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聞き覚えのあるタイトルでしたが、どんな作品かは全く知りませんでした。 しかし、Eテレでアニメ化、さらに昨年は実写映画化までされていました。 今回、初めて読んでみましたが、これがなかなか面白い。 児童小説とのことですが、大人も十分楽しめます! ***型ぬき人魚グミ 水泳の授業が始まるのが憂鬱な篠田真由美(11)は、銭天堂で買った人形グミを食べる。すると、のどが渇いてたまらなくなり、真っ先にプールに飛び込んで一人で自由に泳ぎ回る。ところが、グミを食べ終わった後にはスプーン1杯の塩水を飲んでおかないと、徐々に体が人魚化していくと分かり、大慌てで同封されていた人間型グミを作って食べる。ただ、固める時間が少々不足だったせいか、人間に戻った真由美は水が怖くなくなっていた。猛獣ビスケット最初に猛獣使いのビスケットを食べると、猛獣たちはその人をボスと認め、おとなしく食べられるが、先に猛獣を食べると、仲間を食べた敵として襲い掛かってくる。銭天堂でそれをくすねた宮木信也(9)は、説明書を読まずに猛獣を先に食べて大ピンチ。そこに現れたのは、銭天堂でリング・キャンディを買った宮木恵美(7)。呪文を唱えると、恐いものをすいこんでくれる指輪の力で、兄の危機を救ったのだった。ホーンテッドアイス 食べ残しを冷凍庫に入れておくと、アイスのたたりで、家の中がお化け屋敷に大変身。工藤美紀(21)は、半分残したアイスを冷凍庫に入れたままにしてスリルを満喫していた。ところが、美紀が出張に出かけて家に帰ってくると、何と部屋に泥棒が入っていた。アクセサリーも服も盗まれていなかったが、冷凍庫の中のアイスがどこにもない。アイスを別の人が食べると、最後に食べた人は、おばけたちに一生とりつかれるのだった。釣り鯛焼き折りたたみバケツに水を入れて、同封の釣竿を使うと色々なサイズ・味の鯛焼きが釣れる。竹下慶司(8)は、外に遊びにも行かず釣り三昧、色々な鯛焼きを皆におすそわけする。が、姉・冬子が慶司の部屋にある図鑑を借りようとして、竿を踏んで壊してしまう。慶司は本物の釣竿を使うが、大きな魚に釣竿ごとバケツに引っ張り込まれそうになる。その時、冬子が窓から飛び込んでバケツを蹴り飛ばして弟を助け、釣竿も直してやった。カリスマボンボン 任されるのはシャンプーと店の掃除くらいのうだつの上がらぬ美容師・北島典行(28)。が、ボンボンを口にすると、客が押し寄せ、どんなカットでも腕前を褒め称えられるように。麻布一等地の店で20人のスタッフを使う程になるが、その一人・美鈴を訪ねて紅子が来店。紅子は美鈴に実力ボンボンを手渡すが、そうと知らない典行はそれを取り上げ口にする。それは、努力と実力に見合った評価を受けるようになるものと知り、典行は震え怯える。クッキングツリー大熊翔平(6)と北斗(4)の母親は、酒、たばこ、パチンコに明け暮れるネグレクト親。兄弟に優しい同じアパートに住む大学生・根川すみれ(21)の依頼で紅子がツリーを届ける。色んな味のする実がなる木には、食前食後に「いただきます」と「ごちそうさま」を。手を合わせてそれを言わないと、ツリーの怒りを買って、食べられてしまうという。心を食べられた母親は、これまでの行動を改め、きれい好きで優しく、子供好きになった。閉店銭天堂は、商店街のコロッケ屋と乾物屋の間にある細めのわき道の奥にある駄菓子屋。そこには、古銭の柄の入った、こい赤紫色の着物を着た、どっしり太っていて、大きく結い上げてある髪が真っ白で、顔にはしわ一つなく、赤い口紅をぬり、色とりどりの大きなガラス玉のかんざしを何本もさしている、おかみ・紅子がいる。その店の奥の地下では、金色の小さな幸運の招き猫たちが働いている。
2025.07.31
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TVドラマでは、既にシーズン2が終了し、 さらにシーズン3の制作が決まっている人気シリーズ。 放送開始時から欠かさず見続けてきた私は、今からとても楽しみにしていますが、 一足先に、既に完結している原作を読んでみることにしました。 ***私塾・凌雲堂主宰者で学者の父・重辰と母・房との間に尼崎藩が治める摂津国武庫郡津門村で生まれた幸は、長雨、冷夏、旱魃、稲虫の被害による飢饉の最中、兄・雅由と父親が立て続けに亡くなると、母や妹・結と別れ、大坂の「五鈴屋」に9歳で女衆として奉公に出されることに。