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このお店から外を眺めると、穏やかな空気の中、朝日が柔らかく差し込んできています・・・。そんな3月の終わりに、皆様いかがお過ごしでしょうか。では早速、今週の目玉のワインのお知らせです。3月29日(月)からの、アンドレ・ジャカール 1976は、売り切れました。 (すいません)3月31日(水)から、◎ポール ロジェ 1982 ロゼ 40ミリ・・・¥2400 4月1日(木)から、◎テタンジェ コレクション 2000 40ミリ・・・¥3000 (テタンジェは、熟成が若く、ポテンシャルが凄まじいので、金曜日ではなく、 一日早い、木曜日に開けて、味わいが開くのを見ながら、ゆっくり売ります) では、業務連絡を・・・。◎漫画「神の雫 23巻、そして、24巻」が、入荷しました!。 23巻を買いそびれているな~と思っていたら、 いつの間にか、24巻が出ていました・・・。 今回は、メドックマラソンのようで、 ボルドーをいろいろ走り回っているようです。 漫画喫茶代わりに、使って下さい~。◎実は、売り切れたと思っていた、 「フランク・フレッソン」さんのチョコレート、 多量に在庫がありました!(苦笑)。 ベルリンのオーケストラの音色のように、 まとまりがあって、求心的なエネルギーを発し、 味わいのキメの細かさと、その滑らかなパワーは、 本当に素晴らしいと思います。 「まだフランク・フレッソンのチョコレートありますか?」と、 気軽に声をかけて下さい~。 メニューにも、少し載せておきます。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、「ガトー フォマージュ」がすでに売り切れました!。 (すいません) また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子も、 売り切れました・・・すいません。 次回は、明日の木曜日に入荷しますので、 その時まで、少しだけ待って下さい。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、 「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、 甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、 隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に5ページほど、 本日水曜日の案内を送ります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.31
では、水曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。リリー・ラ・モンターニュという、 「ヴィルマール」と同じ村の人です。初めてこのシャンパンを飲んだ時、あまりに もキメが細かくて、チリチリしたリンゴのような酸味がとても柔らかく、こんな無名 なのに、これだけの質の高いものを作ることができるんだと、素直に感動しました。 ピノノワール90%、ピノ・ムニエ10%のブレンドで、隅々までキメが細かく、優し い酸味が、舌の上でフワッ!と、心地よい旨みを残してくれます・・・。 (天ぷら系のサパッ!とした、軽やかなものと良く合います。さらに、ウナギのよう なしっとりした、コクのある風味にも、相乗します) ◎ポール ロジェ ヴィンテージ 1982 ロゼ 40ミリ・・・¥2400 仏・シャンパーニュ地方です。1982年は、ボルドーだけでなく、シャンパーニュ 地方も、偉大な年になりました。葡萄のジューシーな汁気が伝わってくるようで、 ワインを口に含むと、ジワジワっと、新鮮な葡萄の鮮やかさが広がるのです。 しかも、ポールロジェ社は、1982年のものが非常に評判がいいのです。実際 に私は飲むのは初めてなので、本当に楽しみにしています。熟成したシャンパン は、熟成初期の鋭すぎる酸味が和らぎ、葡萄本来のパワーが、パノラマのよう に広がる様子を、ぜひ体感してみたいと思います。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎ジャニエール "カリグラム"2006 (ドメーヌ ベリヴィエール) ¥2800(¥1400) 仏・ロワール地方です。この生産者は、まだあんまり知られていないのですが、 おそらく、今後一年間かけて、すぐに有名になっていくでしょう。葡萄栽培の北限 の畑で、研ぎ澄まされたミネラル感と、豊かな酸味が、自然に得られます。その 土地の得意な部分を生かして、とてつもない凝縮感のあるワインに仕上がってい ます。ちょうど、ドイツワインの最高峰、「シャルツホフベルガー」を思い起こさせる、 強烈なミネラル感は、凄まじいほどで、だからこそ、酸味と甘さの振り幅の大きい、 本当に偉大なワインが生まれるのだと、思います。◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎ムルソー レ シャルム 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、ムルソーら しいふっくらした触感と、シャルムの優しさと、2007年らしいミネラル感が心地良く引き締め、 絶妙なメリハリを奏でています。今飲んで、素直な美味しさを感じる、素晴らしいワインです。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎ムルソー クロ ド ラ バール 2006 (コント ラフォン家) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方の「大御所」です。ムルソーという資質から、最もふくよかで、複雑さ を引き出したのが、彼のワインではないでしょうか。まるでミルフィーユのように、幾層も も旨みが重なり合い、大きく、ふくらみのある果実味の中に、綺麗に収まっています。最も 凄いのは、いろんな旨みの要素が、見事なバランスで、口の中に広がっていくのです。 シャルドネという葡萄から、最も旨みを引き出したワインが、まさに彼のムルソーです。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.31
では、水曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎葱誉 生もと仕込み 純米大吟醸 原酒(2008 BY) ¥3600(¥1800) 栃木県産です。生もとの旨みを、最大限まで発揮している、日本酒としては異例と言える ほど、奥行きと深みがあり、とても複雑です。どこかカカオのような香ばしさと、カラメルの ような甘さが混じり合って、日本酒という器の中でも、ここまで深いものは、なかなかない のではないでしょうか。グラスに注いで、置いておくと、味わいがグングン変わって、多彩 な色合いを思う存分楽しめます。どちらかと言うと、のんべえ向きの、クセの強い味わい。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.31
では、水曜日の赤ワインのリストを記します。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (10日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎メルロー ナパヴァレー 2004(ダックホーン社) ¥3600(¥1800) カリフォルニア・ナパ地方です。ダックホーン社といえば、メルローと言われるぐらい、このワイ ンは定評があります(南野陽子には、ヨーヨー・・・♪)。何が一番評価されていると言えば、 やはり、滑らかな円やかさと、葡萄の甘さを素直に感じること、これだと思います。丸くて、柔 らかくて、飲みやすい、これはまさに世界市場を席巻した「メルローらしさ」そのものではない でしょうか。カリフォルニアワインでなければ成し得ない、典型的な良さが、ここにあります。◎ポマール レ シャルモ 1964年 (レオン ヴィオラン社) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方のネゴシアンです。1960年代の、特にこういう類の古酒は、 開けてすぐに真価を味わえる場合と、何日か経って、グングン旨みが増してくるタイプ があります。この1964年ものは、まさに後者で、鉄分を含むミネラルの旨みが、 どんどん複雑になってくるのです。開けてすぐに判断すべきワインではありません。まさにポマールらしい、ふくよかさと、長期熟成するべきポテンシャルの高さが、こうい う素晴らしいワインを生み出すのでしょう。これからも、どんどんこういうワインを、グラス で出していきたいと思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.31
水曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと 飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な 甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツ ワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。 (3月26日に味見しました。これは、やはり偉大な、イギリス系のがっしりした構造の 蔵のものとは違います。今飲んで、全てが柔らかく、溶け込むように滑らかで、これこ そ、日本人が求める「丸い」味わいなのです。これは、ヴィンテージポートよりも十分に 熟成が進んでいて、だからこそ、角がなく、溶け込んだ触感が、もうたまりません)★おすすめモルトウイスキー ◎オルトモア 1974 (サマローリ社の創業20周年記念ボトル、1988年に瓶詰。イタリア市場向け。50%VOL) 30ミリ¥5000(18ミリ¥2500) スコットランドのモルトウイスキーです。デュワーズの原酒として知られています。一般に流通 しているオルトモアは、若干優しすぎて、麦芽の穏やかな味わいだけに終わってしまう場合が 多いのです。しかし、これは、サマローリさんが極上の樽を選んで瓶詰したため、奥底から湧き 上がってくる蜜のような甘さの迫力と、厚みのあるボディの豊かさの次元が違います。やはり、 この時代のサマローリ社のものは、本当に素晴らしいです。開けてすぐの段階よりは、かなり 時間が経ったこの瓶の方が、甘さの重層感が引き出されてます。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.31
帰り道、いつも渋谷の桜丘の前を通るのですが、3日前から、もう桜がどんどん咲き始めています・・・。そんな春の景色と、冬の寒さが入り混じった火曜日に、皆様、いかがお過ごしでしょうか。では早速、今週の目玉のワインのお知らせです。29日(月)から、シャンパン特集です~。◎アンドレ ジャカール ブラン ド ブラン 1976 40ミリ・・・¥2200 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ランスに大きいネゴシアンで「ジャカール社」がありますが、全く関係ありません。この家のシャンパンは、世界的に需要が高く、引き合いがかなり強く、値段が一気に跳ね上がったことがあったそうです。「サロン」と同じメニル シュール オジェ村から、ここまで熟成させたものは正直言って、 初めて飲みます(そもそも、手に入れること自体が、難しい・・・)。この村のシャンパンは、熟成の初期は、鋼のように、冷たく、金属的なミネラル感があって、とても飲みづらいのです。しかし、十分に長い年月を重ねる と、隠されたいた、多彩な輝きを身につけ、蜜のようなトロっとした甘さと、奥行きの複雑さを発揮します。(月曜日に味見しました)本当に素晴らしいです!。熟成して、カラメルのような甘さ が、さりげなく、かつ自然に喉の奥に滑り込んできます。そして、活き活きした酸味が熟成によって、丸みを帯びて、ワインに溶け込んでいる・・・。これこそ、熟成したシャパンの醍醐味です。コルトン・シャルルマーニュを熟成させたものに本当に良く似ていて、 ボノー デュ マルトレのコルトン シャルルマーニュ 1979年、ルイ ラトゥール社の 1978年、1976年ものに、本当に良く似ています。(おそらく、開けて2日目の火曜日)は、もっとねっちりした、蜜のような甘さが増してくると思います。本当に楽しみです。31日(水)から、◎ポール ロジェ 1982 ロゼ 40ミリ・・・¥2400 4月1日(木)から、◎テタンジェ コレクション 2000 40ミリ・・・¥3000 (テタンジェは、熟成が若く、ポテンシャルが凄まじいので、金曜日ではなく、 一日早い、木曜日に開けて、味わいが開くのを見ながら、ゆっくり売ります) では、業務連絡を・・・。◎実は、売り切れたと思っていた、 「フランク・フレッソン」さんのチョコレート、 多量に在庫がありました!(苦笑)。 ベルリンのオーケストラの音色のように、 まとまりがあって、求心的なエネルギーを発し、 味わいのキメの細かさと、その滑らかなパワーは、 本当に素晴らしいと思います。 「まだフランク・フレッソンのチョコレートありますか?」と、 気軽に声をかけて下さい~。 メニューにも、少し載せておきます。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、「ガトー フォマージュ」がすでに売り切れました!。 (すいません) ただし、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子も、 ほとんど売り切れました・・・すいません。 次回は、木曜日に入荷しますので、 その時まで、少し待って下さい。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、 「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、 甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、 隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に5ページほど、 本日火曜日の案内を送ります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.30
