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ナルニアを訪れる時は、未知の冒険に出かけられる期待で胸が膨らむ一方そこを去る時は、自分の心の一部を失ってしまうかのようにせつなくて、つらい。ナルニアが子供時代を象徴する、想像力あふれる世界だからですね…きっと。ナルニアで出会う様々な試練は大人になるための訓練であり、そこを離れることは成長を認められた証ってわかってるんだけど、寂しい。今回ナルニアを訪れることが出来たのはルーシーとエドマンド、そしていとこのユースチス。かつてピーターとスーザンが担っていた役割をルーシーとエドマンドが請け負っているところが頼もしくもあり、せつなくもある。そんな中で性格悪し、の異色キャラのユースチスがものすごく人間臭く、ユーモアを感じさせてくれました。様々な島を冒険する楽しさがある一方で、緑の霧がもたらす恐怖感は薄く、展開的にはちょっと散漫な感じがしないでもなかったです。そこをカバーしてくれたのはやっぱり子役たちの成長ぶりかなあ…って思います。(柊は「ライオンと魔女」の頃から四兄弟の中ではエドマンドが好きです。一度は魔女の誘惑に負け、兄弟を裏切った過去を持ちつつも、罪悪感と正義感の間で常に揺れ動いていくシチュエーションはなんといっても魅力的なのです!)余談ながら。字幕上映は3Dしかなかったので、それで観たのですけど3Dの眼鏡ってほんとに暗い。色が死んでる。おとぎの国を彷彿とさせる鮮やかな色彩を失ってまで3Dにこだわる意味ってあるんでしょうか。これなら我慢して吹替2D観た方が満足できたかも…って思ったくらいでした。しかも3D眼鏡の貸出料がとられるようになりましたが、渡された眼鏡が指紋で曇ってきたない!これじゃあんまりだと思い、交換してもらいましたが貸出料を取るなら使用されるたびごとにきちんと拭いておいて欲しい…。世の中が3D上映に飽きて、(料金も安い)通常上映に流れが戻っていかないものか…と柊は思っています。せめて字幕2D上映もやってくれよー。ぶーぶー。更に余談。午前10時の映画祭第二弾で上映予定だった「ミツバチのささやき」が中止になり別の映画に差し替えられるとの報。ショック…観たかったのに。ご近所のレンタル屋さんにもなく、映画祭で上映されると知ってすごく楽しみに待っていたのになあ。無念。 *映画の公式HPは→こちら『第二音楽室』佐藤多佳子著 読みました。聴こえてくるのはハーモニー。好き嫌い、とか、個人の抱えている事情とか、そう云うものを飛び越えて人と人とが共鳴しあう響き。個人の領域にまで踏み込んでいくような人間関係なんて、そうそう築けるものじゃない。だけど小さなきっかけの積み重ねが結んでくれる空気とか、距離感を描き出すのが佐藤さんはまったくもって上手いと思う。収録作品の中では「デュエット」「FOUR」「裸樹」がその順に好きです。続きにあたる『聖夜』も是非読んでみたいです。
2011.02.25
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この映画の予告編をテレビで観た双子の娘たちが「どうして双子の出てくる物語って片方が死んじゃう話ばかりなんだろうね…。」と呟いたのでどきりとしました。世の中には様々な人との繋がり方があるけれど、双子の場合生まれる以前から一緒だから“特別“な絆があるように周りも感じているのじゃないかな。特別に強い絆、という意識があるから「もし傍にいなくなったら」という想像から掻き立てられる不安感は並みのものじゃないようです。親の立場からそんな二人の繋がりを見るのは、心強くもあるし不安でもあります。学校行事で初めて外泊することになった時、そう言えば二人は親と離れることよりも、姉妹二人が別々の部屋に寝なければならないことに不安を訴えていたっけ…。そんなわけで、双子の兄弟のエピソードにはつい娘たちの存在を重ね合わせてしまって平静ではいられませんでした…。兄の言葉も、弟の切実な気持ちも、真っ正直なものに感じてしまいました。映画全体の印象としては…これまでのイーストウッド監督の作品に比べると正直散漫な感じが拭えません。死後の世界があるのかどうか。臨死体験が人に何を残すのか。死者の声を聞くこと、それを伝えることがどういう結果をもたらすのか。想像の域を出ないところのテーマであるだけに、観る側に委ねられる部分が大きいように思います。大切な人を喪ったときに人は初めて死と死んだ後の世界について考えます。死後の世界を思うって要はその大切な人といつまでも繋がっていたいと願うことじゃないかと思います。現実より幸せな世界があって欲しい、いつか再会出来る場所があって欲しい。特定の宗教の教えとは全く関係なく、ね。柊は今はそう思っています。死後の世界のことって…誰かから「こうなんだ」って教えられることじゃなく自分で「こうなんじゃないか」って考え、納得するものじゃないかと思いました。 *映画の公式HPは→こちら『帰天城の謎 TRICK-青春編-』はやみねかおる著 読みました。 「中学生時代の山田奈緒子!?」「はやみねかおるさんの新刊!?」というので読んでみました。あはは。笑える。台詞が、ナレーションが、仲間由紀恵さんの声に聴こえる。不思議!ボケ加減やノリがドラマの雰囲気そのままです。映像化して欲しいっ!けど山田が中学生時代のお話なのでさすがに無理か。残念。娘たちにも回し読みして一緒に楽しみました。
