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四方に広げたトゲのない細長い葉の中心から花茎を伸ばして、赤や黄、ピンクなどの色鮮やかで美しい花苞(葉の変化したもので花のように見える)の間に、小さな花を咲かせます。1月22日の誕生花は、長く楽しめるエキゾチックな観葉植物アナナス類、グズマニア。花の名(属名)は、18世紀のスペインの自然科学者Anastasio Guzmanにちなんで名づけられました。日本ではアナナス属だけでなく、パイナップル科のエクメア属、クリプタンサス属、グズマニア属、チランドシア属などもアナナス類で、一度花が咲いた株は二度と花を咲かせません。 花言葉「理想の夫婦」は、小さな花を一度だけ咲かせて数カ月すると、花苞が少しずつ色を失いながら、株の周りに子株を出す生育サイクルからつけられたのでしょうか。花言葉「いつまでも健康で幸せ」は、赤や黄などに鮮やかに色づいた花苞が長い間色あせないことからつけられたのでしょう。 グズマニアは重なり合って筒状になった葉の間に水をためて生育し、大型と中型、小型の品種があります。斑入りのスターマインベガは室内での冬越しに場所をとらずコンパクトでしたが、株分けした子株が根を張って、花を咲かせるまでに何年か、かかりそうです。パイナップル科グズマニア属、非耐寒性常緑多年草(観葉植物)、原産地:中南米の熱帯雨林別名:ブロメリアグズマニアの花言葉:あなたは完璧、いつまでも健康で幸せ、理想の夫婦、熱情。グズマニアの誕生花:1月18日、1月22日流通時期:鉢植えを周年見かけます。スタジオHiro楽天市場店、癒し空間 One’s Garden&Plants、IVY楽天市場店、ハッピーガーデンさんにあります。 チューリップ
2014.01.22
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初夏に、枝先の新緑の葉のわきに、雌花を取り囲むように穂状の雄花が上向きにたくさん咲き、翌年に小さなドングリが昨年の枝に実り始め、秋になると堅い実が褐色に熟して落ちます。10月16日の誕生花は、マテバシイの食べられる大きな実、ドングリ(団栗)。ドングリの名は、子供たちがコマにして遊んだことからのツムグリ(コマの古名)が転訛したという説と、トチノキのクリからのトチグリ(橡栗)が転訛したという説があります。漢字の団栗は当て字だそうです。ドングリはブナ科のコナラ属、シイ属、マテバシイ属の果実の総称で、マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)のドングリは大きく縦長のロケット型をしています。マテバシイの名は、葉がマテガイ(馬刀貝)に似ていることからという説と、もう少し待てばシイノキになっておいしい実が成ることからという説があります。 ドングリの花言葉「永遠の愛」は、毎年秋に実が山の動物たちに厳しい冬を乗り越えるための大切な食糧を与えることからつけられたのでしょうか。花言葉「もてなし」は、大きく寿命の長い木がリスなどに住処と実を与え、訪れる動物たちに実をいっぱい落として提供することからでしょう。マテバシイの花言葉「長寿」は、木の寿命が長く、厚い葉が3年くらい生きることからきているのでしょうか。それとも、花が咲いてから結実するまでが長く、昨年咲いた雌花が受精して冬を越し、梅雨頃から秋までかけてどんどん成長してドングリになることからでしょうか。 初夏に植物園のマテバシイを初めて見たとき、雄花のつぼみの下にもう小さな実がついていて、春には花が咲いていなかったので、不思議でした。秋の台風のあとに木を見上げると、枝にドングリはなく、木の下にまだ緑の小さなドングリと熟したドングリが落ちていました。ブナ科マテバシイ属、半耐寒性常緑高木、原産地:日本マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)の花言葉:勇気、力、長寿。マテバシイ(馬刀葉椎、全手葉椎)の誕生花:―ドングリ(団栗)の花言葉:永遠の愛、もてなし、愛は永遠に、勇敢。ドングリ(団栗)の誕生花:10月16日流通時期:苗木を秋~春に見かけます。花ひろばオンライン、ガーデンタウン、ガーデニングショップ四季の里、トオヤマグリーン、GRANDY、花と緑さんにあります。 ドングリノキ
2014.10.16
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夏から秋に、つるから伸びた花茎の先が平らに枝分かれして、4枚の花弁を反らせた小さな淡緑色の花が次々と朝開き、昼頃に花弁とおしべが落ちて、オレンジ色の花盤が残ります。誕生花のない花は、オレンジ色からピンク色に変わる花盤にあふれ出る蜜、ヤブガラシ(藪枯らし)。花の名は、繁殖力が強く、藪を覆いつくして他の植物を枯らしてしまうことから名づけられました。別名のビンボウカズラ(貧乏蔓)は、家の周りに繁茂するといかにもみすぼらしく見えるので、庭の手入れまで手がまわらない貧しい家ということから呼ばれています。 花言葉「積極性のある」は、野原や道端、家の庭などに生え、あらゆるものに細い巻きひげで絡みつき、上へ上へと這い上がるように伸びて草木などを覆っていく様子からつけられたのでしょう。花言葉「不倫」は、小さな花盤にあふれるように出す蜜を求めて、アリやチョウ、ハチ、ハナアブなど多くの種類の昆虫が訪れることをたとえたのでしょうか。 何年か前にいつの間にか庭に生えていたヤブカラシは抜いても、抜いても地下に広がる地下茎から新しい芽を出し、5枚の小葉を広げた葉(鳥足状複葉)をつけてつるが伸びてきます。つるは成長が早く、油断すると花を咲かせながら、四方八方に伸びて庭木に覆いかぶさり、猛暑で手入れの行き届かない庭にはびこっています。ブドウ科ヤブガラシ属、つる性多年草、原産地:日本、中国、マレーシア別名:ビンボウカズラ(貧乏蔓)ヤブガラシ(藪枯らし)の花言葉:不倫、積極性のある、攻撃性に富んだ。ヤブガラシ(藪枯らし)の誕生花:―流通時期:―敬老の日
2020.08.17
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春から初夏に、這うように伸びる茎や銀灰色の斑模様が入る葉のわきから立ちあがった花穂に、ピンクの唇形の花が次々と咲きます。8月24日の誕生花は、踊子が舞うような美しい小花、ラミウム。花の名は、ギリシャ語のlaipos(喉)で、長い花筒が喉状に見えることから名づけられました。別名のツルオドリコソウ(蔓踊子草)は、山野に自生するオドリコソウ(踊子草)の仲間で、つる性であることからつけられています。 花言葉「気づかれない想い」は、花筒の先が2唇形で、上唇が帽子のような逆カップ形をしていて、下唇が小さく、花筒の奥が見えそうで見えない花の姿からつけられたのでしょう。花言葉「愛嬌」は、踊り子が花笠をかぶって踊っているような花の愛らしさにつけられています。 ラミウムは寒さに強く、斑入り葉が冬枯れの庭を明るくし、春になると茎が伸びて広がり、次々とつぼみをつけ、梅雨に入る前まではよく咲きます。白やピンク、赤紫などの花が咲くLamium maculatum、黄色の花が咲くLamiastrum galeobdolonなどがあります。シソ科オドリコソウ属、ほふく性の耐寒性多年草、原産地:ヨーロッパ、アジア、北アフリカ別名:ツルオドリコソウ(蔓踊子草)ラミウムの花言葉:気づかれない想い、清明、愛嬌。ラミウムの誕生花:8月24日流通時期:ポット苗を秋に見かけます。ガーデンタウン、ハッピーガーデンさんにあります。 ハギ
2015.08.24
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絵本のピノキオで見た「空色の髪の仙女」の髪のように、澄んだ空色をした星型の花が、5月から咲いています。最初は淡い空色で、次第に濃い空色になります。十数年前に、カタログ通販のポット苗のオキシペタラム「ブルースター」1株から、何年かに一度、秋にタネを取って、株の更新をしながら、ずっと育てています。(挿し木もできますが、大きなサヤの中に入った、タンポポのような綿毛がついた種で増やしています。)←一番花 ←この花は5年目です。 ↑置き場所をあちこちに替えながら、今はフェンス沿いに。今年はタネをとるので、切り戻しをしていませんが、春に切り戻しや摘芯をすると、枝の数が増えて、花がたくさん咲きます。花が咲き終わった枝は、タネができる前に、2節残して切り戻すと、姿も整い、花数も増えて 、秋遅くまで繰り返し咲きます 。鉢植えでの育て方ガガイモ科オキシペタラム属、ブラジル~ウルグアイ産、半つる性耐寒性多年草 別名:ルリトウワタ、ブルースター白花のオキシペタラム「ホワイトスター」、桃花の「ピンクスター」や八重咲きも。●置き場所:日当たりと水はけのよい場所に。●用土:水はけがよければ、選びません。●肥料:緩効性化成肥料を元肥に。1~2カ月に1回置き肥。 ●害虫:アブラムシがつくことがあります。(植えた当時は、よくついたアブラムシも、近頃はテントウムシの護衛がつき、少なくなりました)●水やり:表面が乾いてから与え、過湿にならないように。 ●支柱:草丈が伸びてくると倒れやすくなります。●剪定:花が咲いた後、2節残して切り戻すと、繰り返し咲きます。●冬越し:暖地では、露地で越冬します。(10cmの高さに切り、腐葉土をかけておくと、安心です。)花言葉:信じあう心、 星の精今も昔も、クールビズ、ウオームビズで育てられない「空色の花」です。高山に咲く空色の花、一度育ててみませんか?青いケシの種 メコノプシス ベトニキフォリア「天上の妖精」を種から育ててみませんか!?ヒマラヤの蒼いケシメコノプシスの種 【数量限定】 まるで宝石の翡翠にそっくり★ ヒスイカズラ(翡翠葛)
2009.06.08
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初夏に淡いピンクの小さな花が、枝分かれした細い枝の節ごとにまとまって咲きながら実をつけて、落葉後も残る濃紫の丸い実をつけた小枝が晩秋の風にゆるやかになびくムラサキシキブ。シロシキブ(白式部)はムラサキシキブ(紫式部)の実が白い品種で、花径3~5mmほどの小さな白い花は目立たずひっそりと咲くので、ヨウラクアジサイの陰で今年もみそこねてしまいました。 ムラサキシキブの4弁の淡いピンクの花もあまり目立たない ↓ 100610 100720 100711シロシキブやムラサキシキブは数多く咲く花よりも、晩秋に枝にびっしりついた3mmほどの真珠のような白い実や、濃い紫の丸い実の美しさに目を奪われます。この美しい実は年により、実つきが悪かったり、強い日差しに乾燥して落ちたり、晩秋に葉より先に落ちたりしますが、きれいに残った年はうれしいです。 090923 091017最初は小さな鉢植えだったシロシキブ(白式部)は、大きくなって日当たりの悪い東南の片隅に置かれていますが、それなりに実をつけてくれます。ムラサキシキブの小型のコムラサキシキブ(小紫式部)の実が白い、白実の小紫、小さな鉢のままコンパクトに育てたかったのに、剪定しても剪定しても大きくなって、なぜこんなに元気なのかなあ・・・シロシキブ(白式部)の育て方クマツヅラ科ムラサキシキブ属、耐寒性耐暑性の落葉低木、原産地:日本、台湾、朝鮮半島、中国●置き場所・植え場所:日当たりのよい場所に。やや日陰でもOKです。●水やり:鉢土の表面が乾き始めたら、鉢底から水がしみだすまで、たっぷりと。真夏は乾きやすいので注意。(庭植えも乾燥させると、実が落ちて、秋にがっかりします)●用土:鉢は水もちのよい土に。赤玉土6、腐葉土4の混合土に、緩効性肥料を適量、混ぜて。庭植えは特に選びません。●植え替え:鉢は根づまりを起こすので、3~5月に、1年に1回、一回り大きな鉢に。(庭の土で植木鉢に植えて、鉢から根を出しているので、植え替えもしないでそのままです)●肥料:特に必要ありません。鉢は芽が出る前と実が落ちた後に、緩効性肥料を適量与えます。●剪定:冬に伸びすぎた枝の先を切ります。混み合った部分や枯れた枝は短く切り落とします。ムラサキシキブの花言葉:聡明紫の実がとてもインパクトがあります!小紫式部(コムラサキシキブ)【5号】入荷日:7月27日店長超お勧め五つ星★★★★★♪販売中!庭木に最適!単品3.5号【ムラサキシキブ(紫式部)】緑葉女性に人気。紫色の実が美しい紫式部です。紫式部