では、火曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。リリー・ラ・モンターニュという、 「ヴィルマール」と同じ村の人です。初めてこのシャンパンを飲んだ時、あまりに もキメが細かくて、チリチリしたリンゴのような酸味がとても柔らかく、こんな無名 なのに、これだけの質の高いものを作ることができるんだと、素直に感動しました。 ピノノワール90%、ピノ・ムニエ10%のブレンドで、隅々までキメが細かく、優し い酸味が、舌の上でフワッ!と、心地よい旨みを残してくれます・・・。 (天ぷら系のサパッ!とした、軽やかなものと良く合います。さらに、ウナギのよう なしっとりした、コクのある風味にも、相乗します) ◎アンドレ ジャカール ブラン ド ブラン 1976 40ミリ・・・¥2200 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。ランスに大きいネゴシアンで「ジャカール社」がありますが、全く関係ありません。この家のシャンパンは、世界的に需要が高く、引き合いがかなり強く、値段が一気に跳ね上がったことがあったそうです。「サロン」と同じメニル シュール オジェ村から、ここまで熟成させたものは正直言って、 初めて飲みます(そもそも、手に入れること自体が、難しい・・・)。この村のシャンパンは、熟成の初期は、鋼のように、冷たく、金属的なミネラル感があって、とても飲みづらいのです。しかし、十分に長い年月を重ねる と、隠されたいた、多彩な輝きを身につけ、蜜のようなトロっとした甘さと、奥行きの複雑さを発揮します。熟成したシュヴァリエ・モンラッシェを飲む感覚に、最も近いと言えるでしょう。さあ、どんな味わいになるか、本当に楽しみです。(月曜日に味見しました)本当に素晴らしいです!。熟成して、カラメルのような甘さ が、さりげなく、かつ自然に喉の奥に滑り込んできます。そして、活き活きした酸味が熟成によって、丸みを帯びて、ワインに溶け込んでいる・・・。これこそ、熟成したシャパンの醍醐味です。コルトン・シャルルマーニュを熟成させたものに本当に良く似ていて、 ボノー デュ マルトレのコルトン シャルルマーニュ 1979年、ルイ ラトゥール社の 1978年、1976年ものに、本当に良く似ています。おそらく、開けて2日目の火曜日は、もっとねっちりした、蜜のような甘さが増してくると思います。本当に楽しみです。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎コトー デュ ロワール V.V. エパルス 2007 (ドメーヌ ベリヴィエール) ¥2400(¥1200) 仏・ロワール地方です。この生産者は、まだあんまり知られていないのですが、 おそらく、今後一年間かけて、すぐに有名になっていくでしょう。葡萄栽培の北限 の畑で、研ぎ澄まされたミネラル感と、豊かな酸味が、自然に得られます。その土地から、樹齢55~86年の葡萄を使って、「ここまでやるか!」と唸ってしまうほど、素 晴らしい凝縮感のあるワインに仕上がっています。ちょうど、ドイツワインの最高峰、 「シャルツホフベルガー」を思い起こさせる、強烈なミネラル感は、凄まじいほどで、 だからこそ、酸味と甘さの振り幅の大きい、本当に偉大なワインが生まれるのだと、 思います。◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎ムルソー レ シャルム 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、ムルソーら しいふっくらした触感と、シャルムの優しさと、2007年らしいミネラル感が心地良く引き締め、 絶妙なメリハリを奏でています。今飲んで、素直な美味しさを感じる、素晴らしいワインです。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎コルトン シャルルマーニュ 2002 (ルイ ラトゥール社の自社畑) ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。やはり、ルイ ラトゥール社と言えば、この「ズドーン!」とした、 コルトン・シャルルマーニュではないでしょうか。豊かで、奥行きのある深い果実味と、余韻 まで、ドーン!と駆け抜けるような迫力があって、ワインとしてとても満足度が高い、飲み物 だと思います。たっぷりした、汁気溢れる葡萄らしい触感と、コルトン・シャルルマーニュの大 きさが見事に兼ねあっています。(開けて、4,5日経って初めて美味しくなってきました。やはり、ルイ ラトゥール社のコルトン・ シャルルマーニュは、パワフル過ぎて、開けてすぐには、良さを発揮しにくい面があるようです)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.30
では、火曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎葱誉 生もと仕込み 純米大吟醸 原酒(2008 BY) ¥3600(¥1800) 栃木県産です。生もとの旨みを、最大限まで発揮している、日本酒としては異例と言える ほど、奥行きと深みがあり、とても複雑です。どこかカカオのような香ばしさと、カラメルの ような甘さが混じり合って、日本酒という器の中でも、ここまで深いものは、なかなかない のではないでしょうか。グラスに注いで、置いておくと、味わいがグングン変わって、多彩 な色合いを思う存分楽しめます。どちらかと言うと、のんべえ向きの、クセの強い味わい。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.30
では、火曜日の赤ワインのリストを記します。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (10日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎メルロー ナパヴァレー 2004(ダックホーン社) ¥3600(¥1800) カリフォルニア・ナパ地方です。ダックホーン社といえば、メルローと言われるぐらい、このワイ ンは定評があります(南野陽子には、ヨーヨー・・・♪)。何が一番評価されていると言えば、 やはり、滑らかな円やかさと、葡萄の甘さを素直に感じること、これだと思います。丸くて、柔 らかくて、飲みやすい、これはまさに世界市場を席巻した「メルローらしさ」そのものではない でしょうか。カリフォルニアワインでなければ成し得ない、典型的な良さが、ここにあります。◎ポマール レ シャルモ 1964年 (レオン ヴィオラン社) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方のネゴシアンです。1960年代の、特にこういう類の古酒は、 開けてすぐに真価を味わえる場合と、何日か経って、グングン旨みが増してくるタイプ があります。この1964年ものは、まさに後者で、鉄分を含むミネラルの旨みが、 どんどん複雑になってくるのです。開けてすぐに判断すべきワインではありません。まさにポマールらしい、ふくよかさと、長期熟成するべきポテンシャルの高さが、こうい う素晴らしいワインを生み出すのでしょう。これからも、どんどんこういうワインを、グラス で出していきたいと思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.30
火曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと 飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な 甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツ ワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。 (3月26日に味見しました。これは、やはり偉大な、イギリス系のがっしりした構造の 蔵のものとは違います。今飲んで、全てが柔らかく、溶け込むように滑らかで、これこ そ、日本人が求める「丸い」味わいなのです。これは、ヴィンテージポートよりも十分に 熟成が進んでいて、だからこそ、角がなく、溶け込んだ触感が、もうたまりません)★おすすめモルトウイスキー ◎オルトモア 1974 (サマローリ社の創業20周年記念ボトル、1988年に瓶詰。イタリア市場向け。50%VOL) 30ミリ¥5000(18ミリ¥2500) スコットランドのモルトウイスキーです。デュワーズの原酒として知られています。一般に流通 しているオルトモアは、若干優しすぎて、麦芽の穏やかな味わいだけに終わってしまう場合が 多いのです。しかし、これは、サマローリさんが極上の樽を選んで瓶詰したため、奥底から湧き 上がってくる蜜のような甘さの迫力と、厚みのあるボディの豊かさの次元が違います。やはり、 この時代のサマローリ社のものは、本当に素晴らしいです。開けてすぐの段階よりは、かなり 時間が経ったこの瓶の方が、甘さの重層感が引き出されてます。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.30
せっかく桜が咲き始めたというのに、まるで真冬のような、厳しい寒さが戻ってきました・・・。そんな3月の終わりに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、先週の金曜日に開けた、「シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982年」。告知し忘れたのですが(私も忘れてた)、パーカーさん100点満点ワインだったのですね・・・。もっとアピールしておくべきでした・・・失敗。 ちなみに、3分の1ほど残っています。月曜日の段階で、 1、もし美味しさが残っていれば、かなり値引きして売ります。 または、 2、美味しさがかなり減少していれば、来て下さったお客さんに、 味見として、差し上げます。もっと先週のメルマガで、積極的にアピールすべきでした・・・。では、今週の目玉のワインのお知らせです。29日(月)から、シャンパン特集です~。◎アンドレ ジャカール ブラン ド ブラン 1976 70ミリ・・・¥2600 31日(水)から、◎ポール ロジェ 1982 ロゼ 40ミリ・・・¥2400 4月1日(木)から、◎テタンジェ コレクション 2000 40ミリ・・・¥3000 (テタンジェは、熟成が若く、ポテンシャルが凄まじいので、金曜日ではなく、 一日早い、木曜日に開けて、味わいが開くのを見ながら、ゆっくり売ります) ◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、「ガトー フォマージュ」がすでに売り切れました!。 (すいません) ただし、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子も、 ほとんど売り切れました・・・すいません。 次回は、木曜日に入荷しますので、 その時まで、少し待って下さい。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、 「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、 甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、 隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に5ページほど、 本日月曜日の案内を送ります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.29
では、月曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。リリー・ラ・モンターニュという、 「ヴィルマール」と同じ村の人です。初めてこのシャンパンを飲んだ時、あまりに もキメが細かくて、チリチリしたリンゴのような酸味がとても柔らかく、こんな無名 なのに、これだけの質の高いものを作ることができるんだと、素直に感動しました。 ピノノワール90%、ピノ・ムニエ10%のブレンドで、隅々までキメが細かく、優し い酸味が、舌の上でフワッ!と、心地よい旨みを残してくれます・・・。 (天ぷら系のサパッ!とした、軽やかなものと良く合います。さらに、ウナギのよう なしっとりした、コクのある風味にも、相乗します) ◎アンドレ ジャカール ブラン ド ブラン 1976 70ミリ・・・¥2600 仏・シャンパーニュ地方の小規模生産者です(レコルタン・マニピュラン)。 ランスに大きいネゴシアンで「ジャカール社」がありますが、全く関係あり ません。この家のシャンパンは、世界的に需要が高く、引き合いがかな り強く、値段が一気に跳ね上がったことがあったそうです。「サロン」と同じ メニル シュール オジェ村から、ここまで熟成させたものは正直言って、 初めて飲みます(そもそも、手に入れること自体が、難しい・・・)。この村 のシャンパンは、熟成の初期は、鋼のように、冷たく、金属的なミネラル 感があって、とても飲みづらいのです。しかし、十分に長い年月を重ねる と、隠されたいた、多彩な輝きを身につけ、蜜のようなトロっとした甘さと、 奥行きの複雑さを発揮します。熟成したシュヴァリエ・モンラッシェを飲む 感覚に、最も近いと言えるでしょう。さあ、どんな味わいになるか、本当に 楽しみです。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎コトー デュ ロワール V.V. エパルス 2007 (ドメーヌ ベリヴィエール) ¥2400(¥1200) 仏・ロワール地方です。この生産者は、まだあんまり知られていないのですが、 おそらく、今後一年間かけて、すぐに有名になっていくでしょう。葡萄栽培の北限 の畑で、研ぎ澄まされたミネラル感と、豊かな酸味が、自然に得られます。その土地から、樹齢55~86年の葡萄を使って、「ここまでやるか!」と唸ってしまうほど、素 晴らしい凝縮感のあるワインに仕上がっています。ちょうど、ドイツワインの最高峰、 「シャルツホフベルガー」を思い起こさせる、強烈なミネラル感は、凄まじいほどで、 だからこそ、酸味と甘さの振り幅の大きい、本当に偉大なワインが生まれるのだと、 思います。◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎ムルソー レ シャルム 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、ムルソーら しいふっくらした触感と、シャルムの優しさと、2007年らしいミネラル感が心地良く引き締め、 絶妙なメリハリを奏でています。今飲んで、素直な美味しさを感じる、素晴らしいワインです。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎コルトン シャルルマーニュ 2002 (ルイ ラトゥール社の自社畑) ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。やはり、ルイ ラトゥール社と言えば、この「ズドーン!」とした、 コルトン・シャルルマーニュではないでしょうか。豊かで、奥行きのある深い果実味と、余韻 まで、ドーン!と駆け抜けるような迫力があって、ワインとしてとても満足度が高い、飲み物 だと思います。たっぷりした、汁気溢れる葡萄らしい触感と、コルトン・シャルルマーニュの大 きさが見事に兼ねあっています。(開けて、4,5日経って初めて美味しくなってきました。やはり、ルイ ラトゥール社のコルトン・ シャルルマーニュは、パワフル過ぎて、開けてすぐには、良さを発揮しにくい面があるようです)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.29
