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――やはり予想通りになった。彼女は僕と結婚したいと望んだ。彼女は仕事を続けたいと望んだ。だから都内を離れたくないとも言った。僕もこの生活を変えたくない。話し合ってもお互い少しも譲歩しない2人の、当然の結果だった。20:40《咲花》に寄ろうとしたけど・・・、今日はやめた。寄れば、彼女の話になる。うまくいってなかったとは言っても、別れは切ない。しかし今夜は切なさより、分かってくれない、歩み寄れない彼女の悪口を言ってしまうと思ったから。別れたとは言っても、彼女の悪口は誰にも言いたくない。これでも付き合い始めた頃は、大好きな女だったんだから。自宅に帰って《咲花》に電話する。1コールで相手が出た。“喜春さんだ。” と思ったけど、・・・慎重に。「手代木です。」「――あっ、先生。」どっちの声だ。 ここは無難に。「夏恋さん、 それともお母さん?」「夏恋でした。」―― セーフ。 よかった、いきなり名前呼ばなくて。「先生、今日 来るんでしょう。」と同時に、“なんでお前が出るんだよ。” とも思う。「今夜は行けなくなったので・・・って、 お母さんに伝えてもらえるかな。」「えー、来ないの。楽しみにしてたのに。 ・・・今、どこですか?」「とにかく今日はダメになっちゃって。」“そうか・・・。僕が喜春さんに話した事は、 渡良瀬にも聞かれるって事か ――。” ―つづく―↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様の応援を心のパワーに変えて頑張ります!---------☆---------☆---------こんばんは、acoです。更新が遅くなってしまいました。楽しみにしてくださってる皆さん、それからemyちゃん、ごめんね!夏休み最後の日、仕事&雑事で一日中バタバタバタ~ッと・・、でもって夜は宿題の課題作りで燃え尽きちゃって・・・。(でも何とか完成!)―― あらら、コレ書いてるうちに12時過ぎちゃった!(><)8月はラストに思いも寄らないラッキーな事があって、驚き&感激でした☆このブログを通じてご縁をくださった皆さまに、感謝の気持ちでいっぱいです。。。本当にありがとお~~!今日から9月、きれいなお水をいっぱい飲んで、いい眠りを心がけ、感謝の気持ちも新たに、頑張りま~~す!!!(・・・明日寝坊しないように、誰か夏ボケの私を起こして~~!!)
Aug 31, 2006
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街に出る――。日差しは弱まったが、今日はまだ暑い。「柏田君、CDショップ行かない?」私は柏田君の左手に、軽くぶつかるように触る。 すぐに私の右手を握り返してくる。手をつなぐのは初めてじゃないのに、柏田君は耳までピンクに染まる。モスバーガーに寄って、私はデザート、柏田君はホットドックにコーラを注文する。「柏田君、夕食?」「おやつだよ。 これくらい普通でしょ。」席に着いてから運ばれてきたホットドック、ほとんど姿を見ないままに、柏田君の口に吸い込まれていった。「期末テストが終わってすぐ、バレーの引退試合があって。 ・・・そしたら受験だな。」憂鬱そうに話す。「バレーの引退試合って?」「3年生 対 1・2年生。 まっ、だいたい2年生中心だけど。 手代木がコートに入るんじゃないかな。」「その試合、見に行ってもいいの?」「いいよ。 あっ、そしたら女子が集まるな。 手代木見たさに。 せめて夏恋は、3年生応援してな。 手代木に行くなよ。」「当ったり前じゃないの。 柏田君応援する。」――ドキッとした。見透かされたような気がして。“手代木先生が、コートに入る。”モスを出て、柏田君が家の前まで送ってくれた。18:00 帰宅した。 ―つづく―emyから皆さんへ♪こんにちは。いつもお読みいただきまして有難うございます。ところで先日のアップより柏田君と夏恋のキッスについての大きな反響について解説いたします。彼等は高二の初冬より交際を始めまして、今、高三の夏なので交際暦は9ヶ月位といったところでしょうか。さらに柏田君は連日そして休日もバレーボールの練習でほとんどデートの時間はナシ!夏恋の下校はルミちゃんとだし。<咲花>で勉強中ってわけにもいかないでしょう。ママも店にいるかもだし。を踏まえて柏田くんの純情温かく見守ってやってくださいませ。(もしかして!女の子に手の早い柏田君希望でしょうか?応えられずごめんなさい)”片想い~”は一つの話を何人ものいろいろな目線からなのでなかなか物語が進みません。読み手様よりテンポ悪いなって思う事もあるかもですが、末長く可愛がってやってくださると嬉しいです。-emy-いつも応援ありがとうございまする~♪(^0^)!第3章をマトメ読みしたい方はこちらへどうぞ♪↓☆片想いの体温(第3章・現在編)☆↓最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらで~す♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。ポチッとしていただけたら嬉しいです☆☆☆ ☆モブログランキング☆
