森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.09.28
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夏目漱石の「草枕」の出だしは次の言葉である。
「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」よくいわれる知、情、意のことである。

理屈を言いだすと人間関係が悪くなる。気分本位になれば、物事は前に進まない。「かくあるべし」を持ち出せば、現実とはギャップが広がるばかりである。知、情、意のバランスをとらないと事は進展しないということを言っているのだろうか。

森田理論で知、情、意を考えるときは、情、知、意の順番で理解するとスムーズに理解できる。
森田理論では、いつでも感情から出発する。次に理性で調整して、感情と理知のバランスをとって意思決定する。そして行動実践という流れとなる。知が先にきては、症状が悪化するばかりで、治癒することはない。もう少し詳しく説明しよう。

行動したり、何かに注意を向けていると感じがでてくる。喜怒哀楽、愛、憎しみ、欲望などである。それが脳に入ると、脳は活発に動いて対応策を探し出そうとする。
その際動員されるのは、過去の楽しかった記憶や嫌な思いをした記憶、過去の失敗や成功した経験、さまざまな知識の集積などである。総合的に判断するのである。

判断にあたっては、多くの記憶、多くの失敗などの経験が役立つ。つまりデーターが多いほど正確な判断に役立つ。またデーターは悲観的なものだけではなく、楽観的なデーターがバランスよく蓄積されていることが望ましい。より選択肢が広がるからである。

こうして解析されたデーターをもとに我々は意思決定をおこなう。ポジティブな意思決定をする場合もあるし、ネガティブな意思決定をする場合もある。その時その場の状況による。臨機応変な決定ができることが望ましい。一般的にはポジティブな選択がよいといわれるが、簡単には決められない。


行動するということは、感じの発生、脳での判断、脳での意思決定という段階を経て実施されているのです。
よく他人にこうしなさい、ああしなさいと行動を強制することがありますが、本人にとってはこのステップを踏まないで、いきなり行動を求められるということになります。これは自然の流れからはずれているということです。

指示、命令による行動は軋轢を生みますし、無理やり押し付ければ自主的行動が押さえつけられて、周りの目ばかりを気にするようになります。感じから出発する。純な心の体得は、森田では大切な学習項目となります。





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Last updated  2013.09.28 06:31:59
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