では、月曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.29
では、月曜日の赤ワインのリストを記します。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (3日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す) ◎ポマール レ シャルモ 1964年 (レオン ヴィオラン社) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方のネゴシアンです。1960年代の、特にこういう類の古酒は、 開けてすぐに真価を味わえる場合と、何日か経って、グングン旨みが増してくるタイプ があります。この1964年ものは、まさに後者で、鉄分を含むミネラルの旨みが、 どんどん複雑になってくるのです。開けてすぐに判断すべきワインではありません。まさにポマールらしい、ふくよかさと、長期熟成するべきポテンシャルの高さが、こうい う素晴らしいワインを生み出すのでしょう。これからも、どんどんこういうワインを、グラス で出していきたいと思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.29
月曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと 飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な 甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツ ワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.29
この西麻布の窓にも、 明るい、朝の日差しが入り込んできています・・・。そんな3月の終わりに、皆様いかがお過ごしでしょうか。では早速、今週以降の目玉のワインのお知らせです。 3月26日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200 29日(月)から、シャンパン特集です~。◎アンドレ ジャカール ブラン ド ブラン 1976 70ミリ・・・¥2600 31日(水)から、◎ポール ロジェ 1982 ロゼ 40ミリ・・・¥2400 4月1日(木)から、◎テタンジェ コレクション 2000 40ミリ・・・¥3000 (テタンジェは、熟成が若く、ポテンシャルが凄まじいので、金曜日ではなく、 一日早い、木曜日に開けて、味わいが開くのを見ながら、ゆっくり売ります) ◎お店の棚の上に、メールマガジンのバックナンバー、 4年分を保存しています。 我ながらこう言うのもなんですが、読み物として非常に価値の高い ものですので、お店にいらっしゃったときに、自由に読んで下さい。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、「ガトー フォマージュ」がすでに売り切れました!。 (すいません) ただし、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子は、 まだまだ在庫がありますので、いつでもどうぞ。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、 「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、 甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、 隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に5ページほど、 本日金曜日の案内を送ります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.26
では、金曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。リリー・ラ・モンターニュという、 「ヴィルマール」と同じ村の人です。初めてこのシャンパンを飲んだ時、あまりに もキメが細かくて、チリチリしたリンゴのような酸味がとても柔らかく、こんな無名 なのに、これだけの質の高いものを作ることができるんだと、素直に感動しました。 ピノノワール90%、ピノ・ムニエ10%のブレンドで、隅々までキメが細かく、優し い酸味が、舌の上でフワッ!と、心地よい旨みを残してくれます・・・。 (天ぷら系のサパッ!とした、軽やかなものと良く合います。さらに、ウナギのよう なしっとりした、コクのある風味にも、相乗します) ★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎コトー デュ ロワール V.V. エパルス 2007 (ドメーヌ ベリヴィエール) ¥2400(¥1200) 仏・ロワール地方です。この生産者は、まだあんまり知られていないのですが、 おそらく、今後一年間かけて、すぐに有名になっていくでしょう。葡萄栽培の北限 の畑で、研ぎ澄まされたミネラル感と、豊かな酸味が、自然に得られます。その土地から、樹齢55~86年の葡萄を使って、「ここまでやるか!」と唸ってしまうほど、素 晴らしい凝縮感のあるワインに仕上がっています。ちょうど、ドイツワインの最高峰、 「シャルツホフベルガー」を思い起こさせる、強烈なミネラル感は、凄まじいほどで、 だからこそ、酸味と甘さの振り幅の大きい、本当に偉大なワインが生まれるのだと、 思います。◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎コルトン シャルルマーニュ 2002 (ルイ ラトゥール社の自社畑) ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。やはり、ルイ ラトゥール社と言えば、この「ズドーン!」とした、 コルトン・シャルルマーニュではないでしょうか。豊かで、奥行きのある深い果実味と、余韻 まで、ドーン!と駆け抜けるような迫力があって、ワインとしてとても満足度が高い、飲み物 だと思います。たっぷりした、汁気溢れる葡萄らしい触感と、コルトン・シャルルマーニュの大 きさが見事に兼ねあっています。(開けて、2、3日経った今日の方が、ジワジワ旨みが出始めて美味しいと思います。 どうしても、ルイ ラトゥール社のコルトン・シャルルマーニュは、パワフル過ぎて、 開けてすぐには、良さを発揮しにくい面があるからです) ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.26
では、金曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.26
では、金曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982年 40ミリ・・・¥6200 仏・ボルドー地方です。1961年、2000年と並んで、1982年は20年に一回の 偉大な年です。全ての意味において、果実味が充実していて、まるで、球体の ように丸みを帯びているのです。そして、ギシっと詰まって、若干苦みの強い1990年 と比べて、とてもジューシーで、信じられないほど若々しい、果汁が溢れてくるような ほど新鮮で、豊かなのです。一度でも、1982年を味わってしまうと、この納得した 完成度の高さは、もう忘れられません。個人的には、4年ぶりに、4回目飲む経験 となるのですが、手に入れば、いつでも手に入れたい、歴史的な遺産と言っても決して言い過ぎではないと思います。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (3日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎シャンボール ミュジニー 2007年 (ジョルジュ ルーミエ家) ¥5400(¥2700) 仏・ブルゴーニュ地方です。ルーミエさんのワインには、やはり「透明感のある輝き」 があると思います。そして、彼のワインは、絶対に軽やかでなければいけないのです。 (フランスワイン全般に関しても、そうなのですが・・・)2007年は、ヴィンテージの特 徴から言って、2004年ものに少し似ていて、ミネラルの美しさが、きわだっています。 そして、酸味の質が非常に高いので、今飲んでも非常に美味しいのです。しばらく、 2007年ものをずっと入手すると思います。◎ラトリシエール シャンベルタン 1983 (フェヴィレイ社の自社畑) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。この「ラトリシエール畑の」シャンベルタンは、数ある 偉大な特級畑の「シャンベルタン達」と比べて、もっとも軽やかで、精妙な上品さ を備えています。ズドーン!という味わいよりは、シャー!というキラキラしたミネ ラルの輝きが、余韻まで駆け抜ける・・・。そんな、緻密で、きめ細かい触感は、 一度味わってしまうと、もう止められません。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.26
金曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと 飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な 甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツ ワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.26
この西麻布も、昨日からずっと、シトシトと冷たい雨が降り続いています・・・。 そんな春が待ち遠しい今日この頃ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。 では早速、今週の目玉のワインのお知らせです。24日(水)から、●シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964 40ミリ・・・¥3300 仏・ボルドー地方です。ミケランジェロの彫刻のように、スベスベの触感で、 その中に、柔らかい肉付きを感じます。特に、1964年ものは、長期間熟成 した、落ち着きのあるブーケが芳しく、本当にクラシックなボルドーの醍醐味を 味わうことができます。 (水曜日に味見しました)正直言いまして、ここまでいいとは、思っていませんでした。 状態が完璧で、まだまだ若くて、力が漲っているのです。色合いも薄くて、少しブル ゴーニュに似ているような、柔らかい熟成香が、もうたまりません・・・。 (木曜日の段階で)あと5分の2ほど残っています~・・・。26日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200今回は、サンジュリアンばかり、ボルドーの肥えた豊かさだけでなく、輝きのある酸味が、いかに上品さを与えているかが見ものです。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、火曜日に「ガトー フォマージュ」が入荷します!。 賞味期限が限られているので、 今回は、火、水、木曜日だけ召し上がれます。 また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子は、 まだまだ在庫がありますので、いつでもどうぞ。では、以下に5ページに渡って、木曜日のグラスワインを記します。ワインバー エレヴァージュ 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.25
