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瀬尾まいこさんを読みたいと思ったのだが、
たくさんの作品の中の
なにから読もうかとちょと悩み
タイトルがいちばん気になった
「卵の緒」から読むことにした。
卵の緒
「吾輩は猫である」ならぬ
「僕は捨て子だ」から始まってしまうから
もう途中で止められない。
この子が幸せになるのを見届けるまでは。
図書館でリクエストして受け取ったら
文庫本だったので
六本木への用事の車中のお供として
バッグに入れた。
バスの中、電車の中。
窓の外の景色も車中の人も眼中になく
この少年と母親の世界の中にドップリ。
うん、うん。わかる、わかる。
なーんでしょ、自然にスーッと同調している。
瀬尾さんのことはよく知らないけど
まだお若い方なんだろうけど
どうしてこんなふうに男の子の気持ちや
お母さんの気持ちになって書けるんだろう。
卵の緒
「卵の緒」ですっかり瀬尾ワールドに魅了されつつも
そう、どれもこれも素晴らしいとは限らないだろうと
さして期待もせず読み始めた「7's blood」
(表題の「卵の緒」と二作品収められています)
これがレコードだったら両A面でしょ、ってくらい
完成度の高さに再び驚かされた。
七子の気持ちがすっごく良くわかるよ。
七生の健気さが胸に迫って息苦しくなる時があったよ。
心理描写が巧みなだけでなく
「七子と七生。父さんがつけた。
・・・・・・・
・・・・・・・
だけど、私と七生は正しい兄弟じゃない。出所が違う。
七生は父の愛人の子どもだ」
この冒頭の文章から
どうして
あの抱きしめたくなるような
物語を作れるんだろうと
ほかの作家が嫉妬したくなるような
ストーリー・テラー。
六本木への往復で読み終わっちゃった。
さて、次はどれを読もうかな。楽しみが当分続きそう。
今日のバックの色は卵色。卵色はもっと白っぽいかと思ったけどね。
この色なんだ~。
追記:DVDあるんだ~。蒼井優ちゃんだ。知ってたら観たのに。
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