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みなさんこんばんは。パリオリンピック、バドミントンの混合ダブルスの3位決定戦で、渡辺勇大選手と東野有紗選手の「ワタガシ」ペアが、韓国のペアにストレート勝ちし、2大会連続となる銅メダルを獲得しました。今日はロシア映画を紹介します。ブレスト要塞大攻防戦Brestskaya krepost/Fortress of War 1941年6月、第二次大戦下。ポーランドとの国境近くに存在するソ連の要塞都市ブレスト。頑丈な壁に囲まれた要塞で軍楽隊に所属する少年サーシュカと彼が恋する少女アーニャは、穏やかな日常を過ごしていた。しかしナチス・ドイツがソ連奇襲攻撃作戦「バルバロッサ作戦」を発動し、ソ連兵に偽装したドイツ工作兵が進軍の準備を着々と進め、ブレスト要塞に一斉砲撃を開始。数万のドイツ兵が攻め込む中、ブレスト要塞の守備隊は決死の覚悟で抵抗を続ける。サーシュカもアーニャと離れ離れになってしまう。 第2次世界大戦中の独ソ戦における最初の激戦のひとつであるブレスト要塞の攻防戦を、ソ連軍側の視点から映画化。ブレストは現在のベラルーシにある。サーシュカら子供たちが池で遊んでいると、遠くから爆撃機の音が聞こえてきて、やがてあちこちに爆弾が落とされ、日常に戦争が入り込んでくる。今のロシアがウクライナに行ったことをそっくりそのまま第二次大戦の時にやられてしまったパターン。そうだよ自分たちがやられてるのになぜ同じことをやるんだろうロシアもといソ連。プロパガンダもあるにせよ、やはり戦争の悲惨さとか巻き込まれる人たちの過酷な運命もきっちり描いている。わかっているんだろう。それなのに! 要塞都市として多少は壁が厚いものの、援護は見込めずろくな武器もない。消耗戦なら相手が有利。絶望的になり自殺を図る兵士も。地獄絵図である。その状態で一か月持ちこたえ、ロシアが持ち直す時間を与えてしまった。 そのようなアドバンテージをソ連に与え、一度は英雄として表彰されたにもかかわらず、スターリンの粛清により命を落とす者もいたりしてやりきれない。 最後サーシュカだけが生き残りかつての人たちの戦争が来るまでの幸せな日々を回想する。サーシュカが孫息子と一緒にやってくるのが『勇敢』というモニュメントの前。ブレスト要塞大攻防戦【Blu-ray】 [ アレクセイ・コパショフ ]楽天ブックス
August 5, 2024
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みなさんこんばんは。高校を出て就職する「高卒人材」の早期離職率が高止まりしており、4割が3年以内に離職し、4人に1人は就職先を「0点」と評価しています。ある調査で、そんな結果が出るほど、就職先と希望のミスマッチが生じているそうです。今日はロシア映画を紹介します。オーバー・スピード 時空を超えた目撃者Petropolis 陸上のオリンピック候補として期待されていたセルゲイ。しかし、交通事故で恋人を亡くし、自身も運動をすると急激に心拍数が上がるという後遺症を負ってしまう。ある日、自暴自棄になったセルゲイは、心拍計の警告音を無視して全力疾走し、倒れてしまう。手助けしてくれた女性の手をはねのけ、気を失い、目を覚ますと、近くの雑木林で遺体が発見されていた。その遺体は彼が気を失う前に手をはねのけた女性で、死後3日が経過しているという。困惑したセルゲイは、身に起きたことを確認するため、前回と同じ場所で心拍数を極限まで上げた。すると突然、目の前に死んだ女性と彼女を追いかける男の姿が。いつの間にか、セルゲイの身体は時空を超えていたのだ! やがて元の時間に戻ったセルゲイだったが、その後も立て続けに殺害された女性の遺体を発見。連続して殺人事件の第一発見者となった彼を不審に思った警察は、セルゲイを容疑者と確信して強引な捜査を開始する。思わぬ濡れ衣を着せられたセルゲイが身の潔白を晴らすには、命の危険を冒して全力疾走を続けることで極限の心拍数を維持し、何度も時空を行き来するしかなかった。 公にできない特異な能力のせいで自分が疑われちゃうから全力で犯人捜しをしなければならなくなる巻き込まれ主人公。名前で分かる通り珍しいロシアのSF。いやーでも殺人犯を亡き者にするのではなく自分がいないマルチバースを作ることで殺人を防ぐというあのオチでよかったんだろうか。自己犠牲をロシアは尊ぶの?女刑事が結構奇想天外な設定なのにすぐ信じて恋愛関係になっちゃうのは安直だし、いくらすごい選手でもたいして全力疾走してないのに脈拍200になるとかありえない。結構きついはずだよ。オーバー・スピード 時空を超えた目撃者 [ エフゲニー・ロマンツェフ ]楽天ブックス
March 12, 2024
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みなさんこんばんは。英国国王チャールズ三世の戴冠式が行われますね。息子を愛するあまり突飛な行動に出る母親の映画を紹介します。映画私のちいさなお葬式を見ました。私のちいさなお葬式Karp otmorozhennyy/Thawed Carp村にただひとつの学校で教職をまっとうし、定年後は気のおけない友人たちと大好きな本に囲まれ、慎ましくも充実した年金暮らしを送っている73歳のエレーナ。そんな彼女が病院で突然の余命宣告を受けてしまう。都会で仕事に忙しい毎日を過ごし、5年に一度しか顔を見せないひとり息子のオレクには迷惑はかけたくないと、自分で自分の葬式の準備をスタートさせる。惨めな死に方だけはしたくない彼女の願いは、お葬式に必要な棺や料理の手配を済ませ、夫が眠るお墓の隣に埋葬されること。親友やかつての教え子たちの協力もあり、彼女はお葬式の準備を順調に整えていく。しかし、完璧かに思えたエレーナのお葬式計画に想定外の事態が持ち上がってしまい。 エレーナを演じている女性の眼がすごく大きくて、何かのメイクをしているのかな?と。それともわざわざそういうイメージの女優を探してきたのか。とにかく印象に残ったのは眼。眼が全部黒目っていうくらい大きい。 自分で自分の死期を決めるためにはいわゆる尊厳死しかない。しかし遠きロシアで認められるわけもない。“無理”を関わる人ほとんど自分の教え子というローカルな強みでやり遂げてしまおうというエレーナのパワーがすごい。立派な息子にうざったがられながらも、会うと「ちゃんとご飯を食べなさい」と食事を作ってあげる件は万国共通。自分は死んでいくのに他人を生かすご飯は作るんだ!教え子にもらった鯉を解凍したら生き返って(これが英語題名Thawed Carp)、息子の鍵を飲んじゃう困ったちゃんなんだけど、そっちを生かそうとするギャップも面白い。命の大切さはわかっているが、息子に迷惑かけないためなら自分の命は縮めてもいいって理屈なわけだ。これも母の愛?変化球すぎる。最後に頼まれる親友が不憫だ(いや結局成功しません)。【送料無料】私のちいさなお葬式/マリーナ・ネヨーロワ[DVD]【返品種別A】Joshin web CD/DVD楽天市場店
May 6, 2023
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みなさんこんばんは。松野博一官房長官は記者会見で、27日に実施する安倍晋三元首相の国葬にかかる費用が、総額で約16億6000万円になるとの概算を公表しました。今日は北欧映画を紹介します。バイキング 誇り高き戦士たちViking出演ダニーラ・コズロフスキー 西暦800年代後半。リューリク一族率いるバイキングがキエフを制圧し、その地をルーシと称するように(この“ルーシ”はベラ”ルーシ”の”ルーシ”と同じで長じてロシアに)。それから約100年後の977年、ルーシを支配する大公スビャトスラフが死去し、キエフを長男ヤロポルク、オーブルチを次男オレーグ、ノブゴロドを三男ウラジーミルがそれぞれ統治することになる。やがてヤロポルクと彼を妬むオレーグが衝突し、オレーグは殺害される。ウラジーミルはヤロポルクとの関係を良好に保つためキエフへ話し合いに向かうが、なぜかキエフはもぬけの殻だった。そしてそこには、兄からの宣戦布告のメッセージが残されていた。 のちのキエフ大公、ウラジーミル聖公と言われるウラジーミルがいい人設定にされているが、その設定に無理がある。例えば、兄弟の争いで周囲の国が巻き込まれてしまう一件だ。ヴァリャーグ系の国家であるポロツク公国は、キエフ攻略の途中でウラジーミルが立ち寄る所だ。ウラジーミルとの婚姻を拒んだために攻め落とされと両親と息子は惨殺。かつて自身を「奴隷の子」と呼んで侮辱した公女ログネダを略奪して妻とした。にもかかわらず彼女への扱いはぞんざいで途中で消えてしまう。結局はウラジーミルは、よくわからないままにビザンツ皇帝バシレイオス2世の妹アンナとの婚姻を皇帝に要望するので、捨てられてしまうわけだ。他にぼやかされているが、長男の嫁イリーナを、自分を脅かす存在である子供を妊娠中にも関わらず、なかなか手放さない。通じていたという疑惑も。線の細そうなウラジーミルだが、やっている事はえげつない。時帝国に反乱していたクリミア半島の州都ケルソン市を鎮圧し、キエフ国民がキリスト教に集団改宗するのを導いたので「キリスト教信者なんだからいい人」にされているのかもしれない。いい人設定にされているがために、印象に残りづらい。ウラジーミルに殺された長男の家臣ヴァリャシュコや主君の復讐のためウラジーミルの部下となったスヴェネルドら部下の方が異才を放つ。 ドラマ化もされているヴァイキングが主役というわけではない。ウラジーミル達はむしろ騎馬民族の態で、ウラジーミルの部下の傭兵にヴァイキングがいるくらい。とにかくむさくて汚い。それがいいんだろうか。 2016年ロシア映画興行収入第1位を記録した歴史劇。VIKING バイキング 誇り高き戦士たち [ ダニーラ・コズロフスキー ]楽天ブックス
September 15, 2022