2010.08.18
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晩春に、十字状についた4枚の葉の中心から伸びた2本の花穂に、花弁とガク(萼)のない粒状の白い花が十数輪、下から上へ咲きます。3月15日の誕生花は、粟粒ほどの小さな球花がつづる2本の花穂、フタリシズカ(二人静)。花の名は、源義経を愛した白拍子の静御前の亡霊が舞う能の二人静に由来し、2本の花穂を静御前とその亡霊の舞い姿にたとえて名づけられました。能の二人静は、吉野山の勝手神社の神官が若菜を摘みに行かせた菜摘女(なつめ)が舞い始めると、静静御前の霊が現れ、影のように寄り添って舞い、義経の吉野落ちの様子や鎌倉での出来事を物語って、神官に弔いを頼んで消えていくというお話です。 花言葉「静御前の面影」は、静御前とその亡霊にたとえられた花の名前からきているのでしょう。花言葉「いつまでも一緒に」は、2本の花穂が寄りそうように並んでしとやかに咲く様子からつけられています。 フタリシズカは3本の白いおしべの短い花糸が内側に曲がってめしべを包んで球状の1輪の花になり、花穂の数は2本が基本ですが、1本や3~5本の花穂を立てることもあります。春の植物園でも、鉢植えでも、花穂を数えますが、2本が多く、1本と3本が続きます。センリョウ科センリョウ属、耐寒性多年草、原産地:日本フタリシズカ(二人静)の花言葉:いつまでも一緒に、静御前の面影。フタリシズカ(二人静)の誕生花:3月15日、5月26日、5月30日流通時期:ポット苗を春に見かけます。紫桜館 山の花屋 楽天市場店、園芸ネット プラス、charm 楽天市場店、トオヤマグリーン、みちのくふるさと便、石田精華園 楽天市場店さんにあります。
2019.03.15
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よく分枝したしなやかな細い枝の葉のつけ根から次々と花柄を伸ばし、お皿の形をした萼(ガク)の中心についた筒状のつぼみが開き、花が散ったあとにも萼が残り、枝を彩ります。8月10日の誕生花は、ユニークでかわいらしい花、チャイニーズハット。花の名は、英名からで、皿形に広がった萼の中心の円筒形の花冠が中国で近代まで使われていた帽子に似ていることから名づけられました。花言葉「かわいらしい」は、中国の昔のかわいい帽子のような形の花につけられています。 属名は18世紀のデンマークの植物学者 Johan Theodor Holmskioldにちなみ、秋から冬に咲くホルムショルディア・サンギネアと夏に咲くホルムショルディア・テッテンシスがあります。花言葉「着飾る」は、テッテンシスのピンクのお皿に青い蝶がとまったように見えるおしゃれな花の姿からきているのでしょう。 テッテンシスもチャイニーズハットの名でお花屋さんにありますが、英名は華やかな花らしくタヒチアンハットだそうです。ホルムショルディア・サンギネアの朱橙色の花や園芸品種の黄色い花は晩秋に一度だけ、お花屋さんで見たことがあります。クマツヅラ科ホルムショルディア属、常緑低木、原産地:インド、ヒマラヤ(サンギネア)、アフリカ(テッテンシス)別名:ホルムショルディアチャイニーズハットの花言葉:かわいらしい、着飾る。チャイニーズハットの誕生花:8月10日流通時期:ポット苗や鉢花を初夏(テッテンシス)や秋~冬(サンギネア)に見かけます。ガーデニングショップ四季の里、緑の風yamashokuさんにあります。 サルスベリ
2012.08.10
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夏に、根元から集まって出た剣状の葉の間から長く伸びた花茎の先に、鮮やかな橙赤色をした大きな八重の花が上向きに朝開いて夕方にしぼみ、5~10輪ほど次々と咲きます。6月22日の誕生花は、見ると物忘れするほど美しい一日花、ヤブカンゾウ(藪萱草)。花の名は、漢名の萱草の音読みで、この美しい花を見ていると物も忘れるという故事からつけられ、野に咲く花が一重のノカンゾウ(野萓草)より人里に近い藪に生えることからつけられました。カンゾウはノカンゾウやヤブカンゾウ、ハマカンゾウ、ニッコウキスゲ、ユウスゲなどのワスレグサ属の総称ですが、特にヤブカンゾウを呼ぶ場合があるそうです。別名のワスレグサ(忘れ草、忘草)は、花のあまりの美しさに嫌なことを忘れてしまうことからつけられています。 花言葉「愛の忘却」は、万葉時代の人たちが身につければ恋しさを忘れさせてくれる草として歌に詠んだことからつけられています。花言葉「悲しみを忘れる」「憂いを忘れる」も、花を見たり身に着けたりすると、悲しみや憂いを忘れさせてくれると和歌に詠まれたことからきています。 庭のヤブカンゾウは果樹が小さかった数年前まではよく咲きましたが、日当たりが悪くなった今では、初夏にあでやかな花を見せてくれなくなりました。道路わきの街路樹の下や植物園の木々の下などで、濃い緑の中に橙赤色の花がひときわ鮮やかで美しく咲いています。ユリ科ワスレグサ属、耐寒性多年草、原産地:中国別名:ワスレグサ(忘れ草、忘草)、ボウユウソウ(忘憂草)ヤブカンゾウ(藪萱草)の花言葉:悲しみを忘れる、憂いを忘れる、愛の忘却、宣告。ヤブカンゾウ(藪萱草)の誕生花:6月22日流通時期:ポット苗を春に見かけます。日本花卉ガーデンセンター、紫桜館 山の花屋 楽天市場店、charm 楽天市場店さんにあります。 ノカンゾウ ヘメロカリス
2015.06.22
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春、夏、秋、冬の季節を温度調節されて、春咲き品種のボタン(牡丹)が春のつもりで冬に大きな緑の葉をつけた長い茎先に、赤や白、黄色などの大輪の花を咲かせます。12月17日の誕生花は、華やかに新春を祝う大輪の花、フユボタン(冬牡丹)。花の名は、春に咲くボタンの花が冬に咲くことから名づけられました。ボタンは漢名の牡丹の音読みで、牡(オス)は結実もするが根からも芽が出てくることから、丹は赤い色を指し、古代品種は赤い花が多かったことからつけられています。 原産地の中国では、ボタンは花の豪華さと風格のある姿から、花王、花神と呼び、北宋の周敦頤(しゅうとんい)が愛蓮説に牡丹花之富貴者也と記し、以後富貴花と呼ばれるようになったそうです。花言葉「富貴」は、牡丹花之富貴者也(牡丹は花の富貴なる者なり)からきています。花言葉「高貴」は、花の重ねが八重や千重で、華やかで美しい花の形からつけられています。 初冬の大根島の由志園では、あいにく戸外のカンボタン(寒牡丹)は咲いていませんでしたが、牡丹の館ではフユボタンが咲いていました。カンボタンは春と冬の二回開花する二季咲き性のボタンで、秋のつぼみが冬に茎が短く葉をほとんど出していないのに、力強く、楚々とした可憐な花を咲かせるそうです。ボタン科ボタン属、耐寒性落葉低木、原産地:中国別名:カンボタン(寒牡丹)フユボタン(冬牡丹)の花言葉:高貴、富貴。フユボタン(冬牡丹)の誕生花:12月17日流通時期:台木苗を秋に、鉢花を冬に見かけます。ディノス楽天市場店、イイハナ・ドットコム、園芸ネット プラスさんにあります。カンボタン ボタン
2015.12.17
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夏に、先がとがった長楕円形の葉をつけてまっすぐ立った茎先に、花冠が深く5つに裂けた白い小さな花(合弁花)が穂状に並んだ下のつぼみから咲いていきます。6月20日の誕生花は、枝垂れた穂先が少し上を向く長い花穂、オカトラノオ(丘虎の尾、岡虎の尾)。花の名は、日当たりのよい丘に多く自生し、長い花穂がトラ(虎)の尾に似ていることから名づけられました。トラノオは動物の尾に似た長い花穂の花につけられる名で、花穂がまっすぐ上を向いた青紫色のハマトラノオ、白や淡紅色のイブキトラノオ、淡紅色などのハナトラノオなどがあります。 花言葉「清純な心」は、傾いた長い花穂の下から順にたくさんの白い清楚な花を咲かせることからつけられています。花言葉「優しい風情」は、一方に偏ってびっしりとつけたつぼみの重みで枝垂れ、白い小花を咲かせていく長い花穂の様子からでしょうか。 初夏の鯉ヶ窪湿原では、オカトラノオがまだ咲き始めでしたが、シジミチョウが花糸に毛があるおしべとめしべの間に、ストロー状の口吻を伸ばして蜜を吸っていました。サクラソウ科オカトラノオ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国別名:トラノオソウ(虎尾草)オカトラノオ(丘虎の尾、岡虎の尾)の花言葉:優しい風情、清純な心、忠実、堅固、貞操。オカトラノオ(丘虎の尾、岡虎の尾)の誕生花:6月20日流通時期:ポット苗を春~夏に見かけます。おぎはら植物園、トオヤマグリーン、園芸ネット プラス、湯沢園芸 楽天市場店さんにあります。 ルリマツリ
2022.06.20
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早春に、長楕円形の光沢のある葉が集まってついた枝先からいくつも垂らした花房に、白い壺形の小さな花が木をおおうようにたくさん咲きます。3月4日の誕生花は、万葉の時代から春の訪れを待ちかねて咲く印象的な花、アセビ(馬酔木)。花(木)の名は、枝葉が有毒で食べると足がしびれることからつけられたアシジビ(足癈)が転訛したもので、漢字の馬酔木は馬が食べると酔ったようにふらつくことからあてられています。アセビは古くに葉を煎じて殺虫剤に用いられ、奈良公園にたくさんいる鹿も赤く芽吹いた(おいしそうな)若葉でも決して食べないそうです。 花言葉「危険」は、花(木)の名の由来通り、葉や枝が有毒で、食べると酔ったようになることからつけられています。花言葉「あなたと二人で旅をしよう」は、花ことばの本(田中四郎 著)によると、こんな感じの人と旅をしたら楽しいだろうという意味でつけられているそうです。花の姿が清純な感じで花にも毒があるので、こんな感じの人とは、ハラハラ、ドキドキする美しい人にたとえているのでしょうか? アセビは山地に自生する低木で、秋に植物園の日当たりのよい山道で、枝先につぼみを垂れ下がらせて、翌春に花を咲かせ、ゴールデンウイークには実をつけています。園芸品種の縁が白い斑入り葉の鉢植えは、暖地では冬の終わり頃から咲き始め、早春に満開になっています。ツツジ科アセビ属、耐寒性常緑低木、原産地:日本(東北以南)アセビ(馬酔木)の花言葉:あなたと二人で旅をしよう、清純な心、危険、犠牲、献身。アセビ(馬酔木)の誕生花:2月12日、3月4日、3月9日、3月15日、4月4日流通時期:鉢花を冬~早春に見かけます。苗木の専門店 グリーンでGO!、園芸ネット プラス、トオヤマグリーン、千草園芸さんにあります。
2014.03.04
