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シューベルト:歌曲集《美しき水車小屋の娘》(ガス・アントン編 男声合唱版)ガス・アントン指揮/カメラータ・ヴォカーレ、ジークリッド・アルトフ(p)('05年録音 VMS VMS 162) ガス・アントン指揮の前作(といっても'77年の録音だが)『シューベルト:男声のための合唱作品集』(VMS 132 2枚組)の出来栄えがもうひとつだったので不安もあったが、それでも期待の方が大きかった。何といってもシューベルトの傑作《美しき水車小屋の娘》初の合唱版登場である!ワクワクしない方がおかしいではないか。 しかしその期待は見事に裏切られた。なんというつまらない演奏だろうか!合唱団の技術的未熟さも原因の一つだが、それ以上に“表情の乏しさ”にはがっくりさせられた。シューベルトの名作をせっかく合唱に編曲したというのに、何の工夫もなくただ歌っただけなのだ。 「音取りを確実に、ピッチと声質を揃えてきれいなハーモニーを鳴らす」そう心がけるだけで魅力的な演奏になる・・・そんな曲も確かにあるが、《水車小屋》のように細部までしっかりと表情をつけるべき曲もあるのだ。どのような味付けが望ましいのか、演奏者は“曲が求めている調理法”をもっともっと研究する必要があると思う。いずれにせよ、当盤は指揮者の音楽性自体に大きな疑問符がつく一枚といえるだろう。筆者の評価=☆(最高は☆5つ)
May 30, 2006
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サントリーが放つコンビニ限定のビールは、これが第3弾となるだろうか?新発売の「ジャーマンパールドライ」を買ってきた。メーカー側の説明によれば、“赤城山水系の天然水”と“ドイツ産ペルレホップ”を用いたドライビールであり、引き締まったコクと苦みが特徴だという。 前作のコンビニ・ビール「ワールドセレクトビア」は深くて濃い味わいで、筆者のお気に入り商品だったが、今回はどうだろう?「アサヒ スーパードライ」以来“ドライビール”にはあまり良いイメージがないのだが・・・ 試飲した感想を正直に述べるなら、あまり美味しいビールとは思えなかった。なるほど原料のホップにこだわっただけあって苦みは充分、しかし香りはもうひとつだ。また、ふくよかな麦芽の味わいとコクも、通常の「サントリー モルツ生」に大きく劣る。それでいてお値段は変わらないのだから、わざわざ買って飲むほどの味ではない、ということになろうか。。。残念!筆者の評価=☆☆★
May 28, 2006
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サイモン・ジョンソン指揮/聖アルバンス修道院少女合唱団、ロンドン・バロックエマ・カークビー(S)、キャサリン・デンリー(M)(Lammas Records LAMM 184D) “カークビーの歌う『スターバト・マーテル』”として評判になったディスクだが、重唱曲の大部分はコーラスで歌われており、合唱団の方が演奏の主体になっていることがわかる。 筆者は学生時代に糸賀英憲指揮/ノートルダム清心女子大学グリークラブによる演奏(けっこう上手だった!)を聴いたことがある。そんな経験もあって、合唱版自体への違和感はあまり感じないのだが、どうだろう? 当盤の少女合唱団、技術的にはそんなに下手なグループではないのだが、平板な歌いぶりはちょっといただけない。この曲を表現するにはメンバーが幼すぎたのか?コーラスとソロがお互いを引き立て合っているようにも思われず、指揮者の力量にも少々疑問符が付く一枚だ。 メイン・プログラムであるペルゴレージ以外に、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンやシャルパンティエ、モンテヴェルディ等の宗教作品も収録されている。筆者の評価=☆☆(最高は☆5つ)
May 27, 2006