「五鈴屋」は、伊勢出身の初代徳兵衛が「古手」で商いを始め、大阪天満裏店に暖簾を掲げると、2代目徳兵衛とその妻・富久が、古手商から絹織物を扱う呉服屋へと商いを移す。2代目没後、3代目徳兵衛が15年前に急逝すると、富久が番頭・治兵衛の後見を得て切り盛りし、3年前に3代目の残した3兄弟の長男を、17歳で4代目徳兵衛に据えていた。手違いで集まった4人の少女に対し行われた選考で、上物の半襟を選んだ幸は無事女衆となる。先輩女衆のお竹、お梅に日々の仕事を仕込まれつつ、丁稚が番頭から学ぶ姿に興味を持つ幸に、読書家の3男・智蔵は、丁稚たちが覗き込んでいる書物は『商売往来』だと教えてくれ、智蔵に頼まれた治兵衛は、丁稚に番頭が教える声が聞こえる中座敷で墨を磨るよう幸に命じる。4代目徳兵衛(22)との婚礼を終えた千場小間物商・紅屋多聞の末娘・菊栄(17)は、慣れぬ嫁ぎ先でも気丈に振る舞いつつ、幸に対して心を許すように。一方、商売に全く身を入れぬ徳兵衛と、商才に富み五鈴屋を真に支える次男・惣次は激しく対立。さらに、草子を書いていることを惣次に知られた智蔵は、自ら五鈴屋を去っていく。そして、徳兵衛の廓通いが菊栄の里にも知られるところとなり、子作りばかりを期待される菊栄は、里帰りを口実に五鈴屋を出発、二度と戻ってこなかった。紅屋に返却する敷銀35両に苦慮し、商いの存続の危機を迎えた五鈴屋。借金をするにしても、徳兵衛の身持ちを確かなものにすべく後添いを迎える必要があった。 ***TVドラマは、幸が奉公に出されるところから始まっていたと記憶していますが、原作では、それ以前のエピソード、特に兄・雅由との関りが丁寧に描かれていました。この兄が幸に与えた影響は多大なものがあり、以後のお話の展開、幸の行動がより納得出来るものになっているように思いました。もちろん、番頭・治兵衛の存在が格別なものであることは、原作でも同様。原作では、次のような言葉を幸に投げかけています。 ひとというのは難儀なもんで、物事を悪い方へ悪い方へと、つい考えてしまう。 それが癖になると、自分から悪い結果を引き寄せてしまうもんだすのや。 断ち切るためにも、笑うた方が宜しいで(p.116)まさに、師匠と弟子の関係です。
2025.07.30
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『バニラな毎日』の続編。 『パティストリー・ブランシュ』を再開し、気持ちよい朝を迎えた白井だったが、 店の前の道路が突如陥没し、卸売業者の冷蔵専用トラックがはまり込んでしまう。 その最中、ヴィクトーと別れフランスから帰国した佐渡谷を迎えに行くはめに。 翌日から店は臨時休業、白井は佐渡谷のためにスパイシーココアを作る。 後日、静と一緒に現れた佐渡谷のために、明日香のクライアント・三沢も加わって、 フランスとは違う国のお菓子を作ることになり、ニューヨーク・チーズケーキ作りに挑む。 しかし、出来上がったチーズケーキの味は、佐渡谷にヴィクトーを思い出させてしまい、 リベンジとしてバスク・チーズケーキ作りを敢行すると、大成功を収めたのだった。そして、白井がようやく店の再開にこぎつけた日、突然ヴィクトーが現れる。佐渡谷との関係を修復させるために、白井はヴィクトーに最高のお菓子を作るよう提案。ヴィクトーがフランを作るのを手伝い、佐渡谷を店に招いてそれを食べさせると、佐渡谷は、ヴィクトーが宿泊するホテルへと二人で帰って行ったのだった。去年亡くなった祖母と会話する明日香のクライアント・小学3年のが来店、ヴィクトーの提案で、苺大福みたいな苺のケーキ「フレジエ」を作ることに。その後、祖母が現れなくなった広貴が、白井に祖母の時と同様に色が薄くなっていると告げると、後日、スポーツ車が跳ね飛ばした鉄板が、店の前で掃除をしていた白井を直撃してしまう。退院後リハビリを続けるも、右手は以前と同じ状態には戻らないと医師に宣告された白井は、明日香から静のライブチケットをプレゼントされ、会場に足を運ぶ。翌日、店でソフトクリームを作った白井は、数日後、店に招いた佐渡谷から入籍の報告を受け、さらに、白井が完全復活するまでヴィクトーと店の営業をサポートすると告げられる。右手の状態が急激に改善した白井は、ヴィクトーと佐渡谷に結婚パーティーの開催を提案。白井は二人と一緒に「クロカンブッシュ」のウェディングケーキを作るが、店の大家からビルと土地を売るので、契約期間内に立ち退くように言われてしまう。店で開いた結婚パーティーの最中、白井は皆の前で渡仏を宣言する。 ***TVドラマは、『バニラな毎日』に本作を加えて脚本が書かれていたようですが、本作には、ドラマでは描かれていなかったエピソードもあり、楽しめました。また、エンディングも異なるものとなっており、双方ともに納得できる締めくくりでした。今後、賀十さんの他の作品も、読んでみたいと思います。