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みなさん、こんばんは。今年の桜が散ってゆきますね。日本とロシアの合作映画ソローキンの見た桜を見ました。ソローキンの見た桜The Prisoner of Sakura出演阿部純子 斎藤工 イッセー尾形 山本 陽子監督&脚本井上雅貴モスクワ国際映画祭正式出品作品 2018年、桜子は取材で行くことになったロシアに興味を持てずにいた。しかし、祖母から自身のルーツがロシアにあることを聞かされる。日露戦争時代、日本には多くのロシア兵捕虜収容所が存在し、松山市には全国で初めて収容所が設けられた。 日本は世界から一流国として認められるためにハーグ条約の遵守を意識し、ロシア兵に捕虜でありながら外出自由、 アルコールの購入可能など、様々な便宜をかけた。しかしソローキンには密命があり。 いやー敢えて派手な役割にはあてなかったんだろうけど、斎藤工作の無駄遣い!と言っていい?だって普通なら主人公の彼氏枠でしょう。でも現代パートはあくまでも過去への導入部としての役割しかないので、桜子に同行する先輩の倉田でしかありません(涙)。戦火のもとの看護師と患者の恋というとヘミングウェイの「武器よさらば」ですね。ただあの時はアグネスとヘミングウェイの国家は同じでしたが。 ただね、これだけ美談を見せられてがっかりするんですけど、この恋愛虚構なんですよね。いかにも本当に見えたのでがっかりしました…。実話だったらよかったのに。そうまでして日露外交を復活させたいのかな?と勘繰ったりして。阿部純子さんはもっとのびていく俳優だと思います。 本編にも実際の当時の様子が随所に描かれている。平成31 年度版中学校1 年生「道徳」の教科書(教育出版株式会社発行)に 「受け継がれる博愛の精神〜ロシア兵墓地の清掃〜」として本編にも登場する松山のロシア兵墓地に関して掲載が決定し、 当時を題材にしたドラマとして本作品が取り上げられている。 第1回日本放送文化大賞ラジオ部門でグランプリに輝いたラジオドラマ 「~松山ロシア人捕虜収容所外伝~ソローキンの見た桜」を、日露共同プロジェクトで映画化。 愛媛県松山市に設置された「捕虜収容所」を舞台に、運命的に出会ってしまった日本人看護師と ロシア軍将校の二人の「愛」の物語。主演の日本人看護師役に阿部純子。ロシアからは国内きっての演技派、ロデオン・ガリュチェンコ、アレクサンドル・ドモガロフが参加。ソローキンの見た桜 豪華版Blu-ray【Blu-ray】 [ 阿部純子 ]楽天ブックス
April 3, 2022
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みなさん、こんばんは。スエズ運河の海運事故大変なことになってますね。今日は映画を紹介します。フライト・クルーFLIGHT CREW/THE CREW 空軍パイロットのアレクセイは上官の命令に背いたことで軍を解雇されてしまう。航空会社に転職したアレクセイは、厳格なベテラン操縦士のジェンチェンコの指揮下、訓練生として採用される。ある日、彼らが操縦する航空機に、洋上の火山島から避難通報が入り、被災した人々の救助へと向かった。しかし、タイミング悪く、島では大噴火が起こり、空港はパニックに陥ってしまう。火山の溶岩流が徐々に滑走路に押し寄せ、次々と航空機を飲み込んでいく。ジェンチェンコとアレクセイは残った2機に分かれ、避難した人々を乗せて、島からの脱出を試みる。しかし、先発したジェンチェンコの機体は離陸時の衝撃で損傷を受け、飛行困難となり、墜落は時間の問題となってしまった。荒れ狂う上空で絶体絶命の航空機。そして、ジェンチェンコとアレクセイは、人々を救う為、とんでもない救出作戦に打って出る。すべては、2人のクルーに託された! ! 実はこの火山島に行くまでにひと悶着も二悶着もある。火山島は後半で、前半は登場人物の紹介。本編を通して説明するならアレクセイの恋と成長物語でもある。。技術は優れているが、操縦席で「ひゃっほう!」と叫んじゃうし全然パイロットっぽくない粗削りのアレクセイが女性の先輩操縦士に恋をする。軍ではないけどトップガンみたいな感じ?アレクセイ役のダニーラ・コズロフスキーはモデルでもあるので客観的に見てもイケメンだ。ただトム・クルーズに対するヴァル・キルマーみたいなライバルはいない。ロシア映画で珍しい。 上記に挙げるような実際にはとてもできない救出方法は、しかし全員を掬えない。飛行機の合間から地上に落ちていく乗客もいる。ひええ。 ロシア映画で初めて新しいIMAXカメラが使用された。IMAXカメラの最初の使用は2013年の「スターリングラード」。同名ロシア映画のリメイク。日本ではヒューマントラストシネマ渋谷で「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映された。 ロシア映画で初めて新しいIMAXカメラが使用された。IMAXカメラの最初の使用は2013年の「スターリングラード」。同名ロシア映画のリメイク。フライト・クルー [ ウラジミール・マシコフ ]楽天ブックス
April 4, 2021
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みなさん、こんばんは。ソフトバンクがパリーグ優勝しましたね。今日はロシア映画を紹介します。ラン・スルー・ザ・ナイト CHISTOE ISKUSSTVO/MORTAL AFFAIR/PURE ART ある夜、若手画家であった恋人アンドレが何者かに殺され、身に覚えのない殺人容疑で指名手配されたフリーカメラマンのサーシャ。謎を解く唯一の鍵は、恋人からの最後のメールに添付されていた絵画の写真だった…。 何と舞台が現代のロシアですよ珍しい。そしてヒロインのプロポーションが抜群。彼女の行くところ行くところ死体が転がっていると言えば、身近な人が裏切ってると考えて間違いない。それなのになぜ彼女は最初に疑わなかったのか。そして、“気骨ある孤児出身のジャーナリスト”という設定の割には追手に「カーテクニックが素晴らしい」と褒められるようなカーチェイスを披露したり、一体誰なんだあなたはと言いたくなるスーパーレディのヒロイン。 冒頭はアメリカ人がさして有名ではないロシアの絵画をオークションで買うシーン。それからサーシャがアンドレと出会うシーン、アンドレが部屋で死んでいるのをサーシャが見つけるシーンへと過去に遡る。この映画やたら過去に遡るシーンが好きなようで、ラストシーンも事件の1日前アンドレがある目的を持って描いた抽象画の前でサーシャといちゃいちゃする遡りシーン。何でこれがラストシーン?二人が幸せで何も知らなかった頃を今さら見せて観客にどう思って欲しいんだろう? 原題は「混じりけのない純粋な芸術」でそのままタイトルにしづらかったのはわかるとしても、「ラン・スルー・ザ・ナイト」という邦題も失敗していると思う。夜を徹して逃げ回るような印象を与えるようだけれど、そこまで切羽詰まって逃げていない。というか、ヒロインが指名手配されている割には髪の毛も染めないし、よくそれで捕まらないもんだ。アメリカだったらさっさと染めたと思う。ラン・スルー・ザ・ナイト [ アンナ・チポフスカヤ ]楽天ブックス
October 29, 2020
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みなさん、こんばんは。今年の母の日、カーネーション送りましたか?映画ボリショイ・バレエ 2人のスワンを見ました。ボリショイ・バレエ 2人のスワンBOLSHOY/THE BOLSHOI ロシアを代表するボリショイ劇場が有するバレエ・アカデミーに2人の少女が入学する。貧しい炭鉱町出身ながらも高い身体能力と才能を持つユリアと、高貴な容貌に恵まれたブルジョア家庭出身のカリーナは、同世代の中でも突出していた。特に優雅で非の打ちどころのないカリーナは、すぐにプリマ候補になる。一方、ユリアの秘めた才能を見抜いた元プリマの講師ガリーナだけは才能を伸ばそうと手を差し伸べる。遇もスタイルも全て正反対の2人が、最大の親友でありライバルとなり、過酷なレッスンに耐えながら、恋とバレエを競いあう。最後に主役の座をつかむのは。 お金持ちと貧乏人。正統派ヒロインとアウトロー。私生活でも悪い子と恋愛でも絶対に道を踏み外さないお嬢様。いやーなんですかこの萌え要素満載の組み合わせは。まるでバレエ版「ガラスの仮面」ですな。飲んだくれだが元天才ダンサーウラジミールに連れてこられたユリアがさしずめ北島マヤで、両親がお付きで試験にやってくるお嬢様がカリーナ。皆はカリーナを認めるけれどただ一人天才を見抜く力を持った講師ガリーナは何をやってもユリアを支えプリマにしようとする月影先生。周囲はライバル視するけれどお互いは親友でもあるという所がミソですな。バレエシーンが確かに多いですが時系列をわざと入れ替えて二人の少女の過去をチラ見せしていくなどドラマ要素も楽しめます。 主役ユリアを演じるのはリトアニア出身でスウェーデンやフランスの国際コンテストで優勝後、 ポーランド国立バレエ団を拠点に活躍中の現役ダンサー、マルガリータ・シモノヴァ。ライバルの カリーナを演じるのは実際にボリショイ・アカデミーを優秀な成績で卒業後、ロシア・ナショナル・バレエ劇場で「白鳥の湖」を始め古典的演目すべてに出演したアンナ・イサエヴァ。2人が憧れる 相手役アントワーヌには、元パリ・オペラ座のエトワールで、パリ・オペラ座と並ぶ世界3大バレエ団の英国ロイヤル・バレエ団やボリショイ・バレエ団で活躍した史上最高のバレエ・ダンサー、 ニコラ・ル・リッシュが出演。ボリショイ・バレエ 2人のスワン【Blu-ray】 [ マルガリータ・シモノヴァ ]楽天ブックス
May 13, 2020
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みなさん、こんばんは。いやついに学校を春休みまで休校することになりましたよ!コロナウィルスの流行が世界的です。今日はモーツァルトの映画を紹介します。プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレードINTERLUDE IN PRAGUE監督ジョン・スティーヴンソン 1787年、オペラ「フィガロの結婚」が評価されたモーツァルトは、プラハの名士から招待を受け、同地で「フィガロの結婚」のリハーサルと新作オペラの作曲に励む。彼は、若手オペラ歌手のスザンナの美貌に魅了され、彼女もモーツァルトの才能に惹かれ二人は急接近する。一方、女好きなサロカ男爵もスザンナを狙っており……。 1786年12月、プラハ。貴族が後援することで芸術が成り立っていた時代、例えDVだろうと何だろうと貴族の命令は絶対だった。息子を亡くしてスランプのモーツァルトは『アマデウス』のトム・ハルスほどぶっ飛んではいない。だが妻に「会いたいよ 今願うのは一目あうこと」と書き送りながらも、新進女性歌手スザンナにアプローチするくらいには浮気心がある。モーツァルトがプラハで「ドン・ジョヴァンニ」を初演したというエピソードから着想して、愛と嫉妬、陰謀にまみれた三角関係を描いた愛憎劇。本編はやりたい放題の男爵に恋人スザンナを奪われてしまったモーツァルトがほぼ復讐心満載で『ドン・ジョヴァンニ』を書きあげたことになっている。モーツァルトがスザンナと会った仮面舞踏会のシーンはそのまま、男爵に乱暴された召使ハナの実体験は、騎士長の娘でドン・ジョヴァンニに夜這いをかけられ、抵抗したところに駆けつけた父親を殺されるドンナ・アンナに、抗議に行って男爵に殺されるハナの父親は石像としてドン・ジョヴァンニにに悔い改めるよう迫る騎士団管区長に、そして地獄落ちになるドン・ジョヴァンニその人には男爵が仮託されている。 映画の中で前夜になっても楽譜を書き続けるモーツァルトの姿が描かれたが、これは実話。序曲だけは未完成であり、彼は眠気を押さえるためにようやく息子とやってきた妻コンスタンツェの話を聞いたり飲み物を作ってもらったりしながらほぼ徹夜で総譜を書き上げ、ようやく朝には写譜屋に草稿を渡せた。あの頃の楽譜は皆手書きだったから大変で、オケはリハなし本番一発で演奏したというから何と優秀なんだ。プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード [ アナイリン・バーナード ]楽天ブックス
February 28, 2020
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みなさん、メリークリスマス!クリスマスといえばこの人!サンタクロースが活躍する映画を紹介します。何とロシア映画です。ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物Ded Moroz. Bitva Magov モスクワ。広場のクリスマスツリーを見ていた少女マーシャ。突如父親がはっとして、マーシャだけを先に返す。彼女を迎えた母親もまた、何事かを悟ったような表情をする。それから十年後、マーシャは人に見えない幻影に悩まされていた。ある時広場のクリスマスツリーを見ていると、周囲で突然時が止まったように人々が動きを止め、魔術師たちが炎の怪物と戦い始めた。やがて彼女や同じく戦いを目撃した若者たちは、魔法の才能があるとして氷の魔術師の仲間にならないかと誘われることに。氷の魔術師ミランと6人の兄弟たちは、サンタクロースなどと呼ばれる雪の精霊として、魔法を習得した若者たちとともに炎の怪物の襲撃から地球を守っていたのだ。 サンタクロースの正体が善なる氷の魔術師であり、クリスマスにツリーを飾ってお祝いする行為が、実は地球を炎の怪物から守る結界を強化する役割を持っていた、などという独創的な世界観が見もの。戦うサンタクロースがロシア映画で見られるとは。ただの無料プレゼント宅配おじさんではなかったのだ。ただ怪物は殺せても人は殺せないらしい。 サンタクロースは実は8人兄弟で、長兄カラチュンが空を割いてキメラを入れようとしたために長らく追放されていた。7人兄弟といってもメインで戦っているのは若者達を率いるミランで、他の兄弟の見せ場はラスト救援にかけつける所くらい。積極的にカラチュンと闘おうと主張するミランに一様に消極的な態度を見せるなど、はっきり言って没個性。数合わせ的存在。フツーの女の子マーシャになぜ予知能力があるの?という謎はクライマックスで明かされる。「スターリングラード 史上最大の市街戦」などの監督としても知られるフョードル・ボンダルチュクが氷の魔術師ミラン役、「炎628」のアレクセイ・クラフチェンコが闇の魔術師カラチュン役で競演。ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物 [ ヒョードル・ボンダルチューク ]楽天ブックス
December 25, 2019
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みなさん、こんばんは。丸山議員の信じられない発言がありましたね。戦争を知らない世代が無責任にもほどがある。映画バーバリアンズ セルビアの若きまなざしを見ました。バーバリアンズ セルビアの若きまなざしVARVARI/BARBARIANS監督&脚本イヴァン・イキッチ2008年2月17日、コソボはセルビアからの独立宣言を行い、セルビア政府は強く異議を唱えた。 まだ精神的に大人になりかけで、仮釈放中の身という問題児のルカは、かつては工業地域として栄えながら、いまは荒れてしまった町ムラデノバツ(首都ベオグラードから50kmほどの距離)に住んでいる。閉鎖的な街を毎日うろついてばかりのルカにとって、鬱屈した生活の中で唯一発散できるのは地元のサッカーチームの試合で応援すること。そしてサポーターを仕切るリーダーで親友のフラッシュと、いつも夜中までつるんでは飲んで騒いでいた。ある日、自宅に訪問してきた社会福祉士によって、ルカは家族の秘密を知らされる。それはコソボ紛争で死んだと思われていた父が生きており、ルカを捜しているというのだった。突然の真実に当惑するルカ。何故か母は父の消息について、ひた隠しにしていた。家族の問題が解決されない中、仮釈放中のプレッシャーや上手くいかない恋の悩みなどでルカは苛立ちを抑えられず、いざこざから地元のサッカーチームでトップクラスの選手の脚を折ってしまう。トップ選手を負傷させたルカを捕まえようと、チームの連中やサポーターたち、さらには友人たちにまで追われるはめとなり、ルカは行き場がなくなってしまう。 そんなある日、首都のベオグラードでは、一方的に独立宣言をしたコソボに対する抗議デモが行われ、多くの若者たちもこぞって参加した。ルカも仲間たちとデモに向かうが、信念も無くただ暴れては強奪をして楽しむ仲間たちを見て、ふと我に返る。「いったい、自分は何者で何がしたいのだ」と自問自答するルカは、仲間たちから離れ、ベオグラードにいるという父親に会うためバスに飛び乗るのだが―。 プロでない主演俳優達には脚本が渡されず即興で演技するよう言われたそうだ。HPに履歴が載ってるけどまあ、地元のやんちゃくれですね。演技指導とか聞かなそう。全編映画という気がしませんでした。ドキュメンタリーかなと思ったくらい。逆にこの人達をよくフィクションの中に落とし込んだなぁと。 ソ連崩壊で20世紀後半から東欧の国境と国がどんどんわからなくなった。大きいまとまりであれば特色もつかみやすいが、ナントカ自治区と名がつくともう民族の違いさえわからない。でもそんな民族や宗教の違いが紛争を生んでいる。 セルビアの怒れる若者達=バーバリアン。冒頭にギリシャ人カヴァフィスの文言が引用される。「夜になっても野蛮人は現れない もういないという人もいる どうする?野蛮人は世の解決策なのに」と訳されているが本編はもうちょっと長い『野蛮人を待つ“Waiting for the Barbarians”』という問答型の詩である。避けがたい変化が外部からやってくるのをただ待っているが、本当は内部で変化に対応できなければならない。しかし現在のセルビアはそれができていない。だからこそ紛争が起きる、というメッセージなを「いつまでもこうしてはいられないのがわかっているし、変化を起こしたい気持もあるのに一歩を踏み出せない」若者のルカにセルビアという国が仮託されている。バーバリアンズ セルビアの若きまなざし [ ジェリコ・マルコヴィッチ ]楽天ブックス
May 16, 2019
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みなさん、こんばんは。栃ノ心大関昇進が決定的ですね。よく頑張りましたね。さて、こちらはよく知っている民話がベースになった映画です。リーザと十二月の神12 MESYATSEV. NOVAYA SKAZKA/12 MONTHS: A NEW FAIRY TALE 少女リーザは、家族と森の城へと旅行にやって来たが、そこにいるのは支配人のパベルをはじめ怪しい人間ばかり。夜も更けた頃、城の中を歩き回っていたリーザは壁の中に吸い込まれ、異次元の世界へと迷い込む。そこは、魔法と不思議にあふれた冬の王国だった。リーザは女中としてなんとか城に紛れ込むが、王国では王女のワガママによってゲームが行われるところだった。それは、咲くはずの無い春の花マツユキソウを見つけるというもの。リーザもそのゲームに参加することになるが、それは危険な冒険のはじまりだった…。「雪の中にマツユキソウミッション」でぴんと来た方もいらっしゃるでしょうがベースはマルーシャクの『森は生きている』。但しマツユキソウを取りに行くのは「継母に命じられた貧しいが優しい娘」ではなく「我がまま放題に育った現代っ子」。パラドックスが起きていて、リーザが来る前に「昔どこからかやってきた娘がニューイヤーズイヴにマツユキソウを城に持ってきて新年が始まった」という故事にのっとりゲームが始まっていた。つまりこのミッションは最初から成功が約束されているという事になる。 悪者を演じる二人の顔芸がすごくて、いちいち大げさに笑ったり焦ったりする。子供用ということでデフォルメしているのか監督の趣向なのか。魔法は出てくるが城や民衆を脅かすレベルではない。だから怖い事は何もないはずなのだが、悪だくみ二人の特に女性キャラの化粧が怖かった。木の妖精が出てきて「向こう岸にある自分の帽子が取れない」と訴えるのだけれど、帽子を得てからリーザ達が城に向かう途中でぱっぱっと横道に現れるのだから瞬間移動できるのじゃないの?とツッコミ。十二の月って原作では焚火にあたっていたけれどなぜか今回の映画では7月担当で夏の浜辺でバカンス。なぜこんな設定にしたの?リーザと十二月の神々【動画配信】楽天SHOWTIME
May 29, 2018
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みなさん、こんばんは。オリンピックも残すところわずかですね。ここに来てスピードスケートマススタートで金、カーリングで銅。この先これほどメダルを輩出する年が来るだろうか!皆さん頑張りました。映画トレジャー オトナタチの贈り物。を見ました。トレジャー オトナタチの贈り物。COMOARA/THE TREASURE ルーマニアのブカレストで妻と息子と暮らすコスティのもとに、隣人アドリアンが800ユーロ用立ててほしいと頼みにくる。その理由は、借りたお金で金属探知機を借りて、曽祖父が庭に埋めた宝を掘り出したいというものだった。コスティ自身も家計に余裕はないが、失業中で借金まみれという状況で一発逆転を狙うアドリアンに協力するが……。 それぞれに事情を抱えた男たちが、人生の一発大逆転を懸け宝探しに奮闘するさまが展開するルーマニア発の異色コメディー。第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門「ある才能賞」を受賞。 まず、そんなに親しくしていない隣人に借金を申し込むだけでもおかしい。更に自ら仕事もなく返済のあてもないと言っているのだから、貸した金は戻ってこないかもしれない。普通ならそんな男に金を貸さない。でも、主人公のコスティは貸してしまう。それは、彼の中にヒーロー願望があったから。 学校の迎えに遅れてきたコスティと息子との会話にこんなのがある。「パパがわざと遅れたと思ったんだ」「わざと遅れた事があるか?」「ロビンフッドは遅刻しない」「パパはロビンフッドじゃない」とは言いながらも、コスティの中にはかっこいいパパでありたい、ヒーローでありたいという願望がある。だから乗ってしまったのかな。この後アドリアンは話を持ってきただけで何もしない。金属探知機を安く手に入れる伝手も、車の準備も、全部コスティ。それでいていざとなったら「自分と弟の土地だから何か言われると困るから」と強欲な所を見せる。そこでごちゃごちゃ争わず、自分の落とし所を見つけるコスティいい人過ぎる。 ちなみにこの実話はしたたかな隣人アドリアンを演じたアドリアン・プルカレスクが宝探しを持ちかけられた実話が元。実際は宝物は見つからなかった。【楽天ブックスならいつでも送料無料】トレジャー オトナタチの贈り物。 [ クジン・トマ ]楽天ブックス
February 25, 2018
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みなさん、こんばんは。平成の世が終わりますね。歴史が変わりますね。歴史を変えると言えばこの人もそう。映画ガガーリン 世界を変えた108分を見ました。ガガーリン 世界を変えた108分GAGARIN. PERVYY V KOSMOSE/GAGARIN: FIRST IN SPACE ユーリー・ガガーリンは、3,000人を超える空軍パイロットの中から選ばれた20人の宇宙飛行士候補の一人だった。彼は仲間たちと競い合いながら想像を絶する訓練を経て、ついに宇宙へと旅立つ栄誉を手にする。そして迎えた1961年4月12日、ガガーリンはソ連製宇宙船ボストーク1号に乗り込み、人類初の有人宇宙飛行に挑む。 1961年に世界初の有人宇宙飛行という偉業を成し遂げた、ユーリー・ガガーリン生誕80周年を記念して製作された感動の伝記ドラマ。上映時間108分はガガーリンが地球を出てから戻るまでの時間に相当する。 冒頭に引用されるのは「地球は人類のゆりかごである しかし、人類はいつまでもゆりかごに留まることはないだろう」というツィオルコフスキーの言葉。本編はガガーリンの打ち上げ当日から帰還までの現在パートと、彼の生い立ちをフラッシュバックで並行して描く。この頃は米ソが「どちらが早く宇宙に行くか」鎬を削っていた。まだ冷戦時代だったので、ガガーリンの乗った機がもし敵地に落ちてしまったら爆破する案も話し合われていた。もちろんどこに着陸するかコントロールできようはずもなく、無事に大気圏突入してもそういった危険もあった中、よくぞ帰還したものだ。 彼を帰還させようと頑張る技術者達、最終候補に残ったゲルマンとガガーリンの決定打となった点、ガガーリンの成功を政治的に利用しようとするフルシチョフなど、複眼的にガガーリンの打ち上げを描いていた。 映画が終わった後ガガーリンのその後が描かれるが、108分の英雄となった事が果たして彼の幸せとなったかがわからない。34才の若さで事故死した彼は、二度と宇宙に行く事が出来ず、他国の宇宙飛行士達の活躍を、ただ眺めていることしかできなかった。そば近くに行けたからこその、彼の執着もあったろうに。【楽天ブックスならいつでも送料無料】ガガーリン 世界を変えた108分 [ ヤロスラフ・ジャルニン ]楽天ブックス【洗濯が簡単・3D】昼用布ナプキン(25cm6枚)まとめ割セット★全13色|洗濯が楽ちんな3D立体構造布ナプキン
December 2, 2017
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みなさん、こんばんは。ついに梅雨明けしましたね。さて、こちらは過酷な戦争をひとりで生き抜いた少年の映画です。ふたつの名前を持つ少年LAUF JUNGE LAUF/RUN BOY RUN ポーランドのゲットーから逃げ出した8歳のスルリックは、父親と別れ、ポーランド人孤児としてたった1人、生き抜いていく。ユレクというポーランド人の名前を名乗り、森へと逃げ込むものの寒さと飢えに襲われてしまう彼だが、ヤンチック夫人に助けられる。聡明で愛嬌のあるスルリックに魅了された夫人は、彼にポーランド人孤児のユレクだと名乗るように諭し、架空の身の上話を頭にたたき込む。夫人のもとを離れ、農村を回りながら寝床と食べ物を求めるスルリック。やがて心優しい一家と出会って安息を得るが、ユダヤ人であることがばれてしまう。 実話を基にしたウーリー・オルレブによる児童文学「走れ、走って逃げろ」を実写化。双子であるアンジェイ&カミル・トカチが主人公の少年を演じた。タフなファイターの眼差しを発揮するシーンはアンジェイが、泣きじゃくったり無邪気に笑う子どもらしい表情はカミルが演じたそうだ。 鳥を盗み、羽根をむしり、泥を塗りたくる。畑から採って来た野菜をそのままかじる。大人ですら生きるのが難しいのだから、8歳の少年のサバイバルは、心も体もタフでないと生きていけない。 絶体絶命の危機に陥ったユレクの前に、次々と救い手が現れる。ポーランドのパルチザンに参加する夫を持つ夫人、パルチザンの青年、戦時中に人妻と浮気をするナチスの将校、病院で知り合った患者、農場の少女。これだけならまるで良く出来たおとぎ話だが、一方で彼には厳しい現実も降りかかる。彼をユダヤ人と見抜いた上で、言葉巧みに収容所に連れ込み、礼をねだる夫妻の存在があることで、ユレクが戦時下で出会った善意がどれほど難しく貴重なものであったかがわかる。 ユダヤ人孤児収容施設の男性が連れに来た時、すっかりポーランド人家族に馴染んでいたユレクは激しく抵抗する。しかし、最後に彼の背中を押したのは、命を賭して未来を託した父の言葉であった。「名前を捨てて、絶対に生き抜け。父さん母さんは忘れてもいい。だが、正体を偽ってもユダヤ人であることは忘れるな。」 最後に本人が登場し、その時の選択に誤りがなかったことが視聴者にも明かされる。ふたつの名前を持つ少年 ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 [ アンジェイ・トカチ ]楽天ブックス母の日限定 季節そば3種6人前(生そば) つゆ付き出雲そば 送料無料
July 20, 2017
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みなさん、こんばんは。遂に東京都議選ですね。今日の夜には結果が出ています。なんか自民党自滅してましたね。さて、こちらは強烈なリーダーの話です。ワレサ 連帯の男WALESA. CZLOWIEK Z NADZIEI/WALESA: MAN OF HOPE監督アンジェイワイダ 80年初頭、自宅にイタリアの女流ジャーナリスト、オリアナ・ファラチがインタビューにやってくる。相手はレフ・ワレサ。グダニスクのレーニン造船所で働く電気工から、独立自主管理労組「連帯」の初代委員長になった彼は、これまでを語り始める。 1970年12月、ポーランド。グダニスクのレーニン造船所で電気工として働くレフ・ワレサは、物価高騰に抗議する労働者とそれを武力で鎮圧する政府の双方に冷静になるよう訴えて検挙されてしまう。これを機に普通の労働者として生きてきた彼の生活は一変し、政治活動へとのめり込んでいくように。やがて、レーニン造船所のストライキ指導部の先頭に立ち、国家の民主化を訴えた独立自主管理労組「連帯」委員長となる。しかし、その活動を懸念する当局に軟禁されてしまう。 「あんな女に会うのにネクタイなんか締められるか!」と辛口インタビュアーに会うのを散々渋るシーンからこの映画は始まっている。一方で、インタビュアーの車を見張っているらしき政府関係者がいることも明かされる。ノーベル平和賞をもらっていても、彼はまだ安全ではないのだ。 何度も彼は連行され、その度に指輪と時計を置いていくシーンが繰り返される。「もしもの時は売れ」と言うが、戻ってこなければ形見になる。だが、子だくさんの一家を妻一人が支えるには、そうした形見も売るしかない。そんな中でも自身の主義主張を捨てることはできなかった。 強固な意思を持つワレサを描きつつ、映画は、一方で妻にもスポットを当てている。夫の心情を理解しつつも、昼も夜もなく見知らぬ人々が家に押しかけ、いつ帰ってくるのかわからない夫を待つ日々を耐える。乳母車にビラを隠しているのが見つかって、赤ん坊ともども留置場に入れられた夜など、気が気でなかったのではないか。夫の代わりでノーベル平和賞授賞式に出席した際には、屈辱的な検査を受ける。夫と同じだけの重荷を背負う覚悟がある妻なくして、ワレサの君臨はなかった。【楽天ブックスならいつでも送料無料】ワレサ 連帯の男 [ ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ ]楽天ブックス
July 2, 2017
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みなさん、こんばんは。5月も終わりですね。なんだか5月は北朝鮮がミサイルを発射して落ち着きませんでした。高安が大関になりましたね。映画エレナの惑いを見ました。エレナの惑いELENA第64回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員特別賞 受賞監督&脚本アンドレイ・ズビャギンツェフ音楽フィリップ・グラス ずっとある家の窓が写る。人の住んでいる気配はあるが音はしない。時折カラスが鳴く。やがてベッドが写る。寝ている女性が目を覚ます。「起きて」。二人で暮らすには広すぎる部屋で、お互い再婚同士の老年夫婦エレナとウラジミルが暮らしている。最初の台詞まで8分沈黙が続く。お互いの年齢もあってラブラブ、という感じではなさそうだ。 10年前、看護師のエレナは、腹膜炎で入院した裕福な実業家ウラジミルと出会う。2年前に再婚した彼らはモスクワの高級マンションで穏やかな生活を送っていた。だが、お互い前の結婚で生まれた子供の話になるといつも意見が食い違い、経済的に親に頼るエレナの息子セルゲイとウラジミルのカテリーナを快く思っていなかった。 カテリーナの普段の生活の描写はないが、セルゲイはろくでなしだ。働きに行くこともなく、日がな一日部屋で煙草を吸うか、酒を飲むか、或いは息子と一緒にゲームに興じるかのどれか。いい年して母親に貢がせて恥ずかしくないのか、と言いたいが、セルゲイの妻もあまり引け目を感じているようではない。このような状態は今初めてではなく、長い間続いているのだ。エレナは息子や孫に愛情があるようだが、セルゲイ達は本当の所どう思っているのかわからない。ウラジミルの事は嫌っているが、実の母親に対しても、いい金づるを掴んだと思っているくらいにしか見えない。少なくともセルゲイの本質については、血のつながったエレナよりもウラジミルの方がよほど見抜いていた。 そもそも相手の連れ子を「自分の娘」「君の息子」とそれぞれ呼びあい、お互いが一つの家族とは見ていない。 そのウラジミルが突然プールで倒れてしまい、遺書を書くと言い出した事で、エレナに惑いが生じる。これは現代の『罪と罰』だ。若くて「奪った金で世に善を為す」美学を持っていた青年ラスコーリニコフと異なり、エレナの動機は極めて卑小だ。だから映画を見た人は、主人公に少しも共感を持たない。家族は血で繋がっているのではなく、金で繋がっている。だからウラジミルに起こったことも、容易くエレナに起こりうる。冒頭とラストに登場するのは不吉な烏の鳴き声に被さった同じ部屋。そこに住まう人は入れ替わったが、人の本質は変わらない、と言いたいのかもしれない。【楽天ブックスならいつでも送料無料】エレナの惑い HDマスター [ ナジェジダ・マルキナ ]楽天ブックス
May 31, 2017