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初夏に、幹先の大きな羽状の葉(3回3出羽状複葉)の間から伸びた円錐状の花穂(円錐花序)に、黄色いおしべがよく目立つ小さな白い6弁花が群れて咲きます。12月5日の誕生花は、難を転じて福を招く縁起のよい木、ナンテン(南天)。花の名は、漢名の南天竹(なんてんちく)、南天燭(なんてんしょく)が簡略化したもので、南天竹は株立ちが竹に似ていることに、南天燭は実が灯火(燭)のように赤いことに由来します。昔の家のお手洗い(厠)は家の外にあり、お手洗いの周りに南天の木を植えて、手を洗うための手水鉢(チョウズバチ)に水がないとき、南天の葉で手を清めたそうです。お祝いのお赤飯には、厄除けと葉に腐敗を抑える作用があることから南天の葉が添えられています。 花言葉「私の愛は増すばかり」は、白い花のあと、葉が少しずつ赤く染まり、晩秋から初冬につぶらな実が真っ赤に色づいていく様子を愛が深まったことにたとえたのでしょう。花言葉「福をなす」は、ナンテンの音が難転(難を転じる)、成天(家庭円満、願望成就の吉祥)に通じ、縁起のよいことからきています。 畑の道沿いに植えられたナンテンは根元から細い幹がたくさんまっすぐ伸び、ほとんど枝をほとんど出さず、直立状の株立ちになっています。ナンテンの仲間には、白い実をつけるシロミナンテン、葉が細く糸状のキンシナンテン、丸みを帯びた葉が新芽や初冬に紅く染まる矮性品種のオタフクナンテンなどがあります。メギ科ナンテン属、常緑低木、原産地:日本、中国、インドナンテン(南天)の花言葉:機知に富む、福をなす、よい家庭、私の愛は増すばかり。ナンテン(南天)の誕生花:1月9日、11月25日、12月5日、12月8日、12月27日、12月29日ナンテン(南天)の赤い実の花言葉:幸せ、私の愛は増すばかり、よい家庭。ナンテン(南天)の白い実の花言葉:深すぎる愛、つのる愛。流通時期:色づいた実つきの鉢植えを秋~冬に見かけます。SORA、園芸ネット プラス、苗木部 by 花ひろばオンライン、苗木部 by 花ひろばオンライン、千草園芸、苗木の専門店 グリーンでGO!さんにあります。
2011.12.05
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春に、細かく裂けた葉の茂みから長く伸びた花茎の先に、一重や八重の白い花が一輪咲き、花弁(萼)がひらひらと春風にそよぎます。1月10日の誕生花は、春先の花壇を飾る白い花、アネモネ(白)。花の名は、ギリシャ語のanemos(風)で、花が春風の吹く頃咲くからという説や、ギリシャ神話の西風の神ゼピュロスと恋人の妖精アネモネからという説などがあります。アネモネは一般にはAnemone coronariaの交配品種を指し、19世紀後半にフランスでつくられた一重から半八重のデ・カーン(De Caen)、大輪一重咲きのポルト(Porto)などの品種があります。 アネモネ(白)の花言葉「純粋無垢」は、清潔な印象を与える白い花色からつけられています。アネモネ(白)の花言葉「無邪気」は、すくすく育って次々とたくさん咲き、風にゆれる花の愛らしさからきているのでしょう。アネモネは白や紫、ピンクなどの花色による花言葉があります。 アネモネの花弁に見える部分は萼(ガク)が大きくなったもので、大きくてよく目立ち、一茎に一花咲きます。アネモネの仲間のAnemone multifida 'Annabella White'は北米原産で、何本も花茎に伸ばして、小さめの白い花をたくさん咲かせます。キンポウゲ科イチリンソウ属、秋植えの耐寒性小球根、原産地:地中海沿岸別名:ボタンイチゲ(牡丹一華)、ハナイチゲ(花一華)アネモネ(白)の花言葉:純粋無垢、無邪気、真実、真心、期待、希望。アネモネ(白)の誕生花:1月10日、4月2日アネモネの花言葉:はかない恋、薄れゆく希望、明日の希望。アネモネの誕生花:1月10日、1月22日、2月2日、3月10日、3月12日、4月6日流通時期:球根を秋に、ポット苗・鉢花を冬~早春に見かけます。園芸ネット プラス、あなたの街のお花屋さんイングの森さんにあります。
2016.01.10
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春から、先が尖って縁にぎざぎざのある3枚の小葉をつけた葉をよく茂らせ、夏になると上部で枝分かれした茎先に、白い小さな5弁花が次々と咲きます。6月7日の誕生花は、独特の香りとシャキッとした歯ざわりの香味野菜、ミツバ(三つ葉)。花の名は、葉が3つに分かれていることからつけられました。別名のミツバゼリ(三つ葉芹)は、かつてセリ(芹)の変種と思われていたことからといわれています。スーパーでは水耕栽培のミツバしか見かけませんが、育て方により光に当てて育てる青ミツバ、露地で育てて根のついた根ミツバ、遮光して軸を白く軟らかくする切りミツバに分けられます。 花言葉「奔放」は、生育旺盛でこぼれダネでよく育ち、冬以外はいつでも、どこにでも思うままに芽を出して、鉢やプランターの中でも葉を広げることからつけられたのでしょうか。それとも、小さな花の花柄に長短があって、花がきれいに咲きそろわないでまばらに見えることからでしょうか。花言葉「意地っ張り」は、根がしっかり張ってなかなか引き抜くことができないことからきているのでしょうか。それとも、先に生えていた他の草花を抑えて、群生する強さからでしょうか。 新芽の頃のミツバは香りもよく、やわらかいので摘んで、吸い物などにしていますが、野生化したミツバはだんだん葉や茎が硬くなります。庭や鉢などの邪魔になるミツバはせっせと抜きますが、あちこちで花を咲かせる頃、キアゲハの餌場になって、抜くのをやめるので、絶えることなくあちこちにはびこっています。セリ科ミツバ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国など東アジア別名:ミツバゼリ(三つ葉芹)ミツバ(三つ葉)の花言葉:意地っ張り、奔放。ミツバ(三つ葉)の誕生花:6月7日流通時期:ポット苗を春に見かけます。園芸ネット プラス、花みどりマーケット、IDE SHOKAI ONLINE 楽天市場店さんにあります。 八角蓮
2014.06.07
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冬から早春に、地際からたくさん立ち上がった枝の先の葉のわきにつぼみが数個つき、濃黄色の五弁花が輝くように次々と咲きます。誕生花のない花は、冬枯れの庭を明るく照らす黄色い花、ウンナンゲッコウカ(雲南月光花)。花の名は、中国の雲南省に自生し、美しい黄色の花が月の光に似ていることから名づけられました。別名のキバナアマ(黄花亜麻)は、アマ(亜麻)の仲間で黄色い花を咲かせることからつけられています。 花言葉「希望」は、春に先がけて冬枯れの景色を明るく照らして咲く黄色い花の姿からつけられたのでしょう。ウンナンゲッコウカは毎年年末頃からつぼみをふくらませて、お正月を祝うように咲き始め、早春まで次々と花を咲かせています。 夏の高温多湿には弱いようで、小さな鉢植えはうまく夏越しさせられなかったのですが、庭の方では暖地でも夏越ししています。アマ科キバナアマ属、耐寒性常緑亜低木、原産地:インド、中国別名:キバナアマ(黄花亜麻)、レインワルティアウンナンゲッコウカ(雲南月光花)の花言葉:希望。ウンナンゲッコウカ(雲南月光花)の誕生花:― 流通時期:ポット苗を秋~春に見かけます。日本花卉ガーデンセンターさんにあります。キンシバイ
2019.01.23
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春から初夏に、細いヒゲが取り巻くつぼみをたくさんつけて伸びた花茎の先に、赤や白、ピンクなどの小さな5弁花が集まってこんもりと咲きます。6月11日の誕生花は、明治頃にアメリカから渡来した美しいナデシコの花、ヒゲナデシコ(髭撫子)。花の名は、撫でたくなるほどかわいらしいことからついたナデシコ(撫子)の、花のつけ根の葉が変化して細く尖った総苞が髭(ひげ)のように見えることから名づけられました。別名のビジョナデシコ(美女撫子)は、半円のドーム状にまとまって咲く花の名の前に美女をつけることが多く、ナデシコの花の咲き方からつけられています。 花言葉「伊達男」は、ヒゲのような総苞が人目を引いておしゃれに見えることからきています。花言葉「細やかな思い」は、花弁の縁に細かい切れ込みの入った花の姿がしとやかで、内面に芯の強さを秘めた雰囲気があることからつけられたのでしょう。 最近、ポット苗を見かけなくなりましたが、子供の頃によく見かけたビジョナデシコがこぼれダネで毎年咲いています。ヒゲナデシコのヒゲは花がまとまって咲くと目立たなくなります。ナデシコ科ナデシコ属、耐寒性多年草(一年草扱い)、原産地:ヨーロッパ別名:ビジョナデシコ(美女撫子)、アメリカナデシコ(アメリカ撫子)ヒゲナデシコ(髭撫子)の花言葉:伊達男、勇敢、器用、義侠、細やかな思い。ヒゲナデシコ(髭撫子)の誕生花:4月25日、5月31日、6月10日、6月11日、6月26日流通時期:タネを秋に見かけます。ナデシコ
2019.06.10
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初夏から晩秋にかけて、縁にギザギザ(鋸歯)があるくさび形の葉のわきに、花弁の基部が濃い赤紫色の白い五弁花が早朝に咲いて、夕方閉じます。11月25日の誕生花は、よく動くめしべの花柱を真っ直ぐにつきだしたかわいい花、タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)。花の名は、タカサゴ(高砂)とフヨウ(芙蓉)で、フヨウは中国ではハス(蓮)の花の別名とされる漢名の木芙蓉の略で、フヨウがハスの花が似ていることから名づけられた。タカサゴ(高砂)は、渡来した時期も琉球経由であるかも不明ですが、高砂(台湾島の呼称)からきているのでしょうか。別名のヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)は、花がボンテンカ(梵天花)に似て鏃(やじり)のような葉をもつことからつけられたそうです。 花言葉「繊細な美しさ」は、ムクゲやフヨウと同じ花言葉で、薄く和紙を漉いたような透明感のある花びらの印象からつけられたのでしょう。花言葉「愛らしい」は、別名でミニ芙蓉とも呼ばれる小さな花の可憐な美しさからつけられたのでしょう。 初夏の頃、次々とつぼみをつけているのに花を咲かせず、つぼみが割れてタネがのぞいたので、いつ咲いたのかと驚きましたが、閉鎖花をつけ自家受精するのだそうです。タカサゴフヨウは花を咲かせて他家受粉し、めしべが動いて自家受粉し、閉鎖花でも種子を作る仕組みを持っています。アオイ科ヤノネボンテンカ属、半耐寒性常緑小低木、原産地:南アメリカ別名: ヤノネボンテンカ(矢の根梵天下)、パボニア・ハスタータ、ヒメムクゲ(姫木槿)、ミニフヨウ(ミニ芙蓉)タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)の花言葉:信念、繊細美、繊細な美しさ、愛らしい。タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)の誕生花:11月25日流通時期:ポット苗を秋~春に見かけます。日本花卉ガーデンセンター、四国ガーデン楽天市場支店さんにあります。 フヨウ ムクゲ
2013.11.25
