配し、親切に水まで持って来てくれる。
白浅は甲斐甲斐しく世話してくれる畢方を見て、すぐ4兄が自分をからかっているのだと分かった。
畢方は白浅に対しいつも不冷不熱( 無関心 )、いくら変化の術を使って外見は似せることができても性格までは無理だったらしい。
しかし畢方は困惑し、自分は正真正銘の畢方だと言った。
折顔(セツガン)と白真が 西海に 出かけ 桃林を守っていたがつまらなくなり 、白浅に会いに来たという。
「あなた畢方なの?ぁ~あなたたち飛禽(ヒキン)系ってだいたい冷淡でしょ?
 わたしたち走獣(ソウジュウ)系とは似てないって言うか…
 あ、適当に言ってみただけ、気にしないでね…(汗)」
すると畢方が急に寝台の前で片膝をついて屈んだ。
「この度のこと、あなたのお側にいるのが私だったら、 全身全霊をかけてあなたに
 一糸一毫の傷もつけさせませんでした( 身を挺して守ったのに )」
「そっ、そりゃ当然よ~何たって我らは同じ狐狸洞の者でしょう?
 いつかもしあなたが他の人と揉め事になったら、私だってあなたの応援に行くわ(ウンウン)」
「浅浅、あなたはいつもとぼけていますね( はぐらかす気ですか
 私は青丘へ来た時からあなたをお慕いしていました、 私を怒らせたくてそんな話を ?」
「なっ、なんですって?」
畢方は白浅が天族太子と婚約してしまったため、しぶしぶ真心を隠していたという。
しかし白浅がこんな大惨事に遭い、夜華が全く白浅を守れないことが分かった。
その上、天宮に側妃までいると聞けば、安心して白浅を夜華に渡すことなどできないと憤慨する。
( ー̀θー́ )<私は…
|ω-`)<浅浅?
そこへちょうど夜華が薬湯を持って入って来た。

その頃、迷谷(メイコク)は頑固一徹な畢方を心配していた。
白浅が天族と婚約が決まったと知っていながら、まだあきらめられないのだろう。
実は鳥類は一途なため、この人と決めたら永遠にその人だけを愛するのだ。
「それにしても変だな~太子殿下は墨淵上神を連れ戻したのに何も言わないや
(はっ!)とっくに知ってたんじゃないよな?司音が姑姑(ココ)だってこと!」

夜華が入って来ると畢方はすぐ立ち上がったが、部屋から出て行かなかった。
夜華は2人の間に割り込むように寝台に腰掛けると、何やら不穏な空気が流れる。
そこで白浅は畢方にあきらめてもらうことにした。
「ねえ?私と天族との縁談が決まる前だったら、そりゃ慕ってもらって嬉しかったと思うわ
 でも結局、私たちは有縁無分( 縁がないの )よ、何事も先来后到( 先着順 )、そうでしょう?(汗)」
※有縁無分=知り合っても発展することはない、主に男女の関係のこと
「もし私と一緒にいると同意してくれるなら、喜んで天族を怒らせましょう( 敵に回します )」
「ァ…あなたは先に出て行った方がいいわ」
「私と一緒にいたいか、いたくないか、それだけ言って下さい!( 答えが聞きたい )」

ピキッ( ー̀θー́ )<答えが聞きたい・・・(๑・᷄ὢ・᷅๑)・・・ε-( ー̀εー́ )フゥ←薬湯を冷ましてるw

「ん~と…私は人への礼儀を重んじるわ、もうすでに天族と決まったことなの
 青丘と九重天に絶対、恥をかかせることなんてできない、そうでしょう?
 私を慕ってくれて、すごく感激した
 でもあなたと私はどうあっても有縁無分、これ以上は何も言えないわ
 ァ…私に対する気持ちが消えないなら、引き続き隠しておいてくれない?
 私はもうあなたの真心を知ってる、忘れることはないから~(ね?ね?」
すると畢方は憤慨して帰ってしまう。