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みなさん、こんにちは。GWもあっという間に3日目ですね。今日は少し雷が鳴りました。ヴィゴ・モーテンセンという俳優を知っていますか?彼が惚れこんで製作・主演・音楽まで手がけた映画を紹介します。約束の地JAUJA製作&主演&音楽ヴィゴ・モーテンセン 1882年、デンマーク人のディネセン大尉は、美貌の一人娘インゲボルグを連れてパタゴニアにやって来る。エンジニアの彼ははるばる海を渡り、アルゼンチン政府軍による先住民を一掃する作戦に参加していた。そんなある日、インゲボルグが海岸沿いの野営地から姿を消してしまい……。 「古来ハウハは豊醸と幸福の地と言われ多くの者がその地を目指した そして世の常であるように時を経て伝説は膨れ上がっていった だが確かなことが一つ その楽園に辿りついた者はいない」とテロップが出る。 ファーストショットは娘と父親。娘はこちら側を向き、父親は向こう側を向く。「パパ 私は犬を飼えないの?」「飼えるとも 国に帰ったならな どんな犬がいい?」「傍を離れない犬」「なるほど そんな犬か そうか 難しい注文だ きっと見つかる 私の可愛い娘よ」ここでタイトル登場。荒野に二人きりの家族なのに、体はぴったりと寄せあっているのに、心は別のことを考えている。 分かりあえるようで分かりあえないのはこの親子だけではない。「優秀な将校スルアガが消息を絶った」という話が大尉達の間で交わされるが、最後まで彼の姿は登場しない。「勇敢」「冷静で頼りになる」男が「女装して軍を離れた」変化の前と後だけが告げられており、彼の存在自体が謎である。 先住民との融和を唱えるディネセン大尉とおそらく地元出身であるピッタルーガ中尉も本当の所心を通わせていない。大尉は娘を狙う野卑な中尉を軽蔑し、中尉もまた娘の密かな恋を知らない大尉に表面では敬意を払いつつも、本当の所はどう思っているのか見せない。補給をせがむ中尉を「見苦しい」と叱った大尉の友人も、「こいつらはいつもこうだ。せがむばかりでやる事をやらない」みたいなことを大尉だけに分かる言葉で話しており、軍の内部も本当の所はばらばらだ。 ディネセン大尉は荒野で娘を探すうちに、どんどん余計なものをそぎ落としていき、犬に導かれて洞窟に住む女性と不思議な会話を交わす。「人生を動かし前進させるものは何か」 と問われた大尉の人生を進ませているのは娘への愛だが、娘は父親の愛情よりも恋人との逃避行を選ぶ。それぞれの楽園は違っているからだとするなら、本当の楽園は孤独なものかもしれない。約束の地/ヴィゴ・モーテンセン【2500円以上送料無料】オンライン書店boox
May 1, 2017
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みなさん、こんばんは。震災から6年ですね。今日はちょっと寒かったです。映画鉄くず拾いの物語を見ました。鉄くず拾いの物語EPIZODA U ZIVOTU BERACA ZELJEZA/AN EPISODE IN THE LIFE OF AN IRON PICKER監督&脚本ダニス・タノヴィッチベルリン国際映画祭銀熊賞&主演男優賞 ロマ族のナジフ(ナジフ・ムジチ)とセナダ(セナダ・アリマノヴィッチ)夫妻は、2人の幼い娘と共にボスニア・ヘルツェゴビナの小さな村で生活している。ナジフは拾った鉄くずを売る仕事で生活費を稼いでおり、彼らは家族4人で貧しいながらも幸せな日々を送っていた。ある日、彼が仕事から戻ると妊娠中のセナダが激しい腹痛でうずくまっていて……。地元の新聞でこの出来事を知ったダニス・タノヴィッチ監督が、世間に訴えるために一家を訪ねたが、映画にするには1、2年を要するため一度は断念しかけた。ロマ族の一家の実話を基に描く。ボスニア・ヘルツェゴビナを舞台に、緊急掻爬(そうは)手術が必要にもかかわらず、保険証がなく高額の治療費が払えないために手術を拒否される家族の苦難をドキュメンタリータッチで描き出す。出演者は実際その当事者であるナジフ・ムジチとセナダ・アリマノヴィッチ。第63回ベルリン国際映画祭で3冠に輝く。アメリカでは来年新しい大統領が誕生する。世界の警官を自認していたアメリカはもうおらず、自分の国の事で手いっぱいだから日本も自分の事は自分で守ってね、もしやってというならそれ相応のものは支払ってね。この動きはアメリカに留まらず、ヨーロッパにも変化が訪れている。自分達のことで手いっぱい、だから移民なんて来られちゃ困るんだ、と。 ボスニア・ヘルツェゴヴェナではとうに「自分の事は自分で」が始まっていた。日本ならば恐らく妊婦が危険な状態なので、まず手術を受けさせてから費用は要相談で、社会福祉事務所やら市役所に届ければ、何らかの手立てが見つかるケースだと思う。それとも、最近は厳しくなっているから日本でも状況は同じなのか。 ナジフ達が病院を往復する際に執拗なまでに映される火力発電所。ロマの社会の直ぐそばに、便利な現代が横たわっているのに、全ての国民が恩恵を受けられるわけではない。結局ナジフは電気と妻の治療費のために、貴重な移動手段である車を犠牲にするが、近くに住む友人達が、都合がつけば車を貸してくれる。ロマのコミュニティではまだ助け合いが成り立っているからいい。だが日本ではこのようなコミュニティは、もうないだろう。今後高齢化が進んで、孤独な老人ばかりになったら、救いの手は一体どこから差し伸べられるのだろうか。【メール便送料無料】鉄くず拾いの物語[DVD]
March 5, 2017
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みなさん、こんばんは。桜の開花宣言出ましたね。今年は早いようです。映画サウルの息子を見ました。サウルの息子SAUL FIA/SON OF SAUL監督&脚本ネメシュ・ラースローカンヌ国際映画祭グランプリアカデミー外国語映画賞 1944年10月、ハンガリー系ユダヤ人のサウルは、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所でナチスから特殊部隊“ゾンダーコマンド”に選抜され、次々と到着する同胞たちの死体処理の仕事に就いていた。ある日、ガス室で息子らしき少年を発見した彼は、直後に殺されてしまったその少年の弔いをしようとするが……。 画面が明るくなると、ちょっと面食らう。というのは、サウルの視界が時々ぼやけるのだ。目が悪いという設定なのか、と思うが実はそうではない。ぼやける視界の向こうには、罵倒されながら連れて来られ、やがて裸になっていくユダヤ人の姿がある。もうここがどこかわかっただろう。 やがてドアが閉まり、ドアをドンドン叩く音、静寂、ドアが開くと血だらけの床に倒れる人々。その部屋に入っていくのはサウル。さっきまで泣き叫んでいた人達は、物言わぬ死体になっている。最初はドイツ人が行っていたが、PTSDを危惧したために、同じユダヤ人に彼等の処理をさせることになったらしい。まるでユダヤ人は何も感じないかのようだ。ドイツ人はそう考えているのだろう。なにせユダヤ人は、彼等の考えでは人ではないのだ。そしてまたしばらく経つと、同じ光景が繰り広げられる。不明瞭な視界は、目の前で起こっていることを直視できないという比喩か。目の前で起こっていることを、いちいち深刻に受け止めていたら、神経が持たない。自分を守るための策であるわけだ。 だが、その日は違っていた。サウルの眼は、処理のため入った部屋で、まだ動いてた少年に釘づけになる。生き残ったから働かせという選択肢はなく、少年は無情にも撃ち殺されてしまうが、そこでサウルは彼の埋葬をしようと奔走する。つまり、目の前の死に無関心ではいられなくなったのだ。 映画で言われるように少年は彼の息子ではない。しかしここにタイトルの意味がある。サウルとは古代イスラエルの最初の王の名前であり、彼の息子ということはユダヤ人全てを指す。サウルの息子を救うということは、イスラエル人全てを救うことに繋がるのだ。並行して進んでいたレジスタンス計画も、目的は同じであったが、サウルの望みはただ一つ、まともな埋葬もされなかった少年に集中している。「一人を救えばいいのか」という批判的な視線でサウルを描きたかったわけではなく、本来あるべき人としての心に目覚めた彼を、むしろ好意的に受け止めているように感じた。 戦争中ナチスに協力してユダヤ人を収容所に送り込んでいたハンガリーで、この映画が作られたことは意義深い。日本はどうあれ、他の国は、まだ戦後70年で自らの禊が済んだとは思っていないようだ。【楽天ブックスならいつでも送料無料】サウルの息子【Blu-ray】 [ ルーリグ・ゲーザ ]楽天ブックスお試し クグロフ ミニサイズ 3個セット【送料無料】ギフト プレゼント 贈答 贈り物 ご進物 土産 引き出物 祝い 結婚式 ウエディング クリスマス 誕生日 パーティー ティー コーヒー パウンドケーキ 甘さ控えめ しっとり 伝統菓子 焼き菓子 フランス価格:1618円(税込、送料無料)
March 22, 2016
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みなさん、こんばんは。昨日もちょっと雨がぱらつきました。今日は本格的に降るのでしょうか。映画裁かれるは善人のみを見ました。裁かれるのは善人のみLEVIAFAN/LEVIATHAN監督アンドレイ・ズビャギンツェフカンヌ国際映画祭脚本賞ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞 ロシア北部の小さな町で、自動車修理工場を経営しているコーリャ。住み慣れた家で、妻リリア、先妻との息子ロマと生活していたが、市長のヴァディムが彼の土地を買収しようとする。権力を武器に自分の土地を容赦なく奪おうとするヴァディムに激しい怒りを覚えたコーリャは、モスクワから友人の弁護士ディーマを呼んで市長の悪事を暴露して徹底抗戦に挑む。やがて両者の攻防は激化し、思わぬ事態を引き起こす。 権力を振りかざして横暴な土地買収を進める市長に立ち向かう、ある自動車修理工場経営者の男の姿を描く。今日本で大人気の池井戸潤作品ならば、当然コーリャが勝利を収める。そこで観客は溜飲を下げてもとの現実に戻っていく。ところが、この映画はそうならなかった。 「キリスト教は罪を犯した者さえ許す人に優しい宗教だ」などと思っている人は旧約聖書を読んだ方がいい。そこには『ヨブ記』という物語がある。何一つ罪を犯したことのないヨブという男が、神の許可を得た悪魔によってありとあらゆる災厄をもたらされ、信仰心をためされる。究極のところまで追い込まれたヨブは遂に神を呪う言葉を口にし、神が現れ訪ねる。「お前はリヴァイアサンを捕まえることが出来るのか?」ここでヨブが自分の過ちを悔いて再び神に祝福される。 …とこういう話だが、いかにも理不尽である。要は「怪物のような不幸でさえ神の創造物なのだから甘んじて受けよ」と言っているわけで「はいわかりました」と二つ返事で答えられるのはよほど人間ができた人だ。そうできない人の方が圧倒的に多い。まずこう来るだろう。「ならなぜ私が?悪い事を何一つしていない私が?」罪なき身にも確かに不幸は降ってくる。しかしそれならわざわざ一人に集中して来なくてもいい。ましてや神と悪魔のお試しサンプルに選んで欲しいと自ら願ったわけではないのだから。 「絶望の中のかすかな希望」という映画評もあったが、正直希望など少しも感じられなかった。コーリャは妻を失い家を失い、おそらくこれからの将来も息子との時間も失う。一方で市長は観光開発に乗り出し人々の尊敬も得て、家族との幸せな暮らしも将来も奪われることがない。「世の中は理不尽である」と言いたいならこれほどわかりやすい構図は無い。司祭までもが「神が権力を与えたのだから安心しろ」と市長を励ます始末だ。もちろん神がそんな事を言うはずはない。我々は、いつの間にか神のいない世界を生きているのだ。それもずいぶんと長く。それでも希望を持てというのは、それこそ神だけが言える言葉ではないか。裁かれるは善人のみ [ アレクセイ・セレブリャコフ ]楽天ブックス
