音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

bunakishike

bunakishike

2022年01月08日
XML
カテゴリ: ジャズ

トランペッターのニコラス・ペイトンの新作を聴く。
ディストリビューターによると『音楽を真剣に取り上げるきっかけとなった最初のアルバムであるマイルス・デイビスの「Four & More」(1966)に参加していたロン・カーター(1937-)とジョージ・コールマン(1935-)をゲストに迎えて録音した』という。
ベースのロン・カーターは全曲、ジョージ・コールマンは「Big George 」、「Turn-a-Ron」の 2曲に参加している。
ペイトンはトランペットの出番はそれほど多くはなく、ピアノとフェンダーローズでの活躍が目立つ。
なので、トランペットのプレイを期待する向きにはがっかりされるかもしれない。
前作ではキーボードの腕前に驚いたが、今回は肩の凝らない演奏でキーボードの腕前も知っているため目新しい驚きはなかった。
トランペット、キーボードともそれほど音数は多くないが、なかなか味がある。
彼も50歳に近づいて、いよいよ円熟味を増してきたということかもしれない。

かえってそのウォームなムードが心地よく感じられる。
プログラムはペイトンのオリジナルが8曲、ほかにキース・ジャレットの「No Lonely Nights」とハービー・ハンコックの「Toys」という構成。
ベースのロン・カーターが全曲に、ジョージ・コールマンが 2 曲にゲスト参加、ドラムにはデトロイトのヒップホップ・プロデューサー&レジェンド・ドラマーの カリーム・リギンスが参加している。
気に入ったのはジャレットのバラード「No Lonely Nights」
ブルーノートでのライブのboxセットに含まれている曲だった。
Spotifyでチェックしたところによると、カバーしている演奏は二つぐらいしかない。
音数の少ない端正な表現が心に染み入る。
途中からテンポを速めている部分もリズミックで爽やか。
1曲目の「Hangin’ in and Jivin’ 」は前半がピアノ。
スイギーでアーシーなテイストも感じられるナンバー。
昔どこかで聞いたことのあるような懐かしさがある。

コールマンが入った「Big George」でのバッキングは本職はだしの優れたものだ。
「Levin’s Lope」のフェンダーローズのプレイも悪くない。
途中トランペットとフェンダーローズを頻繁に変えながらプレイしているが結構大変だろう。
「Lullaby for a Lamppost (for Danny Barker)」は2つに分かれている。
最初はピアノで、後半はフェンダーローズを使っている。

ピアノはシンプルだが、なかなか味わい深い。
パート 2はテンポが速く、リズミックで原曲のイメージはない。
フェンダーローズの音がノイジーで、聴きづらい。
「Q for Quincy Jones」はミディアムテンポ。
リズミックで小粋ないテイストが小気味良い。
トランペットのプレイもピアノと同じ傾向で、ここでも、リーモーガンを思い起こさせるプレイ。
「toys」の冒頭のフェンダーローズによるノイジーなソロは1970年代のジャズの香りがする。
ペイトンのキーボードは引き出しが多く、とても余儀とは思えないほどだ。
コールマンはバリバリと吹くのではなく、音数が少ないが、なかなか味わい深い演奏。
最近のプレイは聞いたことがないが、マイルス時代の芸風とさほど変わっていないと思う。
ペイトンのトランペットとの絡みは、ハンコックの「toys」共々マイルス・クインテットの雰囲気を思い出させる。
ロン・カーターは音は大きいが、派手なプレーはないかわり、ずっしりとした低音が存在感を示している。
時折聞かせるスラップ奏法もかっこいい。
カリーム・リギンスはヒップ・ホップのプロデュースもしているそうだが、ここではオーソドックスなプレイに徹している。
シンバルが多用されるのが目につく。
録音はとてもよく、特にドラムスがリアルに響く。

Nicholas Payton:Smoke Sessions

1. Hangin’ in and Jivin’
2. Big George
3. Levin’s Lope
4. Keith Jarrett :No Lonely Nights
5. Lullaby for a Lamppost (for Danny Barker) Part 1
6. Lullaby for a Lamppost (for Danny Barker) Part 2
7. Q for Quincy Jones (Payton)
8. Gold Dust Black Magic (Payton)
9. Turn-a-Ron (Payton)
10. Herbie Hancock) :Toys

all composed by Nicholas Payton(except track4、10)
Nicholas Payton (tp,p,fender rhodes)
Ron Carter (b)
Karriem Riggins (ds)
George Coleman (ts track 2、9)

Recorded April 29 & 30, 2021 at Sear Sound, Studio C in New York City





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022年01月08日 11時15分47秒 コメントを書く
[ジャズ] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: