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2023.06.07
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カテゴリ: 夢華録 全40話



第34話「皇帝の苦悩」

欧陽旭(オウヨウキョク)は皇帝に謁見し、皇后が操を失った身で陛下を欺き、皇后の座に就いたと弾劾した。
その証拠に″夜宴図″を提示、歌い手の中で鼓を打っている女子が皇后だと指摘する。
「図上の女子の衣に記されている姓名をご覧に…」
皇帝は皇后を侮辱したと激怒、欧陽旭に向かって硯(スズリ)を投げた。
しかし欧陽旭は人倫の道を正すためだと訴え、皇帝が讒言だと思うなら死をもって謝罪するという。
そこで皇帝が投げた硯を拾い、自分の頭を打ちつけた。
「陛下…忠言は耳に逆らうものですが、賢帝は虚心坦懐に受け止めるものです」




一方、池蟠(チハン)は趙盼児(チョウパンアール)の店主としての手腕に感心していた。
パンRは自分にできるのは他の酒楼の真似事くらい、そこで工夫を凝らしたという。
料理の腕なら孫三娘(ソンサンニャン)の上がいるが、そのかわり新鮮かつ精巧な江南料理を出し、飽きられたら西北料理を提供すればいいという。
酒が醸造できない永安楼は李家の中等品しか出せないが、香料を加えて別物にしていた。
しかし琵琶や舞なら他の酒楼とは水準が違う。
「私は趣向を変えているだけよ」
「素晴らしい!」
池蟠は今やすっかりパンRに心酔し、いっそ一緒にならないかと口を滑らせた。
「あ、聞き流してくれ」

欧陽旭は骨折したが命に別状はなく、皇帝も直言の臣を罪には問えなかった。
皇后派の大臣たちは慌てて駆けつけたが、皇帝が激しい頭痛に襲われ、玉座でうずくまってしまう。

蕭欽言(ショウキンゲン)は止めたが、皇帝は藁にもすがる思いで飲んでしまう。
「…ん?効いたぞ?治った!」

皇帝は林三司に同じ酒を手配させるよう命じた。
聞けばこの酒は永安楼特製の蘇合鬱金(ソゴウウッコン)酒で、南洋の珍しい香である蘇合と鬱金には活血止痛と行気解鬱の効能があるという。
「例の花月宴の店か…」

「永安楼には宋引章(ソウインショウ)という女将がおります
 教坊司の琵琶色の教官で、蕭(ショウ)宰相の寿宴では柯(カ)老相公から″風骨″の2文字を贈られたとか」
「軽々しく筆を下さぬ柯政(カセイ)が?楽妓に揮毫(キゴウ)を?!」
驚いた皇帝はすぐ琵琶が聞きたいと訴え、お忍びで宮中を出た。

顧千帆(コチェンファン)は鼠捕りの傷も落ち着き、孔午(コウゴ)と宮中を巡回していた。
そこで妻帯者の孔午に夫人がへそを曲げた時にはどうなだめるのか聞いてみる。
「烈女も愛にはほだされるものです、身を案じさせるのが肝要かと…」

日が暮れる頃、池蟠と可四(カシ)は永安楼へ近づく舟を見つけた。
客は林三司の紹介状を持っていたが、可四は予約がなければ入れないと断る。
しかし池蟠は侍従の様子から大物の客だと見抜き、西の間なら空いていると勝手に案内した。

パンRは池蟠が連れてきた一見の客を雨水廰(ウスイチョウ)に案内、ひとまず下がった。
池蟠も葛招娣(カツショウテイ)もどこの富豪かと興味津々、するとパンRは龍涎香(リュウゼンコウ)の香りがしたという。
「引章が銭(セン)王太妃から下賜されていたわ」
ともかくただ者ではないことは事実、池蟠は丁重に接待しようと言った。

侍従は酒を運んだ招娣の酌を許さず、自分で注いだ。
また料理を取り分ける時も、さりげなく銀製の箸で毒見している。
すると貴人は琵琶を奏でる宋娘子の姿がないことを訝しんだ。
「お気づきでしたか…ご不調があると拝察しました
 静謐(セイヒツ)を好まれるかと思い、借景として外で演奏させていたのです」
パンRは頭が痛い時は誰でも音曲を聴きたくないものだと言った。

皇帝は聡明で気が利く店主を気に入った。
するとパンRが銭塘(セントウ)で育ったと聞いて話は思わぬ方向へ向かう。
「両浙路転運判官(リョウセツロテンウンハンガン)・楊知遠(ヨウチエン)も銭塘に居を構えていたな…面識はあるか?」
その頃、宮中では陳廉(チンレン)が慌てて巡回中の顧司使を呼び止めた。
実は拱宸(キョウシン)門から出た馬車が皇帝の腰牌を提示したので追求できなかったが、侍女によると皇帝がお忍びで出かけたという。
皇帝の護衛は御前司(ゴゼンシ)の務めだったが、顧千帆は何かあれば皇城司も責めは免れないと考え、密偵を送ることにした。