では、木曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。リリー・ラ・モンターニュという、 「ヴィルマール」と同じ村の人です。初めてこのシャンパンを飲んだ時、あまりに もキメが細かくて、チリチリしたリンゴのような酸味がとても柔らかく、こんな無名 なのに、これだけの質の高いものを作ることができるんだと、素直に感動しました。 ピノノワール90%、ピノ・ムニエ10%のブレンドで、隅々までキメが細かく、優し い酸味が、舌の上でフワッ!と、心地よい旨みを残してくれます・・・。 (天ぷら系のサパッ!とした、軽やかなものと良く合います。さらに、ウナギのよう なしっとりした、コクのある風味にも、相乗します) ★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎コトー デュ ロワール V.V. エパルス 2007 (ドメーヌ ベリヴィエール) ¥2400(¥1200) 仏・ロワール地方です。この生産者は、まだあんまり知られていないのですが、 おそらく、今後一年間かけて、すぐに有名になっていくでしょう。葡萄栽培の北限 の畑で、研ぎ澄まされたミネラル感と、豊かな酸味が、自然に得られます。その土地から、樹齢55~86年の葡萄を使って、「ここまでやるか!」と唸ってしまうほど、素 晴らしい凝縮感のあるワインに仕上がっています。ちょうど、ドイツワインの最高峰、 「シャルツホフベルガー」を思い起こさせる、強烈なミネラル感は、凄まじいほどで、 だからこそ、酸味と甘さの振り幅の大きい、本当に偉大なワインが生まれるのだと、 思います。◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎コルトン シャルルマーニュ 2002 (ルイ ラトゥール社の自社畑) ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。やはり、ルイ ラトゥール社と言えば、この「ズドーン!」とした、 コルトン・シャルルマーニュではないでしょうか。豊かで、奥行きのある深い果実味と、余韻 まで、ドーン!と駆け抜けるような迫力があって、ワインとしてとても満足度が高い、飲み物 だと思います。たっぷりした、汁気溢れる葡萄らしい触感と、コルトン・シャルルマーニュの大 きさが見事に兼ねあっています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.25
では、木曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.25
では、木曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964年 40ミリ・・・¥3300 仏・ボルドー地方です。ミケランジェロの彫刻のように、スベスベの触感で、 その中に、柔らかい肉付きを感じます。特に、1964年ものは、長期間熟成 した、落ち着きのあるブーケが芳しく、本当にクラシックなボルドーの醍醐味を 味わうことができます。 (水曜日に味見しました)正直言いまして、ここまでいいとは、思っていませんでした。 状態が完璧で、まだまだ若くて、力が漲っているのです。色合いも薄くて、少しブル ゴーニュに似ているような、柔らかい熟成香が、もうたまりません・・・。 (木曜日の段階で)あと5分の2ほど残っています~・・・。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (3日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎ラトリシエール シャンベルタン 1983 (フェヴィレイ社の自社畑) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。この「ラトリシエール畑の」シャンベルタンは、数ある 偉大な特級畑の「シャンベルタン達」と比べて、もっとも軽やかで、精妙な上品さ を備えています。ズドーン!という味わいよりは、シャー!というキラキラしたミネ ラルの輝きが、余韻まで駆け抜ける・・・。そんな、緻密で、きめ細かい触感は、 一度味わってしまうと、もう止められません。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.25
木曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎グラーヒャー ヒンメルライヒ シュペトレーゼ 2004年 (ヨハン ヨゼフ プリュムさん) 120ミリ¥2200(70ミリ¥1100) 独・モーゼル地方です。「天上のネクター」と言われ、冷やした洋梨や、桃をツルリと 飲み込んだような、自然な甘さがあります。ドイツワインというと、甘いだけというイメ ージがありますが、ただ甘いだけではなく、豊富な酸味があるので、とても上品な 甘さがあって、余韻に綺麗に消えていくのです。プリュムさんのワインは、多くのドイツ ワイン生産者が憧れるというだけあって、何か気高さと、トロっとした優しいバランスが 本当に素晴らしいと思います。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.25
このブログを書いている今、西麻布の窓から外を眺めると、雨が降っている間に、 桜の花が咲き誇っているのが見えます・・・。そんな春先に、皆様、いかがおすごしでしょうか。 では早速、今週の目玉のワインを記します。 3月22日(月・祝日)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥2400 仏・ボルドー地方です。もし格付けの見直しがなされるとすれば、おそらく、この ラスカーズが1級に昇格するのではないでしょうか。ポイヤックのグランヴァンが 持ち合わせる肥えた豊かさ、サンジュリアンのキューン!とした輝きのある上品 な酸、その2つを兼ね備えているのがこのラスカーズです。そして、いろんな要素 が整っている、このバランス感覚こそ、ラスカーズの醍醐味です。1970年は、穏 やかな熟成をしていて、控えめで、奥行きが素晴らしいです。(月曜日に味見しました)状態が、本当に素晴らしいです。穏やかで、控えめで、1970年らしい、見事なバランスを発揮しています。熟成したボルドーは、やはり、このような落ち着きと優しさがあるので、好きになったらやめられません。(水曜日の段階で)まだ半分ほど残っています!。おそらく、美味しい状態は、今日 の水曜日が最後で、明日の木曜日には、味わいが落ち始めて、リストから削除され る可能性が、非常に高いです。24日(水)から、●シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964 40ミリ・・・¥330026日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200今回は、サンジュリアンばかり、ボルドーの肥えた豊かさだけでなく、輝きのある酸味が、いかに上品さを与えているかが見ものです。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、火曜日に「ガトー フォマージュ」が入荷します!。 賞味期限が限られているので、 今回は、火、水、木曜日だけ召し上がれます。 また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子は、 まだまだ在庫がありますので、いつでもどうぞ。では、以下に5ページに渡って、水曜日のグラスワインを記します。ワインバー エレヴァージュ 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.24
では、水曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎アンリ ショーヴェ ブラン ド ノワール ブリュット NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方の小規模の生産者です。リリー・ラ・モンターニュという、 「ヴィルマール」と同じ村の人です。初めてこのシャンパンを飲んだ時、あまりに もキメが細かくて、チリチリしたリンゴのような酸味がとても柔らかく、こんな無名 なのに、これだけの質の高いものを作ることができるんだと、素直に感動しました。 ピノノワール90%、ピノ・ムニエ10%のブレンドで、隅々までキメが細かく、優し い酸味が、舌の上でフワッ!と、心地よい旨みを残してくれます・・・。 (天ぷら系のサパッ!とした、軽やかなものと良く合います。さらに、ウナギのよう なしっとりした、コクのある風味にも、相乗します) ★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎コルトン シャルルマーニュ 2002 (ルイ ラトゥール社の自社畑) ¥6200(¥3100) 仏・ブルゴーニュ地方です。やはり、ルイ ラトゥール社と言えば、この「ズドーン!」とした、 コルトン・シャルルマーニュではないでしょうか。豊かで、奥行きのある深い果実味と、余韻 まで、ドーン!と駆け抜けるような迫力があって、ワインとしてとても満足度が高い、飲み物 だと思います。たっぷりした、汁気溢れる葡萄らしい触感と、コルトン・シャルルマーニュの大 きさが見事に兼ねあっています。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.24
では、火曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.24
では、水曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥2400 仏・ボルドー地方です。もし格付けの見直しがなされるとすれば、おそらく、この ラスカーズが1級に昇格するのではないでしょうか。ポイヤックのグランヴァンが 持ち合わせる肥えた豊かさ、サンジュリアンのキューン!とした輝きのある上品 な酸、その2つを兼ね備えているのがこのラスカーズです。そして、いろんな要素 が整っている、このバランス感覚こそ、ラスカーズの醍醐味です。1970年は、穏 やかな熟成をしていて、控えめで、奥行きが素晴らしいです。(月曜日に味見しました)状態が、本当に素晴らしいです。穏やかで、控えめで、1970年らしい、見事なバランスを発揮しています。熟成したボルドーは、やはり、このような落ち着きと優しさがあるので、好きになったらやめられません。(水曜日の段階で)まだ半分ほど残っています!。おそらく、美味しい状態は、今日 の水曜日が最後で、明日の木曜日には、味わいが落ち始めて、リストから削除され る可能性が、非常に高いです。◎シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964年 40ミリ・・・¥3300 仏・ボルドー地方です。ミケランジェロの彫刻のように、スベスベの触感で、 その中に、柔らかい肉付きを感じます。特に、1964年ものは、長期間熟成 した、落ち着きのあるブーケが芳しく、本当にクラシックなボルドーの醍醐味を 味わうことができます。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (3日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎ラトリシエール シャンベルタン 1983 (フェヴィレイ社の自社畑) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。この「ラトリシエール畑の」シャンベルタンは、数ある 偉大な特級畑の「シャンベルタン達」と比べて、もっとも軽やかで、精妙な上品さ を備えています。ズドーン!という味わいよりは、シャー!というキラキラしたミネ ラルの輝きが、余韻まで駆け抜ける・・・。そんな、緻密で、きめ細かい触感は、 一度味わってしまうと、もう止められません。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.24
水曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎コトー デュ ロワール オー ラネ 2007 (ドメーヌ ド ベリヴィエール) 120ミリ¥2200 (70ミリ)¥1100 仏・ロワール地方です。森と川に囲まれ、毎年貴腐が発生する特殊な畑のようです。 やっぱりロワールは、ドイツのリースリングと共に、偉大なワインが生まれる可能性がある地域 だと思いました。とても寒くて、酸味が「ギュッ!」と引き締まって、ミネラルの凝縮感が凄まじ いのです。このような厳しい地域で、葡萄をしっかり選定し、甘みを最大限に生かした作り方 をすると、甘さと、酸味の振り幅の最も大きい、極めてスケールの大きいワインが生まれるの です。これを飲んだ時に、モーゼルの最も寒い地域、ザール地方のシャルツホフベルガーを思 い浮かべました。おそらく、あまりにも凝縮度が高いので、何十年も綺麗に熟成することが できるでしょう。もちろん、今飲んでもその素晴らしさははっきり分かり、キラキラしたミネラル感 に、寄り添うように上品な甘さのバランスが最高です。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●バロス ヴィンテージ ポート 1965 60ミリ・・・¥4800(¥2400) ポルトガル産です。ヴィンテージポートの中で、「アンオフィシャル」(公式に宣言されていない) いわゆるオフヴィンテージです。しかし、だからこそ、その熟成した旨みを味わうことができるのです。さらに、蔵にもいろいろなスタイルがあって、「イギリス人好みのカチっとしたスタイル」 (グラハム、テイラーなど)と、「ポルトガル人好みの、フレッシュで、柔らかいスタイル」がある ようです。これはまさに後者で、ふわふわの触感と、腰の弱さが、却って個性的な旨みを引き 出しています。 (1月9日に味見しました)ふわふわの柔らかい果実味で、まさにポルトガル人好みの、葡萄の 自然な甘さが口の中で優しく弾けるようです。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.24
