hongming漫筆
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忠臣蔵傑作大全(著者:長谷部史親|出版社:集英社文庫) 「忠臣蔵」にまつわる短編時代小説集。 講談通りの話もあれば、吉良側の話もあり、忠臣蔵が遠景になっているのもある。 柴田錬三郎「辞世」、菊池寛「堀部安兵衛」、直木三十五「大野九郎兵衛の思想」、多岐川恭「付け人」、榊山潤「生きていた吉良上野」、澤田ふじ子「後世(ごせ)の月」、山田風太郎「行燈浮世之介(あんどんうきよのすけ)」、林不忘「口笛を吹く武士」、小島政二郎「何面白(なにおもしろ)の雪景色」、角田喜久雄「吉良没落」、岡本綺堂「吉良の脇指」。 このうち、山田風太郎のものと、林不忘のものが異色。 角田喜久雄と岡本綺堂のは、討ち入りに関わる人物が出てくるわけではない。 いずれも、読者が忠臣蔵についての知識を持っていることを前提として書かれているが、さて、これからもこういった小説は書かれていくのだろうか。 基本的な素養としての忠臣蔵は、失われていくのではないかという気がするのだが。 巻末に、編者による「赤穂四十七士銘々伝」を付す。
2001.02.15
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