Aug 29, 2006
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柏田君の顔も好き。特に、切れ長の目と笑顔は本当にいい。でも、先生の目も好き。黒に近いこげ茶色の、深い目の色。先生も背が高くて、・・・大人の男性で。柏田君とのデートは楽しい。でも先生が《咲花》に来ることも、すごく楽しみにしている。私はキスした事がない。柏田君からも、まだ・・・。ファーストキスは、柏田君としたい。エッチも、ちょっと怖いけどしてみたいとも思う。クラスの女子の知ってるだけでも、3分の1は経験してるし。当然柏田君と、と思っていた。―― でも、今は違う。柏田君に聞いた事ないけど、たぶん未経験の柏田君より慣れてる(?)先生がいい。“・・・ん? ファーストキスは柏田君で、ロスト-ヴァージンは先生?そういう事って、好きな人とするんでしょう。だったら・・・私はいったい、どっちが好きなんだろう。”私は今まで、柏田君との事に疑問を持った事はない。やっぱり柏田君はかっこいいし優しいし、話も楽しいし。バレーボールでアタックが決まると、「あの人、私の彼氏なの。」って、大声で自慢したくなる。でも、先生も・・・。もう一度薄暗い紺と紫の中に、柏田君を見る。うたた寝していた。“寝顔、初めて見た・・・。 無防備、可愛い。”『夏の星座、いかがでしたでしょうか。 また秋の~~ 』と 場内アナウンスが流れ、少しずつ明るくなる。柏田君が目を覚ます。「ラストのほう、寝ちゃった。・・・ずっと起きてた?」失敗したような、照れ笑いを私に向ける。「うん、起きてたよ。 でもこのシートは眠くなる。」“・・・起きてたけど、星はひとつも覚えていない 。” ― つづく ―いつも応援ありがとうございまする~♪(^0^)!第3章をマトメ読みしたい方はこちらへどうぞ♪↓☆片想いの体温(第3章・現在編)☆↓最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらで~す♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。ポチッとしていただけたら嬉しいです☆☆☆ ☆モブログランキング☆
Aug 27, 2006
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柏田君と、暑い日差しを避けるようにプラネタリウムに入る。小学校の遠足以来だと二人で話した。照明が落ちて、星の世界が始まる。“あっ・・・、真っ暗になる訳じゃないんだっけ。”少し倒れたシート。 薄暗い紺と紫の中に、柏田君の横顔が見える。二重の切れ長の目が、まっすぐ星を見つめる。“どうして、ルミちゃんじゃなくて私なんだろう。 柏田君は、私のどこが好きなんだろう・・・。”私も星を見る。星とは全然違う事を考える。私は柏田君のどこが好きなんだろう。柏田君は優しい。高校1年生のあの日から今までも、テスト前になると部活が終わってから《咲花》の閉店後、一緒に勉強してくれる。問題に対し私が解答できないとよく教えてくれるし、そんな私にイライラした様子を見せた事も無い。でもそれって、優しいって事なの?柏田君は頼りになる。地図を見ると、目的地まですぐ理解できる。でもそれって、頼りになるって事なの?柏田君は背も高くて見映えもいい。だから、柏田君が彼氏なのは鼻が高い。うらやましがる人も多い。私は、うらやましがられたいの・・・? ―つづく―いつもご愛読ありがとうございます!第3章をマトメ読みしたい方はこちらへどうぞ♪↓☆片想いの体温(第3章・現在編)☆↓最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらで~す♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございま~す♪(^0^)TOPにリンクしていた猫ちゃんたちのSOS 、お陰さまで最後の1匹まで救出されたそうです!わ~い!(≧∀≦)パチパチ!お気に留めてくださった方々、ご協力くださった皆様、ありがとうございました♪♪猫ちゃんたちと皆さんに幸あれ!
