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大相撲九州場所を振り返ってみよう。前半は千代大海が俄然調子よく白星を重ねて行った。このまま行けば優勝も視野に入ると思っていたのだが。後半では既に全勝力士が消え、勝負の行方は混沌とした状態が続く。誰の手に賜杯が渡されるのか、もつれたまま後半戦が続く。そして迎えた千秋楽に珍事が起きた。そのまま行けば優勝決定戦もあり得たのだが、千代大海がまさかの休場。右ひじ関節捻挫が原因であるが、千代大海にとってはまたとない優勝のチャンス。しかし、怪我をおしてまでの出場は今後に響くと判断した九重親方の意見を曲げるほどの優勝に対する執着心はなかったようだ。これが千代大海の弱さである。その昔、力道山が肩を脱臼し、試合が出来ないのではとプロレスファンを冷や冷やさせたことがあった。しかし力道山はその試合にアメフトのプロテクターを肩に嵌めて試合を行った。プロレスは娯楽番組だから、観衆を喜ばせるのが商売。もしかすると肩の脱臼も見せかけだったかも知れないが、そこはやはりプロ。プロレスの頂点に立つ者は如何なる場合も試合を放棄しない。それが人気の秘密でもあった。相撲とプロレスを一緒にすることは出来ないが、力道山も相撲界出身。千秋楽の土俵にブーイングの座布団が舞い上がる。それも当然だっただろう。緊張感の全くない白鵬の相撲ぶりに、ファンががっかりしたのも無理はない。優勝が星取りで左右されるのではなく、今回のような事態になった時は「今場所は優勝者なし」でもよいのではないだろうか。それでなくとも、モンゴルの地から朝青龍の笑い声が聞こえて来そうな内容。「俺がいないとやはり駄目だな」とTV画面に向かって高笑いする朝青龍の姿が見えて来る、残念。
2007.11.29
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12月に入ると何かと忙しなくなるが、宴会のシーズンでもある。忘年会を控え、幹事は今から店探しや予約と言った別の仕事が待っている。上司たちは付き合いのある会社から接待を受け、一日に何件も宴会のはしごに酔っている暇もないだろう。そんな師走が近い世間をよそに、接待疑惑でいまだにゆれている国会。政治家ともなれば、あらゆる所から接待の声が飛び交うだろう。疑惑の中心人物、守屋氏をはじめ、額賀福志郎財務相、入院中の久間元防衛相。この両氏は守屋氏の口から飛び出した新たな火種なのだが、接待については「まったく記憶にございません」と完全否定を続けている。火の無い所に煙は立たずで、何かしら関与しているのは明白と思われるのだが、人間は身分の違いはあれど、自分にやましいことがあると、都合のよい嘘を付く。世の中に嘘を付いたことがないという人はまずいないだろう。嘘ににも限度があり、中にはやむを得ず真実を隠さなければならない場合もある。自分が不治の病だと知って残された人生を真っ当するか、何も知らないままこの世を去るか、どちらが正しいのか判断の付け難い場合もある。政治家の付く嘘は大抵が金や権力が絡んでおり、決定的な証拠が出ない限り嘘で固めまくる。「記憶にございません」が政治家の間で合言葉のように使われ出したのは、おそらくロッキード事件の時からだとわたしは記憶している。確かに都合のよい言葉だが、政治家が使うと余計に疑惑が深まるばかりである。福田首相は我関せずといった態度で、わたしを巻き込まないで欲しいような発言とも取れる態度を示し、責任逃れに余念がない。野党の追及も迫力がなく、民主党が本当に政権交代を目指しているのならば、もう少し逃れようのない設問を用意すべきではないかと思う。宴会の席に盗聴器、或いは監視カメラがあれば確実な証拠になるのだが。フライデーのような雑誌に記事を投稿する一匹狼のカメラマンなどがいて、料亭に入る人物、出て来る人物を撮影していたら大スクープなのだが、どうも芸能界に走り過ぎているような気がしてならない。しかし出版社に圧力をかけるのも政治家だったりするわけで、そのようなスクープがあったとしても、事前に削除されてしまうか、大金でその記事を本人が買うという場合も有り得る。額賀氏は辞任を否定しているが、これも時間の問題のような気がしてならない。おそらく与党内からも密かに打診しているのだろうが、隠蔽体質が身に付いてしまった日本の政治や企業は真実が悪に見えて仕方ないだろう。