2025.07.27
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夏希は、5年生の児童に『ネットで楽しく話そう教室』の授業をするため、 少年育成課の小林凪沙巡査部長と共に私立・湘南ハルモニア学園小学校へ。 授業を終えた夏希が応接室で川勝教頭と話していると、6人の男女が校内に侵入、 5年生20人と担任の泉沢陽菜教諭を人質に視聴覚室に立てこもる。 夏希が、犯人から送られてきたメッセージに返信する形で対話を試みると、 犯人は、《ミネガイ》《プルトリア》《日岳物産》の3社に対し、 各社が世界で犯した大罪を告白し、不幸をもたらした人々へ謝罪するよう要求。 さらに、各社に10キロの金地金を身代金として支払うよう求めてくる。すると夏希は、化学製品大手メーカー《ミネガイ》相談役・小寺政之の孫・小寺政人、通信インフラ大手《プルトリア》相談役・稲葉道康の孫・白井愛莉、大手総合商社《日岳物産》相談役・白井治夫の孫・土橋春人の3人以外の児童の解放を要求。犯人は、17人の児童と夏希の交換を了承したのだった。 ***夏希が人質と交換になるのは、『ノスタルジック・サンフラワー』以来。あの時と同様、犯人と直接対面した夏希は犯人の心を解きほぐし、説得に成功します。それにしても、もう一人の協力者の存在には、本当に驚かされました。今回のお話にケリを付けるのは、常連のアリシアではなく、タイハクオウムのピリナです。
2025.07.21
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『新世界より 第4楽章』が始まった。 熱く激しい演奏の最中、部長・立石が、これまでの日々を振り返り、 次期コンマス・羽鳥が、現コンマス・原田からの言葉を思い出す。 そして、終演。 定演を終え、夏休みも残すところ1週間を切った部員たち。 そして、3年生が抜け、新体制での活動が始まった海幕高校オケ部。 11月には9連覇がかかるコンクールが行われる。 演奏する曲は「バッカナール」。ところが、朝練は閑散とした状態。打楽器・セクションリーダーの2年・佐久間優介は、弦楽器部員を直球非難した後、ハジメに向かって「僕…君のこと嫌いだなあ。」さらに、新コンマスとなった羽鳥に対しても、嫌味な言葉を連発する。新部長・筒井俊樹とコンマス・羽鳥、弦楽器・据野姫子、管楽器・東金梨香、打楽器・佐久間優介の各セクションリーダーに、これまでの1stヴァイオリンから2ndに異動してパートリーダーとなった滝本かよを加え、朝練についてのミーティングが行われ、1年生たちも大いに気をもむことに。滝本は、医学部受験に拘る母親と、部活は夏までと約束していた。ところが、福留心美が2ndヴァイオリンのパートリーダーになるのを固辞し、自身も部活を辞めたくない気持ちがあったため、それを引き受けてしまった。そんな中途半端な状態に悩む滝本が乗る電車に、ハジメは偶然乗り合わせることに。滝本は、仲の良かった日向がオケ部を辞めた時、陰で悪く言われるのを聞いて、彼女の頑張りが全部無かったことにされた気がしてムカつくと共に、一生懸命やる意味があるのかと冷めてしまったと、ハジメに打ち明ける。そして、「自分の意思」がないから、どうしていいかわからなくなる…とも。「お父さんのこと嫌い?」と尋ねられたハジメは、全力で拒絶するだけだったが、言ってやりたいことをもっと言っておけば良かったと、後悔していると話す。その後、滝本はコンクールまで部活に専念し、以降は席だけ置くと決断。母親を説得すると、鮎川、そして2ndヴァイオリンのメンバーにもその旨を伝える。 ***チェロの3年・つばさ先輩から山田への「やり方の違い」の話や、顧問・鮎川から原田への「部活と受験の両立」についての話は、吹奏楽部でもあるあるのお話で、まさに青春。そんな部活も、中学校では消滅する日に向けてのカウントダウンに入っています……
2025.07.20
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