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今シーズン開幕前、世界を大いに騒がせた我がユナイテッド所属のロナウド移籍騒動。本心は定かとして、今回はファーガソンの説得によってひとまずは残留を果たした。それでもレアル・マドリーはまだまだロナウドのことを諦めてはいないようだ。例えばニステルローイは「いつかはロナウドはレアルにやってくるだろう」と楽観しており、また両クラブの間にはニステルローイだけでなくベッカム、エインセの移籍も成立しており、レアル側に「今回も・・」という思いがあっても不思議ではない。それを踏まえてか、レアルのシュスター監督もこの件に関しこのようなコメントを残している。「ロナウドは移籍したい気持ちがとても強い。 ユナイテッドも彼を引き止められないだろう。 来年には一緒に仕事が出来るといいね」以前にも触れたが、カンナバーロは依然として故郷であるナポリでのプレーを考えている。そして今シーズンでレアルとの契約が切れることから、その決断の時期がいよいよ近づいてきているようである。これに関してのシュスターはこうコメントしている。「カンナバーロは失いたくない。 次のシーズンもここにいて欲しい」シュスターの思惑としては、ラシンにローン移籍しているガライが来シーズンから復帰することになってはいるが、新たなラインの構築には時間が必要であり、もう1シーズンカンナバーロに残留してもらうことでその流れをスムースに行いたいのである。シュスターの言葉は全て真実である。だがそれは本心であって本心ではない。ロナウドの件では彼の心をくすぐりながらも、直接的な表現を用いないことでユナイテッドに批判の言葉を出しづらくさせている。シュスターは憶測や希望を述べているだけであって、サッカー界では日常茶飯事で行われているものである。一方カンナバーロの件では、ナポリへの思いを尊重することが前提にはあるだろうが、あえてガライの名前を出さず必要性を表現することでカンナバーロのプライドをくすぐり、自らのペースで交渉をスムースに進めようという思惑が見える。全てはクラブ強化のために。ビッグクラブゆえ言葉の裏に隠された思惑が詮索され、常に批判を浴び続けるが、これがレアルではなく規模の小さなクラブであればどうだろう。どれほどの批判が浴びせられるだろうか。もしくはこれがバルセロナならどうだろう。レアルは“白い巨人”と言われている。人はより大きく、より強くありたいと常に願うが、それはそれで困ったものなのかもしれない。ほな、また。
2008.10.13
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スペイン人の国外流出が止まらない。それまでにも海外に機会を求めて出ることはあっただろうが、おそらくはベニテスのリバプール就任、それによるリバプールのスペイン人選手獲得が大きな影響を与えていると思う。そして今シーズン2人のスペイン人監督が母国以外の土地で苦戦を強いられている。1人はルイス・アラゴネス。先のユーロでスペインを44年ぶりの優勝に導いた監督である。退任後はジーコの後継者としてトルコのフェネルバフチェの監督に就任。昨シーズンのリーガ得点王グイサを引き連れたとあって、ファンはおそらくジーコ以上の結果をアラゴネスに期待していたことであろう。だが先日に行われたホームでのリーグ戦に敗れ、6試合で実に4敗目を喫してしまった。首位からすでに勝点で10も離され、すでにファンからは辞任を求める声も上がっている。だがアラゴネスは結果の悪さとその責任が自身にあることは認めつつも、自らクラブを去る意思はないようだ。思えばスペイン代表監督時代も伝統のサイド攻撃をなくしたりラウールの招集問題で周囲から散々非難されながら、最後には結果を残した人物である。怪我人の多さなど運に見放されている部分もあり楽観的に考えているのかもしれないが、トルコのファンはそうではない。遠くの結果もさることながら、代表とは違い目先の結果もリーグには求められる。その違いを早く理解しないことにはアラゴネスの首も危ういものとなってしまう。さて、アラゴネス以上に危ういのはトットナムのファンデ・ラモスだ。昨シーズン途中にセビージャからやってきたラモスだが、今シーズンは昨シーズンと違い1からクラブを作ることが出来たはずであった。そのためにクラブを惜しげもなく若手選手を次々に獲得し、その分自身の戦術にはまらない選手を放出してきた。だが蓋を開けてみれば、開幕7戦で未だ勝ち星なし。ウィガンとチェルシーに引き分けただけの2分5敗ではラモスへの批判が出ないほうがおかしいというものだ。確かにシーズン開幕前のキーン、ベルバトフの両エースFWの移籍はラモスのシナリオを大きく狂わせたであろう。そして熱を入れていたアルシャビンの獲得失敗も誤算であっただろう。