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ブックオフに行って、何も買うものがない日には、漫画コーナーにまわります。そこにも今はもう私の好きな漫画はほとんどないのですが、文庫版には昔のものを縮刷したものが時折あるからです。でも漫画コーナーは好きではありません。一体この頃、店側は何を考えているんだか、立ち読みを放任どころか、逆にそれをすすめるような放送まであって、この店は買う客を馬鹿にしているのか、客ともいえない立ち読み客を優遇しているのかと思ってしまいます。考えてみて下さい。古本はすでに読まれた本ではありますが、なぜに多くの者がいっぱい立ち読みし、またまた手垢のいっぱいついてしまったかもしれない本を、金を出して買わなければならないのでしょう。こんな買う客を馬鹿にしたようなことを一等最初に始めたのは、枚方のツタヤだったように記憶していますが、もう30年くらい前だったでしょうか、行ってびっくり、見てびっくり、寝転がって読んでも、食べ物を食べながら読んでも自由なんだそうで、じゅうたんらしき敷物が敷いてあったことを思い出します。そこへ行くと、流石にまんだらけはまともで、本はぱらぱらと確認する程度立ち読み禁止の旨の張り紙がありました。昔は立ち読みなんかすると注意されたし、小さな店では口では言いにくかったのか、店主がはたきを持ってきて行動でこれみよがしに掃除するふりをして、立ち読み禁止を訴えたものです。新刊書店だって誰かがいっぱい立ち読みすれば古本と一緒ですもん。あまり気分の良いものではありませんでしたが、今となればそれのほうが正しかったんだと思います。はてさて漫画の話です。その日は本棚に木原としえの『アンジェリク』を見つけました。木原としえは切り抜きも沢山持っているし、単行本もほとんど持っています。木原としえのコレクターではないけれど、いとも簡単に泣けてしまう漫画で愛おしんでいます。彼女の物語の最後はたいてい むかし、乙女がおりました 風の回顧調で、そこではらはらはらはら、泣いてしまうのです。まー店でもうっかり泣いてしまうところでした。子どもの頃は漫画を読んで、ヒックヒックと縁の下に隠れてよく泣いたもんでした。厳格な家では、食卓についてない娘が一人いると大騒ぎで探し、見つけられては叱られました。漫画を読んでご飯が喉を通らないなんてアホな妹やと、姉がよくぷりぷりと怒ったことを思い出します。そうでしょうか、理由はよくわかりませんが、悲しいとか、嬉しいとか、なにかそういう時には胸がいっぱいになって、とてもご飯なんか食べられないことってあります。今では年をとったせいか、悲しくても嬉しくても、それで食事抜きなんてことはありませんが、ひととき心洗われ、心が綺麗になったようで、やはり単純に泣ける漫画はいいな~と思うのでした。それで家に帰って、またまた書棚の奥から木原としえを引っ張り出したのでした。
2017.09.15
韓国ドラマのタイトルのつけ方はイマイチよく分からない。ま、それはいいとして、結婚の女神はしょうもないとは知りつつ、笑った顔や神妙な時の表情が大好きなテランさんが出ているので観てみた。案の定と言うか、見ごたえのあった所はテランさんご登場の場面だけで、またまたキンキン大声でやりあったり、テーブルをひっくり返したり、茶碗を投げつけたり、だった。ああいうのは民族性なんだろうか?あくまで個人の性格なんだろうか?それにしてもいつも思うのは、あのばらまかれた書類はどうなり、割れた茶碗は誰が片付けるのだろうかということ。私としてはそちらの方が心配になる。今日の金にも事欠くといいながら、すぐに酒は飲むし、韓国社会というのは、酒と、割れた茶碗の買い替えで経済が回っているのだろうかと、そんな下らないことを考える。いや、さて、ドラマの話である。最後に結婚の女神という本が上梓されたところを見ると、ドラマは登場女性達のどの結婚生活がいいかと視聴者に問いかけているのだろう。結論からいえば、どの結婚生活も全然宜しくない。私なら真っ平ごめん蒙りたい。が、あえて言うなら、主人公のお姉さんが一番偉い。ドラマだからやりすぎ感は否めないが、母親代わりで主人公を育て、結婚しては義父母の世話、義弟義妹の世話、子育て。その上、会社では重要ポスト。貧しさも苦しさも大声で喧嘩しながらわめきながらでも乗り切る。次に良いのは聡明さの際立っているセギョンである。ヒョヌが、彼女を好きにならず、主人公の女をずっと好きなのが馬鹿に思えてくる。実際、この二人の主人公ほどつまらない存在はない。男はただただ暗いだけだし、女は女学生にも劣る。繊細と言うが、人を真に思いやる場面なんてどこにないし、いつも自分のことだけでていっぱいで、とても繊細そうには見えない。嫌なことや苦しいことを何一つ自分では克服できない。たいした信念もない。共感するところの一つとしてない主人公である。あんな子どもを卒業できない、うわべだけの夢見物書きなんていやだな~としきりに思った。と言いつつ、テランさんがいて多少はピリッとした場面もあり私としては少満足。というか、テランさん100本ちかくも観て、私はやや疲れ気味。少し涼しくなったし、小遣いはなくなってくるし、これから少し金儲けをしないとな~と思うきょう、いや実に草刈の音がうるさい。私の庭もちょっとほっといただけで草ぼうぼう。こちらのほうを先に頑張らねば!ね。
2017.09.08
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