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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.06.13
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カテゴリ: 経済・ビジネス
​ 先日読んだ 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
 第6章「美のモノサシ」で、ここ数年でマツダのイメージが大きく変わった、
 現在のマツダは、日本の自動車市場においてはじめて、
 世界水準でトップクラスのデザイン力を持つに至ったと記されていました。

 そのデザイン面での躍進を支えいるのが、前田勇男氏のリーダーシップであり、
 その到達点が「魂動:Soul of Motion」というデザイン哲学とのこと。
 私は、このような変化に全くと言っていいほど気付いていませんでした。


   ***

本著は、日経ビジネス編集部シニア・エディターの山中浩之さんによる
マツダの元会長・金井誠太さんへのインタビューをまとめたもの。
金井さんは、車両設計が専門の生粋のエンジニアで、
どん底だったマツダを立ち直らせ、フォードの支配から脱出させた人です。

  大組織で、大勢の人が関わる仕事だと、
  途中からやりなおすのはものすごい手間と時間とコストがかかります。
  「今回はもう無理だ。次のモデルチェンジのときに最初からやりなおそう」、
  という発想になる。だから「オールニュー」。
  でも、またまた最初によく考えていなかったら、同じことになってしまう。(p.49)

これは、金井さんの言葉。


  じゃあ、最初からムダな仕事が起きないためにはどうするか。
  仕事はまず「P」に重点を置くべきです。
  しっかり考えて、あとは淡々と実行していけば成果が上がる、これが理想です。
  始まる前に重点を置く。こっちは「PDマネジメント」ですね。(P.63)

これも、金井さんの言葉。


  「考えて間違うこと」は、罪じゃない。
  「考えないで始めること」と、
  「間違えても手を打たないこと」が罪なんです。(p.65)

そして、これが金井さんによる極めつけの一言。
「まさに!!」ですね。

  現場に無理難題が降ってくる時点でその計画は失敗であり、
  やらなくてもいい仕事をさせられただけなのに……。
  「英雄の誕生とは兵站の失敗にすぎない」という言葉を思い出す。(p.66)

これは、著者の山中さんが、まとめのページに書いたもの。
ちなみにこの言葉、林譲治さんの 『星系出雲の兵站1』 の帯に書かれていました。

  つまり「いいものをつくれば売れる」ということですか?
  いや、そんなことは思っていない。
  「いいものをつくらないと売れない」とはおもっていますよ。(p.260)

これは、山中さんの問いに金井さんが答えた部分。
山中さんは、この後(またやられた、と思っている)と記しています。

さて、本著を読むきっかけとなった前田勇男氏ですが、
金井さんが技術畑の人だけに、登場シーンはごく限られています。
それは、2010年にミラノで「魂動デザイン」を発表した時に、
靭(SHINARI)というコンセプトカーの評判が良かった時のお話。

  金井 そこで「アテンザ、もうちょっとシナらせたいよね」と、
     マツダの「だだっ子三人衆」が言い出した(笑い)
  -  だ、だだっ子三人衆。
  金井 デザイナーの前田(育男氏、現常務)と、例の藤原(清志氏、現副社長)、
     そして毛籠(勝弘氏、現専務)。
     そりゃ無理だろうとこっちも最初怒ったけど、
     じゃあ、やるか、シナらせようとデザイナー陣をはじめ全員が頑張って、
     やり替えた。もちろん、その後の新世代車種群も
     一斉にシナらせることになりました。(p.270)

マツダのデザインや、前田氏について詳しく知りたいのなら、
本著あとがきの「参考図書リストにかえて」に示されている
前田氏自身の手による 『デザインが日本を変える』 の方が良かったかも。





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Last updated  2020.06.13 21:27:18コメント(0) | コメントを書く


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