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晩春から初夏に、しなやかに立ち上がった幹の新枝の先や羽状の葉のわきに、雄株の雄花も雌株の雌花も、花弁のない白い小さな花がたくさん集まって大きな円錐形に咲きます。12月23日の誕生花は、よく飛ぶ丈夫なバットの木、トネリコ(梣)。花(木)の名は、枝につくカイガラムシの分泌する白蝋(トネリ)を練って敷居に塗ると戸がよく滑るようになることからのトヌリキ(戸塗り木)が転訛したという説があります。また、樹皮を煮つめて墨と共に練り混ぜ濃くして写経などに利用したことからのトモネリコ(共練り濃)が転訛したという説などがあります。 花言葉「偉大」は、樹皮を濃く煮つめて墨を混ぜて写経に使用したことからつけられたのでしょうか。花言葉「荘厳」は、枝のあちこち花が咲くと全体が黄色く見え、秋には羽のある果実で白く見える樹姿からつけられたのでしょう。トネリコは本州の中部以北に自生する木なので、植物園でしか見られませんが、常緑のシマトネリコは暖地では地植えされ、ご近所の庭や店先などあちこちで見られる人気のある樹木です。 玄関わきの鉢植えのシマトネリコも大きくなって、真夏に強い西日のあたる玄関奥のフラワースタンドに涼しい木陰をつくってくれます。近縁種のセイヨウトネリコは北欧神話の世界樹で、ヨーロッパ北部では持ち主を保護する木として家の周りに植えられたことから、花言葉「私といれば安心」がつけられているようです。モクセイ科トネリコ属、耐寒性落葉高木、原産地:日本別名:サトトネリコトネリコ(梣)の花言葉:威厳、偉大、服従、思慮分別、高潔、荘厳。トネリコ(梣)の誕生花:8月20日、12月23日流通時期:苗木や鉢植えを秋~春に見かけます。日比谷花壇、Hanahiro&クロード カンコー、ここなぎ、キロ楽天市場支店さんにあります。
2013.12.23
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晩夏から秋に、幾重にも花弁が重なる清楚な白い花が朝早く咲き、午後にだんだん淡い紅色に変わり、夕方になるにしたがって濃い紅色になります。8月5日の誕生花は、平安の昔から愛されてきたフヨウ(芙蓉)の八重咲きの改良品種、スイフヨウ(酔芙蓉)。花の名は、酔うフヨウ(芙蓉)で、花色がお酒に酔うように赤く変化することから名づけられました。スイフヨウはフヨウの園芸品種で、八重咲き品種が多くあり、一重もあります。 花言葉「心変わり」は、時間が経つにつれて花色が変化していく花の特徴からきているのでしょう。花言葉「繊細な美」は、色の変化とともに昔から芙蓉の貌や芙蓉の顔(かんばせ)など、美しい女性のたとえに用いられてきたことからつけられたそうです。花言葉「しとやかな恋人」は、フヨウの白色の花の気品ある姿をたとえたもので、スイフヨウは中国の玄宗皇帝の寵姫、楊貴妃のホロ酔い姿にもたとえられています。 秋の植物園にお昼頃に訪れると、枝先にくす玉スイフヨウのふっくらとした一日花が白と薄紅、濃い紅の花が入り混じって優雅に咲いていました。 ずっと昔に午前に写した写真を午後に写したと偽り、完全犯罪をたくらんだサスペンスドラマを見ましたが、このスイフヨウの花色から完全犯罪のトリックがくずれました。アオイ科フヨウ属、耐寒性落葉低木、原産地:中国、日本スイフヨウ(酔芙蓉)の花言葉:しとやかな恋人、繊細な美、微妙な美しさ、心変わり。スイフヨウ(酔芙蓉)の誕生花:8月5日、8月25日、8月27日、10月17日、11月6日、11月10日流通時期:苗木を秋~春に、鉢花を夏に見かけます。園芸ネット プラス、千草園芸、Herb&Rose楽天市場店、トオヤマグリーンさんにあります。 フヨウ
2015.08.05
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藤色の蝶形花より遅れて、晩春になると短いつるにつけたつぼみがふくらんで、白い花が長く垂れ下がった花房の基部から次々と優美に咲きます。4月5日の誕生花は、万葉の昔から歌われ詠まれた優雅なフジ(藤)の白花、シロフジ(白藤)。花の名は、白いフジの花からつけられ、フジは花が風に吹き散ることから名づけられ、漢字の藤があてられたそうです。 自生しているフジはノダフジ(野田藤)とヤマフジ(山藤)があり、どちらも白花品種があって、ヤマフジはつるが右巻きで、ノダフジは左巻きだそうです。 花言葉「決して離れない」は、春に山の木につるでしっかりと絡みついて登り、遠くからもよく目立って美しい花房を垂らして咲く姿からつけられたのでしょう。古くは松を男性、藤を女性にたとえて、松と藤を近くに植えていたそうです。 鉢植えのシロフジはつるが伸びると短く切るので、どちらに巻くのか見たことがありませんが、シロノダフジです。 鉢植えでもそれなりに長くなって、五月の風に乗ってゆれる白い花房は香りがよく、清楚で、華麗です。花言葉「歓迎」は、たおやかに垂れる花姿が振袖姿の女性に迎えられているような印象を与えることからつけられています。花言葉「恋に酔う」は、光源氏が義理の母である藤壺女御(ふじつぼのにょうご)に抱いた理想の女性へのあこがれや抑えられない恋心を記した源氏物語からきているのでしょうか。マメ科フジ属、つる性落葉木、原産地:日本フジ(藤)の花言葉:恋に酔う、歓迎、あなたを歓迎します、決して離れない。フジ(藤)の誕生花:4月5日、4月29日、5月8日、5月21日、5月31日流通時期:鉢花を春に見かけます。千草園芸、産直花だん屋、園芸百貨店何でも揃うこぼんさい、園芸ネット プラス、花ひろばオンラインさんにあります。 クチベニ・ベニフジ
2013.04.05
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初夏から秋に、株元にまとまった美しい葉を広げた間からまっすぐ伸びた花茎に、白や紫のほっそりとした漏斗状の花が穂状に次々と咲き上がります。6月29日の誕生花は、育てやすく美しい葉が魅力のギボウシ(擬宝珠)、ホスタ。花の名は、オーストリアの植物学者Nicholas Thomas Hostにちなんで名づけられました。別名のギボウシ(擬宝珠)は、花のつぼみ(開花前の苞葉)の形が橋の欄干の宝珠に似ていることからつけられています。 花言葉「沈静」は、つぼみをたくさんつけてすっと伸びた花茎に、次々と咲いていく花が静かに佇んでいるように見えることからつけられています。花言葉「静かな人」は、花の形にちょっと寂しそうな風情があることからつけられています。花言葉「変わらない思い」は、春にまた芽を出して広げるブルーリーフやイエローリーフ、斑入り葉などの細葉や丸葉に対して与えられたのでしょう。 ホスタは山野草のような楚々とした趣の極小品種から、葉が大きく草丈が人の身長を超える雄大な巨大品種まであり、斑入り葉は覆輪や中斑などがあります。小さな屋久島ギボウシや黄金葉オトメギボウシなどは鉢植えで、半日蔭をおおうよう大きくしたいホスタは庭植えにしています。ユリ科ホスタ(ギボウシ)属、耐寒性多年草、原産地:日本、東アジア 別名:ギボウシ(擬宝珠)ホスタの花言葉:沈静、変わらない思い、静かな人、心の落ち着き。ホスタの誕生花:4月22日、5月20日、6月29日、7月7日、7月9日、7月17日、7月23日流通時期:ポット苗や鉢花を晩春~夏に見かけます。四国ガーデン楽天市場支店、あなたの街のお花屋さんイングの森、ゲキハナ 感激安心のお花屋さん、バラ苗・野菜苗・さいじょう緑花、おぎはら植物園、国華園さんにあります。
2014.06.29
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初夏から秋にかけて、よく枝分かれした茎先やさわやかな香りがする葉のわきに、淡い紫色がかった白い小さな唇形花が穂状にあふれるように咲きます。9月13日の誕生花は、暑さに強く小花が涼しげなフレグランスプランツ、カラミンサ(カラミント)。花の名(属名)は、ギリシャ語のcalos(美しい)とmint(ミント)で、葉をちぎるとミントのような香りがすることから名づけられました。カラミンサは発汗促進や去痰の効果などの薬効があるハーブで、たくさん咲き続ける白い小花が美しく、花がらが目立たないので、夏の観賞用に植えられます。 花言葉「清涼」は、葉に軽く触れると甘く清々しいミントの香りがすることからつけられています。花言葉「愛のささやき」は、長い穂に固まって愛らしい花がたくさん咲く様子をたとえたのでしょう。花言葉「別れは静かに」は、花が多く咲いてもひっそりと物静かに見える花の姿からでしょうか。 カラミンサは少し大きいピンク色の花が咲く近縁種のカラミンサ・グランディフローラと、ライトグリーンの葉に白い散り斑が入った品種バリエガータもあります。シソ科カラミンサ属、耐寒性多年草、原産地:地中海沿岸カラミンサ(カラミント)の花言葉:清涼、愛のささやき、別れは静かに、拒否する心。カラミンサ(カラミント)の誕生花:9月8日、9月13日流通時期:ポット苗を初夏と秋に見かけます。園芸ネット プラス、Green Box (グリーンボックス)、ハッピーガーデン、千草園芸、ガーデニング専門店 hana*world、ガーデンタウン、おぎはら植物園さんにあります。 寄せ植え
2015.09.13
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春から初夏に、茎が地を這って横にマット状に広がり、先のとがった細長い小さな葉のわきから伸びた花茎の先に、白い5弁花が一面に咲きます。誕生花のない花は、ピレネー山脈に咲く清楚な高山植物、アレナリア・モンタナ。花の名は、学名Arenaria montanaの音読みで、属名Arenariaはラテン語のarena(砂)で、砂地に生えることから名づけられました。種小名はラテン語のmontana(山の、山地性の)で、南西ヨーロッパの山岳地に自生することつけられています。 花言葉「愛らしい」「可憐な」は、ふんわりと咲く小さなかわいらしい白い花の風情からつけられています。花は波打った白い花弁に細い筋が入り、基部が黄緑色をしていて、10本のおしべが中央の膨らんだ黄緑色の子房を囲んでいます。 アレナリア・モンタナは鉢からこぼれるように花を咲かせ、暑くなって花数が少なくなっても、風通しのよいコニファーの寄せ植えに鉢を置いて置くと初夏まで咲いています。暖地では高温多湿に弱く、夏を越さないので、小さな鉢植えにして、涼しい場所へと移動しています。ナデシコ科アレナリア属(ノミノツヅリ属)、耐寒性多年草(一年草扱い)、原産地:ヨーロッパ南西部別名:ヤマユキソウ(山雪草)アレナリア・モンタナの花言葉:可憐な、愛らしい、気が利く。アレナリア・モンタナの誕生花:― 流通時期:ポット苗を春に見かけます。園芸ネット プラス、産直花だん屋さんにあります。 スズラン
2019.04.02
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晩春から秋に、線形の葉をつけて長く伸びた花茎の先に、花弁に切れ込みのある黄色や赤紫、ピンク、白などのかわいい花があふれるように咲きます。7月19日の誕生花は、ハルシャギク(春車菊)やキンケイギク(金鶏菊)の仲間の愛らしい花、コレオプシス。花の名(属名Coreopsis)は、ギリシャ語のcoris(南京虫)とopsis(似る)で、実が南京虫に似ていることから名づけられました。コレオプシスの園芸品種には矮性種や蛇の目のないもの、八重咲きなどがあり、種間交配による新しいタイプも多くあります。 花言葉「愛の始まり」は、春になって最初の花を咲かせると、次々と喜びあふれるように咲くことからつけられたのでしょうか。花言葉「上機嫌」は、明るい色の花が株いっぱいにたくさん咲き続け、にぎやかに見えることからつけられたのでしょう。 イトバハルシャギクコレオプシス サンセットは舌状花がピンク色のCoreopsis roseaと黄色のCoreopsis verticillata(イトバハルシャギク)の交配種で、夕暮れどきのような花色をしています。サンセットは切り戻すと繰り返し花が咲き、秋の終わりまで花が楽しめます。キク科コレオプシス属(ハルシャギク属)、春まき多年草、原産地:北アメリカコレオプシスの花言葉:夏の思い出、陽気、愛の始まり、上機嫌。コレオプシスの誕生花:6月26日、7月19日流通時期:ポット苗を春~初夏、秋に見かけます。Green Box (グリーンボックス)、花ひろばオンライン、あなたの街のお花屋さんイングの森、千草園芸、ハッピーガーデンにあります。