Aug 24, 2006
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夏恋が階段を駆け降りていった。下の音を聞くと、自宅の玄関からではなく《咲花》の出入り口から出て行ったらしい。「喜春、やっぱり母親だね。感情的にならず上手だね。 ・・・もし夏恋がボクちゃんの事断ってって言ったら、断ったの?」「―― 治めるには否定しない事よ。 それに、夏恋が断るって言うと思う?」「否定しない事か。 難しいね。 ・・・喜春、今日暑いね。 ビールでも飲もうよ。」喜春がテーブルの昼食の食器を片付け、手早く洗う。私がテーブルを拭く。「喜春、冷蔵庫開けるよ。」私がビールを取り出し、今度はリビングのテーブルにもって行く。喜春が冷えたきゅうりを縦に裂くようにして切って皿に盛り付け、味噌と練り梅を添える。2人で座椅子のような高さのソファーに、足を投げて昼間から飲む。夏恋は、喜春が昼間からビールを飲むことを好まない。だから、夏恋の前では飲まない。「・・ねえ、喜春。 ボクちゃんの事、どう思ってるの? 今日初めて見たけど、なかなかカッコイイんじゃないの。 遠かったからかな。」「初子さんの呼ぶ通り。 まだボクちゃんよ。」“先生は夏恋の担任でもないのに、店の客ってだけで 自転車転がして喜春の隣、歩くのかな。 喜春だって、《咲花》の休みの日に他人を店に通すなんて 今まで一度もした事ない。 喜春の本音は、どこにある・・・?“ ―つづく―いつもご愛読ありがとうございます!第3章をマトメ読みしたい方はこちらへどうぞ♪↓☆片想いの体温(第3章・現在編)☆↓最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらで~す♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございま~す♪(^0^)
Aug 23, 2006
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私はなるべく親子の会話には入らないようにしている。・・・でも、今日の夏恋はしつこい。「ちょっと夏恋。アンタ、いい加減にしなさいよ。」何か言いかけた夏恋の前に、喜春が割り込む。「夏恋。ママ、夏恋の話を聞いてよく分かった。 先生、さっきの話だとほんの少し心が疲れているようだったの。 だから、よかったらお出かけの後《咲花》に寄ったらって お誘いしたの。 元気になるジュース作ってあげようと思って。 でも、それも先生の為じゃない、夏恋が好きな先生だから。 夏恋のために、元気になってもらいたかったの。 でも、夏恋はそう思ってないようだから・・・お断りするわね。」「えっ、今日先生《咲花》に来るの? 何時ごろ?」「もうお断りするから、気にする必要ないわ。」「ママ、先生に電話するの?」「先生が、寄る前に電話するって言ったの。 その時断っておくから。」「いいじゃない、来てもらったら。」「でもその事で夏恋が嫌な思いするほうが、ママ辛いもの。 先生より夏恋の心のほうがずっと大事だもの。 安心して。断っておくから。」「ママ、先生に来てもらって! で、私が帰るまで、 《咲花》に引き留めておいてね。」「うん・・ じゃ そうしましょう。 あんまり遅くなっちゃダメよ。」「・・・ママ、さっきはゴメンなさい。 初子さんもゴメンなさい。 行ってきます。」そう言って、夏恋が階段を駆け降りていった。―つづく―いつも応援ありがとうございます♪みなさんの「おかえりなさい」が超嬉しかった私たちです♪夏恋ちゃんのヤキモチ、どんな方向にお話を進ませるのでしょう。いや~、私もすごく気になってます。emyちゃんの頭ん中覗きたいよ!皆さんのコメントにいちいち頷いたり、気づかされたり、毎回ホントに楽しみです~!!ありがとうございま~す♪皆様も宝物みたいな夏の思い出、出来たでしょうか・・・?皆さんの声、ひとつひとつが私たちの大切な宝物です☆本編をまとめ読みしたい方は、こちらにレッツゴー!↓☆片想いの体温(第3章・現在編)☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆
Aug 21, 2006
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・・・確かに、夏恋をからかったのは私がいけなかった。この位の歳の娘は、いろんなことに敏感で難しいのを忘れていた。自宅に着いてからの夏恋は機嫌が悪く、喜春に対して「ママ、先生とあんなに仲良さそうに歩いて・・・、 世間の人が見たらどう思うの。」「先生はママより10歳も年下なのよ。」「死んだパパが見たら、どう思うの。」「ママは私より先生といる時のほうが楽しそうで・・・。」昼食の間中、ずっとクドクド言っている。喜春はずっと素直に聞いている。“私なら、「うるせーっ!」ってキレるな。”存分に文句を言って、昼食を食べ終えた夏恋が席を立った。「・・・喜春、ごめんね。私が無神経だった。」私は正直、喜春が心配だったし不憫にも思っていた。渡良瀬先生・・・いや秋彦さんが亡くなってから、一度も泣いていない。突然の状況に、夏恋と《咲花》をかかえて必死になって感傷に浸る余裕も無くて、今では泣くタイミングさえも失ってしまったように思える。また男性に対しても、気さくに話しかけたり冗談行ったり出来るほうじゃない。だから、買い物に出た時の2人の様子が嬉しくてしかも板倉のオヤジじゃなくて、イケメンのボクちゃんが喜春を気にかけてくれたのが嬉しくて・・・。でも夏恋はそうじゃない。「夏恋はコロちゃんと付き合ってるから、 ヤキモチ焼かないと思ったよ。 本当に余計な事言っちゃった。・・・悪かったよ。」「初子さん、気にしないで。子供って、母親は女じゃないから、 初子さんに母親も女だって言われて嫌だったのよ。 でも母親だって女よ。 また、あの年頃は大人の男性に憧れるものよ。 柏田君は好きだけど、先生にも別のものを感じてる。 ・・・夏恋は面食いみたいだから。」「へぇー、そこは母親には似なかったのね。 面食いは、父親に似たんだ。」夏恋がTシャツとジーパンから白のポロシャツのようなワンピースに着替えて、部屋から出てきた。襟と胸元にネイビーの糸で英語の刺繍のしてある、清潔で好感の持てる服。“その服装は、コロちゃんとデート?”「ママ、柏田君と出かけてくる。」「柏田君、今日は部活休みなの。」「・・・手代木先生に会ったんだから、 ママだって分かるでしょ。」―つづく―いつも応援ありがとうございます♪↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。お気に召しましたら、どれでもポチして頂けたら嬉しいです☆☆☆ ☆モブログランキング☆
Aug 19, 2006
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「フラれに行く・・・のかな。 ショックは無いんです。」「――まだ、決め付けないで。 彼女はただ先生に会いたいって思ったのかも。 それに、今日会えば歯車がかみ合って、 うまくいくかもしれないし。」「ありがとうございます。―― 渡良瀬さん。」「・・・もしも振られちゃうとしても、 彼女もそれなりに悩んで悩んで 別れの結論を出したんじゃないかしら。 先生、男でしょ。彼女の言葉に胸貸して・・・ ―― あっ、私また、余計な事言っちゃいましたね。」はっとして、口を手で隠すしぐさが可愛い。「よく知りもしないのに、年上ぶって・・。 ごめんなさいね。」「全然、そんな事無いですよ。」少し話題を切り替えたい。「―― ところで、渡良瀬さん。 渡良瀬さんの名前はなんて言うんですか。」「私の・・? 私は喜春です。」「キハル?」「はい。喜ぶ春です。 ―― あっ先生、私こっちですから。」ここで別れて、僕は自転車で駅に向かう事にする。・・・気が重い。「先生、その・・・、本当にお別れすることになったら やっぱり覚悟していても悲しいですよね。 もし誰かに話したくて、聞くのが私でよかったら 《咲花》に寄って下さい・・・。 心が元気になるジュース、作りますから。」僕に軽くうなずき、送り出してくれた。その中に 「大丈夫よ。」とも「待ってるから。」とも僕に都合のいい心地よい意味がいっぱい入っているように思った・・・。電車の中で、喜春さんが“おふくろみたいだな。”って思い考えていた。“おふくろは失礼か。・・・お姉ちゃん?”僕の母親は僕だけにこんな笑顔を向けてくれる事は無い。姉もいない。いるのは兄貴が2人。4歳上の兄と、1つ上の兄。“お姉ちゃんて、こんな感じなのかな・・・。”喜春さんの笑顔も、《咲花》の顔と さっき会った顔は全然違う。僕はこの状況で、細い絆の恋人を思う事も無く、生徒の母親の喜春さんの事ばかり考えていた・・・。 ―つづく―↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様の笑顔を思い浮かべて今日も頑張ります!emy&acoacoです。