この西麻布も、休日明けの朝となると、すっかり人気がなく、とても静かな時間を迎えています・・・。そんな火曜日に、皆様いかがお過ごしでしょうか。では早速、今週の目玉のワインです。3月22日(月・祝日)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥2400 ~(昨日味見しました!)状態が本当に良く、1970年ならではの落ち着きのある 果実味と、優しい滑らかなバランスが、本当に素晴らしいです。ボルドーを苦手な 方へこそ、飲んで欲しい一品です。24日(水)から、●シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964 40ミリ・・・¥330026日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200今回は、サンジュリアンばかり、ボルドーの肥えた豊かさだけでなく、輝きのある酸味が、いかに上品さを与えているかが見ものです。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、火曜日に「ガトー フォマージュ」が入荷します!。 賞味期限が限られているので、 今回は、火、水、木曜日だけ召し上がれます。 また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子は、 まだまだ在庫がありますので、いつでもどうぞ。では、以下に5ページに渡って、火曜日のグラスワインを記します。ワインバー エレヴァージュ 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.23
では、火曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フィリポナ ブリュット レゼルヴ ロワイヤル NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。単独所有畑「クロ デ ゴワセ」で有名な、フィリポナ社 です。ピノノワールを60%使って、とても滑らかで、キメが細かい触感は、素晴らしい としかいいようがないほど精妙で、がっしりしたコクなのに、下品さを全く感じさせませ ん。シャンパンと言えば、「すっきり爽やか」というイメージを持たれている方は、きっと びっくりなさると思います。それだけ、完成度の高いシャンパンということなのです。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎シャサーニュ モンラッシェ モルジョ 2000 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ブルゴーニュの大御所、ラモネさんです。しっとりしたシャサー ニュ村らしい、キメの細かい触感と、ラモネらしい大柄で、たっぷりした果実味が心の底 から満足感を与えてくれます。ブルゴーニュの白ワインに求める、コク、奥行きの広がり、 キラキラしたミネラルの輝き、その全てを兼ね備えたこのワインは、やはり多くの人々が、 「やっぱりラモネ」と言うだけのことはあります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.23
では、火曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.23
では、月曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥2400 仏・ボルドー地方です。もし格付けの見直しがなされるとすれば、おそらく、この ラスカーズが1級に昇格するのではないでしょうか。ポイヤックのグランヴァンが 持ち合わせる肥えた豊かさ、サンジュリアンのキューン!とした輝きのある上品 な酸、その2つを兼ね備えているのがこのラスカーズです。そして、いろんな要素 が整っている、このバランス感覚こそ、ラスカーズの醍醐味です。1970年は、穏 やかな熟成をしていて、控えめで、奥行きが素晴らしいです。(月曜日に味見しました)状態が、本当に素晴らしいです。穏やかで、控えめで、1970年らしい、見事なバランスを発揮しています。熟成したボルドーは、やはり、このような落ち着きと優しさがあるので、好きになったらやめられません。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (3日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎ポマール レ シャルモ 1964年 (レオン ヴィオラン社) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方のネゴシアンです。1960年代の、特にこういう類の古酒は、 開けてすぐに真価を味わえる場合と、何日か経って、グングン旨みが増してくるタイプ があります。この1964年ものは、まさに後者で、鉄分を含むミネラルの旨みが、 どんどん複雑になってくるのです。開けてすぐに判断すべきワインではありません。まさにポマールらしい、ふくよかさと、長期熟成するべきポテンシャルの高さが、こうい う素晴らしいワインを生み出すのでしょう。これからも、どんどんこういうワインを、グラス で出していきたいと思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.23
火曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎コトー デュ ロワール オー ラネ 2007 (ドメーヌ ド ベリヴィエール) 120ミリ¥2200 (70ミリ)¥1100 仏・ロワール地方です。森と川に囲まれ、毎年貴腐が発生する特殊な畑のようです。 やっぱりロワールは、ドイツのリースリングと共に、偉大なワインが生まれる可能性がある地域 だと思いました。とても寒くて、酸味が「ギュッ!」と引き締まって、ミネラルの凝縮感が凄まじ いのです。このような厳しい地域で、葡萄をしっかり選定し、甘みを最大限に生かした作り方 をすると、甘さと、酸味の振り幅の最も大きい、極めてスケールの大きいワインが生まれるの です。これを飲んだ時に、モーゼルの最も寒い地域、ザール地方のシャルツホフベルガーを思 い浮かべました。おそらく、あまりにも凝縮度が高いので、何十年も綺麗に熟成することが できるでしょう。もちろん、今飲んでもその素晴らしさははっきり分かり、キラキラしたミネラル感 に、寄り添うように上品な甘さのバランスが最高です。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●バロス ヴィンテージ ポート 1965 60ミリ・・・¥4800(¥2400) ポルトガル産です。ヴィンテージポートの中で、「アンオフィシャル」(公式に宣言されていない) いわゆるオフヴィンテージです。しかし、だからこそ、その熟成した旨みを味わうことができるのです。さらに、蔵にもいろいろなスタイルがあって、「イギリス人好みのカチっとしたスタイル」 (グラハム、テイラーなど)と、「ポルトガル人好みの、フレッシュで、柔らかいスタイル」がある ようです。これはまさに後者で、ふわふわの触感と、腰の弱さが、却って個性的な旨みを引き 出しています。 (1月9日に味見しました)ふわふわの柔らかい果実味で、まさにポルトガル人好みの、葡萄の 自然な甘さが口の中で優しく弾けるようです。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.23
あんなに激しく吹き荒れた嵐の後、この西麻布も、澄み切った青い空が広がり、ひんやりした、冷たい空気が流れ込んでいます・・・。そんな休日の朝に、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、本日は祝日ですが、営業します!(地味に)。 いつも通り、朝4時までやりますので、ぜひ・・・(独り言)。では早速、今週の目玉のワインです。3月22日(月・祝日)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥240024日(水)から、●シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964 40ミリ・・・¥330026日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200今回は、サンジュリアンばかり、ボルドーの肥えた豊かさだけでなく、輝きのある酸味が、いかに上品さを与えているかが見ものです。◎ワインや、ウイスキーの木箱、たくさん余っています。 欲しい方は、遠慮なくおっしゃって下さい。 尚、12本入りとか、6本入りとか大きいものではなく、 一本入りの小さい箱が多量にあります。 お店の棚に置いてありますので、 欲しい方は、「これ下さい」と伝えて下さい~。◎エレヴァージュでは、 基本的に予約を承っていません。しかし、直前の予約だけは、承ります。(20分とか30分前)というのは、せっかくお店にいらっしゃったのに、満席で入れなかったら、非常に申し訳ないからです。ですから、「今から行きたいんだけど、空いているかな?」と思ってらっしゃる時は、遠慮なくお電話を下さい。◎京都のお店、 「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 今週は、火曜日に「ガトー フォマージュ」が入荷します!。 賞味期限が限られているので、 今回は、火、水、木曜日だけ召し上がれます。 また、 ガレット・ブルトンヌ、マロンの焼き菓子は、 まだまだ在庫がありますので、いつでもどうぞ。では、以下に5ページに渡って、本日(月曜日・祝日)のグラスワインを記します。ワインバー エレヴァージュ 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.22
では、月曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フィリポナ ブリュット レゼルヴ ロワイヤル NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。単独所有畑「クロ デ ゴワセ」で有名な、フィリポナ社 です。ピノノワールを60%使って、とても滑らかで、キメが細かい触感は、素晴らしい としかいいようがないほど精妙で、がっしりしたコクなのに、下品さを全く感じさせませ ん。シャンパンと言えば、「すっきり爽やか」というイメージを持たれている方は、きっと びっくりなさると思います。それだけ、完成度の高いシャンパンということなのです。★白ワイン◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎シャサーニュ モンラッシェ モルジョ 2000 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ブルゴーニュの大御所、ラモネさんです。しっとりしたシャサー ニュ村らしい、キメの細かい触感と、ラモネらしい大柄で、たっぷりした果実味が心の底 から満足感を与えてくれます。ブルゴーニュの白ワインに求める、コク、奥行きの広がり、 キラキラしたミネラルの輝き、その全てを兼ね備えたこのワインは、やはり多くの人々が、 「やっぱりラモネ」と言うだけのことはあります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.22
では、月曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.22
では、月曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥2400 仏・ボルドー地方です。もし格付けの見直しがなされるとすれば、おそらく、この ラスカーズが1級に昇格するのではないでしょうか。ポイヤックのグランヴァンが 持ち合わせる肥えた豊かさ、サンジュリアンのキューン!とした輝きのある上品 な酸、その2つを兼ね備えているのがこのラスカーズです。そして、いろんな要素 が整っている、このバランス感覚こそ、ラスカーズの醍醐味です。1970年は、穏 やかな熟成をしていて、控えめで、奥行きが素晴らしいです。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (3日前から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎ポマール レ シャルモ 1964年 (レオン ヴィオラン社) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方のネゴシアンです。1960年代の、特にこういう類の古酒は、 開けてすぐに真価を味わえる場合と、何日か経って、グングン旨みが増してくるタイプ があります。この1964年ものは、まさに後者で、鉄分を含むミネラルの旨みが、 どんどん複雑になってくるのです。開けてすぐに判断すべきワインではありません。まさにポマールらしい、ふくよかさと、長期熟成するべきポテンシャルの高さが、こうい う素晴らしいワインを生み出すのでしょう。これからも、どんどんこういうワインを、グラス で出していきたいと思います。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.22
月曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎コトー デュ ロワール オー ラネ 2007 (ドメーヌ ド ベリヴィエール) 120ミリ¥2200 (70ミリ)¥1100 仏・ロワール地方です。森と川に囲まれ、毎年貴腐が発生する特殊な畑のようです。 やっぱりロワールは、ドイツのリースリングと共に、偉大なワインが生まれる可能性がある地域 だと思いました。とても寒くて、酸味が「ギュッ!」と引き締まって、ミネラルの凝縮感が凄まじ いのです。このような厳しい地域で、葡萄をしっかり選定し、甘みを最大限に生かした作り方 をすると、甘さと、酸味の振り幅の最も大きい、極めてスケールの大きいワインが生まれるの です。これを飲んだ時に、モーゼルの最も寒い地域、ザール地方のシャルツホフベルガーを思 い浮かべました。おそらく、あまりにも凝縮度が高いので、何十年も綺麗に熟成することが できるでしょう。もちろん、今飲んでもその素晴らしさははっきり分かり、キラキラしたミネラル感 に、寄り添うように上品な甘さのバランスが最高です。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●バロス ヴィンテージ ポート 1965 60ミリ・・・¥4800(¥2400) ポルトガル産です。ヴィンテージポートの中で、「アンオフィシャル」(公式に宣言されていない) いわゆるオフヴィンテージです。しかし、だからこそ、その熟成した旨みを味わうことができるのです。さらに、蔵にもいろいろなスタイルがあって、「イギリス人好みのカチっとしたスタイル」 (グラハム、テイラーなど)と、「ポルトガル人好みの、フレッシュで、柔らかいスタイル」がある ようです。これはまさに後者で、ふわふわの触感と、腰の弱さが、却って個性的な旨みを引き 出しています。 (1月9日に味見しました)ふわふわの柔らかい果実味で、まさにポルトガル人好みの、葡萄の 自然な甘さが口の中で優しく弾けるようです。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.22