2014.07.19
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晩春に、大きな緑色の萼(がく)の中に薄黄色の小さな雌花がつつましげに咲き、固まって咲く雄花と受粉して実を結ぶと、秋にオレンジ色の実が枝にたわわに実ります。9月26日の誕生花は、日本の秋の味覚を代表する柿色の実、カキノキ(柿の木)。花(木)の名は、秋の山野になる赤い実からのアカキ(赤木)、実が堅いことからのカタキ(堅)、つやつやして輝いていることからのカカヤキ(輝)が転じたという説などがあります。カキの学名のDiospyros Kakiは、属名がギリシャ語の Dios(神)とpyros(穀物)で、種小名が和名のKAKI(柿)です。カキは南蛮貿易によってヨーロッパへ伝えられ、実の極上の甘さからDiospyros(神の食べ物)と呼ばれたのでしょう。カキは実のヘタを咳止めやしゃっくりの薬に、殺菌作用がある葉を柿の葉寿司などに、渋柿の渋を団扇や和傘の防水加工に、幹から葉、実、渋までさまざまな用途があります。 花言葉「自然美」は、青空に映えるつややかな柿色の実の美しさからつけられています。花言葉「恵み」は、山里で鈴なりになる実が食べ物の少なくなる頃に鳥やサルなどの食料になることからでしょうか。それとも、晩秋に紅葉して葉が散った柿の木の梢にいくつか残されている木守りの赤い実からきているのでしょうか。実りの秋が終わり、葉を落とした枝に取り残された木守り柿は収穫に感謝し、冬の小鳥たちへの恵み、昔はお腹を空かせた旅人への思いやりから全て収穫しない慣わしがありました。 初冬に干した渋柿のうち特大の1個だけがなかなかやわらかくならず、そのうち軒下までメジロが飛んできてやわらくなった部分をつつくようになったので、ツバキの木につるしました。ぶら下がるカキを見ると、法隆寺の鐘の響きに秋を感じたという正岡子規の俳句が思い浮かびます。柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺(1895年)カキノキ科カキノキ属、耐寒性落葉低木、原産地:日本カキノキ(柿の木)の花言葉:自然美、恵み、優美。カキノキ(柿の木)の誕生花:9月26日、10月24日流通時期:苗木を秋~早春に、ロウヤガキの実つき鉢植えを秋に見かけます。花ひろばオンライン、園芸ネット プラス、日本花卉ガーデンセンター、SORA、GRANDY、渋谷園芸 植木鉢屋さんにあります。
2015.09.26
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初夏から秋に、まっすぐ伸びて上部で枝分かれた堅い茎先に、パリパリと乾いたような質感のピンクやオレンジ色などの花弁のような総苞片の重なった花が次々と咲きます。7月17日の誕生花は、夏のまばゆい太陽に負けることなく咲き続けるドライフラワーの代表花、テイオウカイザイク(帝王貝細工)。花の名は、花弁の独特の硬い質感を貝細工に見立てて名づけられました。テイオウカイザイクの花は、花弁に見える総苞片(花を包む葉が変形したもの)が中心の頭花を包み、総苞片はケイ酸を含むため水分が少なく、カサカサしています。ムギワラギクは英名のStraw flowerからで、花が乾燥した麦藁のようなことから呼ばれています。別名のヘリクリサムは、ギリシャ語のHelios(太陽)とchrysos(黄金)で、輝くような太陽の金色の花の姿からつけられています。 花言葉「永遠の思い出」「いつまでも続く喜び」は、黄やオレンジ、紅、白などの花色と花形がいつまでもそのまま残ることからつけられています。花言葉「不滅の愛」も、咲いているときも摘んでドライフラワーにしても、いつまでも変わらない独特の光沢と質感につけられたものです。 今でも毎年、近くの畑にこぼれダネで咲く草丈が高い花をテイオウカイザイクと、コンパクトな品種の花をタグのヘリクリサムと呼び分けています。キク科ムギワラギク属、半耐寒性一年草、原産地:オーストラリア別名:ヘリクリサム、ムギワラギク(麦蕎菊)テイオウカイザイク(帝王貝細工)の花言葉:いつまでも続く喜び、不滅の愛、永遠の思い出、黄金の輝き。テイオウカイザイク(帝王貝細工)の誕生花:2月22日、2月28日、5月24日、7月11日、7月17日、7月25日流通時期:ポット苗や鉢花を晩春に見かけます。ハイビスカス
2021.07.17
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夏から初秋に、茎先や先がとがって縁にギザギザ(鋸歯)のある葉のわきから出した細長い花穂(穂状花序)に、淡い紅色の小さな唇形花が次々と咲きます。8月14日の誕生花は、苦味健胃の薬効のある薬草、ニガクサ(苦草)。花の名は、草が苦いということですが、茎や葉に苦味がなく由来は不明とのことです。唇形花は深く2つに裂けた上唇から4本のおしべとめしべを突き出し、3つに裂けた下唇の中央裂片が大きく垂れ下がっています。 花言葉「愛嬌」は、下唇の花弁の1枚だけが舌状に大きく、上唇のおしべやめしべが不釣り合いに長く突き出したユーモアのある花姿からつけられています。花言葉「厳しい愛」は、花の名前と、茎葉を煎じたものが苦くて飲みにくくても、健胃や腹痛、風邪に効く薬草であることからきているのでしょうか。 ニガクサは何年か前までガマの生えている湿地の縁の土手の上に群生していましたが、湿地が埋め立てられ見かけなくなりました。少し離れた道路沿いに生えていた幾株かは抜かれることもなく、今年も交互に対生して十文字となった葉の上に、次々と咲かせる花を買い物の行き帰りに眺めています。シソ科ニガクサ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国別名:イヌチョロギニガクサ(苦草)の花言葉:愛嬌、厳しい愛、淡白。ニガクサ(苦草)の誕生花:8月14日、8月16日、8月30日流通時期:―ホトトギス
2023.08.14
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春に、細かく切れ込んだ披針形の葉をつけて伸びた花茎の先に、花弁に紫や黄色の斑点が入った鮮やかな赤やピンク、紫色などの花があふれるように咲きます。11月2日の誕生花は、たくさんの蝶が舞うように咲き乱れる花、シザンサス。花の名は、属名Schizanthusの音読みで、ギリシャ語のschizerin(裂ける)とanthus(花)に由来し、花弁に切れこみが入っていることから名づけられました。別名のコチョウソウ(胡蝶草)、英名のButterfly flower(蝶の花)は、蝶のような花姿からつけられています。英名のPoorman's orchid(貧乏人のラン、貧者のラン)は、エキゾチックな花色と花形がラン(蘭)のように見えて、手軽に入手できることから呼ばれています。 花言葉「あなたと踊ろう」は、蝶の群れが舞い踊るように集まって一斉に咲く華やかな花の姿からつけられています。花言葉「いつまでも一緒に」は、たくさんの花がピラミッド形に寄り集まって咲く花の様子からきているのでしょう。 シザンサスの鉢植えは花つきのよい大輪のコンパクトな園芸品種で、春になると色とりどりの丸弁の花が鉢いっぱいに盛り上がるように咲きます。ナス科シザンサス属(ムレゴチョウ属)、非耐寒性秋まき一年草、原産地:チリ別名:コチョウソウ(胡蝶草)、ムレコチョウ(群れ胡蝶)シザンサスの花言葉:あなたと踊ろう、あなたと一緒に、よきパートナー、協調、いつまでも一緒に。シザンサスの誕生花:1月11日、3月14日、3月19日、4月18日、11月2日流通時期:ポット苗や鉢花を早春に見かけます。シクラメン
2011.11.02
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早春に、地中深くに円柱状の白く大きな根をもち、羽状に深く裂けた長い葉の間から長く伸ばした茎先に、白や淡い紫色の十字形の4弁花が次々と咲きます。3月30日の誕生花は、風に揺らぐ野菜の花、ダイコン(大根)。花の名(属名)は、古名の大根(おおね)の音読みで、根が大きいことからつけられました。ダイコンの品種は多く、根の長さや太さなどが様々あり、皮の色も白の他に赤や緑、紫、黄などがあります。別名のスズシロ(清白)は日本ではほとんどの皮の色が白いことからつけられ、春の七草のひとつで、1月7日に食べる七草粥の習慣は江戸時代に広まったそうです。 古くからなじみ深い野菜には花言葉や誕生花がつけられています。花言葉「潔白」は、りっぱで堂々とした大きい根の際立った白さからつけられたのでしょう。花言葉「適応力」は、土壌適応力が高いことからつけられたのでしょうか。ダイコンは弥生時代に中国から、朝鮮半島を経て渡来したとされ、わりにやせた土地でもよく育ち、タネの自家採取を続けるとタネがその畑の環境を学習し強くなっていくそうです。 暖かくなって出番が少なくなった青首ダイコンの上部に出た若葉の間から花茎を伸ばし、花がたくさん咲きました。ご近所のダイコン畑でタネを採るのでしょう、片隅で白い花がたくさん咲いていました。アブラナ科ダイコン属、耐寒性一年草、原産地:中央アジア~地中海沿岸別名:清白(スズシロ)、蘿蔔(スズシロ)ダイコン(大根)の花言葉:潔白、適応力。ダイコン(大根)の誕生花:3月30日流通時期:タネを春と秋に見かけます。ジュエルワールド、学校教材の専門店 美工社さんにあります。 ダイコンソウ
2014.03.30
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春から秋に、茎がどんどん枝分かれして這うように広がり、茎上部の小さい葉のわきから長く伸びた花茎の先に、上唇に焦茶色の筋が入った小さな黄色い唇形花が咲きます。誕生花のない花は、さわやかに咲くかわいい黄色の小花、メカルドニア。花の名は、学名Mecardoniaの音読みからで、スペインのバルセロナの王立医学校付属植物園の創設時に土地を提供したAntoni de Meca i Cardonaにちなんで名づけられました。現在の流通品種はメカルドニア属の種間交配種Mecardonia hybridsで、マジックカーペット、イエロークロサイト、ブライト・イエロー、ゴールドダストなどがあります。 花言葉「思い続ける」は、春から秋まで長く愛らしい花が途切れることなく咲き続けることからつけられています。花言葉「知性」は、この高温多湿にも強く元気で明るい花のどこからきているのでしょう。 晩秋に入手したポット苗のイエロークロサイトは気がつくと真冬のビニール温室の中で、レモンイエローの花を咲かせていて、早春に鉢に植え替えると、晩春には花いっぱいに咲きました。葉や花がらが黒く見苦しくなって短く2cmほどに刈り込んでもすぐカーペット状に広がり、夏は花数が少なくなりましたが、秋にはまた花が多く見られ、冬もちらほら咲いていました。ゴマノハグサ科メカルドニア属、半耐寒性多年草、原産地:南アメリカメカルドニアの花言葉:知性、思い続ける。メカルドニアの誕生花:― 流通時期:ポット苗を春に見かけます。あなたの街のお花屋さんイングの森、花みどりマーケット 楽天市場店さんにあります。 ジギタリス
2019.04.03
