hongming漫筆
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民間暦(著者:宮本常一|出版社:講談社学術文庫) 書名から、民間の暦の研究かと思ったが、そうではなく、年中行事の研究だった。 どの地方にどのような行事があるか、その行事の由来は何か、そういうことを述べているのだが、羅列になってしまっているところが多い。 また、柳田国男や折口信夫の説が頻繁に出てきて、ただそれを受け継いでいるだけに見えるところもある。 たとえば、 この行事について考えて見ねばならぬのは、これに携わるものが多く青少年であったことである。「訪れる神」の項においても述べたごとく、単なる物乞いではなかった。すなわち神の零落(れいらく)した姿であった。(247ページ)など、柳田説の受け売りのように見える。 そう思いながら読んだのだが、「あとがき」に、 この書物の論旨のほとんどは柳田先生のお説を復誦(ふくしょう)しているようなものである。(287ページ)とあった。道理で受け売りに見えるわけである。 こういう本を文庫で出してくれる志はありがたい。 しかし、文庫本で1000円というのは大きな出費に思える。
2001.09.13
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