映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

お気に入りブログ

スター・トレック BE… New! ジャスティン・ヒーさん

せ、生存報告や(つД`… 天野北斗さん

友ランチはフレンチ ちーこ♪3510さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画&フランスドラマ | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
January 19, 2025
XML
みなさんこんばんは。先月12月29日までの一週間の全国のインフルエンザの感染者数が、現行の統計開始以降、最多となりました。今日も京極夏彦さんの小説を紹介します。

了巷説百物語​
KADOKAWA
京極 夏彦

 後巷説百物語で、一旦明治まで進んだ時が、戻る。

 時は幕末、井伊大老の時代。時の老中首座水野忠邦は、堀田正睦と組み、後に天保の改革と言われる善政を成そうとしていた。貧しい小作人の生まれで、下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛は、狐を化かして捕ることで有名だった。だが、彼にはもう一つ特技がある。すべての嘘を見破り旧悪醜聞を暴き出すことから“洞観屋”と呼ばれていた。ある日、藤兵衛に山崎という男から、依頼が持ち込まれる。水野忠邦による大改革を妨害する者を炙り出してくれという。敵は、妖物を操り衆生を惑わし、人心を恣にする者たち。水野は食い詰めた農民が、我が子を間引きするような世の中を変えたいという志を持っている、と山崎は礼賛。依頼を引き受け江戸に出た藤兵衛は、化け物遣い一味と遭遇する。やがて武蔵晴明神社の陰陽師・中禪寺洲齋と出会い、とある商家の憑き物落としに立ち会うこととなる。

巷説シリーズの構成は、妖怪話登場→外部の人間による調査→本当の種明かし、という順番だった。今回も、外部の人間として藤兵衛が登場するが、中間の【累】で反転する。体制側の人間として動いてきた藤兵衛が、立場を変える。退治すべき敵と見做していた者こそ実は悪と戦う者だと知らされる。幼子を殺さぬ世を目指していたはずの改革者は、人殺しもやむなしとする者と、手を組んでいた。

 天保の改革は、江戸の三大改革の一つとして歴史の授業で学んだ際は、善政として教えられた。ところが、内部に懐刀の裏切者が出たり、時の将軍にも反対されるなど、散々な結果を迎えて頓挫した。改革の骨子は、贅沢禁止であったが、ぎゅうぎゅうに人々を締め上げた改革は、実は日々の暮らしを苦しくしていた。現在、かつて賄賂政治と散々な評価だった田沼意次の再評価が始まっている。倹約も、過ぎれば人の心を荒ませる。本当は、程々が良い。その程々の中に、“妖怪話”が在る。


「人は見たくないものは見ないし、聞きたくないものは聞かない。だから目も曇るし耳も塞がる。それだけのことなのである。見破れぬ噂の多くは、単に己が見破りたくない嘘なのだ。」


  妖怪話を聞く時、本当に真相を明らかにしたいと思う人はわずかである。おさまりのつかない心や、とことんまで解決すれば、誰かが傷つかずにはおかない。そうしたどうしようもない時に、妖怪話は使われる。うすうす真相を感じながらも、民衆は妖怪話を受け入れてきた。

 その対極にいるのが、京極堂シリーズの主人公・中禅寺秋彦である。中禅寺の持論
「この世には不思議なことなど何にもないのだよ」は江戸時代でも健在で、彼の祖先・中禅寺洲齋が、武器ももたず言葉一つで陰謀の本丸に切り込んでいくクライマックスが痛快であった。


了巷説百物語(7) [ 京極 夏彦 ] ​​ 楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  January 19, 2025 12:00:26 AM
コメント(0) | コメントを書く
[海外のミステリー&ファンタジー小説] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: