森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.02.13
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カテゴリ: 最新の脳科学
セロトニン神経系の鍛え方を見てゆきましょう。
参考文献は「セロトニン欠乏脳」(有田秀穂 NHK出版)です。
優れた本ですから、興味のある方は読んでみてください。

1、セロトニン神経はリズム運動で活性化されます。
リズム運動ならなんでもOKです。
ウォーキング、ジョギング、水泳、自転車、腹式呼吸、ガムを噛むなど。

2、セロトニン神経の活性化は5分くらいから起こり、20~30分でピークを迎えます。ですからリズム運動の継続時間はそれくらいが適当です。

3、リズム運動に意識を集中させることが大切です。
負荷が弱く、だらだらと行っては効果がありません。


爽快ですっきりした感じになります。
それが感じられない場合は、リズム運動の種類、継続時間、意識の集中、負荷の程度などを再検討してください。

5、セロトニン神経は疲労物質(乳酸)で弱められます。
強度が強すぎたりやりすぎは禁物です。

6、セロトニン神経の活動レベルが恒常的に上がってくるまでに100日かかります。無理なく3か月間継続することが肝心です。

7、セロトニン神経が高いレベルになると、心身が元気になります。
朝の寝起きがよく、やるぞという意欲が自然に湧いてきます。
姿勢がよくなり、はつらつとしてくるはずです。
雑念が消え、痛みをコントロールできるなど、普段の生活の中で自覚できることがあります。それらに関心を向けてください。

8、セロトニン神経は、悪しき生活習慣で弱まることも忘れないでください。
最終的には、リズム運動を自分の生活習慣として定着させることが大切です。


9、セロトニン神経は太陽の光で活性化される性質があります。
朝日を浴びながらのウォーキングなどは二重にセロトニン神経が活性化します。
ただし、太陽の光を1~2時間以上浴びると、セロトニン神経の自己抑制が現れ、逆に、元気がなくなりますから、長く浴びるのは逆効果となります。
30分くらいが適当です。

10、セロトニンの原料は必須アミノ酸であるトリプトファンです。

なお、サプリメントとしてセロトニン前駆物質あるいは関連物質を摂取することは間違いです。必ず副作用が出ます。間違ってもやらないでください。

「セロトニン欠乏脳」という本を読むと、セロトニン神経系が、ドパミン神経系やノルアドレナリン神経系をスムーズに動かすための縁の下の力持ちとしての役割を果たしていることがよく分かります。
セロトニン神経系の働きを軽視する生活は、ザルで水を掬うようなもので、精神を不安定にさせるということを肝に銘じて生活したいと思います。
不安に過度に振り回されないためにも、また生の欲望を暴走させないためにも、セロトニン神経系を鍛えることを忘れないようにしたいものです。





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Last updated  2024.05.31 07:37:54
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