2007.11.27
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急性脳梗塞で倒れたオシム監督が治療を受けている「千葉・順大浦安病院」は、わたしの娘が産まれた病院で数回訪問しており馴染みが深い。最新の医療体制は日本でも有数であり、最新の治療を受けられる。その点に於いては不安材料は今のところない。後はオシム監督自身の持つ体力と精神力に任せるしかないだろう。脳梗塞はわたしのように心臓疾患を抱えている者にとっては、命取りの病気である。健康体でも高齢になれば罹患しやすい疾患のひとつだ。オシム監督自身も心臓に持病を抱えての、監督就任だった。日本のサッカーに不足しているもの、それは猫の持つ俊敏性と毛玉にじゃれ付く子猫のようなサッカーボールに対する執着心だろう。そしてもっとも大切なことは走り続けること。これは従兄弟が現役の時代によく言っていた言葉でもある。従兄弟も2年前脳内出血で倒れたが、奇跡的な回復を成し遂げた。監督という立場はグラウンドでボールを追う選手と同じほどハードで過酷なもの。自分の思い描いた通りに試合が展開しなければ、ストレスも増幅し血圧も上がるだろう。増してや、遠い国からはるばる日本にやって来て、生活環境も大きく変化し、言葉の壁や毎日の食事など仕事以外でも大きなストレスを受ける。どれほど強靭な体力と精神力を持ってしてもこれらのストレスを跳ね返すことは不可能に近い。オシム監督が回復しても拭えない不安はその後遺症である。元の身体に戻ることは奇跡でも起きない限り、まず無理だろう。例え引き続き監督を続けることが出来る状態であったとしても、日本はそれを受け入れるべきではない。今後はオシム監督の生涯を見据え、出来るだけ長く生きて貰いスタンドの外からアドバイスを受ける形を取るのが懸命な判断だと思われる。日本の全てのサッカー選手よ、今こそ君たちは野生のハンターになるのだ。狙った獲物は逃さない、敵に奪われることなく、オシム監督の待つゴールへ突き進むのだ。オシム監督の苦笑いを見る為に。
2007.11.23
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今年も残すところ二ヶ月を切った。この一年を振り返って見ると偽造や偽装、改ざんなどのオンパレードであった。自由競争の経済社会の中でたくましく生き抜くには、狡猾な企業でないと存続出来ないのだろうか。消費者を裏切ってまで売り上げを伸ばさなければならないほど、営業面で追い込まれていただろうか。企業の不祥事がこれほど多く明るみに出てきた背景は「内部告発」によるものが殆どである。正式名称は「公益通報者保護法」というが、この法律はまだ出来てから日が経っていない。2006年4月に施行されたばかりで、国内に浸透するにはまだ時間が必要だろう。我々一般消費者が持つ価値観は、製造する側の売主が持つ価値観と大きなずれが生じているように思われる。これは企業優先の経済社会がもたらした日本国家の大罪でもある。ニートやホームレスが増え、仕事を奪われた人たちの行き場が失われて行く中で、それでも必死に仕事にあり付けた人たちは、会社の方針に逆らえない。嘘と解っていても自分たちの収入源を捨ててまで会社に盾をつく事が出来ない、弱い立場の人間が多くいるのである。食品に於ける偽装は最も簡単で単純な作業である。売れ残った物をそのままラベル表示だけ差し替えて明日の売り場に並べるだけ。子どもでも出来ることだ。最近騒がれている「船場吉兆」は街中に多数存在するスーパーとは違い、高級料亭や加工食品販売を営むブランド企業である。彼等の罪は不正競争防止法違反(虚偽表示)であるが、高級と謳うだけあって、食材は一流の食材を使用しているらしい。