森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.04.09
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カテゴリ: 最新の脳科学
松澤大樹さんという医師がいる。
この方は放射線科医で、X線コンピュータ断層撮影、MRI撮影、ポジトロン断層撮影を専門としている。

この方が「うつ病」「統合失調症」「認知症」は脳の同じ部署の損傷によって引き起こされているという。
症状の違いはその損傷個所の違いであるという。
その部署とは扁桃体、海馬、側坐核であるという。
特に扁桃体の損傷はすべての精神疾患に絡んでいるようです。
これらはほぼ同じ場所にあります。

扁桃体は不安や恐怖などを感じる部署です。
ここは性質や働きによって3つに分類されます。


うつ病の人は「基底外側核群」に損傷があるという。
統合失調症の人は「皮質内側核群」に損傷があるそうだ。
また同時に両方が損傷を受けている例もたくさんあるそうです。
それを「混合型精神病」といわれています。

海馬は記憶中枢といわれています。
記憶の一時保管と記憶の管理をしている場所です。
その後記憶は大脳新皮質に保管されています。
認知症は海馬に損傷があるといわれています。
アルツハイマー病は海馬と扁桃体の損傷があるそうです。

側坐核は意志や行動をつかさどる細胞群があります。
扁桃体の破壊が進むと、側坐核に影響を及ぼし、奇抜な行動が出てきます。徘徊行動などです。


松澤氏によると精神病は、ドーパミン系とセロトニン系のバランスの崩れからくるといわれています。
ドーパミンには脳を活性化し、気持ちを高揚させる働きがあります。
セロトニンには気持ちを穏やかにする作用があり、セロトニンは夜には睡眠促進物質のメラトニンに変わります。
両方のバランスが取れていれば「心は正常」といわれています。
特にうつ病、認知症、統合失調症ではセロトニンが基準値を大きく下回り、ドーパミンは逆に基準値を大きく上回りバランスが崩れています。


バランスをとるためにはセロトニンを増やすことです。
セロトニンの前駆物質はトリプトファンです。
トリプトファンを多く含むバナナ、大豆、赤身の魚などを勧められています。
そのほか太陽によくあたること、毎日の運動は欠かせないようです。
「心の病は脳の傷」西村書店参照しております。





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Last updated  2024.04.06 22:39:19
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