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正直言って、発泡酒にはあまり興味がなかったのだが、試飲缶をスーパーで配っていたので、ありがたく頂戴してきた。飲んでみると、これが意外に美味しいではないか。 新発売だというサッポロ雫[生]は、協働契約栽培した麦芽を使い、そのうまみをじっくりと丁寧に抽出する“スローメイド製法”を採用しているという。 なるほど、このふわっと口の中にただよう香りと味わいは発泡酒にしては上出来だ。先述した3種類のアサヒ「本生」より断然、優れた商品だと思う。発売済みの発泡酒の中ではキリン「円熟」が悪くない内容だったが、雫[生]は苦みがあとに残らないので、より万人向けと言えるかもしれない。 「ヱビス」のような本格派ビールの味わいに及ばないのは当然としても、おサイフの中味から判断して“安いビールしか買えない”状況ならば、強力な選択肢のひとつになるだろう。筆者の評価=☆☆☆(最高は☆5つ、商品の値段は評価に含まれていない)
May 25, 2006
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Dicebat Iesus / In illo tempore assumpsit Iesus /Alma redemptoris mater / Ave regina caelorum / Regina coeli /Salve regina / Pater noster / Magnificat quarti toni /Ave Maria / Sancta Maria / Quae est ista / Liberame Domineラウル・マリャビバレーナ指揮/ ムジカ・フィクタ(Enchiriadis EN 2009)'04年録音 スペイン・ルネサンスを代表する作曲家として、ビクトリアについで有名なのが、モラレスとゲレーロの二人であろう。特にゲレーロの「Sancta Maria」は今年、全日本合唱コンクール課題曲として取り上げられているので、それを含む当盤は ある程度売れているのではないかと推察する。 ムジカ・フィクタ、といえばスペイン・ルネサンスの演奏で知られるグループであり、過去には「ゲレーロのモテット集」(cantus C 9619 '97年)や「モラレスのレクイエム」(cantus C 9627 '98年)という優れた録音があった。 しかし当盤での歌唱は、過度のヴィブラートが聴いていてかなり気になる。表現は濃厚だが、それがかえって音楽本来の魅力を損なう結果となっているようだ。決して下手な演奏ではないのだが、あまりお薦めできる内容とはいえない。 メンバー表を見てみると、前作と同じメンバーはなんと指揮者だけ。メンバーの移動や変更はどのグループでもある話だが、「歌い手全員が変わる」とは一体どういう事情なのだろうか?筆者の評価=☆☆★(最高は☆5つ、★は☆の1/2) フランシスコ・ゲレーロ:ミサ曲《わが愛する者よ、立ちて急げ》他ピーター・フリップス指揮/タリス・スコラーズ(Gimell CDGIM 040) タリス・スコラーズによるゲレーロはムジカ・フィクタ盤と対照的にすっきりしている。それでいて“物足りなさ”は感じられない。この過不足のない表現は“さすがタリス・スコラーズ”といったところか。声やピッチ、ハーモニーといった技術面での安定感もあいかわらず見事だが、録音の関係か、全体に高音域が強調され硬質な響きがするのが少し気になった。しかし十分推薦に値する一枚であると思う。筆者の評価=☆☆☆☆
May 24, 2006
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「本生ロボッ庫」というのは景品としてはすごい代物だと思う。 ロボット型の冷蔵庫なのだが、胴体部分で冷やした缶ビールを自動で取り出し、開栓し、専用ジョッキに注いでくれるのだという。。。これは、欲しいっ! 昔からこの手のキャンペーンに弱い筆者だが、今回ばかりは大いにためらった。シール(「アサヒ本生」にしか付いていない!)を集めて応募するのだが、一回の応募には何と36枚ものシールが必要なのだ。美味しいビールなら問題ないのだが、アサヒの発泡酒である…美味しいわけがない。それを36缶も飲めというのか? しかし嫁さんも子供もこのメカが欲しい(!)とのこと・・・『半分以上はわたしが飲むから…』との嫁さんの言葉で踏ん切りをつけ、36缶買ったのがつい昨日のこと。そして本日、シールをすべて貼り終わった応募ハガキを投函したのだった。当たらなくとも一応“応募はした”ということで(当選確率はかなり低いから まず当たらないだろうが…)、後悔だけはしなくてすみそうだ。 それにしても3種類の「アサヒ本生」を飲み比べてみたが、どれもこれも どうしてこんなに不味いのだろうか?このビールが良く売れている、その理由が筆者には理解できそうにない。