この西麻布も、朝方になり、急に激しい風が吹き荒れ、ごみ箱が飛ばされてしまっています・・・。そんな春風の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日(日曜日)は、お店を休ませていただきます。 ただし、明日の月曜日は、祝日ですが営業します。念のため・・・。では、よい連休をお過ごし下さい。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 ワインバー エレヴァージュ 東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889 ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.21
昨日の夕方は、まだまだどんよりした雲の色合いが、冬の陰りを帯びていて、春はまだまだかなと思わせます・・・。そんな3月の終わりに、皆様いかがお過ごしでしょうか。ところで、今日は、オーブリオン 1978年に尽きます。これほど奥行きがあって、懐の広い佇まいは、まさに偉大なワインです。まだ半分ほど残っていますので、ぜひ・・・。では、今週以降の目玉のワインのお知らせです。ちなみに、来週の月曜日は、祝日ですが営業します~。17日(水)から★トリンバック社●リースリング クロ サン テューン 1986 40ミリ・・・¥3300仏・アルザス地方です。「アルザスのロマネコンティ」と言われるほど、希少なワイン です。アルザスのワインには、生まれながらの、「骨太の辛口」という言葉がふさわ しい、目の覚めるような野太い味わいがあります。ズドーン!と、余韻まで一直線に 抜けていく、その強烈な爽快感は、まさにこのクロ サン テューンそのものです。 ロマネコンティが球体のような、バランスの良い丸さが特徴ならば、このクロ サン テューンは、ゴーン!という堅さと、鮮やかさが真骨頂ではないでしょうか。その目の 覚める余韻を、ぜひ体感してみて下さい。頭で味わうワインではありません。体で 感じるワインです。 (水曜日に味見しました)やはり、これはフランスの中でも指折りの、偉大なワイン だと思います。熟成の若い「ミュジニー」が、鋭いだけで、熟成を経るに連れて、空気 のような気高い、スピリチュアルな精気を帯びていくのに、本当に似ています。この 白いオーラをまとった、本当に清らかな香りは、一度でも味わう価値があります。 (金曜日の段階で)まだまだたくさんあります~。こんなに凄いレベルのワインが、 まだ売れ残っているなんで、もったいない(おばけ~)です。19日(金)から、●シャトー オー ブリオン 1978 40ミリ・・・¥3900 仏・ボルドー地方です。1978年は、本当に素晴らしい年だと思います。果実味が 丸く、上質な酸味があるので、とてもバランスがいいのです。もともと、オーブリオンは、 他の5大シャトーに比べて、酸味が豊富なので、20~30年間熟成させている間、比 較的美味しく飲めます。一方、他の蔵は、タンニンが強く、酸味が少ないために、果実 味の甘さがなくなり、「寝てしまう」のです。そして、一旦寝てしまうと、タンニンが解けて、 甘さ、酸味とのバランスが整うまで、さらに長い年月が必要になってしまいます。その点、 オーブリオンは、酸味が豊富なため、ずっと「優雅に」熟成して、その間の果実の奥行きの 深みを、思う存分味わえます。この1978年ものは、そういうオーブリオンの真骨頂が、 まさに発揮していると思います。22日(月・祝日)から、 祝日ですが、営業します(先週休んでしまったので・・・)●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥240024日(水)から、●シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964 40ミリ・・・¥330026日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200以上です。◎ファブリス・ジロットさんのチョコレート、 もうほとんど売り切れました・・・。 また、フランク・フレッソンさんのは、少しだけありますが、残りわずかです。ちなみに、ミッシェル・ブランさんのものは、まだほんの少しだけありますので、遠慮なくおっしゃって下さい。彼の作品は、チョコレート業界の中でも異色で、本当に芸術的な価値があると思います。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 ガトー・フォマージュ、ガレット・ブルトンヌ、マロンのパウンドケーキ、 入荷しました!。 「ビシっ!」という、強烈な芳香と、口に含んだときの柔らかさの、 モザイクのような美しさは、まさに「フランス的」です。 これほど存在感のあるお菓子を作れる人は、東京の中でも、 なかなかいないのではないでしょうか。 (多くの方は、ぼやけた、日本人らしい「調和の取れた味わい」を、 無意識に表現してしまいます・・・) もし東京にお店を出されていたら、あっという間に人気になってしまって、 私では買えなくなってしまうでしょう。 ちなみに、ガトー・フォマージュは、木・金・土曜日限定です~。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、 「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、 甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、 隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に5ページほど、 今日の案内を送ります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.20
では、土曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フィリポナ ブリュット レゼルヴ ロワイヤル NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。単独所有畑「クロ デ ゴワセ」で有名な、フィリポナ社 です。ピノノワールを60%使って、とても滑らかで、キメが細かい触感は、素晴らしい としかいいようがないほど精妙で、がっしりしたコクなのに、下品さを全く感じさせませ ん。シャンパンと言えば、「すっきり爽やか」というイメージを持たれている方は、きっと びっくりなさると思います。それだけ、完成度の高いシャンパンということなのです。★白ワイン◎リースリング クロ サン テューン 1986 (トリンバック社) 40ミリ・・・¥3300 仏・アルザス地方です。「アルザスのロマネコンティ」と言われるほど、希少なワイン です。アルザスのワインには、生まれながらの、「骨太の辛口」という言葉がふさわ しい、目の覚めるような野太い味わいがあります。ズドーン!と、余韻まで一直線に 抜けていく、その強烈な爽快感は、まさにこのクロ サン テューンそのものです。 ロマネコンティが球体のような、バランスの良い丸さが特徴ならば、このクロ サン テューンは、ゴーン!という堅さと、鮮やかさが真骨頂ではないでしょうか。その目の 覚める余韻を、ぜひ体感してみて下さい。頭で味わうワインではありません。体で 感じるワインです。 (水曜日に味見しました)やはり、これはフランスの中でも指折りの、偉大なワイン だと思います。熟成の若い「ミュジニー」が、鋭いだけで、熟成を経るに連れて、空気 のような気高い、スピリチュアルな精気を帯びていくのに、本当に似ています。この 白いオーラをまとった、本当に清らかな香りは、一度でも味わう価値があります。◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎シャサーニュ モンラッシェ モルジョ 2000 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ブルゴーニュの大御所、ラモネさんです。しっとりしたシャサー ニュ村らしい、キメの細かい触感と、ラモネらしい大柄で、たっぷりした果実味が心の底 から満足感を与えてくれます。ブルゴーニュの白ワインに求める、コク、奥行きの広がり、 キラキラしたミネラルの輝き、その全てを兼ね備えたこのワインは、やはり多くの人々が、 「やっぱりラモネ」と言うだけのことはあります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.20
では、土曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.20
では、土曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー オー ブリオン 1978 40ミリ・・・¥3900 仏・ボルドー地方です。1978年は、本当に素晴らしい年だと思います。果実味が 丸く、上質な酸味があるので、とてもバランスがいいのです。もともと、オーブリオンは、 他の5大シャトーに比べて、酸味が豊富なので、20~30年間熟成させている間、比 較的美味しく飲めます。一方、他の蔵は、タンニンが強く、酸味が少ないために、果実 味の甘さがなくなり、「寝てしまう」のです。そして、一旦寝てしまうと、タンニンが解けて、 甘さ、酸味とのバランスが整うまで、さらに長い年月が必要になってしまいます。その点、 オーブリオンは、酸味が豊富なため、ずっと「優雅に」熟成して、その間の果実の奥行きの 深みを、思う存分味わえます。この1978年ものは、そういうオーブリオンの真骨頂が、 まさに発揮していると思います。 (金曜日に味見しました)素晴らしい状態で、1978年らしい酸味の新鮮さがあるため、 口に含んだ時のフレッシュな触感が、もうたまりません。オーブリオンらしい、奥行きの 広さと、懐の広い、落ち着いた佇まいは、まさに偉大なワインの証ではないでしょうか。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (昨日から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎ジュブレイ シャンベルタン V.V.2006年 (マルク ロワ家) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。アンリ・ジャイエ、ドニ・モルテさんの次に誰が来るという のは、非常に難しい問題ですが、可能性を感じるのは、彼女ではないかと思います。 「ピシッ!」と、四方八方に散らばる花火のような、鮮烈さを持ちながら、ジュブレイ・ シャンベルタンらしい豊かさを持っているのです。もし彼女が、シャンベルタンなどの、 偉大な特級畑を持ったなら、どれだけ凄いワインが出来るでしょう。◎ラトリシエール シャンベルタン 1983 (フェヴィレイ社の自社畑) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。この「ラトリシエール畑の」シャンベルタンは、数ある 偉大な特級畑の「シャンベルタン達」と比べて、もっとも軽やかで、精妙な上品さ を備えています。ズドーン!という味わいよりは、シャー!というキラキラしたミネ ラルの輝きが、余韻まで駆け抜ける・・・。そんな、緻密で、きめ細かい触感は、 一度味わってしまうと、もう止められません。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.20