だがキーンの移籍は期限ギリギリではなかったし、ベルバトフについてもある程度引き留めが無理なのもわかっていたはずだ。そしてアルシャビンについても結局移籍金額でゼニトが折れなかったわけだが、リスク対策として他の選手もリサーチしておくべきだったはずだ。結果パブリチェンコは獲得できたが、それとて第2候補だったかといえば決してそうではないだろう。これら移籍に関する部分はフロントの責任であり、ラモスは直接関係していないのかもしれない。だがそれまでに獲得した選手を見れば低迷振りの全責任がフロントにあるとも言い切れない。逆に自分色に染めた分だけ、ラモスの責任はかなり高いように思う。ラモスもアラゴネス同様自ら職を辞すことは否定しているが、トットナムのファンもフェネルバフチェのファン同様にこれだけの低迷と繰り返されるシーズン序盤のスタートダッシュ失敗にはいい加減飽き飽きしていることだろう。アラゴネスとラモス。2人の解任はどちらが先なのだろうか。ほな、また。
2008.10.07
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現在相撲界を騒がせている八百長騒動。いつの時代も消えることない、だがなくさなければならないこの問題が、今サッカー界でも起ころうとしている。事の発端は、スペインの検察がスペインに拠点を置くロシアマフィアの捜査だった。その中で録音したマフィア同士の電話の中で偶然、八百長に関与している疑惑のある会話が入っていたのである。そして疑惑の試合というのが昨シーズンのUEFA杯準決勝、ドイツのバイエルン対ロシアのゼニト・サンクトペテルブルグ戦だったのである。会話の主でもあるマフィアは6月から刑務所に収監されており、スペイン検察は今が捜査のタイミングであると判断したようで、バイエルンの本拠でもあるミュンヘンの検察庁にも捜査を依頼するようだが、仮にこれが真実だった場合、世界有数のビッグクラブでもあるバイエルンと、そのUEFA杯を制した勢いでスーパーカップまで獲った、今シーズンはチャンピオンズリーグにも出場しているゼニトが絡んでいることから各方面に大きな波紋を広げることは間違いないであろう。両クラブは今回の件に関して完全否定しているが、個人的にも八百長はなかったと思っている。まず第一に昨シーズンのバイエルンのモチベーションである。一昨シーズンの不振によりチャンピオンズリーグの出場権を逃したバイエルンは、それまでのクラブ方針であった安全経営を省みない大型補強を敢行した。リベリー、トニを筆頭に金に糸目をつけない補強の甲斐もあって、昨シーズンは国内リーグを断トツの成績でマイスターシャーレを獲得した。そして覇権奪還と同様に昨シーズンの目標でもあったのがUEFA杯の優勝であった。チャンピオンズリーグでいかに好成績を収めるかが最低条件のバイエルンにとって、その出場権を逃しUEFA杯に回らざるを得なかった事実は屈辱意外の何物でもなかったはずだ。そしてそこでの優勝が気休めにしかならないまでも、クラブの最低条件、もっといえば強制的義務でもあったはずだ。もし八百長に関与しているとなれば、当然負けた引き換えにクラブには多額の金銭が入っていることだろう。そして大型補強で散財した金庫は潤うことだろう。しかし先にも述べたように、バイエルンは世界有数の安全経営をこれまで実践してきた。たかが1シーズンの散財など微々たるものにすぎず、それよりも失ったプライドを取り戻すことが先決であり、多額の金額を積まれようと八百長に関与するとは到底思えないのである。そう考えると、試合のスコアがゼニトの八百長関与の可能性を低くさせる。ホーム&アウェイで争われた第2戦の内容が八百長の疑惑になっているのだが、この試合はゼニトが4対0でバイエルンを下している。なるほど、力の劣ると言われたゼニトが4得点で勝利を収めれば賭けに対するリターンは半端なものではなく、八百長を仕掛けるにはもってこいの試合・得点である。だがバイエルンはおそらく八百長に関与していない。そうなるとガチンコのバイエルン相手に4得点を挙げることはほぼ不可能に近い。もちろん100%ではないが、まずないといっても過言ではないだろう。そして八百長があったところで選手の幾人かが関与していても4得点は挙げられまい。それこそクラブ全体で関与していなければ到底不可能だ。そう考えると両クラブ間での合意があって初めて成立するのが八百長であることから、この試合はガチンコの勝負であったと考えられる。冒頭、サッカー界でも八百長騒動が起ころうとしていると書いたが、おそらくこのままフェードアウトしてしまうことになるであろう。そしてこのことから、ガチンコのバイエルン相手に4得点を奪ったゼニトのポテンシャルが改めて浮き彫りになったと言える。ほな、また。
2008.10.02
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