November 10, 2015
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とうとう関東も梅雨明けしました。学校が休みで電車はすいてますが、相変わらず暑いですね。さて、今回は東欧映画を紹介します。ポーランド映画木洩れ日の家でPora umieracワルシャワ郊外の緑に囲まれた木造の古い屋敷、その家で愛犬フィラデルフィアと静かに暮らす一人の女性アニエラ、91歳。彼女は、戦前に両親が建てたその家で生まれ、成長し、恋をし、夫と暮らし、一人息子ヴィトゥシュを育ててきた。夫はとうに他界し、息子も結婚して家を出ていた。共産主義時代に政府から強制された間借り人もようやく出ていき、アニエラは今、さほど長くはない自らの余生と彼女が愛する家をどうするか考えていた。その家で彼女が体験した忘れることの出来ない思い出の数々と、いろいろなことが思い通りにいかずに歯がゆい現実、息子の家族に同居を拒否された寂しさに健康の不安。やがて彼女が下す人生最後の決断とは。病院にやってきて顔も見ず「じゃあ脱いでそこに横になって」という女医に腹を立てて出てきてしまうアニエラのエピソードは監督の祖母が知り合いに聞いた実話。もうこの冒頭だけで、彼女が誇り高い事が一目瞭然。家の隣は音楽学校の生徒と成金で、成金はこの家を買おうとし、学校の子供達は柵の破れ目から入ってきて勝手に遊んだりする。91歳なのにハイヒールはいておしゃれして、全然人生を諦めてない。隣家の様子を観察しながらフィラデルフィアにあーだこーだ言ってる。“Pora umierac” は直訳すると「死ぬ時が来た」となり、「(生きづらい世の中になったので)死んだ方がまし」というニュアンスがあるのだが、アニエラ自身は、この台詞とは程遠い毎日を送っているように見える。でもやっぱり寂しい。時折歪んだ画面として登場する過去では、かわいい盛りの息子が登場するが、結婚した息子は自分との同居にいい顔をしてくれないし、孫は全然なつかない。頼るべき身内が頼りなくて、身体も時折ふらついたりするので心細い。でも外には見せようとしない。入りこんできた子供は叱り、孫娘の言葉遣いを訂正し、自分の家に侵入してくる者には牙をむく、毅然とした所のあるおばあちゃん。自分の最期を自分で決めるところまでいけたら本当に幸せだろう。全編モノクロで撮影。フィラデルフィアは雌犬という設定だが本当はオスだとか。この映画のために調教した犬がダメになって急きょ別の犬をオーディションしたそうだが、この犬がめっぽう演技がうまい。アニエラがまるで人間のようにフィラデルフィアに話しかけているのだけれど、ちゃんと話を聞いて反応している。人間顔負け。特別賞受賞も納得。木洩れ日の家で 【DVD】HMV ローソンホットステーション R
July 23, 2014
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みなさん、こんばんは。監督の父親が犠牲者の一人であった映画カティンの森を見ました。カティンの森KATYN第2次大戦下、ソ連の捕虜となった1万人を越えるポーランドの将校がカティンで虐殺された。しかし冷戦後、ポーランドに対して影響力が強かったソ連は、その行為自体をナチスドイツによるものと発表する。ポーランドで長い間タブーとされていた事件を、殺される将校達とその家族、知人達の行動を中心に描く。捕らわれたアンジェイ大尉と行方を探していたアンナは再会を果たすが、逃亡を潔しとしないアンジェイは、他の将校たちとソ連の軍用列車で東へ連行される。一方アンナは苦労してクラクフのアンジェイの両親のもとに戻るが、大学教授の義父はドイツに逮捕され、収容所で病死する。クリスマス。捕虜となった将軍の妻ルジャは、夫の不在による孤独をかみしめている。無事の帰還を望んでいたが、1943 年、ドイツが発表したカティンの犠牲者リストに夫の名があった。ドイツは、ソ連の虐殺行為を非難するプロパガンダの文書に署名するように説得するが、ルジャは拒否する。 ワルシャワ蜂起に参加したアグニェシュカは、戦後、カティンで発見された兄ピョトルのロザリオを受け取る。彼女は兄の墓碑をつくり、そこに「1940 年カティンに死す」と記した。彼女は反ソ宣伝の罪で逮捕され、アンナが加工した写真が飾られた墓碑はめちゃめちゃに壊される。捕虜生活のなかで、イェジはアンジェイに自分の名前が入ったセーターを貸す。そのためにアンジェイの死がイェジと間違えられていた。生き残って戦後、親ソ ポーランド軍将校となった彼は、ソ連側の公式見解を繰り返す。しかし大将の妻ルジャに裏切り者と糾弾され、耐えられずに自殺してしまう。父親を虐殺されたアンナの甥タデウシュは、レジスタンス活動をしていた。戦後、美術学校入学の手続きに行った帰り、ソ連を受け入れられない彼は、秘密警察を挑発し、警察の車にひき殺されてしまう。前半は戻ってこない兵士とその死が明らかにされる様子、後半はその死の真相を明らかにしようとする遺族と彼等を阻む勢力、そしてラストシーンに彼等がどのようにして殺されていったかという映像が流れる。実父をこの事件で亡くしたポーランドのアンジェイ・ワイダ監督が映画化。第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートをはじめ、世界各地の映画祭で高く評価された。尊厳を持って扱われるべき生と死が、これほど軽んじられた例はない。もっと恥ずかしむべきことは、真実を隠して罪を他人になすりつけたことだ。隠したという事は、悪事であったことを告白したようなものである。次から次へと頭を撃たれ、そして床の血がごしごしとこすられて、また別の兵士がやって来る。もっと高位の将校は現場に連れていかれてその場で銃殺され、穴に落とされる。ベルトコンベア式に死体が積まれ、機械的に処理していく兵士たちは何も感じなかったのか。もし感じなかったのであれば、そうさせてしまう国家とは恐ろしい。カティンの森 [ マヤ・オスタシェフスカ ]楽天で購入
June 18, 2014
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ケネディ大統領の頃は宇宙への熱が盛り上がったものです。でも今は穏やかになりました。日本の船長、頑張っているのかな?これはその頃のもう一方、ソ連の宇宙開発の様子を医師の側から描いた作品です。宇宙飛行士の医者BUMAZHNYY SOLDAT/PAPER SOLDIERヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞1961年、カザフスタン。ソ連初の宇宙飛行計画に医者として従事するダニエルは、同じ医者のニーナと結婚していたが、現地で若い女ヴェラとも付き合っていた。後日モスクワへ戻ったダニエルは、宇宙飛行士たちの健康管理の責任者になり、きついプレッシャーに耐えなければならない若い彼らと医者として以上に、友達として接することに努めた。ダニエルは国家の発展のために若者たちが犠牲になることがどうしても納得できなかった。それにはニーナも同じ思いだった。そのため、彼女は苦悩するダニエルに仕事を辞めることを勧めるが、ある日、士官の一人が死に、それがダニエルは心身を激しく消耗させた。しかし、世界初の有人飛行計画は差迫り、彼は弱った体を押して再びカザフスタンに向けて出発する。ソ連が世界初の有人飛行に向けて奮闘する様を医師という側面から描く。ガガーリンも登場するがユーリという名前に注目していないとちょっと見逃してしまいそう。飛行士や医師達を全くヒロイックに描いていないので娯楽性を重視する観客には受けない。打ち上げ6週間前からはじまり、5週間前、4週間前、3週間前、2週間前、打ち上げの週、10年後の1971年秋と物語が進む。ダニエルの両親はスターリン時代に収容所で亡くなっており、彼が道端で肖像を売っている男に反応するシーンがある。時の政府(=国家)に辛い目にあわされながら、今は変わったとはいえ、自分は政府や国家のために働いている。そのジレンマも、仕事のきつさと相まって彼を追いこんでいく。妻と愛人、それに別の女性に声をかけたり、線路に向かって飛び込んだり、亡き両親の幻影を見たり、どんどん危うい人になってゆくダニエルを演じた俳優は迫真の演技。ストーリー自体は全体的に地味で、2時間が長いと感じた。一つのシーンに時間をかけすぎなのかもしれない。例えば、医師の亡きがらをトラックの荷台に積んで元妻が鍵をかけようとするのだけれどかからない。その繰り返しをしつこいくらいやっている。妻の苛立ちを表現しようとしていたのかもしれないが、くどいと感じた。医師がどんどん精神的に追い詰められていくけれど、モノローグを多く使っていないので彼等の心の動きが今一つ分からない。砂漠でもないのにフタコブらくだがいてびっくり。【送料無料】宇宙飛行士の医者イーベストCD・DVD館
April 4, 2014
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みなさん、こんばんは。『母を訪ねて三千里』ロシア版この道は母へとつづくを見ました。『この道は母へとつづく [DVD]』 アンドレイ・クラフチューク / 角川エンタテインメントItalyanetsロシアの孤児院で暮らす6歳のワーニャは、幸運にも養子を探しに来たイタリア人夫婦に引き取られることになる。院の仲間たちからの嫉妬と羨望のまなざしを浴びる中、かつて孤児院仲間だった子供の母親が訪ねてくるのを目撃する。院長はすげなく追い返し、母親は自殺する。「引き取られる前に、一目でいいから本当のママに会いたい」という気持ちを募らせた彼は、実の母親を探しに孤児院を脱走する。まず想像するのは『母をたずねて三千里』。顔も知らない母親を探すワーニャの旅は、まず自分が貰われてきた孤児院の名前を知るため、文字を覚えるところから始まる。孤児院の中も理想的な暮らしとはいえず、この暮らしの枠内でわずかな稼ぎを仲間たちで分け合う生活に未来はない。だから、他の孤児からすれば恵まれた境遇にある子供であるワーニャがさらにまだ見ぬ母を求めるのは、贅沢なのではないか。ともすればそんな思いに駆られながら、それでも、自分を捨てた母を求めて無謀な旅に出るワーニャを応援せずにはいられない。それは、すぐばれる嘘をつき、大人に追いつかれてしまう非力さを持つワーニャが会いにいった時、はたして彼を捨てた母親が喜んで会ってくれるのだろうか?失望したりはしないだろうか?という、目的達成のその後を、常識的な大人の視点で悲観的に考えてしまうからだ。子役が達者。ベルリン映画祭で少年映画部門グランプリを受賞したのを始め、アカデミー賞外国語映画賞のロシア代表作品にも選出。この道は母へとつづく 【字幕のみ】コーリャ・スピリドノフ【中古】【洋画】中古DVD楽天で購入