土曜日のグラスワインのリストです。(今日は、5ページ目の更新です)ちなみに、ディケムの1986年が売り切れて、代わりに1996年ものになりました~。★ほのかな甘口ワイン◎コトー デュ ロワール オー ラネ 2007 (ドメーヌ ド ベリヴィエール) 120ミリ¥2200 (70ミリ)¥1100 仏・ロワール地方です。森と川に囲まれ、毎年貴腐が発生する特殊な畑のようです。 やっぱりロワールは、ドイツのリースリングと共に、偉大なワインが生まれる可能性がある地域 だと思いました。とても寒くて、酸味が「ギュッ!」と引き締まって、ミネラルの凝縮感が凄まじ いのです。このような厳しい地域で、葡萄をしっかり選定し、甘みを最大限に生かした作り方 をすると、甘さと、酸味の振り幅の最も大きい、極めてスケールの大きいワインが生まれるの です。これを飲んだ時に、モーゼルの最も寒い地域、ザール地方のシャルツホフベルガーを思 い浮かべました。おそらく、あまりにも凝縮度が高いので、何十年も綺麗に熟成することが できるでしょう。もちろん、今飲んでもその素晴らしさははっきり分かり、キラキラしたミネラル感 に、寄り添うように上品な甘さのバランスが最高です。◎シャルツホフベルガー カビネット 2007 (エゴン ミューラーさん) 120ミリ(70ミリ) ¥3400(¥1700) 独・ザール地方です。最も研ぎ澄まされて「カミソリのよう」と言われるだけ、酸度が強く、 そのブドウが甘みもたっぷりと蓄えるために、甘みと酸味の、もっとも振り幅の大きいワインが生まれます。ドイツワインは、甘いだけではありません。口に含んだときの自然な酸味のおかげで、甘いと同時に、さっぱりした、このうえない上品さを持ち合わせているのです。この生産者は、ドイツワインの最高峰と言われるだけあって、その振り幅の最も大きい、ワインとしてのポテンシャルの大きさがあります(熟成する能力があるという意味も含めて)。「ドイツワインなんて~」と偏見を持たれている方へ、無理矢理飲ませたい・・・。★貴腐ワイン◎ゲヴルツトラミネール ヘレンヴェッグ ド テュルクハイム ヴァンダンジュ タルディヴ 1989 (ウンブレヒトさん) 60ミリ・・・¥3800(30ミリ¥1900) 仏・アルザス地方の「異端児」です。ここまで求心的な、アルザスらしい骨太の味わいと、 ぎりぎりまで葡萄を熟させた、豊かさを体現した人は、他にいないのではないでしょうか。 「強烈なパワーと、豊かさ」を両立させるのは、特にアルザス地域においては、至難の技 だからです。このワインは、ゲヴルツトラミネール種という「辛くて、苦い」葡萄を使っていま すが、葡萄の質が極めていいために、その純粋な、蜜のような甘さが、極めて上品に表現 されています。本当に素晴らしい逸品だと思います。◎シャトー ディケム 1996 50ミリ・・・¥6200(¥3100) 仏・ソーテルヌ地方です。いわば、おなじみ「世界最高の貴腐ワイン」の一つです。 1996年は、ピシっとした冴えわたる、オレンジの皮のような爽やかさと、トロっとした 蜜のような甘さが、グイグイとグラスから主張してきます。ディケムらしい、颯爽とした ブーケと、奥底に隠れている複雑さが、どれだけ出ているかが、見ものです。 (ピエール エルメのフルーツのパテを一緒に。杏とパッションフルーツの鮮やかさが 相乗します) ★アイスワイン◎キートリッヒャー グレーフェンベルグ アイスワイン 2004 (ロバート ヴァイル家) 60ミリ・・・¥6400(¥3200) 独・モーゼル地方です。やはり、ドイツのアイスワインは特別です。「シャー!」という 綺麗な酸が余韻まで駆け抜け、本当に清らかなのです。もちろん、遅摘みの葡萄です から甘みはあります。しかし、それ以上に、酸味が豊富なために、全くくどくないのです。 これほど上品な余韻を持つワインは、他の国ではおそらく探してもないのではないでしょ うか。一度、ドイツのアイスワインを飲むと、心が洗われるような感動を覚えます。★ポートワイン●グラハム トーニー ポート 40年 60ミリ・・・¥2800(¥2400) ポルトガル産です。偉大な蔵の中でも、このグラハムは、最も重厚で、ドスンとした腰の 据えた甘さがあります。そして、大きい樽で、何十年も熟成させたおかげで、豊かさの 背後の、類まれな複雑さ、柔らかな旨みを身に着けています。これこそ、トーニーポート の熟成感で、舌の全面に広がる複雑味は、言いようがないほど素晴らしいのです。●ダウ ヴィンテージ ポート 1975 60ミリ・・・¥2600(¥1300) ポルトガル産です。通常はきちっとした、折り目正しいタンニンがあって、極めてクラシック な味わいです。まだ味見をしていないので、試飲したら、またコメントを書きます。●バロス ヴィンテージ ポート 1965 60ミリ・・・¥4800(¥2400) ポルトガル産です。ヴィンテージポートの中で、「アンオフィシャル」(公式に宣言されていない) いわゆるオフヴィンテージです。しかし、だからこそ、その熟成した旨みを味わうことができるのです。さらに、蔵にもいろいろなスタイルがあって、「イギリス人好みのカチっとしたスタイル」 (グラハム、テイラーなど)と、「ポルトガル人好みの、フレッシュで、柔らかいスタイル」がある ようです。これはまさに後者で、ふわふわの触感と、腰の弱さが、却って個性的な旨みを引き 出しています。 (1月9日に味見しました)ふわふわの柔らかい果実味で、まさにポルトガル人好みの、葡萄の 自然な甘さが口の中で優しく弾けるようです。●クローン社 コルヘイタ 1968年 60ミリ・・・¥5400(¥2700) ポルトガル産です。正直言いまして、この蔵のものは飲んだことがありません。ただし、 偉大な蔵(キンタ ド ノヴァル、グラハム、ワレ、テイラーズなど)のものよりも熟成が早く いわゆる「マディラ的な」複雑な様相を見せているようです。これは、まだ味見していない ので、味見したら、コメントを書きます。★おすすめのコニャック◎ビスキー スリースター デュブーシェ 30ミリ・・・¥3500(18ミリ¥1800) (イタリア市場向け、おそらく40年前ぐらいに瓶詰・・・1965年から1974年の間) 仏・コニャック地方のブランデーです。ビスキーらしい、じっとりした、幅のある甘さが特徴で、 やはり、昔のコニャックらしい豊かな甘さが全面に出ています。もともとコニャックは、瓶熟成 しないと言われていますが、瓶詰から40年も経ったものは、やはり円やかさを身に着けて、口 に含んだ時の柔らかさが違います。こういう滑らかな複雑さを楽しめるのは、オールドボトルと 言われる、昔瓶詰されたコニャックを味わう醍醐味だと思います。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで(禁煙です)。
2010.03.20
この西麻布も、朝方はまだ寒さが残っていて、冬の名残をとどめています・・・。そんな3月の半ばに、皆様いかがでしょうか。ところで、今週のメルマガ、まだ書けなくて、すいません・・・。では、今週以降の目玉のワインのお知らせです。ちなみに、来週の月曜日は、祝日ですが営業します~。17日(水)から★トリンバック社●リースリング クロ サン テューン 1986 40ミリ・・・¥3300仏・アルザス地方です。「アルザスのロマネコンティ」と言われるほど、希少なワイン です。アルザスのワインには、生まれながらの、「骨太の辛口」という言葉がふさわ しい、目の覚めるような野太い味わいがあります。ズドーン!と、余韻まで一直線に 抜けていく、その強烈な爽快感は、まさにこのクロ サン テューンそのものです。 ロマネコンティが球体のような、バランスの良い丸さが特徴ならば、このクロ サン テューンは、ゴーン!という堅さと、鮮やかさが真骨頂ではないでしょうか。その目の 覚める余韻を、ぜひ体感してみて下さい。頭で味わうワインではありません。体で 感じるワインです。 (水曜日に味見しました)やはり、これはフランスの中でも指折りの、偉大なワイン だと思います。熟成の若い「ミュジニー」が、鋭いだけで、熟成を経るに連れて、空気 のような気高い、スピリチュアルな精気を帯びていくのに、本当に似ています。この 白いオーラをまとった、本当に清らかな香りは、一度でも味わう価値があります。 (金曜日の段階で)まだまだたくさんあります~。こんなに凄いレベルのワインが、 まだ売れ残っているなんで、もったいない(おばけ~)です。19日(金)から、●シャトー オー ブリオン 1978 40ミリ・・・¥3900 仏・ボルドー地方です。1978年は、本当に素晴らしい年だと思います。果実味が 丸く、上質な酸味があるので、とてもバランスがいいのです。もともと、オーブリオンは、 他の5大シャトーに比べて、酸味が豊富なので、20~30年間熟成させている間、比 較的美味しく飲めます。一方、他の蔵は、タンニンが強く、酸味が少ないために、果実 味の甘さがなくなり、「寝てしまう」のです。そして、一旦寝てしまうと、タンニンが解けて、 甘さ、酸味とのバランスが整うまで、さらに長い年月が必要になってしまいます。その点、 オーブリオンは、酸味が豊富なため、ずっと「優雅に」熟成して、その間の果実の奥行きの 深みを、思う存分味わえます。この1978年ものは、そういうオーブリオンの真骨頂が、 まさに発揮していると思います。22日(月・祝日)から、 祝日ですが、営業します(先週休んでしまったので・・・)●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1970 40ミリ・・・¥240024日(水)から、●シャトー デュクリュ ボーカイユ 1964 40ミリ・・・¥330026日(金)から、●シャトー レオヴィル ラスカーズ 1982 40ミリ・・・¥6200以上です。◎ファブリス・ジロットさんのチョコレート、 もうほとんど売り切れました・・・。 また、フランク・フレッソンさんのは、少しだけありますが、残りわずかです。ちなみに、ミッシェル・ブランさんのものは、まだほんの少しだけありますので、遠慮なくおっしゃって下さい。彼の作品は、チョコレート業界の中でも異色で、本当に芸術的な価値があると思います。◎京都の「アトリエ ラ パージュ ブランシュ」から、 ガトー・フォマージュ、ガレット・ブルトンヌ、マロンのパウンドケーキ、 入荷しました!。 「ビシっ!」という、強烈な芳香と、口に含んだときの柔らかさの、 モザイクのような美しさは、まさに「フランス的」です。 これほど存在感のあるお菓子を作れる人は、東京の中でも、 なかなかいないのではないでしょうか。 (多くの方は、ぼやけた、日本人らしい「調和の取れた味わい」を、 無意識に表現してしまいます・・・) もし東京にお店を出されていたら、あっという間に人気になってしまって、 私では買えなくなってしまうでしょう。 ちなみに、ガトー・フォマージュは、木・金・土曜日限定です~。◎「カプチーノ一杯だけでも、飲みに行きたいんですけど・・・」 という方でも、遠慮なくいらして下さい。 コーヒー豆は、エレヴァージュのためだけに作られています。 普通のコーヒー屋さんの原価の4~5倍ものクオリティに高い豆、 苦味の奥に、立体感のある構造と、奥行きの深さが桁外れです。 砂糖を入れてみて下さい。 隠されていたその奥行きが、一気に広がります。 砂糖を控えめに入れられる方も多いのですが、 「ガッツリ!」入れた方がいいです。 砂糖を足すことによって、 甘さだけ出てくるわけではありません。 むしろ、 隠されていたコーヒーの複雑さが、 一気に顔を出し、立体感が出てくるのです。 味わいのヴォリュームが、何倍も膨らむのを、 きっと体感されると思います。 騙されたと思って、ぜひ・・・。では、以下に5ページほど、 今日の案内を送ります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.19
では、金曜日のリストです。(シャンパン、白ワイン、など・・・) 120ミリ(70ミリ)★シャンパン◎フィリポナ ブリュット レゼルヴ ロワイヤル NV ¥2400(¥1200) 仏・シャンパーニュ地方です。単独所有畑「クロ デ ゴワセ」で有名な、フィリポナ社 です。ピノノワールを60%使って、とても滑らかで、キメが細かい触感は、素晴らしい としかいいようがないほど精妙で、がっしりしたコクなのに、下品さを全く感じさせませ ん。シャンパンと言えば、「すっきり爽やか」というイメージを持たれている方は、きっと びっくりなさると思います。それだけ、完成度の高いシャンパンということなのです。★白ワイン◎リースリング クロ サン テューン 1986 (トリンバック社) 40ミリ・・・¥3300 仏・アルザス地方です。「アルザスのロマネコンティ」と言われるほど、希少なワイン です。アルザスのワインには、生まれながらの、「骨太の辛口」という言葉がふさわ しい、目の覚めるような野太い味わいがあります。ズドーン!と、余韻まで一直線に 抜けていく、その強烈な爽快感は、まさにこのクロ サン テューンそのものです。 ロマネコンティが球体のような、バランスの良い丸さが特徴ならば、このクロ サン テューンは、ゴーン!という堅さと、鮮やかさが真骨頂ではないでしょうか。その目の 覚める余韻を、ぜひ体感してみて下さい。頭で味わうワインではありません。体で 感じるワインです。 (水曜日に味見しました)やはり、これはフランスの中でも指折りの、偉大なワイン だと思います。熟成の若い「ミュジニー」が、鋭いだけで、熟成を経るに連れて、空気 のような気高い、スピリチュアルな精気を帯びていくのに、本当に似ています。この 白いオーラをまとった、本当に清らかな香りは、一度でも味わう価値があります。◎サンセール アン グラン シャン 2008 (アルフォンス メロ家) ¥1800(¥900) 仏・ロワール地方です。今まで、このメロ家のワインの2003年ものから、ずっと 毎年、ハウスワインとして使ってきました。2か月前に2007年ものが無くなり、 ようやく新しい2008年ものが入荷しました!。さて、味わいはどうでしょう。 これが、素晴らしいのです。透明感のある果実の「ふくらみ」が素直に出ていて 素材の良さを感じます。残暑の残る季節の夕方、ひんやりした川に足を漬けて いるような、とても心地よい冷たさを感じるのです。ロワールらしい清涼感とは、 まさにこういうことを言うのではないでしょうか。 (サーモンのサラダと一緒に、クリームソースの溶けるような触感と融合します)◎シャブリ プルミエクリュ フルショーム "ヴィノーブル ド ヴォロラン" 2007年 (ドメーヌ ウィリアム フェーヴル) ¥2800(¥1400) 仏・ブルゴーニュ地方です。シャブリの中でも、フランス人の評論家ミッシェル・ベタンさん が最も高い評価をしている生産者です。最初は、なぜこの生産者に、そんな3つ★を つけるのか、理解できませんでした。しかし、フランス文化を少しは理解できるように なった今、なんとなくわかるような気がします。このワインには、「輝くような光彩と、 美しい透明感」があるからです。これは、ワインだけではなく、印象派の絵画や、フラ ンスのオーケストラの音色を聴けば、すぐに分かります。突き抜けるようなミネラルの、 キラキラした輝きが、まるで朝日がパーっと差しこんできたように明るく、そして、あく までも純粋な、濁りのない美しさが、ここにあります。◎シャサーニュ モンラッシェ レ シュヌヴォット 2007 (アンリ ボワイヨ社) ¥4200(¥2100) 仏・ブルゴーニュ地方です。ずっとアンリ・ボワイヨ社のワインをハウスワインで扱っているのは 理由があります。酸味が優しく、丸く、とても上品だからです。その透明感の中から、畑の 個性がしっかり感じられ、とても好ましい味わいなのです。この2007年ものは、シャサーニュらしい、しっとりした触感と、シュヌヴォット畑の小気味良いミネラルの鮮やかさが、絶妙なメリハリを奏でています。ブルゴーニュの白ワインとして、こんなに完成度の高いものは、めったにないのではないでしょうか。 (2007年ものは、やはり2004年ものに似ている部分があるように思います。ミネラルの鋭さ がとても美しく、酸味の質が高いのです。2006年よりも、完成度が高いワインになるかもしれ ません。アメリカ系評論家は、2006年を高く評価しますが、私は断然2007年を推します) (野菜と手羽先のポトフと一緒に、出汁の透明感と、滑らかなこのワインが相乗します)◎シャサーニュ モンラッシェ モルジョ 2000 (ラモネ家) ¥6600(¥3300) 仏・ブルゴーニュ地方です。ブルゴーニュの大御所、ラモネさんです。しっとりしたシャサー ニュ村らしい、キメの細かい触感と、ラモネらしい大柄で、たっぷりした果実味が心の底 から満足感を与えてくれます。ブルゴーニュの白ワインに求める、コク、奥行きの広がり、 キラキラしたミネラルの輝き、その全てを兼ね備えたこのワインは、やはり多くの人々が、 「やっぱりラモネ」と言うだけのことはあります。ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます
2010.03.19
では、金曜日の日本酒のリストです。★日本酒◎緑川 "ゆららか" 純米うすにごり生原酒(2009BY) ¥1000(¥500) 新潟県です。新潟県特有の、「淡麗辛口」という特徴とは全く違います。むしろ、ラモネ家の シャサーニュモンラッシェのように、透明感がある、緑の色彩を帯びた清らかさに満ち溢れてい しぼりたての原酒で、口の中から、お米の生命力が、パチパチと弾けるようで、質が高いために、決して尖った味わいではなく、すでにジューシーで、丸みのある触感です。だから、今飲んですぐに美味しい、新酒の魅力を、思う存分味わうことができると思います。 (この新酒は本当に颯爽として、正月明けの爽やかな気分です)◎綿屋 純米吟醸 中取り "雄町" 生原酒 ¥1000(¥500) 宮城県産です。「綿のように、ふわふわしたお酒を作るのが目標です」と、作り手の方が いつもおっしゃっています。たしかに、口に含んだときに感じる、独特のフワフワ感と、しっとり した口当たりは、まさにこの蔵ならでは、と思います。キリッとした爽快感と、触感の柔らかさ は、この夏にまさにふさわしい一品ではないでしょうか。 ◎蓬莱 特別純米 槽場直詰め 無ろ過生原酒(2009 BY) ¥1200(¥600)神奈川県産です。岐阜に近い蔵の蓬莱泉とは違います。この蔵は、あまり知られてはいないのですが、「ここまで強烈なのか!」と思わせるほどの凝縮感があって、ギューン!というミネラル感が本当に素晴らしいのです。ブルゴーニュの白ワインの生産者でも、なかなかここまで凝縮感のあるものは、なかなかないような気がします(ドーヴネーや、ソゼ、ラモネに近い味わい)一度、この蔵のパワーに触れてしまうと、もう止められません。◎悦 凱陣 純米吟醸 無ろ過生原酒 "興" 八反錦 うすにごり ¥1300(¥700) 香川県産です。やはり、この蔵は、日本酒の多くの蔵の中で、最も重厚で複雑な味わいを 醸しだします。この八反錦という米は、グーン!と余韻の鮮やかさがあるので、とても個性が 強いのですが、上手く作れば、とてもスケールの大きいお酒になると思います。アルザス のリースリングに、少し似ている「辛口の余韻」があるような気がします。このお酒は、しぼり たてのうすにごりで、辛く、刺々しくなりがちなお酒に、豊かさとジューシーさがあるので、極 めて飲みやすく、余韻の爽快感が、もうたまりません。◎悦凱陣 純米吟醸 無ろ過生 赤磐雄町(2008 BY) ¥2200(¥1100) 香川県産です。日本酒の数ある蔵の中で、ここのものが一番重厚で、豊かではない しょうか。いわゆる、「日本酒の中のモンラッシェ」という存在と言えるような気がし ます。ねっとりと、口に含んだ時の粘りと、充実した味わいに、満足感を覚えるで しょう。ただ甘いだけではなく、隠された酸味と、タンニンのような苦みが背後にある ため、醸造酒としては、本当に完成度が高いものだと思います。(つまり、熟成させて も非常に面白いということです) (鶏のつくね、タレのものと一緒に・・・粘りのある味わいと良く相乗します) ◎乾坤一 純米大吟醸 生原酒 斗瓶取り、 ¥2500(¥1300) 宮城県産です。「乾坤一擲」という意味から、この蔵の名前を取ったそうです。最近流行の 日本酒にありがちな、「ふにゃん」とした腰のないものとは全く異なり、「ビシッ!」と、魂が入った 凝縮感のパワーに、圧倒されます。米の単純な旨みだけではない、独特の「個性」がここには あり、どんなに米を削っても、しっかり発揮されています。 (鶏のから揚げを一緒に、ピシっとしたお酒の刺激と、ヴォリューム感のある旨みが、鶏肉の 豊かさを引き出し、余韻まで爽快な心地よさをもたらしてくれます)◎善知鳥(うとう) 大吟醸 ¥2800(¥1400) 青森県の、「田酒」を作っている蔵からの限定版です。開けて2ヶ月ぐらいは、人工的な香り? カプロン酸?みたいなものがして、かなり飲みにくく、甘さもほとんど出てきませんでした。しかし、 売らないで、ずっと5度ぐらいの冷蔵庫に放置しておいたところ、隠されていた甘さと、旨みが、 どんどん湧いてくるようになりました。まるで、リンゴのような芳しい香りと、口に含んだときにトロ っとした優しい甘さは、とても好ましい印象をもたらしてくれます。 ◎黒龍 純米大吟醸 しずく ¥3200(¥1600) 福井県産です。日本酒の中でも、十四代などと並んで、とても人気のある蔵です。この"しずく" を飲んで感じるのは、やはり、黒龍は「水がいいんだな」ということです。透明感があって、ひたす ら自然で、口の中に「するする」と入っていくのです。自然派の白ワインに近いと言えば、わかって下さるでしょうか。満寿泉などの蔵と違って、メリハリが鋭いわけではないのですが、日本人の好みに合った、「滑らかな丸さ」というのを持ち合わせた、非常に良い日本酒だと思います。◎田酒 純米大吟醸 "斗壜取り"(2009 BY) ¥3200(¥1600)青森県産です。田酒は、非常に控えめで、滑らかな味わいなので、今まで「物足りないな~」と感じることが、多かったように思います(でも、お燗したら、おでんに合いそう)。しかし、この"斗壜取り"を飲んでみて、認識が変わりました。しっとりした触感の中から、ふくらみのある甘さが出てきて、本当に素晴らしい味わいだったのです。それ以来、ずっと「欲しい!、欲しい!」と思っていて、今回ようやく手に入れることが出来ました!。「田酒」の最高峰のお酒、これこそ彼らの真髄では ないでしょうか。優しさだけではなく、奥に秘められた強さを感じます。ブラボー!。◎澤屋まつもと 純米大吟醸 雫酒 無ろ過(2009 BY) ¥3600(¥1800)京都県産です。これほど米の旨みが、自然に凝縮して、口に含んだ時に爆発するかのような存在は、なかなかないような気がします。あくまでも清らかなのに、そのヴォリューム感と、しっかりした飲みごたえのあるところは、本当に素晴らしいです。京都らしくなく、このお酒自体が、それで完結し得る、とても大きい構造を持っています。◎浦霞 大吟醸 別誂(2007 BY) ¥3800(¥1900) 宮城県産です。「浦霞」というと、居酒屋さんでも良くみかける大衆的なお酒のように思われて いますが、この別誂(べつあつらえ)は、特別です。自然で、丸みがあり、角がない、きっと誰もが 好むような特徴の味わいの中に、次元の高い、きめ細かい舌触りと、ふわっと浮いたような上品 さが、ここにあるのです。浦霞の良さを、最大限に発揮した滑らかさが、とても心地良いです。 ◎天狗舞 純吟(純米大吟醸) 生酒(2008 BY) ¥4400(¥2200) 石川県産です。これは、どことなく秋を感じさせるような、栗の風味が漂う、しっかりしたコク があります。天狗舞は、石川県産らしく、トロっとした重さの中にも、京都をほうふつとさせる 優雅な輝きが、この日本酒の中にも息づいているように思います。これは、ワインでは成し 得ない日本酒ならではの世界ではないでしょうか。 (シイタケなどの料理と、香りが融合し、すばらしい厚みのある味わいをもたらします)ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル 2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.19
では、金曜日の赤ワインのリストを記します。◎シャトー オー ブリオン 1978 40ミリ・・・¥3900 仏・ボルドー地方です。1978年は、本当に素晴らしい年だと思います。果実味が 丸く、上質な酸味があるので、とてもバランスがいいのです。もともと、オーブリオンは、 他の5大シャトーに比べて、酸味が豊富なので、20~30年間熟成させている間、比 較的美味しく飲めます。一方、他の蔵は、タンニンが強く、酸味が少ないために、果実 味の甘さがなくなり、「寝てしまう」のです。そして、一旦寝てしまうと、タンニンが解けて、 甘さ、酸味とのバランスが整うまで、さらに長い年月が必要になってしまいます。その点、 オーブリオンは、酸味が豊富なため、ずっと「優雅に」熟成して、その間の果実の奥行きの 深みを、思う存分味わえます。この1978年ものは、そういうオーブリオンの真骨頂が、 まさに発揮していると思います。 120ミリ(70ミリ)◎シャトー ブスカッセ ヴィーユ ヴィーヌ 2006(アラン ブリュモンさん) ¥1800(¥900) 仏・南西部地方の熱い地域のワインです。彼は、「シャトー・モンティス」を作っている 非常に有名な生産者です。ただ単純に作れば、泥臭くて、野暮ったくて、渋みが強く なる・・・、そんな恵まれない地域から、いかに素晴らしいワインができるか、これが まさに証明です。豊かで、凝縮した旨みが、口いっぱいに広がり、そして、穏やかさと 強さのバランスが、見事に取れているのです。この完成度の高さに、ただただ脱帽 です。 (昨日から、2003年ものから2006年ものに変わりました。まだちょっと若いので、 あと数カ月、ゆっくり待ちながら、売っていきたいと思います。おそらく、徐々に果実味 の落ち着きのある甘さを身に着けていくでしょう)◎シャトーヌフ デュ パプ レ カイユ 2006(アンドレ ブリュネル家) ¥2000(¥1000) ~仏・ローヌ地方です。これほど美しくて、伸びやかな酸味をもったシャトーヌフ・デュ・パプ は、他にあるでしょうか。この地域のワインは、もともとは、荒々しくて、強引で、野生的す ぎる傾向がありました。しかし、最近の生産者は、ブルゴーニュの作り手が持つ美しい酸味 を自分のものに取り入れようとしています。その結果、熟成の初期でも比較的美味しく、 さらに、極めて長期間、「美味しいまま」熟成する能力を身に着けたのです。 (2005年ものの在庫が、わずか一カ月で輸入業者さんからなくなってしまい、すでに次の 年になってしまいました・・・涙)実際に味見すると、ローヌというよりは、ブルゴーニュ的な 上品な酸味の良さが光っています。あと1カ月もすれば、徐々に甘さが増してきて、もっと もっと美味しくなっていくでしょう。 (クジラのカルパッチョと、絶妙に合います。スパイシーな赤ワインと、生姜醤油の鮮やかな 辛さが相乗し、肉の旨みが柔らかく出てきて、最高の調和が生まれます)◎デコイ 2007(ダックホーン社) ¥2800(¥1400) カリフォルニア・ナパ地方です。最近のカリフォルニアワインは、一昔前の強引で、やたら抽出した、こってりした味わいのものとは、少し変わってきています。最近は、 豊かな酸味を備えて、フランスワイン的な上品さを身につけつつあるように思います。 カベルネソーヴィニオんの、「ズドーン!」としたパワーを感じながら、タンニン、酸味のバランスが素晴らしく、奥行きのあるグラーヴのワインのような気高ささえ、覚える かもしれません。最近のナパのワインの完成度の高さを、ぜひ・・・。◎ニュイ サン ジョルジュ レ ペリエール 2007年 (ロベール シェヴィヨン) ¥3500(¥1800) 仏・ブルゴーニュ地方です。先日ワインの試飲会に行き、ものすごい数の中から、 「これを仕入れよう」と思った、たった一本のワインです。2007年ものは、前評判と は裏腹に、意外にいいかもしれません。ミネラル感が綺麗で、2004年を彷彿とさせ るものがあります。そして、ふんわりした優しい触感は、今飲んでも、十二分に美味し いのです。ブルゴーニュ好きだけではなく、果実味の素直な良さがはっきり出ているた め、ワインを苦手を考えている方へも、ぜひ飲んでほしい一品です。 (開けて、何日も連続して味見しました)初日は、とても飲みやすく、これは熟成しない のではないかと思っていました。しかし、2日目、3日目と経っても、ピシっとした果実味 の内部の構造の強さを保って、まったく乱れることがないのです。ですから、意外に、 きちんと熟成するかもしれません。初日の素直な果実味の滑らかさは、熟成初期による ものが多いようで、これから数年かけて、どんどんしっかりしたミネラル感が全面に出て くると思います。 (焼き鳥の盛り合わせと一緒に、ピシっ!とした綺麗な酸味が、鶏に振ってあるゲラン の塩と、柚子胡椒に良く合い、肥内鶏の身の締まった肉質の旨みに、ガッシリと合いま す)◎ジュブレイ シャンベルタン V.V.2006年 (マルク ロワ家) ¥4000(¥2000) 仏・ブルゴーニュ地方です。アンリ・ジャイエ、ドニ・モルテさんの次に誰が来るという のは、非常に難しい問題ですが、可能性を感じるのは、彼女ではないかと思います。 「ピシッ!」と、四方八方に散らばる花火のような、鮮烈さを持ちながら、ジュブレイ・ シャンベルタンらしい豊かさを持っているのです。もし彼女が、シャンベルタンなどの、 偉大な特級畑を持ったなら、どれだけ凄いワインが出来るでしょう。◎ラトリシエール シャンベルタン 1983 (フェヴィレイ社の自社畑) ¥6800(¥3400) 仏・ブルゴーニュ地方です。この「ラトリシエール畑の」シャンベルタンは、数ある 偉大な特級畑の「シャンベルタン達」と比べて、もっとも軽やかで、精妙な上品さ を備えています。ズドーン!という味わいよりは、シャー!というキラキラしたミネ ラルの輝きが、余韻まで駆け抜ける・・・。そんな、緻密で、きめ細かい触感は、 一度味わってしまうと、もう止められません。 ワインバー エレヴァージュ東京都港区西麻布4-2-13 八幡ビル2F TEL(FAX)03-6419-3889ノーチャージ 営業時間:19時~4時まで。(終日、禁煙です)日曜日と祝日は、休ませていただきます。
2010.03.19
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