更新が遅れてすみません!m(_ _)m楽しみにしてくださってた読者の皆様、大変お待たせいたしました~!emyちゃんがコメント欄に書いてくれた通り、夏休みを頂きまして帰省&充電してまいりました。。。一昨日は、ふと思い立って家族で高崎の”白衣観音”様に会いに行ってきました。子供の頃以来でしたが、10年ごと位のお化粧直しがあったばかりだそうでとってもきれいなお姿でした。昭和16年に立てられたそうで、母と同い年・・・。行ったのが終戦記念日の翌日だったので、感慨深いものがありました。皆さんの心の中に、ひとつでも多くの幸せの花が咲きますように・・。そしていつか、花でいっぱいの世の中になりますように・・・。-aco-
Aug 17, 2006
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「―― 先生、どこかお出かけになるんじゃないですか。 自転車乗って下さい。」急ぐ程じゃない。 まだ時間に余裕がある。それに、急ぎたくない。「久しぶりに都内まで行きます。」「デートですか?」渡良瀬の母親が笑顔で僕を見上げる。「ええ、まぁ・・・。」僕は母親を見ないように答える。「それなら、なおさら急がないと。」僕には都内に勤務する彼女がいる。・・・ただ、うまくいかなくなっていた。お互いに嫌いになったわけでもない。2人で会って、なんとなく話して、なんとなく食事して、なんとなく抱き合う。僕の仕事で、これまでも少し遠距離恋愛だと感じていたけど、それでも、なんとなくでも、お互いメールしたり週末には行き来していた。ところがこっちへ来てからは、彼女の方はもう来たがらなくなった。僕もバレーボールの方が面白くなってしまって、週末もなにも無くなった。せめて電話やメールをと思っても、特に彼女に話したい、聞いてもらいたい、分かってもらいたい日常も無かった。元気?―→ ←― 元気よ。 のメールにも飽きた。その彼女から久し振りにメールが来て、休日に会いたいと言ってきた・・・。 ―つづく―いつも応援ありがとうございます♪皆さんの応援が、うちらのスタミナドリンクだ~い!一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆
Aug 12, 2006
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「―― あの先生若いね。いくつだろ。」「27歳だって言ってた。」「へぇー。まだボクちゃんじゃない。 ・・・あの先生、ちょっと気があると見た。」私は一瞬にして面白くなくなった。「まさか!・・・だってママ、37歳よ。」「バカだねぇー。37歳だって女だよ。 アレだけきれいなら男もほっとかないよ。 現に八百屋の板倉さんの例だってあるわけだし。 あのボクちゃんも ――。」「だってママ、先生より10も年上よ。」「ずいぶん古い事言うわね。だったらどうして ボクちゃん、自転車乗ってかないの。」「。。。」「・・・あれっ。夏恋、ヤキモチ? 夏恋だって、コロちゃんと付き合ってんじゃないの。」初子さんは、身長180センチの柏田君を“コロちゃん”と呼ぶ。17歳の男は可愛くて、ペットみたいだからだという。そして新たに手代木先生の事は、ボクちゃんと呼び始めている。先生が《咲花》に来てくれてるのは、料理が美味しいから。今、私はA高校の女子生徒の中で一番、手代木先生と親しく話せる。そして先生は少なくとも私を嫌っていなくて、普通よりは私を好きで・・・。普通よりは私の事を好きだけれど、私は生徒で柏田君の彼女だから、この微妙な距離を保つようにしている。 ・・・な~んて。“私って、《超》の付く勘違い女・・・。 先生とママ ――。”自転車を転がし、180センチ弱の高さからママを見下ろし、笑顔で話す手代木先生の背中が、50m先にある ――。 ―つづく―いつもご愛読ありがとうございます!!今日は暑かったですね!ジリジリとした太陽に恋してなくても、体温急上昇してしまいました・・・。陽に焼けた背中が、イタタタタ。夏恋ちゃんは、きっと今胸が痛いんだろうなぁ・・・。今夜は月がきれいだよ・・・。たくさんの猫ちゃんたちがピンチです!!皆さんの愛を、ほんの少し分けてください・・・。(><)↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様の応援を心のパワーに変えて頑張ります!