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春から夏に、まっすぐ伸びた細い円柱形の茎の途中に出した数本の短い花茎の先に、短い柄をもった緑黄色の小花が集まって咲きます。誕生花のない花は、水辺に生える畳の材料の花、イグサ(藺草)。花の名は、編んで畳表やむしろにすることからの居(い)という説や、漢名の藺(りん)が転訛したという説などがあります。別名のトウシンソウ(燈芯草)は、茎の髄を燈明やロウソクの芯として使ったことからつけられています。イグサは畳表に利用するために水田で育つ香りのよい栽培品種や、草丈の低い観賞用の品種があります。 花言葉「従順」は、細く固い茎が畳表やむしろなどに織り上げられ、粽(ちまき)を包む笹など、物を結ぶのに使われることからでしょう。花言葉「堅く信じる」は、固い茎と苞がまっすぐ1本に伸びた茎に見え、先のとがった細い茎が束になった草姿をしていることからきているのでしょうか。 イグサは春になると、茎と同じ形で伸びた苞の境目(白く見える所)から小穂を出して六弁花を咲かせるので、1本の茎の途中に花が横向きに咲いているように見えます。庭の草丈の低いイグサは乾燥に強く、あちこちに飛んだタネで増えて、親と同じ草姿をした葉が固い超ミニサイズのイグサが小さな鉢植えで見られます。イグサ科イグサ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国、インド別名:トウシンソウ(燈芯草)、イ(藺)イグサ(藺草)の花言葉:従順、堅く信じる。イグサ(藺草)の誕生花:―流通時期:―トオヤマグリーンさんにあります。ハナショウブ
2022.05.07
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夏の早朝に、四方に這わっていくつるの浅く五つにさけた葉のわきに、黄色い雄花と、黄色の大きな花弁の下が球状になっている雌花が咲き、大きな実がなります。12月21日の誕生花は、無病息災を祈って冬至に食べるビタミンたっぷりのヘルシー果菜、カボチャ(南瓜)。花の名は、カンボジアが転訛したもので、16世紀にカンボジアからポルトガル船によって伝えられたことから名づけられました。別名のナンキン(南瓜、南京)は、漢字の南瓜が南蛮渡来の瓜からつけられ、南京は日本にもたらされる寄港地の中国の南京からきています。カボチャは、日本種と西洋種、両種の交配種、ペポカボチャなどの栽培品種があり、外皮がオレンジで大型のペポカボチャはハロウィンのランタンに使われています。 花言葉「大きさ」は、同じように大きい実をつけるウリ科のスイカやメロンの花などに比べて、花が大きいことからつけられています。花言葉「広大」は、大きな葉をつけたつるをどんどん伸ばしてどこまでも広がっていく様子からでしょう。コロンブスが新大陸で発見して、ヨーロッパに持ち帰った当初は観賞用だったそうですが、貴族や大商人が広大な庭園などで、次々と咲く大きな花とごろごろなった実を眺めたのでしょうか。 ご近所の畑では、大きい葉を茂らせたつるが敷きわらの上を、次々と雄花と雌花を咲かせて実を結びながら、長く広い畝いっぱいに伸び広がっていました。庭のカボチャは捨てたタネから芽をだし、フェンスやキンカンの枝などに巻きついて花を咲かせ、実を結びました。ウリ科カボチャ属、つる性の一年草、原産地:中央アメリカ、南アメリカ別名:ナンキン(南瓜、南京)カボチャ(南瓜)の花言葉:大きさ、広大。カボチャ(南瓜)の誕生花:7月31日、12月21日流通時期:ポット苗を春に見かけます。イカリソウ
2015.12.21
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株元から4~5cmの高さを指差しながら、お花屋さんに教わっても、メタリックな光沢の美しい葉が好きなので切れずに、たれた枝が他の花におおいかぶさるほど大きくなって、初めて切り戻しました。コンボルブルス・クネオルムは鉢から根を下ろしていて、一昨年1mも樹高があったのを、20cmくらいの高さに切り戻すと、昨年は花を咲かせませんでした。 すくすくと、また大きくなって、今年は少したれた枝に花芽をいくつもつけています。 ↓ ↓ 090724 100317 ↑どんと建った東側のマンションと南の椿に、日当たりが悪くなって、少し間伸びしたようです。西日の当たる北西のフラワースタンドでも、切り戻したコンボルブルス・クネオルムのシルバーリーフが、真夏の太陽にキラキラしていましたが、急にしょんぼりしました。 見ると、アワダチソウグンバイの攻撃を受けていました。 ↓ 090701 090906 100114 ↑ コンボルブルス・クネオルムの葉は細長く、表面に細かいシルバーの産毛があります。 梅雨の長雨も、猛暑日も、雪の日も平気なのに、虫数匹に負けたなんて・・・アワダチソウグンバイは、セイタカアワダチソウやヨモギなどキク科の雑草で、成虫で冬越しして、6月にキクなどに飛来するそうです。今年、お花屋さんにまた「花が咲き終わったら、ここから切り戻して」と何度も念押しされて、北西のフラワースタンドに「プラチナ コンボルブルス」を連れ帰りました。 100315 100317 100317 プラチナ コンボルブルスは、ピンクの蕾が折りたたんだ傘が開くように咲いて、白い花は中心が淡い黄色で、ヒルガオのように、夕方閉じます。今度はお花屋さんの言うとおり、地際から4~5cmで切り戻して、枝を多く分岐させ、コンボルブルス・クネオルムのシルバーリーフが映えるように、丸くきれいに仕立ててみようかな・・・(プラチナ コンボルブルスはコンボルブルス・クネオルム シルバーより、樹高が低い?)コンボルブルス・クネオルムの鉢植えでの育て方ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属、地中海沿岸原産の耐寒性常緑低木●置き場所:日当たりと風通しのよい場所に。●水やり:鉢土の表面が乾いたらたっぷりと。●用土:市販の培養土、水はけのよい土に。(赤玉土に、元肥として緩効性肥料を混ぜて植えています)●肥料:植え付け時に緩効性肥料を。春と秋に置き肥。●冬越し:凍らないように腐葉土などで、マルチングしています。花言葉:楽しい想い出コンボルブルス■新鮮花壇苗■コンボルブルス クネオルム シルバー10.5cmポット1823◆銀葉に光沢ある白花【コンボルブルス・クネオルム】【ガーデニング 花苗】【10P16mar10eagles】【P16mar10eagles 新規店】シルバーリーフがきれい!コンボルブルス・クネオルム5号鉢人気の植物です
2010.03.18
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初夏から秋に、つる状に長く伸びた細い毛のある茎先近くの細長いハート形の葉のわきに、一重や八重の白い花が数輪ずつ咲きます。1月5日の誕生花は、誕生日や結婚式のブーケに人気のオキシペタラム ブルースターの白花品種、ホワイトスター。花の名は、5枚の白い花弁が輝く星のように見えることから名づけられました。属名のOxypetalumは、ギリシャ語のoxys(鋭い)とpetalon(花弁)で、星形の花の形に由来します。ホワイトスターにはスカイブルーの花弁が星の形に開くオキシペタラム ブルースターと同じ花言葉がつけられています。 花言葉「幸福な愛」は、結婚式を祝うブライダルフラワーであることからつけられたのでしょう。花言葉「信じあう心」は、幸せの青い星ブルースターと同じように、寄り添って咲く星形の花や花に寄り添うハート形の葉からきているのでしょう。 ホワイトスターは葉にさわるとやさしいフェルトのような手触りがして、天の川の星ように集まって咲く花には花弁が丸い一重や半八重、八重咲きもあります。葉や枝を傷つけたときに出る白い乳液は、手につくと被れることがあります。オキシペタラムの仲間は紅い花を咲かせるレッドスター、濃いピンクの花のローズスターなどがあります。ガガイモ科オクシペタルム属(トゥイーディア属)、半つる性多年草、原産地:中南米ホワイトスターの花言葉:信じあう心、幸福な愛。ホワイトスターの誕生花:1月5日流通時期:晩春~秋に見かけます。ブルースター マンサク
2012.01.05
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現在、観葉植物やシンボルツリーとして、大人気と聞き、あらためて、シマトネリコのご機嫌うかがいを・・・(朝夕なにげなく水やりしています)きらきら輝く照り葉のシマトネリコに、「いつか花を咲かせてね」と、お願いしました。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上・下巻」を夢中で読んだあと、ホームセンターで、「宇宙樹 魔法使いの箒 植物名:シマトネリコ」のタグを見て、気がついたら連れ帰っていました・・・タグの裏には「ハリーポッターの中の、魔法のほうきの柄や魔法の杖の原材料として登場します。」とありました。 今日から「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の映画が公開されていますが、2001年のシリーズ初公開から9年、ハリー、ハーマイオニー、ロン、みんな少年から青年に・・・ 楽天ブックス CD&DVD NEOWING 20cmくらいだったシマトネリコ、本当は、もっと大きくなりたいのでしょうが、剪定に耐えて狭いスペースで我慢しています。タグによる植木鉢での育て方モクセイ科トネリコ属、常緑高木または半常緑高木、原産地:沖縄~インド別名:タイワンシオジ(台湾塩地)●置き場所:日当たりの良い場所に。明るい窓辺でも育ちます。●用土:水はけがよく、適度に湿り気のある土で。(赤玉土小粒5、パーライト2、バーミキュライト1の混合土に、緩効性肥料を適量、混ぜています)●肥料:固形肥料を置き肥。(特に与えなくても大きくなっています)●水やり:鉢土の表面が乾いてからたっぷりと。水切れに注意。●剪定:春~夏に、枯れ枝、バランスの悪い枝、伸ばしたくない方向の枝、込み入った枝などを切ります。剪定後、日向で育てると勢いよく芽吹きます。サラサラ揺れる株立ちと小さな葉っぱが癒し系♪シマトネリコの8号スクエアポット入り地植えも出来るシマトネリコ細かく濃い緑の葉が美しく丈夫で育て易い所も人気の秘密です。【送料無料】 【庭木】 シマトネリコ■これから観葉植物を楽しむ方へ【テーブルサイズ】【陶器鉢・受け皿付き】【プラスチック鉢では味わえない清潔オシャレ仕上げ】 シマトネリコ♪場所取らずでちょこっと置くだけ♪プレゼントや景品にも♪ミニ観葉植物サイズ♪モダン風アジアンテイスト♪
2009.07.15
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夏に、細い鱗片状の葉が密着した茎がよく枝分かれして地を這って広がり、葉の途中につぼみがふくらんで、花柄を1~2本まっすぐ出し、小さな鐘形の白い花が一面に咲きます。誕生花のない花は、草のような木の茎葉に咲くかわいい花、イワヒゲ(岩髭、岩鬚)。花の名は、高山の岩場にしがみつくように生える茎葉がヒゲ(髭、鬚)のように見えることから名づけられました。 花言葉「揺れる思い」は、か細い花柄の先で、高山の強い風に揺れながらけなげに咲く花の姿をたとえたのでしょう。ヒゲを表す漢字は口髭(くちひげ)と顎鬚(あごひげ)がありますが、ポット苗のイワヒゲは口髭サイズで、高山の岩場に自生するイワヒゲは枝を長く伸ばして、顎鬚サイズのようです。 イワヒゲのネームタグには八ヶ岳が故郷の高山植物とあり、暖地の夏越しはむずかしそうで、いつ頃咲くのだろうと思いながら、手に取った早春のポット苗は葉が茶枯れているようでした。暖かくなると、緑を取り戻しながら茎がふくらんで、いくつもの花芽がつき、次々と花が咲いたので、春が八ヶ岳の夏の気候と同じなのでしょう。ツツジ科イワヒゲ属、耐寒性常緑小低木、原産地:日本、サハリン、カムチャツカ、アラスカイワヒゲ(岩髭、岩鬚)の花言葉:揺れる思い。イワヒゲ(岩髭、岩鬚)の誕生花:―流通時期:ポット苗を春に見かけます。秋植え球根
2013.10.07