May 15, 2006
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東京、2日目。 学会での用事を済ませた後、サントリー武蔵野ビール工場へと向かう。品川からJR、京王線を乗り継いで約一時間、のどかな田舎風景の府中市内に工場はある。昨年「モルツ4水系飲み比べセット」を試飲した際、筆者が一番美味しいと感じたのは「丹沢水系」のビールだったが、それを造っているのがここ武蔵野ビール工場なのである。 見学者は筆者を含めおよそ40人、平日にしては結構な人の入りである。ビールの製造方法、製造過程など一通りの説明を聞いたが、地下深く汲み上げた「天然水」のみを使用している、というのが一番の“こだわり”ポイントらしい。 なるほど一般の水と比べ天然水のほうが良さそうだというイメージはあるけれど、どのような味わいの差になるのか、言葉で説明を受けても実感するのは難しい。しかし「天然水100%使用」を打ち出した頃からサントリー・モルツの味は明らかに改善した、それだけは確かなのである。 60分の工場見学コース、最後はお決まりの、無料試飲会。短い時間ながらザ・プレミアム・モルツ→モルツ→ザ・プレミアム・モルツと、3杯のビールを頂いた。特にザ・プレミアム・モルツの味わいが絶品!他のビールと比べて強めだと思っていたクセがほとんど感じられず、コクがあるのにスッキリしている。家で飲むのとはビールの状態が違うから当然ではあるが、工場で飲むビールはさすがに美味い。なかなか再訪する機会がないこと、それだけがちょっと残念な見学会であった。
May 12, 2006
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品川で開催される学会参加のため空路、東京へ。午前がメインの学会なので、お昼からは暇となる。 過去、東京へ来た時は必ず電車でCDショップをあちこち回っていたのだが、今回チェックしたのは渋谷のタワーレコードのみ、購入したのは1点のみであった。CDコレクターとしてはなんとなく寂しい気分だが、欲しいものはほとんどが既に“ネットで注文済み”の状態だからしかたがない。 「ヱビスビール」のコマーシャルでお馴染みの、例のメロディに迎えられ「JR恵比寿駅」に降り立つ。時間がまだあるので夕食前のビールを恵比寿麦酒記念館にて愉しむ。ここは通常のヱビスビールから限定醸造製品まで計6種類のビールを“お安く”飲み比べることができる、ビール党にはおすすめのスポットである。 一通り試飲し、ほろ酔い気分となったところでショップを覗く。テイスティング・ラウンジでもおつまみとして出てくる「ビヤクラッカー」(ビール酵母入り)が筆者のお気に入りだが、その他にも「ビヤなっと」「ビールキャラメル」「ビールケーキ」「ビールゼリー」など、ちょっと変わったお土産が並ぶ。買い物を済ませた後、ビアステーションで、今度はちゃんとした夕食。“サッポロビール園フェア”とのことで、一人前の「ラム肉ジンギスカン風」を注文、これがなかなか美味い!さらにビールを煽った。
May 11, 2006
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モーツァルト・イヤー(生誕250年)の今年は、それを意識したプログラムが数多くみられる。2月3日に行われたN響の第1560回定期では『交響曲 第34番』と『ミサ曲 ハ短調』 が演奏された。演奏会の模様は4月25日にNHK BS hiで放映されたが、このたびその録画データを整理、DVD化した。 『ミサ曲 ハ短調』は“大ミサ曲”とも呼ばれ、古くはフリチャイ指揮によるLPレコードが有名で、筆者もそれに慣れ親しんだ一人である。ブロムシュテット指揮による今回の演奏は邦人団体としては立派な出来栄えであり、国立音楽大学のコーラスも悪くない内容だと思う。ソリスト陣のレヴェルも標準以上で、特に第1ソプラノの幸田 浩子さんの歌唱がチャーミングであった。ただ残念だったのは(はざくら2005さんも以前指摘されていた事だが)第2ソプラノの半田 美和子さんが始終楽譜にかじりついていたこと。観ていて見苦しい感じを受けるだけでなく、彼女の声の伸びが悪い原因にもなっているように思われた。
May 8, 2006
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