Aug 10, 2006
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私たちがもめている時、ママは笑いながら薬屋さんに入った。初子さんはじゃんけん勝負に乗らず、「―― ねえ、夏恋。 揚げたてコロッケ食べない?」商店街の肉屋さんでコロッケを買って、歩きながら食べようと言う事。「おっ、賛成です!」薬屋さんの入り口からママが見えた。「ママ、 初子さんとコロッケ買っていくから、 先に帰ってて――。」ママが私を見てうなずく。初子さんとコロッケを買って歩き始めると、50m先にママが見えた。一人じゃなかった。「―― あれ? あのノッポ君は誰?」初子さんがママを見て聞く。「・・・A高校の手代木先生。」「夏恋の担任の先生なの?」「ううん・・・。でもよく《咲花》に来てくれるの。」私はママを呼ぼうとした。そして追いつこうとした時、初子さんが割り込むように話しかける。「何で夏恋の担任でもない先生が、わざわざ自転車転がして 隣り歩くの。」「。。。」―つづく―↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様の応援が私たちのチカラになります!!
Aug 8, 2006
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日曜日、《咲花》はお休み。ママをこの雑貨屋さんに誘った。今日は珍しく初子さんも一緒に来る。初子さんはランチタイムだけ《咲花》を手伝ってくれている。偶然だけど、ママと同じ調理学校だったらしく、パパの事も知っていた。「渡良瀬先生と結婚とはねぇ・・・。」その意見に、私も十分うなずける。この初子さん、ママより5歳年上だけど、ハツラツとして、年齢よりずっと若く見える。その辺の男性よりずっと男前の女性で、ママの良き相談相手、そして頼りになる用心棒のような人。ところがこの世の七不思議。ひとつ目はママとパパの結婚だけど、ふたつ目は初子さんが男の人と暮らしてるという事。初子さんは《咲花》の近くの居酒屋さん、《雪丸》の店主と暮らしている。その事について聞くと、「それは昼間の私でしょ。 夜の私は、男の前では可愛い女だよ。」と言って笑わせる。「もう10年以上、一緒にいるねぇ。正確には曖昧だけどね。」“こういうの、ワイドショーで言う《内縁の妻》って呼ぶのかな?”雑貨屋さんではママの大好きな犬のイラストの入った色違いの3色のカップを買った。雑貨屋さんを出て、ママが言った。「このカップ、3人でお茶飲む時使いましょうね。」オレンジ、黄緑、群青の3色。「私、オレンジがいい。」と、初子さん。「私もオレンジがいい。」と私が言っても、こういう時の初子さんは絶対に譲ってくれない。「やだ。早い者勝ち。」「ダメッ、じゃんけんで決めよう。3回勝負!」私たちがもめている時、ママは笑いながら薬屋さんに入った・・・。 ―つづく―↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様の声が宝物です・・・!