March 7, 2014
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みなさん、こんばんは。“ピアノの詩人”と称されたショパンの生誕200年を記念して製作された映画です。ピアノを習った方ならば、ショパンの楽曲を弾いた方もいらっしゃるでしょう。ショパン愛と哀しみの旋律CHOPIN. PRAGNIENIE MILOSCI祖国ポーランドを逃れ、たどり着いたパリでは作曲家として認められず失意の底にいたショパンは、女流作家ジョルジュ・サンドと出会う。彼女の情熱にのまれるように愛が始まり、ショパンは次々と名曲を生み出していく。しかし、サンドの子どもたちはショパンとの愛にのめりこむ母を快く思っておらず……数々の名曲を生み出し、今もなお世界中で愛される天才作曲家フレデリック・ショパンの運命と愛に翻弄された半生を描いた伝記ドラマ。世界的チェリスト、ヨーヨー・マ、『戦場のピアニスト』の演奏で知られるヤーヌシュ・オレイニチャクら豪華アーティストが奏でる名曲の数々が全編を彩る。看板に偽りありだ。“愛に翻弄”とあるが、ジョルジュ・サンドにショパンが惹かれていく過程がうまく描かれていない。先に惹かれたのはジョルジュ・サンドで、最初に出会った時、ピアノのそばに「愛しています」なんて書いてくるような積極的なアプローチで迫る。しかもその当時彼女には他につきあっている男性(男性の方がつきまとっていたようだが)がいたようだから、かなり発展家である。そんな経験豊富な彼女に、ショパンが惚れるだろうか?当時彼は伯爵令嬢と結婚したがっていたし、令嬢とサンドとは全くタイプが異なる。伯爵令嬢との結婚がダメになり病気の時に看病してもらった時か、それとも彼女の世話になっていた方がいいとソロバンをはじいたのか…。いずれにせよ、ショパンが彼女に強烈に惹かれたという描写はない。 “ショパンとジョルジュ・サンドが恋に落ちた”過程しか世に知られておらず、てっきり晩年まで幸せに暮らしたかと思っていたが、本作の通りだとすればとんでもない。むしろショパンを家に入れてしまったことで、サンド一家は崩壊したと思わせるようなエピソードが挿入される。息子モーリスは母との関係に嫉妬し、ブランシュは彼に恋をする。ジョルジュは娘からショパンを引き離すためにわざと若い召使をショパンにつける。その事で娘が母を憎むようになる。自分とショパンのどちらを取るのか?と迫られた息子からの反発が強まり、遂にショパンは彼女と別れるが、本当に愛し合っていたのなら最後に彼女と言葉を交わしても良かっただろう。ショパンにとって所詮ジョルジュは肉親以上の関係ではなかったということか。名曲誕生の過程とジョルジュ・サンドとの関係がうまくリンクして描かれていると良かった。【中古】ショパン 愛と哀しみの旋律 [DVD]価格:14692円(税込、送料別) (2021/1/31時点)楽天で購入
December 18, 2013
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TBSの日曜ドラマ『半沢直樹』があれよあれよという間に人気になってしまいましたね。今日職場でも女性達が「倍返し」の話をしてました。「でも、絶対現実にはできないよね~」と言ってましたが。皆さんはご覧になっていますか?今回紹介する映画は、こちらも倍返しした男、ナポレオンの戦いを描いたものです。『映画「ワーテルロー」』 セルゲイ・ボンダルチェク / 脚本セルゲイ・ボンダルチェク音楽ニーノ・ロータ出演ロッド・スタイガー…皇帝ナポレオンオーソン・ウェルズ…ルイ18世クリストファー・プラマー…ウェリントン将軍1815年6月15日、フランス皇帝ナポレオンとイギリス将軍ウェリントンが、全ヨーロッパの運命を賭けて闘った『ワーテルローの戦い』を中心に描いた歴史ドラマ。ナポレオンが退位を迫られる所から物語は始まる。ロッド・スタイガーがナポレオンを演じると聞いて、「『夜の大捜査線』の署長役の人だよね?そりゃあ、確かにずんぐりむっくりで体型は似てるかもしれないけど、大丈夫?」と思ったが、彼は冒頭から実に表情豊かにフランス人を演じてくれる。部下達が退位宣言に署名を求めた時、顔全部で怒りを表現して「俺は絶対に屈服しない!(I will not!not!not!」と叫ぶ。彼が1814年フォンテーヌブロー宮殿で兵士達に別れを告げるシーンが出てくる。「Though I love you, I can't embrace you all.With this kiss remember me.Good bye My Soldiers, My Sons, My Children!」(私は諸君を愛しているが、皆を抱き締める事はできない。だからこのキスで、余を覚えておいてくれ。さらば、わが兵士よ、わが息子よ、我が子よ!)この最後のたたみかけるような呼びかけがいい。なるほど、民衆の心を、この上手い演説で掴んだな。いかにも人々の心をぐっと引きつけそうだ。もう一つの彼の見せ場は、エルバ島を脱出して、わずか700人でかつての部下ネイ将軍率いるルイ18世の軍と対峙するシーン。多勢に無勢なのは明らか。ここでカメラは、ナポレオンを後方から、両手にズームインして映し続ける。この手の動きで、彼の心の動きが読める。どんなに動揺していても、彼はそれを表に出さず、言う。「If you want to kill your emperor here I am.」(皇帝を殺したいのなら、ここにいる。撃て!)思わず兵士が前に身を投げる。徒手空拳のナポレオンのはったり勝ちである。対するウェリントンを演じるのは、クリストファー・プラマー。ナポレオンと対照的に、クールで知的な知将というイメージ。最初に登場するのは、ちょうど映画『会議は踊る』で描かれる、ナポレオン戦後処理そっちのけで、やたら開かれている舞踏会の一つ。知り合いの娘の見合いも行われていて、何とものどか。そこへナポレオン脱出という思いがけない知らせが届く。辞書では5W1Hの一行で済んでしまうワーテルローの戦いも、実力も兵力も伯仲、実はどっちに転んでもおかしくなかったのだな、という事がよくわかった。戦いも様々な側面から映されるので、今どこがどんな動きをしているのか、非常にわかりやすい。CGのない時代、あれだけの馬と人を思い通りに動かすのは、さぞや大変だったろう。ナポレオン、ウェリントン、各々のひととなりも挿入され、単調な戦闘場面になっていない。一人の兵士とナポレオンが語り合う場面が特に印象的だった。息子がいるという兵士に尋ねるナポレオン。「今息子がいたらどうする?」「皇帝陛下に会わせます。栄誉ですから。」「今日の戦闘は、最愛の息子には見せたくない。」ニーノ・ロータというといつも哀愁漂うメロディというイメージがあったが、さすがにこちらでは勇ましいホーンを基調とした音楽になっている。【アウトレット品】ワーテルロー【洋画ドラマ】楽天で購入
August 26, 2013
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みなさん、こんばんは。選挙結果はあっけないほどでしたね。期日前投票は多かったけど実際の投票率は少なかったからこうなるのはわかっていたような。夏はまだ始まったばかりですが、こちらの映画のタイトルは夏の終止符です。夏の終止符KAK YA PROVYOL ETIM LETOM/HOW I ENDED THIS SUMMERベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞&芸術貢献賞) ロシアの北極圏辺境の島の気象観測所で二人の男が黙々と働いていた。彼らの仕事は定期的に周囲の放射能を測定し、そのデータを本庁に通信することだった。ここで働くセルゲイはこの仕事を非常に重要なものとして捉えていたが、一方、彼の新しいパートナーであるパベルはゲームに夢中。ある時セルゲイはパベルに任せて湖に鱒釣りに出かける。未熟なパベルは観測時間を逃した上に、それを埋め合わせするために嘘の記録を作ってしまう。更に悪い事に、本庁からセルゲイ宛てに悪い報せが届けられた。すっかり不安になったパベルは、戻ってきたセルゲイにそれらのニュースを伝えることが出来ない。しかし真実をセルゲイが知ることになり…。 この映画は不親切だ。他の解説を読めばパベルが大学を卒業したばっかりのぺーぺーであることがわかるが、その辺りの説明が台詞にしろ役職にしろ全くない。だから同じ仕事をして給料をもらっているのに(額は違うにしろ)セルゲイが真面目でパベルがいい加減な理由がわからない。放射能という日本でも無関係ではないものを測定しているのだが、測定器であれほどピーピー鳴っているいる場所なのに、パベルもセルゲイも特に装備を身につけているわけではないのが解せない。それこそ被ばく量が半端ではないと思われる。またそうした仕事をしているにも関わらず、パベルが最後にあの行為をするのは、無神経どころか非道もいいところだ。それともぺーぺーだからそれほど放射能の恐ろしさを知らないとでも?いくら追いつめられたからといったって、相手を殺そうとまで思いつめるほどの事なんだろうか?そんなパベルをセルゲイは抱擁して許し、検査も拒否する。なぜ許すセルゲイ?と言いたくなる。家族が事故にあって自分は死んでもいいと思ってるのかもしれないが、独白がなく俳優の表情だけでドラマを見せていく映画なので、そのあたりも不親切。ベルリン映画祭で主演のふたりが銀熊賞をダブル受賞するなど、各国の映画祭で話題となった。[DVD] 夏の終止符ぐるぐる王国DS 楽天市場店
July 22, 2013
