森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.02.14
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カテゴリ: 最新の脳科学
医師の春山茂雄さんは人間の寿命は125歳だといわれる。
そこまでは無理としても、100歳ぐらいまでなら現実味があります。
そのために心掛けるべきことを「脳内革命」(サンマーク出版)から調べてみた。
これはセロトニンを鍛えて精神的に安定することにも通じます。

1、運動をして筋肉をつける。そのためにストレッチ体操を紹介されている。
ストレッチ体操は、激しい運動ではありません。
30歳を過ぎて激しい運動をすると、大量の活性酸素や疲労物質(乳酸)を生じさせ、かえって老化を促進します。
ストレッチ体操はふだん使わない筋肉を引っ張って刺激を与えることで、筋肉の衰えを見事に防いでくれるそうです。
ストレッチは、誰でも自宅で手軽にでき、15分もあれば済んでしまいます。

①から⑧まであります。簡単なものばかりです。
たとえば①では、両手の指を組み合わせ、グーッと背伸びする感じで思い切り頭の上へ伸ばします。
自分が天井の中に吸い込まれるようなイメージを持ってください。こうするとすべての筋肉が上へ引っ張られるかたちになり、全身の筋肉が伸びます。
心はあくまでゆったり、しかしそのままの体の緊張を保ちながら、意識を上へ上へと上昇させると、両脇腹や胸に軽い痛みのようなものが感じられます。
それが効いてきた証拠です。あまり痛くならないていどでやめます。

次にお勧めなのはウォーキングです。
ウォーキングの主な目的は、筋肉をつけ脂肪を燃やすことです。
その他、「血管の目詰まりを防ぐ」ことにもなります。
早歩きで1日最低5000歩は歩きたいものです。
仕事で勤め先に行くとき、買い物や用事で外出する時は極力歩くようにしましょう。コツとしては、途中で止まってはいけません。
どうしても立ち止まらざるを得ないときは足踏みしましょう。

歩き方は歩幅を大きく、ひざは曲げずに競歩のようなピノキオ歩きをする。
つま先で蹴り、踏み出した足はかかとから着地する。
私は、小出義雄さんの理論を取り入れて、3分早歩きをして3分緩めて歩くことを意識してウォーキングに取り組んでいます。
多少の負荷をかけることで、効果が高まります。

2、イメージによるリラックス法として「自律訓練法」を勧めておられます。

まずリラックスした姿勢をとって「手が温かくなる、手が温かくなる」と自分に言い聞かせるのです。そうすると本当に手が温かくなる。
「呼吸が楽だ、呼吸が楽だ」といいきかせると、本当に息がととのってくる。
これはほんの一例です。
この方法を手直ししたものを、患者さんにやってもらっているそうです。
副交感神経優位の状態を、覚醒中にやってしまうのが瞑想であり、自律訓練法はその入り口として位置づけておられるようです。
自律訓練法はコツがありますので専門家に教えてもらう方がよいそうです。
自己流は間違いのものになりますのでご注意願います。
この本では184ページから191ページに注意点とともに紹介されています。

もう一つは、腹式呼吸です。
腹式呼吸というのは、横隔膜を上下させる呼吸法です。
腹が膨らみます。これに対して胸式呼吸があります。
この場合は胸が膨らみ、腹は逆に引っ込みます。
腹式呼吸をするとプロスタグランディンという物質が出てきます。
この物質は活性酸素を消去して、血管を広げる働きがあります。
やり方としては、息は鼻から吸って、ゆっくりと口から出す。
下っ腹を膨らませたり、へこませたり、この手順を繰り返す。
私は喉のあたりに意識を持って息を吸い込むと腹式呼吸になります。
ゆっくりとやることがコツです。特に吐く息をゆっくりと行う。
息を吸ったら、できるだけ止めたままにして、苦しくなったらすこしずつ時間をかけて吐き出す。腹式呼吸をしている時は、アルファ波が出るそうです。
精神が安定してすっきりしている時に出る脳波です。
これは友人たちとカラオケを楽しんでいるときは腹式呼吸を意識しています。
またアルトサックスの演奏時は自然に腹式呼吸になっています。
腹式呼吸にしないと息が続かなくなるからです。

3、植物性のタンパク質をとる。
大豆タンパク質にはチロシンという脳内モルヒネの中心になる材料物質が含まれているので、1日1食は必ず大豆食品を食べることです。もちろん肉も大切です。
春山さんは脳内モルヒネの中でもβエンドルフィンが最強だと言われています。
私はセロトニンも大切だと思っております。
昨日紹介したセロトニンも必須アミノ酸であるトリプトファンから作られるそうですから、タンパク質を摂取することが欠かせないということでしょう。
さらに春山さんは、春夏秋冬にわたり、事細かに食事を紹介されています。
219ページから224ページにわたり朝昼晩の食事内容が記載されています。
食事は偏ることなく、自分で工夫して作ることが肝心だと思います。

以上ごく簡単に心身ともに長生きする方法をこの本から紹介しました。
無理なく足腰を鍛えて筋肉をつけて維持すること。
脳の活動を安定させることが大切なようです。
長生きしても廃用性萎縮現象で、認知症や寝たきりになることは何としても避けたいものです。
ここでは興味を持っていただくために、さわりの部分だけを紹介しました。
関心のある方は、脳内革命(春山茂雄 サンマーク出版)の132ページから233ページで詳しく説明されています。
特にストレッチのやり方がイラストでていねいに紹介してあります。
役に立ちます。ぜひご一読ください。





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Last updated  2022.02.14 06:41:48
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