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晩春から秋に、濃い紫色の太い茎先に、紫の長い葉に守られるようにピンク色の小さな3弁花が一輪、朝開いて夕方にしぼみます。6月30日の誕生花は、花壇を紫色に染めるアクセントプランツ、ムラサキゴテン(パープルハート)。花の名は、葉や茎、萼(がく)が全て紫色であることから名づけられました。花言葉「変わらぬ愛」は、紫一色に保たれる葉や茎の美しい姿をたとえたものでしょう。 花径2cmほど園芸品種のパープルハートは夏の強い日差しを浴びて、葉色が鮮やかになり、花が咲いた茎は長く伸びて、日光不足になる場所では葉が緑をおびてきます。花言葉「優しい愛情」は、濃い紫の葉の上にちょこんとのったピンクの花の雰囲気からつけられたのでしょう。 よく日が当たるほうに這うように葉を伸ばします。暖地では戸外で冬越し、葉の数は少なくなりますが、残った葉が冬枯れの庭にきれいです。ツユクサ科トラデスカンティア属、這い性の半耐寒性多年草、原産地:メキシコ別名:パープルハート、セトクレアセアムラサキゴテン(紫御殿)の花言葉:優しい愛情、誠実、変わらぬ愛。ムラサキゴテン(紫御殿)の誕生花:6月19日、6月30日流通時期:ポット苗を春に見かけます。トオヤマグリーン、ハッピーガーデン、産直でお花をお届け「イングの森」、産直花だん屋さんにあります。 ムラサキツユクサ
2012.06.30
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夏に、枝先に紅色のつぼみがぎっしりと集まってつき、淡い紅色の小さな五弁の花が次々と開いて、大きいドーム形の花が広い葉の上に咲きます。8月5日の誕生花は、さわらなければ臭わない枝先でほのかに香るおしゃれな花、ボタンクサギ(牡丹臭木)。花の名は、枝や葉に特有の臭いがあるクサギ(臭木)の仲間で、ボタンの花のように豪華に咲くことから名づけられました。 1.5~2cmほどの小さな花 花径10~15cm花言葉「輝く美しさ」は、大の字形に開いた淡い紅色の小さな花がたくさん集まった手まりのような花のつややかな美しさにつけられています。生い茂った木の下の暗がりで、縁に不揃いのギザギザ(鋸歯)がある葉の濃い緑に引き立てられて、ピンクの手まりのような花は遠くからでも目を引き、美しく咲いていました。 ボタンクサギは学名がクレロデンドルム・ブンゲイで、クレロデンドルムはギリシャ語のcleros(運命)とdendron(樹木)からつけられています。花言葉「運命」はここからきているのでしょうか。 クマツヅラ科クサギ属、半耐寒性落葉低木、原産地:中国、インド別名:ベニバナクサギ(紅花臭木)、ヒマラヤクサギ(ヒマラヤ臭木) ボタンクサギ(牡丹臭木)の花言葉:運命、輝く美しさ。ボタンクサギ(牡丹臭木)の誕生花:8月5日流通時期:鉢花を夏に見かけます。日本花卉ガーデンセンターさんにあります。クサギ ボタン ノボタン
2012.08.05
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初夏から夏に、厚い線形の葉の間からまっすぐ伸びた太い茎先に、大きな純白の漏斗形の花が10数輪、横向きに次々と咲きます。 7月17日の誕生花は、夏の浜辺で咲くハマユウ(浜木綿)の仲間、インドハマユウ(印度浜木綿)。花の名は、インド原産で葉がハマユウに似ていることからつけられ、ハマユウは白い花が木綿(コウゾの樹皮を細く裂いてつくった繊維)を垂らしたように見えることから名づけられました。明治初期に渡来したインドハマユウは最近、同定に誤りがあったことが判明し、呼び名がアフリカハマユウに、学名がCrinum latifoliumからCrinum bulbispermumに改められたそうです。 インドハマユウはハマユウと同じ花言葉がつけられています。花言葉「汚れがない」は、純白の清楚な花の姿からつけられています。ハマユウの花言葉「どこか遠くへ」は、浜辺に多く見られ、大きなタネが軽く水を通さないので、波に運ばれて、どこへでも流されていくことからつけられています。インドハマユウも浜辺で自生しているそうで、タネがハマユウのように流されていくかどうかはわかりませんが、堂々として見ごたえのある花の姿と花の名が遠い国に誘ってくれます。 子供の頃からインドハマユウの名に親しんでいるので、公園の白い花の名がアフリカハマユウに変わっても以前の名で呼んでいます。友人の家では折れ曲がっている光沢のある緑の長い葉が、公園では葉先を短く切られていました。近くの畑などで、ピンク色の花も見かけます。ヒガンバナ科ハマオモト属、海浜多年草、原産地:南アフリカ別名:アフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿)インドハマユウ(印度浜木綿)の花言葉:どこか遠くへ、あなたを信じます、汚れがない。インドハマユウ(印度浜木綿)の誕生花:7月17日流通時期:ポット苗を春に見かけます。ACID NATURE 乙庭、小森谷ナーセリー 楽天市場店さんにあります。 クリナム ハマユウ
2014.07.17
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秋から春に、深く切れ込んだ葉の間からすっと伸びた細い花茎の先に、黄色い花弁に黄色い花芯の一重の花が次から次へと咲き、夏に一休みします。2月20日の誕生花は、きらめくように咲く黄色いマーガレット、キバナマーガレット(黄花マーガレット)。花の名は、大輪の黄色い花を咲かせるマーガレットで、マーガレットはギリシャ語のmargarites(真珠)に由来し、純白の清楚な花を真珠にたとえて名づけられました。別名のモクシュンギク(木春菊)は、木のようになったシュンギク(春菊)で、シュンギクに似ていて、株の基部が木質化することからつけられています。カナリア諸島原産のマーガレットが17世紀にヨーロッパに持ち込まれて、主にフランスで品種改良され、19世紀にキバナマーガレットが育成され、昭和の初めに導入されました。 キバナマーガレットの花言葉「美しい容姿」は、深い切れ込みのある葉の緑に映えて咲く、すらっとした鮮やかな黄色の花弁と同色の花芯の調和のとれた花の姿につけられています。マーガレットには白やピンク、黄色の花色別の花言葉があります。黄色の花を咲かせるマーガレット(黄)もキバナマーガレットと同じ花言葉と誕生花です。 キバナマーガレットは家の外壁沿いの狭い花壇に押し込められて、窮屈そうですが、スペースを十分とって剪定すればこんもりと形よくまとまります。キク科モクシュンギク属、半耐寒性多年草、原産地:カナリア諸島別名:モクシュンギク(木春菊)キバナマーガレット(黄花マーガレット)の花言葉:美しい容姿。キバナマーガレット(黄花マーガレット)の誕生花:2月20日流通時期:ポット苗を冬~春に見かけます。マーガレット
2013.02.20
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晩春に、白い幹から伸びて枝分かれした細い枝先に、黄褐色の雄花の長い花穂が垂れ下がり、先がとがって縁にぎざぎざのある葉のわきに、緑色の雌花の短い花穂が上向きに咲きます。3月12日の誕生花は、樹皮に横向きの皮目模様のある白い樹木、シラカバ(白樺)。木の名は、樹皮が白いカンバ(樺)の木で、幹が白いことから名づけられました。カンバはアイヌ語で桜の木の皮を意味するカリンパ(karinpa)とされています。正式名はシラカンバ(白樺)で、略してシラカバと呼ばれています。 花言葉「光と豊富」は、ヨーロッパでシラカバが光と豊饒の象徴であることからつけられたそうです。花言葉「あなたをお待ちします」は、真っ白な幹肌が印象的で、シラカバが高原のイメージを醸し出す樹木であることからきているのでしょう。 夏に静かな高原や湖畔のリゾート地を訪れると出迎えてくれ、楽しくリフレッシュして帰るときには見送ってくれるシラカバの木に、また来ますと手を振りたくなりました。尾瀬のシラカバはまだ雌花が葉に包まれてよく見えませんでしたが、雄花は咲き始めていました。カバノキ科カバノキ属、落葉小高木、原産地:日本、朝鮮半島、中国、北・中央ヨーロッパ、北アメリカシラカバ(白樺)の花言葉:いつまでもあなたを待ちます、忍耐強さ、光と豊富、柔和。シラカバ(白樺)の誕生花:3月12日流通時期:苗木を冬~春に見かけます。苗木部 by 花ひろばオンライン、charm 楽天市場店、苗木の専門店 グリーンでGO!、遊恵盆栽 楽天市場店さんにあります。
2013.03.12
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初夏になると、向き合う2枚の細長い葉が互い違い(十字対生)についてよく枝分かれした細い枝先に、鮮黄色の5弁花がたくさんの長いおしべが突き出して、次から次へと咲きます。 6月26日の誕生花は、おしべの長い花糸が美しい花、ビヨウヤナギ(美容柳)。花の名は、花が美しく、葉がヤナギに似ていることから名づけられました。花言葉「気高さ」は、花弁につやがあり、梅雨の中でも金色に光り輝くような花の美しさからきているのでしょう。 花言葉「多感」は、黄色い花をいっそう華やかに見せて群がりたつ、たくさんのおしべの長い花糸から連想してつけられたのでしょう。花の中央のおしべは基部で5束になっていて、数10本の花糸の先端の黄色い葯がアクセントを添えています。 ビヨウヤナギは一つの花の寿命は短いけれど、つぼみが多いので、梅雨が明ける頃まで咲いています。植物園には、ビヨウヤナギの仲間のキンシバイ(金糸梅)とヒペリカム・ヒデコート(セイヨウキンシバイ)が植えられていて、花の大きさや樹姿などの違いがよくわかります。オトギリソウ科オトギリソウ属、耐寒性半落葉低木、原産地:中国別名: ビジョヤナギ(美女柳)、キンシカイドウ(金糸海棠)、ビョウヤナギ(未央柳)ビヨウヤナギ(美容柳)の花言葉:多感、薬用、有用、幸い、気高さ、あきらめ。ビヨウヤナギ(美容柳)の誕生花:6月23日、6月26日、6月30日、7月14日流通時期:苗木を秋~春に見かけます。トオヤマグリーンさんにあります。ヒペリカム キンシバイ
2013.06.26
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晩春から初夏に、たくさんのつぼみをつけてまっすぐに伸びた茎先に、赤やピンクなどの丸い五弁の小花がピラミッドやボール状に集まって、にぎやかに咲きます。7月2日の誕生花は、群れるようにこんもりと咲く愛らしい花フロックス、キキョウナデシコ(桔梗撫子)。花の名は、キキョウ科でもナデシコ科でもありませんが、一年草のフロックス・ドラモンディーの古くからの和名だそうです。花がナデシコ(撫子)に似ていて、草姿をキキョウ(桔梗)にたとえたのでしょうか。 学名のPhlox drummondiiは、属名がギリシャ語のphlox(炎)やphlogos(火焔)で、原種の燃えるような花色から、種小名が発見者Thomas Drummondにちなんで名づけられました。花言葉「全員一致」は、花径2~3cmほどの赤やピンクの小花が集まって咲く姿を現わしたものです。 スターフロックス(星咲き桔梗撫子)は丸弁のドラモンディーの変種で、花弁に切れ込みが入った星形の華やかな花は、葉がかくれるほどたくさん咲きます。花言葉「あなたの望みを受けます」は、願いを叶えてくれる星を連想させる花の形からきているのでしょうか。キキョウナデシコは春にタネをまくと、六月から七月まで咲きます。ハナシノブ科フロックス属、耐寒性秋まき一年草、原産地:北アメリカ別名:フロックス・ドラモンディー、スターフロックスキキョウナデシコ(桔梗撫子)の花言葉:合意、全員一致、温和、協調、あなたの気に入れば幸せ、あなたに同意、あなたの望みを受けます。キキョウナデシコ(桔梗撫子)の誕生花:3月16日、4月25日、5月2日、7月2日、7月14日、7月22日流通時期:ポット苗を春~初夏に見かけます。キキョウ ナデシコ