牛肉でも豚肉でも解体されてバラバラになってしまえば、素が何だったか判断し難い。実際に食してみて、ああなるほどやはり一流品だと分かる人間がどれだけいるだろう。グルメ評論家たちに食べてもらい偽物探しの番組でも作ったらヒットするかも知れない。一ヶ月の家計を預かり、決められた収入の中で如何に赤字を出さず一ヶ月を乗り切るか、殆どの消費者にとってみれば、偽物だろうと本物だろうと安くて腐っていなければそれでいい、というのが本音ではないだろうか。売主も正直に売ればそれで済む問題で、売れ残った商品は飛び切り安い値段で「残り物」として売ればよい。消費期限、賞味期限などまったく曖昧で殆ど意味を持たなくなった今こそ、正直者が良い思いをする社会を作りたいものである。
2007.11.21
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1969年7月20日、アポロ11号が月の「静かの海」に着陸し、人類にとって偉大なる足跡を月に残してから38年の歳月が流れた。アメリカのNASAが進めてきた「アポロ計画」は無人を含めると19回にも及ぶ。映画で話題になった「アポロ13」は余りにも有名である。そして今回日本で打ち上げられた「かぐや(別名セレーネ)」は、アポロ計画以降、最大規模の月探査計画である。ハイビジョンカメラを搭載し、現在の科学技術を結集して作られたこの月周回衛星から送られて来る映像に、誰もが息を呑みその宇宙空間の闇に咲いた一輪の花の美しさに見惚れたことだろう。月自体は自転しておらず、その裏の顔については謎が多く、月の起源や大きなクレータなどの観測を行うことにより、地球に限らず宇宙全体のメカニズムを探ることが可能になると思われる。わたしたち人類が生息する地球についてもいまだ解明出来ていな部分も多々あり、外から見た地球を知ることにより、今後の人類にとって大きな成果を得ることが期待出来そうだ。月から見た地球の美しさは格別で、まさに生命の塊。地球もひとつの生命体であることが理解出来る。宇宙空間は一見何もないように思えるが、生命にとっては非常に危険な空間である。地球に降り注ぐ危険物は人体に悪影響を及ぼす放射線や紫外線、隕石などがあり、これらの危険を回避する為に地球は大気によって保護されている。つまり地球上の生物は地球自身によって保護されているわけだ。環境悪化が懸念される中、人類は地球を守ろうと地球温暖化対策などを促進してはいるが、人類の親は地球であり、わたしたちはその保護下で暮らしているのだと言う事を忘れてはいけない。
2007.11.18
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街中を安全に歩くことさえままならないような事故だった。空から落ちて来るものは雨や雪など、自然のものばかりでなく、建物の看板や、航空機の破片という、危険物もある。一番恐ろしいものは、放射能に汚染された雨だろう。まさか自分の頭に人間が降って来るとは想像すらしていなかったが、それが現実となってしまった池袋パルコからの飛び降り自殺。そしてそれに巻き込まれた男性が命を落とした。当日のパルコ前は午後の昼時で人通りが最も多く混雑していた。自殺した女性が何故このような場所を選んだのか、考えなくとも誰かに当たる確立は非常に高い訳で、それを計算しての飛び降り自殺だったとしたら犯罪になるが、当人が死亡している為なんともやり切れない事件となった。国内の自殺者は統計を取り始めてから9年連続して3万人を超えている。このような事態に厚生労働省やNPOも自殺者の数を減らす為の方針などを積極的に打ち上げているようだが、日本が自殺大国になってしまった背景には孤立する人間関係や教育、経済、子育て、将来に対する不安、医療問題などが複雑に絡んでいると思われる。これらの病巣を抱えたまま日本経済と政治が腐敗を続けて行く中で、人間を個人として捉え、尊重する意識が薄れつつある現代に、希望や夢を持てない人間が益々増えて行くのは全てが「他人事」と捉え「傍観者」になってしまう自分がいるからである。自分の存在が否定されたり、或いは居場所が見つからない羅針盤を見失った幽霊船のように、孤独の大海原を漂うような現実から逃避しようと、自殺という道を選び、この世に自分が存在した証拠を残す為、敢えて人の波に吸い込まれて命を落とす行為。仮に彼女が病気だったとしても、それはこの事件を知った貴方の明日の姿かも知れないと言うことをここに記して置きたいと思う。
2007.11.14
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父の焼け跡から指輪が一つオレンジの炎にも負けず焼け残った指輪父の指で銀色に輝きいつも父と一緒だった指輪わたしはおまえに嫉妬する
2007.11.07
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自然界には敵の眼を欺く為に周りの風景に溶け込んでしまう動物が数多くいる。それは自然がもたらした生存競争の激しい世界を生き抜く為の智恵でもある。これを人間界に例えると「偽造」「偽装」「改ざん」等といった行為に変化する。消費期限、賞味期限なども曖昧な言葉で、消費者に分かりずらい。これは業者の為のものであって、決して我々消費者への的確なメッセージでは無くなってしまった。古い物を新しい物として日付を改ざんし、店頭に並べる行為があからさまになって来た異常事態は昨日今日の話しではなく、長い食品関連の伝統の中に悪しき習慣として深く根付いてしまったと思われる。最近の事例としては、「赤福」「比内地鶏」「御福餅」「船場吉兆」「ニチアス」「ミスタードーナツ」ドッグフード製造の「サンライズ」「給食牛肉偽装」「鹿児島漬物」など、芋づる式に報道されて来るがこれらは氷山の一角に過ぎず、数え上げたら際限なく続くだろう。最早偽物ばかりがまかり通り、本物を見つける方が困難である。ペット業界にまで及ぶこれらの偽造、偽装は血統書をも改ざんしているかも知れない。貴方のペットが純血種かどうかも怪しくなって来た。野良犬や野良猫でいる方がよっぽど気楽でよい生活が送れるかも知れない。嘆かわしい時代になってしまったものである。
2007.11.05
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友人の友人がアルカイダ。法務大臣の座にある鳩山邦夫氏の発言に目が点になってしまった。どうしてこうも政治家の問題発言が次々と出てくるのか。日本の政治は末期状態にあると言っても過言ではない。先日行われた守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問で、接待疑惑に関わっている政治家が他にもいることが明らかになり、新テロ対策特別措置法案の成立に向けての審議が益々困難を極める状況に陥っているところへ来ての爆弾発言。テロについてはどこの国も神経を尖らせ、その中心的テロ組織「アルカイーダ」への包囲網を強化しているにも関わらず、余りにも無責任な発言。福田首相もはらわたが煮えくり返る思いでいるのではないだろうか。本来なら口が裂けても言ってはいけない言葉を軽々しく使う風潮が、今の日本には蔓延している。確かに言論の自由はあるだろうが、時と場所をわきまえない、空気を読めない役人や政治家の発言が世論にどれだけ影響を与えるか、それすらも察知出来ない言葉の乱れ方こそ、テロリズムであると言える。テロを起こすのは何も武器を必ず必要とはしない。死人が出なくとも人々を不安、不快に思わせ混乱させるだけでも充分威力がある。世界中にこの発言が配信され、正確に伝わらない場合は日本人にアルカイダのメンバーがいると誤解を招く恐れも充分にある。先の読めない政治家ばかりが集まって日本列島をズタズタに切り裂いているように思えてならないのだが、皆さんはどのようにお考えだろうか。
2007.11.02
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