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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.06.13
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カテゴリ: 文芸
​ 2011年7月に刊行された作品です。
 私がこれまでに読んだ作品で言うと、
『本日は、お日柄もよく』 (2010年8月)の約1年後、
『でーれーガールズ』 (2011年9月)のちょっと前に刊行されています。

 ちなみに 『楽園のカンヴァス』 『旅屋おかえり』
『総理の夫』 が2013年、 『翔ぶ少女』 が2014年に刊行されています。
 こうして見ると、『楽園のカンヴァス』だけ微妙に立ち位置が違う気がしますが、
 その他は、本著も含め、デビュー時から見られるマハさんらしい世界観の作品ですね。

   ***

東京・神楽坂にある日本料理最高峰の老舗料亭『吟遊』。
しかし、そこで料理の使い回しや、賞味期限切れ食材の使用、
さらには、販売商品の産地偽装や賞味期限シール貼り換えまで行われていたことが、
内部告発により発覚すると、19歳の使用人が自死する事態へと発展した。

20歳からの5年間『吟遊』の板場で下積み生活を続けてきた及川紫紋は、

しかし、間接的に後輩を死に追いやり、社会を欺いたことの罪の大きさに苛まれる。
そして、死に場所を求め、始発の港町から長い海岸線を走るバスに乗ったのだった。

降り立ったのは「尽果」というバス停。
その先の崖っぷちに建っていたのが『まぐだら屋』という食堂で、
その料理人・マリアは、紫紋の要望に応え食事を振る舞う。


   ***

その後、『まぐだら屋』の前で行き倒れになっていた青年・丸狐が再生していく様や、
『まぐだら屋』の経営者である女将とマリアとの間の確執の理由が描かれていきます。
そこには、マリアの実家の家庭環境と、高校の担任教師・与羽が関係していました。
そして最後には、紫紋も、また新たな一歩を踏み出していくことになるのです。

小川さんの 『食堂かたつむり』 とは、また一味違った食堂の物語。
どちらも、それぞれの持ち味が十分に出ていて、素敵です。
そして、『翔ぶ少女』を読んだ時と同じように、
この作品でも、「風」の描写に感動させられました。

最後に、その部分を紹介しておきます。

  紫紋はゆっくりと起き上がり、しみだらけのカーテンを開けた。
  隣の雑居ビルのベランダが見えた。
  物干しピンチにぶら下がった雑巾が一枚、薄汚れた長方形を風によじらせている。
  強く吹きつけているのは海風にちがいない。(p.11)





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Last updated  2020.06.13 12:39:02コメント(0) | コメントを書く


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