音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2014年12月06日
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カテゴリ: ジャズ

180


CDが半額ということでレンタル店で物色した時に偶然見つけた一枚。
昨年の 「ゲッツ/ジルベルト+50」 でイパネマの娘のヴォーカルが良かったのを覚えてたので聴いてみた。
これがすごくいい。
ビブラートをかけないまっすぐな声はとてもコケティッシュでキュートだ。
それにさっぱりしてるところは日本人にはない特質で、これは彼女の大きな武器だ。
大貫妙子の声に似ているが、大貫よりも軽い。

歌い方はとても素直な歌い方なのだが、稚拙さは全くなく、王道を行くヴォーカルだ。
フェイクもジャズヴォーカリストと比べてもまったく遜色ない。
というか、そのフレーズがなんともキュートで引き込まれる
前作までどういう感じか分からないが、落ち着きがあり安心して楽しむことが出来る。
全曲スカはなく素晴らしい出来。
「ミスティ」はミディアムテンポのボサノヴァでこれが何ともいい。
中間部で父親のアルトとのユニゾンが何とも微笑ましい。
それにスタンダードだからと言って緊張している感じもしない。
極自然体でとても好感が持てる。
ラウンド・ミッドナイトのようなどよ~とした曲でも少し早目のテンポで爽やかに歌っているが、なんともいえぬ魅力が感じられる。
多分育ちがいいのだろうか、その素性の良さがヴォーカルにも表れているように思う。
バックも充実している。
宮川純は今まで聴いたことのないピアニストだが、とても趣味がいい。
現在は大坂昌彦Drs/井上陽介Bassという大物を引き連れたトリオで活躍しているというから只者ではない。
まだ20代なので、今後大いに期待できるのではないだろうか。
ところで。このアルバムは父親の英夫がプロデュースしたそうだ。
それも大きく影響しているかもしれない。
それに父親のソロがまさに綿上に花を添える感じでとてもいい。
父親のオリジナルに牧野竜太郎の詩をつけた「After Dark」は夜のムード満点で、ドラマチックなところもあり、なかなかの佳曲だ。
「チーク・トゥ・チーク」の後半でテンポを落として牧野竜太郎と共に歌うところは実におしゃれ。
「Christmas in the City」は細野晴臣とのデュオでなかなかいいが、無くても良かったかもしれない。
それは細野の声が年相応というか老人の声だからだ
市原ひかりの趣味のいいフリューゲルがいい感じだ。

スタンダードは今回で4枚目とのことなので、以前の3作目も是非聴きたい。

STANDARDS in a sentimental mood (rhythm Zone RZCD-59712)

1. In a Sentimental Mood
2. Round Midnight
3. Stardust
4. Lady Traveler
5. Misty
6. The Look of Love
7. Californication
8. After Dark
9. Smile
10. Christmas in the City
11. Cheek to Cheek

土岐麻子8vo)
土岐英史(as,ss 1,2,5,9,11)
市原ひかり(Flh 2-5)
細野晴臣(VO 10)
宮川純(p Hamond B3))
井上陽介(b)
山本秀夫(Ds)
ハル高内(g 5,11)
フランシス・シルバ(Perc. 5,7)
牧野竜太郎(vo 11)


Recorded at ONKIO Hause,AVACO CREATIVE STUDIOS & studio MSR







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Last updated  2014年12月06日 23時12分37秒
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