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みなさん、こんにちは。今日は東京ゲートブリッジで桜ウォークが開催されます。職場の友人が参加するといっていたので、晴れてよかったです。久しぶりに近所を自転車で走ると桜が咲いていてびっくりします。春なのですね。さて今日は、狭い日本とは段違いの広い領土を支配した英雄の一代記を描いた映画を紹介します。これ、ロシア映画なんですよね。【送料無料】モンゴル/浅野忠信[DVD]【返品種別A】【smtb-k】【w2】Joshin web CD/DVD楽天市場店モンゴルMongol監督&脚本セルゲイ・ボドロフ主演浅野 忠信モンゴル遊牧民族の長イェスゲイの長男として生まれたテムジンは、妻ボルテとの出会いやライバルであり戦友のジャムカとの友情を通し、王と呼ばれるにふさわしい一人前の男に成長する。父の死後部族の長となったテムジンは、モンゴルを統一すべく、部族間の激しい戦いに身を投じていく。カザフスタン、ロシア、ドイツ、モンゴルの4か国による合作で、主演のチンギス・ハーンに抜てきされた浅野忠信は、全編モンゴル語での撮影や乗馬による合戦シーンなどに挑戦した。全世界規模での公開や第80回アカデミー賞外国語映画部門にノミネートされたことで話題を呼ぶ。冒頭は牢獄に入れられ幽霊のようなテムジンの貌から始まる。世界の半分を支配したとされるチンギス・ハーンが妻子を奪われ、未来も希望も何もない、虚ろな姿で登場するのだから度肝を抜く。物語はここからテムジンの幼少期に入っていく。本当は選ぶはずではなかった女性ボルテを妻に選んだくらいしかほのぼのしたエピソードはなく、ハ―ンだった父が殺されて以後は長男として、ハーンの息子として幾度も危機に立たされる。不思議だったのは子供のうちに殺されなかったことである。源頼朝の例を挙げるまでもなく、父親を殺された息子は必ずといっていいほど復讐するだろうから。どちらかというと線の細い役者というイメージのあった浅野が寡黙ながら男の友情やポリシーはしっかり守るといったしっかりした男になっていて驚いた。また彼と引き離され敵の子供を生みながらも変わらぬ絆を築いたボルテのキャラクターも魅力的。自分の全てを犠牲にしてでも夫を第一に考える姿は献身的な妻という域をとうに越えている。演じる俳優もこれが初出演とはとても思えないほど堂々としていた。但し残念だったのは尺が足りなかったのか、落とされてから大軍団を率いてジャムカと対峙するまでの期間テムジンが何をしていたのかがばっさりカットされていたこと。この間の変化こそが、彼をアジアの支配者として成長させたのだと思われるからだ。
April 7, 2012
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今日はロシア映画を紹介します。映画父、帰るを見ました。父、帰る(DVD) ◆20%OFF!ぐるぐる王国 楽天市場店父、帰るVOZVRASHCHENIYE 2003年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞&新人監督賞 母と暮らしていた2人の兄弟アンドレイとイワンのもとに、ある日突然、12年ぶりに父が帰ってくる。不在の事実などなかったかのように、家長として父を受け入れる母親に対して、兄弟、特に弟のイワンは当惑を隠せない。父は兄弟を車に乗せ、湖畔から船を出して無人島へ向かう。 父親が12年間何をしていたのか、12年前なぜ家を出たのか。父親が無人島で探していたものは何なのか。電話で話していた男は何者なのか。突然姿を現した父親に関するこれらの謎は、一切明かされない。本作の主眼がそこにはないからである。但し、謎解きをしたいのであれば、12年前といえばソ連崩壊であり、関連性を推測できる。 父の立場に立って映画を見るならば、彼は、「12年の歳月を不器用ながら埋めようとする哀れな男」だ。雨の中で車が動かなくなった時は、子供たちも外に出し、一緒にぬかるみにはまった車を押しだす。また、子供たちが財布を取られた時には、犯人を連れてきて子供達にどうするか判断を任せる。「なぜそうするのか/させるのか」という理由を省いて手段のみを教えるのは、離れていた年月を急いで埋めたい父親の焦りにも見える。 しかし子供の立場からすれば、こちらが知りたいことは何も言わず、ただ服従だけを命じる横暴な男に過ぎない。弟イワンに至っては、生まれてから会ったこともないのだから、言うことを聞けという方が無茶である。戻ってきたことを喜べるのは、去ったことを悲しんだ記憶があるからだ。兄のアンドレイだけは、父親の強引さに憧れているが、全面的に信頼しているわけではない。子供たちが成長すれば、この時の父親の気持ちを察することが出来ただろうが、生憎そんな機会は永遠に訪れない。そのことが不幸であるかどうかも、彼らの表情からは伺えない。これもまた悲劇である。 ある事件が起こる前と後で、がらりと表情を変える兄を演じた少年は、本作の完成直後、湖を再訪して溺死。不謹慎かもしれないが、これもまた宗教上の故事を思わせる。
February 22, 2012
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みなさん、こんばんは。トルストイの有名な小説を映画化した作品を紹介します。クロイツェル・ソナタKrejtserova Sonata人々の会話から始まる。「トルストイの最新作をご存知ですか?」「主役は独身主義」「まさか 娘達はどうなりますの?」「人類は滅亡でしょうな」「わがロシアの作家まで分別を失うなんて でもなぜ?」 そして列車の中。複数の乗客が「夫婦関係を正しく進行させるにはどうすればよいのか」を話し合っていた。黙って聞いていた公爵ポズドヌイシェフが「女性は不実なものだし、永遠の愛なんてない」と言い出す。驚く皆に、更に彼は告白する。「私は妻を殺してきた男だ。新聞などで見たことがあるだろう?」 乗客たちはほとんど途中の駅で降りていく。ところが一人だけ残っていた。ポズドヌイシェフは彼に身の上話を始める。 原作が“車中で同席した人に語る形式”になっているので、映画もそのスタイルを踏襲。しかし聞いている人は災難だ!おそらく他の乗客は降りる予定がなくても次の停車駅で降りただろう。ところが唯一残った乗客は、公爵の話を話の進行上続けなければならないために残されたのだ。ずーっと映画の間見てたけど、積極的にコメントしようとする振りすらしなかった。原作はそういう設定なのか?語り手が一方的に喋るスタイルは、彼が静かに語ってくれるのならいい。しかし時々何か嫌なことを思い出したのか、叫ぶのだ。それも深夜に。最初の乗客が下りても途中で別の人達が乗ってきて彼等は寝ているのに、「俺は妻のこういう所が厭だったんだ」とか言い出すので「お前の妻なんてどうでもいいんだ!」と落語のヤジみたいなことを言われてしまう。うーん、文学としては一方的な聞き手はありだが、そのまま映像化するとなかなかきつい。例え途中に再現映像があったとしても。あとこの作品で説かれる「だから禁欲的な愛が一番いいんだ」というのも全ての人には当てはまるとは思えない。いやだって、トルストイ自身たっくさん子供いましたよね?それは禁欲的とは関係なし?
November 14, 2011
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みなさん、こんばんは。現実で辛いものを抱えながら演技するってどんな気持ちなのでしょう。果たして、どんな時でも、プロフェッショナルに徹することができるのでしょうか。監督があえて挑戦しています。菖蒲TATARAK/SWEET RUSH監督&脚本&出演アンジェイ・ワイダ ホテルの部屋のベッドから立ち上がった女優のクリスティナ・ヤンダ。撮影直前、彼女に降り掛かった撮影監督で夫のエドワード・クロシンスキーの病、そして死について語り始める。「この映画は去年撮る予定だった。私はアンジェイに無理だと伝えた」画面は変わり、ポーランドの小さな町。ワルシャワ蜂起で二人の息子を亡くしたマルタは重病に侵されていた。そんなある日、マルタは川岸のカフェで美しい青年ボグシに目を留める。 ボクシはマルタが自分に気があるのだと思っているが、マルタは自分が亡くした二人の息子の代わりだと思っている。その違いを敢えて両者が確認し合う場面はない。恋人がいながら年上にも言い寄られるような自分を想定していたことが仇になったかのように、ボグシはマルタの前で死んでしまう。ボグシの死は息子の死の再現であり、マルタは二重に傷つけられたことになる。号泣するマルタも遠からず死に至ることはわかっており、この映画に救いは全くない。ボクシとマルタのクライマックス場面で主演女優クリスティナ・ヤンダが突然池から走り出してホテルに向かってしまう。 不治の病にありながらそれを知らない女性の役を、不治の病で夫を失いつつある女性が演じている。彼女のモノローグや突然の行動は作られたものなか、それとも真実のものなのか。本作はドキュメンタリーでもあり、虚構=映画でもある。『灰とダイヤモンド』『カティンの森』などのポーランドの巨匠、アンジェイ・ワイダ監督が、フィクションと主演女優のモノローグ、撮影風景を交錯させながら、生と死についてつづる。ドラマ部分は「尼僧ヨアンナ」の作者でもあるヤロスワフ・イヴァシュキェヴィチの短編小説がベース。ワイダ監督は、ヤンダから夫の最期の日々を綴った原稿を渡され、そこに監督自身のことも書かれていたことに胸を打たれ、本作を現実と虚構が融合した作品にしようと決意した。菖蒲 [ クリスティナ・ヤンダ ]楽天で購入
August 29, 2011
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今回は、シリアスな作品サラエボの花を紹介します。サラエボの花GRBAVICA/GRBAVICA: THE LAND OF MY DREAMSベルリン国際映画祭グランプリ金熊賞&エキュメニカル賞&平和映画賞ボスニア・ヘルツェゴヴィナの首都サラエボのグルバヴィッツァ地区。女性たちの集団セラピーに通いながら12歳の娘サラと2人で暮らしているシングルマザーのエスマ。生活は苦しく、子どもがいることを隠してナイトクラブで深夜まで働く日々。一方、父親がシャヒード(殉教者)であることを誇りに思っている活発な少女サラは、サッカー中のケンカがきっかけとなり、同じシャヒードの遺児、サミルと友情を深めていく。そんな中、サミルから父の最期を訊かれ、何も答えられなかったサラは、父のことを話そうとしないエスマに、次第に不満を募らせていくのだったが…。 男性が裸もどきの女性と戯れる酒場で働いているのに、男性の胸毛やある態勢に異常な反応を示すエスマ。戦争体験を話す会に出席しても、自分の事を何一つ話さない。誇って良いシャヒードであった父親のことを一切娘に話そうとしない。彼女には何か秘密がありそうだ、というのは序盤からかなりあからさまに示されている。しかし観客はサラと同じ順序でしか、ヒロイン・エスマに近づくことはできない。 実際にあったセルビア人による集団レイプを取り上げた監督や主演女優には、反発があったと聞く。確かに、いくら戦争被害を取り上げたといっても、どちらかといえば当事者にとっては隠しておきたいような話題である。しかし、無いことにしてしまえば、その人たちの悲しみと、憎みきれない愛情など複雑な感情は、一切外に出されることがない。なお、同種のテーマはサラ・ポーリー主演の『あなたになら言える秘密のこと』でもヒロインの告白という形で語られている。 過剰な演出を控え、役者達のごく自然な演技によって衝撃的な事実を描きました。監督は、地元サラエボ出身で、これがデビューとなる弱冠32歳の女性監督、ヤスミラ・ジュバニッチ。2006年のベルリン国際映画祭では、グランプリの金熊賞、エキュメニカル賞、平和映画賞を受賞。【25%OFF】[DVD] サラエボの花ぐるぐる王国DS 楽天市場店
August 5, 2011
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