白浅は思わぬ場面を夜華に見られて決まり悪くなり、慌てて薬湯を飲んだ。
「(はい、飲んだ~)忙しいでしょうから 行ってちょうだい
 私、眠くて…あー眠い~(もう寝ますよ~っと)」
「チェンチェン? 知ってるかい?
 君は私にいて欲しくない時、いつも使う言い訳が″眠くなった″だね?」
「…そう?こんな風に言ったの初めてじゃない?( 前にも言ったかしら? )」
すると夜華が急に白浅に迫って来た。
「チェンチェン、さっき君が言ったことは全て本心かい?」
「(どうしたらいいのかしら…)ゴホゴホ(ひとりが帰ったらまたひとり来たわ…)」
夜華はさらに白浅へ近づき、急に腕や顔に触れて来る。
「私がこうして親しくできるのも、青丘に来て 色々面倒を見させてくれるのも 、婚約しているからか?
 ならもし他の男と婚約していても、君は同じようにさせるのかい?」
「ゴホゴホッ!
(ずい分、おかしなこと聞くわね?そんな分かりきったことを…
だからここで何度も美味しい思いができるんじゃないの
 婚約してなきゃ青丘に引っ越そうとした時点で、迷谷が追い出してるわ
 だいたい狐狸洞の廂の最上の1間なんて貸すかっつーの…ったく)
 うぉ(我)…あなたのこと好きよ?婚約しているからってだけじゃなくて…」
夜華はその先の言葉が聞きたくて、後退して行く白浅にまた接近した。
「ほら?あなたは狐狸洞でも毎日、公文の決裁で大変だったのに
 私たちに料理を作ってくれたでしょう?そういう心遣いに感激してる
 よく言うわよね?″相手が来たら今度は自分が訪ねる( 恩には恩を返せ )″って?

  (互いに平等なつきあいをすること、お互い様)

 あなたが私に桃を1つ贈った、なら当然、私は李(スモモ)を1つお返ししなきゃ
 もし李がなかったら代わりのビワで間に合わせればいいのよね?ゴホゴホ…
婚約書が 他の人だったら、あなたのようにここまで私に良くしてくれなかったでしょうね…」

夜華は白浅が自分の気持ちを全く理解していないと知り、白浅の腕をつかんで顔を近づけた。
「私はこれまで他の人に料理を作ったことはない、君だから作ったんだ…」
※字幕:私が料理を作る相手はそなただけだ
しかし桃花(ロマンス)が苦手な白浅は咄嗟に両手で夜華の顔を挟み、パチパチッと叩いてこの情況を打破する。

「あなたの料理の腕前は素晴らしいわ!両親やおじい様にも作ってあげるべきよ
 これこそ"孝"という字の体現だわ( いい孝行になる )」
「私が君に尽くすのは婚約しているからじゃない
 青丘に引っ越して来たのも、阿離(アリ)が 君に会いたがる からじゃないんだ…」
「(ほぉ~)もともと料理が趣味なのね?これはいい趣味ね~すごく実用的だわ~(ウンウン)」
話をそらされた夜華はしびれを切らし、白浅を押し倒してしまう。
「チェンチェン、君を愛している」