2011.02.21
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月並みな感想でなんですが…、観終えた後にケーキが食べたくなりました熱いコーヒーと、上品な生クリームの組み合わせ…うーん。想像するだけで×××。 *映画の公式HPは→こちら最近柊はお仕事その他で疲労とストレスが蓄積しているので甘いものが欲しくなりました。なので蒼井優ちゃんに、癒されたいなあ…と思い、この映画を選んで観ました。正解でした。ほのぼの、ゆるい感じではあるのだけど、スクリーンの中の彼女を目で追いながら「自分の本当に好きなことってなんだろう。」「何かを探して、はじめてみたい。今からでもいいかな。」とかそんなことをずっと思ってました。映画を観ながら、ふつふつと、「今のままじゃ自分は絶対後悔する!」って思いました。もう若くはないし、体力的にも毎日へとへとで、家族のことも考えなくちゃいけないし“新しいこと”に挑戦したいと思っても決して身軽な身分じゃないけれど…。せめて気持ちの部分だけはプラスな志向でいたい!と切実に思いました。こういう役柄の蒼井優ちゃん好きです。でも、それ以上にインパクトあったのは江口のりこさんでしょうか。無愛想な役柄だけど、優ちゃんの役と本気で、本音で喧嘩しあう場面には心躍りました。江口洋介さんと接するシーンが意外と少なく感じられたのが惜しかったです…。もっと師弟関係が深まっていくかと思ったのだけれど、それは未来のお話で、なのかな。
2011.02.18
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なかなか読書も、感想書きも捗らない日々を過ごしております…☆『いちばんここに似合う人』ミランダ・ジュライ著ぱさぱさに乾いたような孤独感に、すっかり感化されてしまいました。あきらめた、というのとは違う。徹底的に落ち込んでいるのとも違う。自分の体の一部を俯瞰しているような、変な距離感を感じます。ありえなさそうにシュールだけれど、理解できないわけじゃない。変だなあ…と思いつつ、ずるずると惹きこまれてしまいました。一編一編が通好みの短編映画を観ているみたい。さすが著者が映画監督というだけあります。16編も収録されていると、好きな作品・苦手な作品でてきます。柊は「水泳チーム」「その人」「あざ」「子供にお話を聞かせる方法」が好きでした。 『若様組まいる』畠中恵著学生の頃、歴史の授業が幕末~明治になると途端に興味を失くしてしまった柊ですがこうして小説として読むと途端に、その時代に生きた人々、生活風景に興味が湧いてくるから不思議なものです。不思議というより、現金なものです(笑)学生の頃に司馬遼太郎の幕末を描いた小説や、この畠中さんの小説に出会えていたら歴史の勉強への身の入れ方も随分違っていたかも知れません。明治中期に入ってもなお身分制度は色濃く残り、幕府方だった方は生活を維持するのにどれだけ苦労を強いられたか。身分でお腹は膨れない…。それでも登場する若様たちは「若い」だけあって躍動感に溢れてます。初期の頃の警察ってこんな仕組みで成り立っていったんですね…。再び『アイスクリン強し』を読み返したくなりました。 柊の読書メーターは→こちら
2011.02.17
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米澤さんがファンタジー?というのに先ず驚いたのですが。読み終えてみたら、魔法=なんでもあり⇒ミステリには向かない…という先入観を見事に覆してくれました。素晴らしい論理の構築。別の物語を予感させる終わり方もマル。途中で犯人が分かってしまってもそこをちゃんと理由立てて説明してもらえたから、納得&満足できました♪なんといっても、読んでいてその場面の画が頭の中に想像出来ちゃうところがすごい。後半の山場、戦の場面なんてほんとに映画を一編観ているようでした。特殊な設定においても、ルールを明確に示されていれば著者と読者の間に公平が保たれる。掟破りをせずに、すっきり謎解きしてもらえることが、ミステリを読む一番の醍醐味なんだなと、改めて実感いたしました。 柊の読書メーターは→こちら 柊のつぶやき(Twitter)……
2011.02.07
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