音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2023年05月21日
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Tar

カテゴリ: 映画


余談だが、tarというと反射的にファイルの圧縮形式を思い起こしてしまう。
クラシックがらみの映画なので観たいと思っていたが、県内では盛岡でしか上演していないので、通院する予定だった木曜日に観に行った。
昼の上映なのに観客が20人ほどいて、関心の多さを感じた。
ところが診察前に色々な検査があることを忘れていて、病院を出たのは12:30を過ぎてしまった。
上映開始は12:30頃からなので、結局15分ほど遅刻してしまった。
映画では重要な出来事が最初にに出てくることが多く、そこのところを見ないでしまったため、よくわからないで、終わってしまった。
簡単にいうとレズビアンの女性指揮者に冷たくされた相手が自殺してしまい、そこから指揮者の転落が始まるという、ありきたりの筋立て。
ブランシェットの最高傑作と言われているようだが、個人的にはそれほどとはおもはなかった。

まあ、演じている側からしたらそう思わせたことは狙い通りだったのだろうが、嫌悪感の方が先に立つ。
指揮者は傲慢でなければならないという側面もあるとは思うが、エキセントリックな性格もあり、人間的に共感できる人物ではなかった。
まあ、現代では希少価値の指揮者像だろう。
会話の中では音楽の話題が多いことは当然なのだが、オーチャード・ホールのことが出たり、マイケル・ティルソントーマスの音楽に文句を言っている場面などがある。
これなどは、危ないセリフでもある。
危ないセリフと言えば、音楽業界のセクハラの会話でシャルル・デュトア(1936-)やジェームズ・レバイン(1943-2021)の話が出てくるのは、公知とはいえ問題がある。
指揮者のジョン・マウチェリが脚本の監修に当たっているので、現場での出来事に不自然なところはない。
ただ、リハーサルのシーンではドイツ語の会話の字幕がなかったのは残念。
英語の字幕が入る部分だけは日本語字幕があったので、もう少し徹底してほしかった。
実際に演奏しているのはマーラーの5番とエルガーのチェロ協奏曲。
マーラーは凡庸で緊張感がまるでない。

チェロを弾いているのは、映画でもロシア人チェリストのオルガを演じていたイギリス人チェリストの ソフィー・カウアー (20101-)
サウンド・トラックではロンドン交響楽団と1,4楽章が演奏されている。
映画の中でカウント・ベイシーの演奏でニール・ヘフティのリル・ダーリンが流れていた。
常に緊張を強いられる映画の中で、ほっと一息つけるシーンで、なかなか趣味がいい。

エンドロールを見るとオーケストラはmonster hunter orchestraという名前だった。
なるほど、ウイットに富んでいる。

公式サイト





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Last updated  2023年05月21日 17時23分34秒
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