パンRは楊運判と面識があると認め、何度か屋敷を訪ねたこともあると明かした。
文人が集う茶坊を営んでいたため、仲立ち人として作品の鑑定に楊府へ行ったのだという。
「楊運判には数々の名作を買って頂きました
 例えば荊浩の″雪廬図(セツロズ)″、王靄(オウアイ)の″夜宴図″…懐素(カイソ)の″会棋帖(カイキジョウ)″などです
 でも惜しいことに火事で全部、消失してしまいました」
貴人は夜宴図と聞いて一瞬、表情を変えた。
「だが夜宴図は複数、存在していると…私も何枚も見た」
「鎌をかけても無駄ですわ~ふふふ、夜宴図は1枚だけです」
そこでパンRは妙技・茶百戯で夜宴図を再現してみせた。
「幅は5尺ほど、主の両側に客人がいて…こちらには踊り子が…月も出ていました
 踊り子の躍動感を出せないのが残念でなりません
 で員外は…いつ頃、夜宴図をご覧になりましたか?」※員外=宋時代の尊称
「覚えておらぬ」
するとパンRは大枚をはたいて表装させた名画が焼失するとは残念だとぼやいた。
「切れ地の緑陵湖(リョクリョウコ)と軸棒の檀木(ダンボク)だけでも1貫もかかりました」
皇帝はパンRの詳細な説明を聞きながら、欧陽旭が献上した夜宴図の表装とは違うと分かった。



パンRは招娣を連れて下がった。
貴人の正体を察したパンRは招娣に陳廉を探して顧千帆の居場所を聞き出すよう頼む。
「私が命の危機にあると直接、伝えて欲しいの」
一方、皇帝は中庭で身を潜めていた護衛を呼び、パンRの話の真偽を調べるよう命じた。
「皇城司の者に見知られぬようにな」
実は皇帝は皇后の過去を知っていた。
本当に欧陽旭の絵が贋作なら清流派も口をつぐむだろう。
「戻るぞ」
その頃、顧千帆は永安楼の近くに御前司の馬車が止まっていると知り、慌てて馬を駆けた。

パンRは貴人を見送りがてら、頭痛の時には熱い生姜湯に浸した手巾を額に置くと良いと助言した。
すると皇帝は女子の身でありながら、なぜ酒楼を営む気になったのかと尋ねる。
パンRは男女に能力の差はないのに見下されると嘆き、女子が正店を営むなど言語道断という組合を見返したいと訴えた。
その語りぶりはまるで劉婉(リュウエン)のよう、皇帝は思わずある女子を思い出すと吐露する。
「その女子は成功を収められましたか?」
「私を補佐し、家を取り仕切ってくれている、完璧にな」
「奥方でしたか?!どうぞ守ってさしあげてください
 奥方は女子ですし、上に立つ者は恨みを買いやすいですから…」
パンRは自分にも守ってくれる相手がいたが、今は別れてしまったと話した。
「優しい人でした、賎民だった私を正妻として娶ろうとしてくれました、だから恨んではいません」

貴人は蘇合鬱金酒を土産に舟で帰って行った。
すると引章が慌てて駆けつけ、陳廉によると今の客は皇帝だったという。
報告を受けた顧千帆は永安楼に向かっていた。
しかし皇帝の警護を担っているのは御前司、驚いたパンRは陳廉に皇城司を撤退させるよう引章に伝言を頼む。
「陛下に知られたら大変なことになるわ」
「分かった!」

パンRは顧千帆を引き留めに行くため、池蟠に馬車を頼んだ。
すると池蟠は自ら手綱を握って送ってくれる。
「顧千帆に会ったらはっきり言うんだぞ?情に流されたらまた涙することになる」
一方、顧千帆は途中で馬を乗り捨て、人混みの中を走り始めた。
その時、ちょうど橋の真ん中で顧千帆を探すパンRを見つける。
「ついて来い」
池蟠は馬車を置いてからパンRを追いかけて橋を登ったが、すでにパンRの姿はなかった。



顧千帆は人目を避けてパンRを橋のたもまで引っ張って行った。
「大丈夫か?何があった」
「夜宴図の話が出た時、陛下だと確信したわ
 欧陽旭が帰京できたのは夜宴図を手に入れたからよ、陛下は欧陽旭から聞いたのね」
パンRは皇帝に欧陽旭の絵が贋作だと吹き込んだと明かした。
欧陽旭は皇城司があの絵を探していたことも、顧千帆とパンRの仲も知っている。
パンRは顧千帆を報復から守るため、表装裂(ギレ)の色から贋作だと思わせたのだ。
「私の手抜かりを補えるのは全ての事情を知るあなただけ、あとは頼んだわ」
「なぜ己を窮地に追い込む?口封じで殺されるかもしれないのだぞ?!」
「…あなたを恨んでる、でも死んでほしくない」
するとパンRは話なら終わったと言って帰ってしまう。

つづく


( ๑≧ꇴ≦)鼠取りの傷がかなり重症らしいwww





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最終更新日  2023.06.07 00:26:02
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