森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.11.22
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経営コンサルタントの堀紘一氏の東大受験の話が面白い。
彼が東大受験を決めたのは高校3年生になる春だったそうです。
彼は猛勉強というよりは、戦略によって合格できたといわれている。

彼は東大の過去10年の入試問題に目を通すことから始めたという。
過去5年間の入試問題はすぐに手に入った。
それ以前の入試問題は3日間かけて神田の古本屋で探し出した。

次に模造紙に、3日間かけて、10年間の全教科の問題がどの分野から出されているかを分析した。
分析の中で入試問題にはバイアスがかかっていることが分かったという。

例えば生物では、「遺伝の問題」と「分類体系の問題」が隔年ごとに。過去10年間1度の狂いもなく交互に出題されていた。

ここが森田先生とよく似ている。すると耳寄りな情報が得られたという。
それは2つの研究室が交互に持ち回りで20点の配点問題を作っているということだった。当面この傾向は変わらないという情報だった。

世界史についても、数学についても出題範囲の疑問は直接出向いて確かめていった。そして出題範囲を丸裸にして、学習範囲を絞っていった。
傾向が分かれば、自ずから学習の方向性が明確になり、学習意欲に火がついてくる。

私は社会保険労務士の受験で同じような経験をした。
一般常識の問題が10問出題される。
中身は最新の厚生白書と労働白書の中から作られていた。
限られた学習時間の中で分厚い白書を丁寧に読みこむ時間はない。
そこでどうするか。
受験対策校で何年も指導し実績のあるカリスマ講師の講義を受ける。
カリスマ講師は当然白書を隅から隅まで読みこなしている。

それをもとにして独自の今年の予想問題を立てている。
これがあまりにも的確なので舌を巻いた記憶がある。
さらにどこで集めたのか、他の受験専門校の予想問題も入手している。
それ以外の問題が出たら白旗を上げろという。
この国家試験は落とすための試験だから、合格には影響しないという。

疑心暗鬼がなくなり、エネルギーを合格に向かって集中投下できる。
事実を的確に掴むことができれば、百戦危うからずということになる。
事実を掴む努力は運を味方につけることが可能になる。





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Last updated  2023.11.22 06:31:14
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
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