2013.07.02
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晩春から初秋まで、根元で枝分かれした茎がすらっと伸びて、花茎にまっすぐたったつぼみが数個つき、4枚の花弁に紅色のはっきりした脈が入った淡紅色の小花が咲きます。7月22日の誕生花は、マツヨイグサ(待宵草)の仲間でスリムな草姿のアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)、ユウゲショウ(夕化粧)。花の名は、赤い花が夕方に咲くことから名づけられましたが、夜中頃から咲き、昼間も花が見られます。 ユウゲショウ(夕化粧)は花が夕方の四時頃に開き、翌朝しぼむオシロイバナの別名でもあり、紛らわしいので区別してアカバナユウゲショウとも呼ばれています。 マツヨイグサ属の仲間は、黄花のマツヨイグサや白花のツキミソウ(月見草)のように夕方から咲く種と、赤花のユウゲショウやピンクのヒルザキツキミソウのように昼に咲く種があります。花言葉「臆病」は、夕方から夜に花が見られる仲間が多い中で、ピンク色の可憐な花が明るいときに咲いていて、暗くなるとしぼむことからつけられたのでしょうか。 花が咲き終わると濃いピンク色になってしぼんでいきます。何年か前から道端や空き地で見かけるようになったユウゲショウのタネを採って鉢に播いておいたら、かわいいピンクの花が晩春に咲いていました。アカバナ科マツヨイグサ属、耐寒性多年草、原産地:南アメリカ別名:アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧) ユウゲショウ(夕化粧)の花言葉:美徳、貞淑。ユウゲショウ(夕化粧)の誕生花:7月22日流通時期:道端や空き地で春~秋に見かけます。夏植え球根リコリス サフラン
2013.07.22
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晩夏から秋に、長楕円形の小葉を羽状につけた葉(羽状複葉)のわきや枝先に、濃い黄色の五弁の蝶形花が房になって咲き、花後につけた細長いさやの中に豆果が入っています。誕生花のない花は、長い葯のついたおしべがユニークな黄金色の花、カッシア。花の名は、属名Casseiaの音読みで、属名はヘブライ語のgasta(皮を剝く)に由来し、樹皮をはがして乾燥させた香辛料のシナニッケイ(Cinnamomum cassia)の種小名から転用されました。別名のハナセンナ(花旃那)は、生薬のセンナ(旃那)の仲間で花がきれいなことからつけられています。 花言葉「輝かしい未来」は、満開のときに枝いっぱいに咲く、まばゆい黄金色の花からつけられたのでしょう。アンデスノオトメ(学名Casseia corymbosa)はハナセンナの流通名で、小葉の先が尖っていて、花柄が下の花ほど長く上の花は短いので、上向きに集まって咲きます。 暖地の植物園では、仲間のコバノセンナ(小葉の旃那)の小葉は先が丸い広楕円形で、初冬にもちらほらと花を咲かせていました。マメ科センナ属(カッシア属)、半耐寒性落葉低木、原産地: 南アメリカ別名:ハナセンナ(花旃那)、アンデスノオトメ(アンデスの乙女)カッシアの花言葉:輝かしい未来。カッシアの誕生花:―流通時期:鉢花を秋に見かけます。園芸ネット プラス、打出農園、花みどりマーケット 楽天市場店、千草園芸、charm 楽天市場店、観葉植物の専門店e-RAN、産直花だん屋さんにあります。
2013.09.17
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梅雨の頃、つやつやと密生した葉のわきに、糸のような細いおしべが美しい5弁の白い花が次々と咲き、花後に結んだ小さな果実は晩秋に黒みがかった青色に熟したら食べられます。9月21日の誕生花は、葉や実にスパイシーな香りのあるハーブ、マートル。花の名は、英名のMyrtleで、属名のMyrtusからきているようで、属名はギリシャ語で香水、香料(Perfume)を表し、香り高い実が香水用にも使われることからつけられています。 マートルはギンバイカ(銀梅花)のことですが、葉や実などを肉料理の香りづけなどにハーブとして利用するときはマートルと呼ばれています。 花言葉「愛のささやき」は、古くからヨーロッパで神聖な愛の象徴とされ、美しく香りのある清楚な小花がたくさん咲き、風に揺れ動くおしべの様子からきているのでしょう。ヨーロッパでは花嫁のブーケにマートルの小枝を添えて、花嫁が嫁ぎ先で戸口に挿し木をして育て、幸福を願う習慣があったそうです。別名のイワイノキ(祝いの木)はこの習慣からつけられています。 花言葉「高貴な美しさ」は、美と愛の女神アフロディーテの神木とされる、おしべがたくさんついた愛らしい花につけられたのでしょう。ギリシャ神話のパリスの審判で、トロイアの王子パリスがアフロディーテを最も美しい女神と判定したとき、マートルの花でアフロディーテの頭が飾られました。花径2cmほどの小さな花は梅雨の頃に花を咲かせるためかほとんど実を結びませんが、白い実のミルタスはぽつりぽつりと甘い実をつけます。フトモモ科ギンバイカ属、耐寒性常緑低木、原産地:地中海沿岸別名:ミルテ、ミルトス、ミルタス、ギンバイカ(銀梅花)、ギンコウボク(銀香木)、ギンコウバイ(銀香梅)、イワイノキ(祝いの木)マートルの花言葉:愛のささやき、高貴な美しさ。マートルの誕生花:2月9日、9月21日流通時期:鉢花を秋~春に見かけます。園芸ネット プラス、花と緑、ガーデンタウン、花ひろばオンライン、園芸百貨店何でも揃うこぼんさい、産直花だん屋、日本花卉ガーデンセンター、ガーデニングショップ四季の里、トオヤマグリーンさんにあります。
2013.09.21
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夏から秋に、日当たりのよい山野などで、群生してまっすぐに伸びた茎先に、淡い紫色の清楚な花が数輪、まとまって次々と咲きます。11月9日の誕生花は、野辺に咲く素朴で美しい花、ノギク(野菊)。花の名は、山野に自生し、頭花がキク属に似ていることからつけられ、ノコンギクやノジギク、ヤマシロギク、イナカギク、ヨメナ、ユウガギクなど多くの種があります。 ヨメナ花言葉「清爽」は、薄紫色の一重の清楚で可憐な花の姿からつけられたのでしょう。サツマノギク(薩摩野菊)など地域によっても様々な種がありますが、道端でよく見られるのはシオン属のノコンギク(野紺菊)とヨメナ属のヨメナ(嫁菜)と、これらの近縁種だそうです。 斑入りノコンギクとノコンギク夕映えノギクは種によって、それぞれ花言葉がつけられていて、ノコンギクは「忘れられない想い」「守護」、ヨメナは「従順」「隠れた美しさ」などがつけられています。庭の鉢植えの斑入りのノコンギクは秋に咲きますが、初夏に咲く年もあり、ヨメナは初夏と秋に咲いています。キク科シオン属(ヨメナ属)、耐寒性多年草、原産地:日本 ノギク(野菊)の花言葉:清爽。ノギク(野菊)の誕生花:11月9日流通時期:ノコンギクやノジギクなどのポット苗を夏~秋に見かけます。園芸ネット プラス、石田精華園 楽天市場店、国華園、季節の花 花心(Kashin)、e-フラワーさんにあります。
2013.11.09
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初夏に、まっすぐ伸びた茎先に花柄をいくつも出し、赤褐色の斑点のあるオレンジ色の花弁の基部が細くなった杯状の花が数輪、上向きに咲きます。4月28日の誕生花は、アジアティックハイブリッド系のユリの花、スカシユリ(透百合)。花の名は、花弁の下半分が細く、外から花の中が透けて見えることから名づけられたそうです。ユリ(百合)の名は、風で花が揺れる様子から呼ばれた、揺すり、揺れが揺りに変化したという説や、球根の鱗片が寄り重なる、寄り(ヨリ)からという説などがあります。スカシユリは、江戸時代に北海道原産のエゾスカシユリ(蝦夷透百合)やイワトユリ(岩戸百合)などから交配して育成された園芸品種の総称です。 スカシユリ ロリポップ花言葉「注目を浴びる」は、花弁を広げて上向きに咲く花の中が透けて見えることからきているのでしょうか。花言葉「親思い」は、エゾスカシユリの持つ早咲きの性質やイワトユリの上向きに咲いて強健な性質を受け継いでいることからつけられたのでしょう。 スカシユリ オクラホマアジアティックハイブリッドは、アジア原産のエゾスカシユリやイワトユリ、イトハユリ、マツバユリなどを元に育成された交配品種の系統で、花色は幅広く、今では豪華な八重咲き品種もあります。スカシユリ ロリポップとオクラホマは2色咲きで、複数の色が入るカラフルな品種もあります。ユリ科ユリ属、秋植えの耐寒性球根、原産地:日本スカシユリ(透百合)の花言葉:注目を浴びる、親思い、子としての愛、飾らぬ美。スカシユリ(透百合)の誕生花:3月4日、3月12日、4月28日、6月5日、6月21日流通時期:球根を秋に、芽だしポット苗を早春に見かけます。 ヘメロカリス
2014.04.28
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子供の頃、晩春に母の実家で摘んで食べたキイチゴのオレンジ色の実が甘くて忘れられなかったので、通販カタログで似ている実を見つけて植えると、枝にトゲがあって庭中に広がりました。ラズベリーは、前年の枝から伸びた新しい茎の先端に花を咲かせるので、昨秋に植えた小さなポット苗2品種の実は来年の楽しみと思っていたら、赤ラズベリーがつぼみをつけていました。 黄ラズベリーのファールゴールドは一季成りで、どちらも枝に小さなトゲが少しあります。 ↓ 091115 100915 100922 赤ラズベリー「森の小さな恋人」のタグに、「初夏から夏にかけて熟す実は酸味がさわやか」とありましたが、二季成り種だったようで、この秋に実が食べられそうです。一季成りのラズベリーは今年実をつけた茎を根元から切り取りますが、二季成り種は秋に実を付けたシュートに翌春葉を伸ばし、また実をつけるので、枯れた部分だけを切ります。 十数年経った今でもどこかから顔を出すラズベリーは大きくてきれいな花だけれど鋭いトゲだらけ。 ↓ 101002 090326 100406 ↑ 友人宅のキイチゴはトゲがなく、大きくてきれいな花が咲きます。 ラズベリーは毎年シュートを出しては枯れるので、庭植えにしていると位置が移動して、何年も植えていると、離れた場所にもシュート(サッカー)が出てきます。ファールゴールドも「森の小さな恋人」も、昔懐かしい味だといいな・・・友人宅のキイチゴはさわやかな甘さで、昔食べたキイチゴの味に近いのですが、とても大きな株になります。ラズベリーの育て方バラ科キイチゴ属、木立性~半つる性の耐寒性灌木、原産地:ヨーロッパ、西アジア、南北アメリカ●置き場所・植え場所:日当たりのよい場所に。真夏は半日陰に。●水やり:鉢土の表面が乾いたら、たっぷりと。庭植えはあまり雨が降らないときに。●用土:特に土質を選びません。鉢は2割ほど腐葉土を混ぜた市販の培養土に。赤玉土6、腐葉土3、砂1の混合土に。●肥料:1~2月に玉肥を3~5個置きます。庭植えは鶏ふん、油粕などを混ぜて、株の周囲に混ぜます。 花言葉:愛情、謙遜、尊重される日本のキイチゴ モミジイチゴ 【2本セット】2季なり性の食味良い赤実ラズベリー 果樹苗木 赤実ラズベリー“レッドジュエル”収穫ガーデンをつくろう!果樹苗 矮性ラズベリー マイラビット 12センチポット最大果が500円玉サイズのイエローライズキイチゴ ジョイゴールド(きいちご じょいごーるど)
2010.10.04
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