Aug 6, 2006
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商店街のアーケードの中の広い空き店舗に全然似合わない、外国輸入雑貨と手作りホビーの店がオープンした。ルミちゃんと一度、学校帰りに寄ってみた。私は特に、キッチン用品が気に入った。赤とピンクで数字が書かれた軽量カップとか、ユニークな柄のペーパーナプキンとか。「新婚だったら、揃えてみたいね。でも弟達に この道具でご飯作って、どうなるっての。」―― って笑いながら言ってたルミちゃん、文房具のほうに移動してすぐ、マーガレットの絵と、チュ-リップの絵の小さいメモ帳を買った。「ルミちゃん、2つも買って何書くの?」「足りなくなってる物書いて、冷蔵庫に貼る。 ・・・マヨネーズとか。」「キャー!贅沢すぎるぅ。」「これ、家計費から買ったから、この分 弟達の3日間のおかずはモヤシ。」なんて冗談に笑いながら、はしゃぎながら2人で帰宅する。 ―つづく―いつもご愛読ありがとうございます!!皆さんにとって、つかの間の清涼剤になれば嬉しいです♪↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。いつも応援ありがとうございます♪1ポチ1秒ごとに、あなたの愛を感じます。。(。v_v)ポッ ☆モブログランキング☆
Aug 5, 2006
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―― 僕と話していた表情から一変、接客スマイルに戻る。そして僕の背後から、食べ終わった食器を下げに来た。「先生、お皿下げてよろしいですか。」そして、僕の耳元でささやく。「今の話、夏恋には言わないで下さいね。」背筋がゾクゾクする。「・・・大人の話ですから。」僕は振り返って母親を見る。いたずらっ子のような、お願いするような笑顔があった。僕は食べ終わると、逃げるように会計を済ませた。体が熱くて、赤くなっているのが分かる。会計している渡良瀬にも「先生、カレー辛かったですか?」と、聞かれる始末。自転車をとばして帰宅する。風が涼しい ――。玄関を開けると、すぐ服を脱いで頭からシャワーを浴びる。“女が耳元でささやくなんて、別に始めての事じゃない。”浴室から出て、Tシャツとスウェットパンツをはく。『夏恋には言わないで下さいね。大人の話ですから。』全然たいした話じゃない。でも、僕には話してくれた大人の話。喉が渇く。冷蔵庫開けてビールに手を掛けた。350の缶。そして、週末だけと決めている楽しみの方に持ち替える。500缶。今日は週末ではないけど、500缶を飲まなきゃおさまらない。ゴクゴクと喉が鳴る ――。 ―つづく―いつもご愛読ありがとうございます!!↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様のご意見ご感想をお待ちしています♪
Aug 3, 2006
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今日も続けて《咲花》に来てしまった。“バナナケーキのお礼を言う為だから。”「いらっしゃいませ。」入り口の扉を開けると、渡良瀬の母親の笑顔が飛び込んでくる。僕は昨日と同様、なんとなく母親の立ち位置に合わせてカウンターに座る。「先生、昨日はありがとうございました。」「こちらこそ、ご馳走様でした。・・・えっと、野菜カレーを。」「はい、かしこまりました。」今日の《咲花》は、21:00過ぎても賑わっていた。その割りにそんなに忙しそうでもない母親に、話しかけてみた。「ケーキ、旨かったです。 ―― しかし昨日みたいなのは、困っちゃいますよね。」「・・・女が一人でお店をやっていくんですよ。 あれぐらいは覚悟しなきゃ。」“へぇー。”「いい距離を保つ為に・・・。 ―― はい、野菜カレー。」僕にカレーを運び、再びカウンターに戻る。「板倉さんが気持ちよく仕事してくれるよう。 より良い質の野菜を安い値段でお店に入れてもらえるよう。 私も多少のリップサービスはしますから・・・。」“案外、したたか・・・。”「―― 嘘も方便ですか。」「ううん、嘘はダメ。 例えば・・・板倉さんを好きだと言ったら嘘。 板倉さんを頼りにしてるし、いなくなったら困るは本当。」「男、勘違いしますね。」「ほんの少し、勘違いしてくれないと。」“男の下心も、ソロバンづくか ――。”「引いた?・・・私、ズルイわね。」「いえっ、全然。」―― 引いたどころか、逆に掻き立てられてしまった。 ―つづく―いつもご愛読ありがとうございます♪↓ストーリーを最初からお読みになりたい方はこちらへ。。。☆片想いの体温(第1章・高3編)☆☆片想いの体温(第2章・高1編)☆☆片想いの体温(第3章・現在編)☆その他の作品や『片想いの体温』登場人物の紹介はこちらへどうぞ♪☆あらすじページ☆一期一会の願いを込めてランキングサイトに参加しています。楽しんでいただけましたら・・、どれでもポチッとお願いいたします☆☆☆ ☆モブログランキング☆いつも応援ありがとうございます♪皆様の応援は心の栄養ドリンクだ~い!テッシーの割れた腹筋、私acoももちろん妄想してしまいました~!わ~い、お仲間がいたのね!腹筋にカンパーイ!(←ただ飲みたいだけ?)今日の先生はママに掻き立てられて・・・キャー!それって、擬音は”ドッキンドッキン”?それとも・・・”ムラムラッ”?!
Aug 1, 2006
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