inti-solのブログ

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2026.01.21
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テーマ: ニュース(96523)
カテゴリ: 政治
「平和だけ考える義務なし」 トランプ氏、平和賞逃しメッセージ


その上で、引き続き平和は「最優先事項」であるとしつつも、「今後は、アメリカ合衆国にとって何が善であり、何が適切かを考えることができる」と述べた。
トランプ氏からのメッセージを受けてストーレ首相は、ノーベル平和賞はノルウェー政府が授与しているものではないと強調。「トランプ大統領にも明確に説明したが、ノーベル平和賞は独立したノーベル委員会によって授与されている」と書面でのコメントで述べた。
またトランプ氏は、同じメッセージの中で、デンマーク自治領グリーンランドについても言及し、「米国が完全かつ全面的にグリーンランドを支配しない限り、世界は安全ではない」と主張した。
「そもそも、彼ら(デンマーク)に『所有権』がある理由は何なのか。文書による根拠はなく、数百年前に船が到着したというだけではないか。われわれも同様に船を到着させていた」と述べた。
このメッセージの真正性については、関係筋およびストーレ首相自身がノルウェー紙VGに対し確認している。

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信じがたい言い分です。もちろん、ここに書かれたことがトランプの考えのすべてだ、とは私も思いませんが、思ってもいないことを書いているわけではないこともまた確かです。こんな言い分を(腹の中で思っているだけならともかく)外部に公表してしまうこと自体も含めて、まともな為政者のやること、言うことではない、と思います。プレゼントをもらえなかったから拗ねてやる、と公言しているのも同然でしょう、こんなのは。どれだけお子ちゃまなんだ、と驚きます。

世界が米国にひざまずき、米国の要求(どんな理不尽なものでも)を受け入れるのが、米国にとって最適だったとしても(実際には、必ずしもそんなことはないと思いますか)、世界にとってはそうではないし、屈する義務もありません。

>「そもそも、彼ら(デンマーク)に『所有権』がある理由は何なのか。文書による根拠はなく、数百年前に船が到着したというだけではないか。」

そもそも、領土は「所有」するものではなく「領有」するものです(原文ではright of ownershipと書いていますが、領有はsovereigntyまたはdominiumでしょう)。例えば日本の個人あるいは法人が、マンハッタンで土地を購入し、所有することはできますが(バブルの時代にはそういうことがありました)、だからといってその土地が日本の領土になることはありません。
そして、デンマークがグリーンランド領有する、文書上の(つまり条約上の)根拠がない、というのは、きちんと調べてはいませんが、おそらく事実なのでしょう。
でも、国際法上、領土の定義とは、条約等の書面で規定していること、だけではありません。例えば、三宅島や佐渡島が日本の領土であることを規定した条約はありません。日本の領土で、条約によって規定されているのは、おそらく米国との「沖縄返還協定」によって返還された沖縄だけでしょう。
でも、条約の規定がなくても三宅島や佐渡島は、疑いの余地なく日本の領土です。なぜなら、国際法上、「先占」「実効支配」も、領土の定義になるからです。
同様に、米国でもカナダやメキシコとの国境は条約等で決まっていますが、マンハッタン島が米国領であるという条約は、ないんじゃないですか?でも、マンハッタン島が米国領であることは、前述の先占と実効支配の原則から明らかなのです。


グリーンランドは高度な自治権を持ってはいるものの、デンマークが実効支配をしていること、少なくともこれまでのところそれに異を唱える国は存在しないこと(トランプでさえ、グリーンランド「購入」と言っている以上、現在のグリーンランドをデンマークが「所有」している事実は認めています)は歴然としています。
もちろん、当のグリーンランド住民もまた、米国領になることを望んでいません。世論調査では、住民の85%が反対と報じられています。なお、グリーンランドは独立運動が盛んですが、現在の自治政府首相は独立消極派です。

あらゆる意味でトランプの言い分に妥当性はないし、ましてやその理由としてノーベル平和賞を受賞できなかったから、などという駄々っ子のような理屈を述べる、あきれ果てた話です。が、そのような人物が経済力、軍事力において世界一の超大国の元首であり、誰もそのやることを阻めない。

これは国際秩序という意味で、破滅的な状況と思わざるを得ません。





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最終更新日  2026.01.21 19:00:05
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