「!!!
(今日はどうなってるの? 長いこと蘇鉄(ソテツ)が花をつけたことなんてなかったわ~
※ソテツが花をつける=蘇鉄開花(稀有の事態、実現するのが至難なこと)
 それも同じ日に2つも花が開いた…
 2人も続けて私を慕ってるって言うなんて…何がどうなってるのかしら?)
 ぁ…こういう冗談はやめましょうね~」
「フル(( ̄_ ̄ )(  ̄_ ̄))フル…私は これまでのどんな時より 真剣だ 
 情誼がなくともずっと夫婦でいることはできる
 しかし 私は待ち遠しい 、君といつまでも情誼を持てることが…」
夜華は愛の告白をして口づけしようとしたが、白浅は思わず夜華の胸を押し返して起き上がった。
「うぉ(我)…(ヨイショ)…そうそう、父上と母上が言ってたの
 夫婦って長い付き合いになるから、情誼も 風花雪月のように 淡くなるものだって(ゴホゴホ)
 そうやってだんだんと家族になって行くのね
 ほら?私たち今のままでも十分、身内みたいだし、つまりこう思うの
 家族になるまでの間にあることはもうぜ~んぶスッ飛ばしちゃったらどうかって
 あなたもそう思わない?」
しかし夜華はどこか納得できない様子だった。
そこで白浅は老身として若者を諭すべく、夜華の背中を叩きながら優しく言い聞かせる。
「分かるわよ~(ヨシヨシ)あなた位の年頃って、相手を愛したり憎んだりって繰り返すのよね
 だからあなたの私への禍根が深くならないうちに、早めにそれを取り除くべきだわ
私に深入りする前に考え直すべきよ
 あなたも私のこの年代になれば分かる、多くの物事に執着しなくなるの
 間違いなく愛情みたいな物に対して興味が湧かなくなるわ~
 まあこれも″高きところは寒さに耐えず″の境地って感じ?( 達観し過ぎて虚しく思うだけよ
※高きところは寒さに耐えず=蘇軾の詩、高い地位にある人ほど孤独という意味
 私、ずっと考えていたの
 天君が一枚の婚約書であなたと私をくっつけちゃって、あなたには本当に気の毒だと…
 だってあなたはまだ若いんだものね、だけど悲観しないで
 万一、私たちが本当に結婚しても、私がちゃんと手配してあげる
 若くて綺麗な側妃を数人娶れるよう協力するわ」
「(ガーン)君が言ったことは全て本心か?」
「(コクリ)純金より本当よ( もちろんよ )!」 ※純金=金100%だから
「つまり君はわざわざそんな事を言って私を悲しませていると( 苦しめたいのか )?」
白浅は夜華の顔をのぞき込み、その悲しげな表情を見て困惑した。
…彼、私と愛し合うことに本当に興味があるみたいね( 私を本気で愛しているってこと?
…先のことまで相談した方がいいかしら( 先のことを考えないと
すると夜華は優しく白浅の頬に触れ、じっと見つめた。
「私が 愛しているのは 君ひとりだ、2度と他の人を愛することはできない」
「…コホッ(マジかっ!)」
すると夜華はそこで話を切り上げ、白浅を寝かせてやる。
「阿離はもう天宮へ戻ったから 邪魔はしないよ 、数日、静養すれば良くなるだろう
 本当は君も一緒に連れて戻りたかった
 霊宝天尊の 上清境にある天泉のひとつが傷の静養にピッタリなんでね
 でも坐騎が私を命がけで止めるだろうから、君が自分で決めてくれないか?」
「…あなたの言う通りにするわ( 行くわ )」
「(ウンウン)もう寝るといい?」

白浅が眠ると、夜華は炎華洞の墨淵上神に会いに行った。
…もし墨淵上神 本人の顔を 見なかったら、私だって信じられなかった
…まさかこれほど自分と似た者ががいるとは
…チェンチェン、君は私を墨淵上神だと見なして青丘に留まることを許したんだね

天宮に戻った夜華は西海二皇子・疊風(チョウホウ)から玄女と崑崙虚の因縁について聞いた。
しかし夜華はまだひとつだけ分らないことがあるという。
当時、司音は師兄たちの目を盗んでどうやって墨淵の仙体を連れて逃げられたのだろうか。
疊風の話では17師弟が兄弟子たちを泥酔させ、その間に師匠の仙体を連れて姿を消したという。
当時は17の行動を理解できなかったが、思えば17は師父が生きていると信じ、師父の仙体を無妄海(ブボウカイ)に埋葬したくなかったのだろう。
この7万年、司音がなぜ姿を隠しているのか分からないが、もしかすると師父を生き返らせる方法を知っていたのかもしれない。
すると疊風は他に質問がなければ西海へ帰ると言った。
実は数日前に母から悲しい知らせがあり、長兄の病が深刻だという。
しかし幸いにも 数日前に 折顔(セツガン)が来てくれたため、 病の原因を突きて止めてくれると期待した

夜華は洗梧宮(センゴキュウ)へ戻り、一鸞芳華(イチランホウカ)へ寄った。
中庭ではちょうど仙娥の奈奈(ダイダイ)が昼寝中の阿離をおぶっている。
夜華は奈奈に屋敷を片付けるよう頼み、明日からある人が滞在すると教えた。
すると奈奈は信じられないといった様子で聞き返す。
「この一攬芳華にですか?」
「きっと阿離が会ったらすごく喜ぶだろう、それに彼女を別の場所に住まわせることはできない」
「じゃあ、あの上神ですね?」
奈奈は実は阿離が眠るまで上神の話ばかりしていたと笑ったが、なぜか皇太子は寂しそうに帰ってしまう。
「君上は300年来、中庭にさえ何人たりとも足を踏み入れさせなかった…
 上神は次の天后になるから特別なのかしら?」

狐狸洞ではぐっすり眠っていた白浅が目を覚ましていた。
…師父の仙体はどうなったかしら?ちょっと見て来なくては
白浅が寝所を出るとちょうど迷谷が竹簡を抱えてやって来た。
「姑姑、お目覚めですか?」
「師父をちょっと見て来ようと思って…(ん?)
 それは前に言ってたあの小仙が夜華に送って来るやつでしょう?」
「はい、君位を継承する太子殿下ですから文書も山のように届くんスね
 この数日、太子殿下が姑姑の世話で見向きもしなかったもんで、たまった分を片付けてたんス」
「(私の世話ってw)夜華は?」
「天宮に戻りましたけど、もうすぐ帰って来ますよ」
「仕事に戻って、私は炎華洞へ…少し歩いて来るわ」

白浅は墨淵が好きだった桃の花を生けた。
どうやら迷谷が師匠をちゃんと面倒見てくれていたようで、白浅は安心する。
「師父…300年前、折顔は17に言いました、あなた様がもうすぐ目を覚ますと…
 もう300年経ったのに、物音ひとつ立てないわ 
 騙されたのかもしれないけど、17は毎日、考えているのです
 師父が戻って師兄たちともう一度、崑崙虚に集まったら、どんなにか楽しいだろうって」

白浅は炎華洞の前で拝礼すると、散策がてら池まで歩いた。
( *´꒳`* )oO(何と言っても青丘の景色が一番ねえ♪
白浅はふと夜華が 狐狸洞に来ても毎日、自分たちのために食事を作ってばかりで 、どこにも案内していないと気づく。
やがて池のほとりにやって来た白浅は、薄衣と履物を脱いで水の中に足をつけた。
その時、偶然、白浅を探しに来た夜華がその後ろ姿を見つけ、誅仙(チュウセン)台から飛び降りる素素(ソソ)の姿と重なってしまう。
あの時の無念と悲しみに襲われた夜華は思わず仙術で白浅を捕らえ、自分の元へと引き寄せた。
「チェンチェン!」
「夜華?夜華、あなた…」
驚いた白浅は夜華を押し避けようとしたが、夜華はいきなり口づけした。

「何するの?!」
すると夜華は再び白浅を強く抱きしめ、白浅が身を投げたと思ったという。
困惑した白浅はただ暑かっただけだと説明したが、なぜか夜華は怯えているようだった。
「チェンチェン…もう2度と 君を失うことなど …」
「…書房で公文の決裁をしているんじゃなかったの?どうして突然、現れたの?」
夜華はようやく落ち着いたのか白浅を離してくれた。
「迷谷が 食事だと知らせに行ったら 君がいないと言うので捜しに来たんだ…」
「…じゃあ、戻りましょう」

白浅は不思議だった。
大紫明宮から戻ってから夜華は墨淵のことについて何も聞いてこない。
…何だか変ね(ゴツン!)
考え事をしていた白浅は、前を歩いていた夜華が急に止まったのでぶつかった。
「小五!」
それはちょうど西海から帰って来た折顔と白真だった。
真「酒でも飲んだのか?何だか顔が赤いぞ?」
夜「(クスッ)」
浅「ぁ…我ら青丘の景色って爽やかでしょう?だから太子殿下を案内していたのよ…」
折「夕日にそよ風~蓮の花の香りが満ちた池~まさに幽会( 逢い引き )にぴったりだしな?ふふ」

実は折顔たちは今日の午後、畢方から文を受け取っていた。
そこには白浅が今にも死にそうだと書いてあったという。
すると折顔はこの千載一遇の機会を逃すまいと、わざわざ死にそうな白浅を見たくて帰って来たとからかった。
「(ふん)あなた様がお見えになる前に勝手に良くなってしまいまして、誠に申し訳ありません
 怪我が重かったとは言え、今にも死にそうってほどじゃなかったもので…
 これはこれはあなた様を失望させてしまいましたね~」
「何もそこまで怒らなくてもいいだろう?」
すると折顔は白浅の機嫌を直すため、西海水君自ら絵を入れた扇子を贈る。
白浅は扇子の絵柄を気に入って謝罪を受け入れると、2人に西海へ行った理由を尋ねた。
白真の話では数日前に西海の第2皇子と出くわし、何でも折顔の助けが必要になったという。
「"大師兄"に何かあったの?!」
「おぉ?なんだ、お前は夜華にもう事情を話したのか」
折顔は面食らったが、これで嘘をつく必要がなくなったと胸を撫で下ろす。
そこで白浅は少し前に玄女に師匠の仙体を盗まれ、それを取り戻すのを夜華が手伝ってくれたと説明した。

4人はひとまず狐狸洞へ戻ることにした。
すると夜華は何でも言い合える折顔と白浅の関係を羨ましいと感じる。
「まさか君がからかわれて怒るとはね、 折顔上神はすごい人なのに
「彼は私よりすごく年上だから怒ってもいいの
 私だって世代の下の神仙たちが怒らせるような事を言っても、言い争いしないわ」
「私は君と何でも言い争いしたい@下の世代」
「(ほえ?)私とあなたで言い争うことなんてある?」←( ๑≧ꇴ≦)チェンチェン…

4人がちょうど狐狸洞に到着すると、迷谷が慌てて駆けつけた。
実は翼君・離鏡が白浅を訪ねて来たが、すでに半日も待っているという。
白浅は苛立ちを隠せず、放っておけと言ったが、折顔は反対した。
どんな恩怨( 因縁 )も長引かせれば煩わしさが増すもの、この際、決着をつけてはどうかという。
「私と彼に何かケリをつけた方がいい事なんてあった?すでに結果は出たわ」
夜華は離鏡に対する白浅のそっけない態度に満足し、思わず笑顔になった。

白真が戻ったため、夜華は借りていた書房を明け渡さなければならなかった。
その夜、公文を見ることができない夜華は白浅に一局つき合ってもらったが、すでに白浅は船をこいでいる。
「迷谷に君の衣裳をまとめてもらおう、明日、私と一緒に天宮へ戻るよ?」
「…( ˘ω˘ )zzzz」

つづく

※黄色のマーカーはカットされたと思われるセリフ
※赤色のマーカーは実際の字幕のセリフ、あるいは注釈


|ω・`)白浅と夜華以外は割愛したのに、それでもこの長文…おぅふ





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最終更新日  2020.03.20 09:33:04
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