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遠方の伯母が亡くなった95歳だから、大往生といえるだろうでも、私は伯母とまだ話がしたかったいろいろと聞いておきたいことがあった行こうと思えば、行けない距離ではなかったのに伯母の高齢も承知していたのに結局、こうなるまで行かなかったことを今更ながらに悔やんでいるもう、彼女の話を聞くことはできない幼い頃から、大伯母が来ると知らされると指折り数えて待ったものだった実家である我が家に彼女が滞在している間伯母はいろいろな昔話をしてくれた私はいつも明るくて楽しい彼女が大好きだった彼女が帰るという日には幼い私は泣いて引き止めたものだった長じてからは、さすがに泣きはしないが彼女が帰ってからしばらくは家の中が火が消えたみたいに寂しかったのを覚えている伯母は、私が尊敬してやまない祖母の長女としてこの家に生まれたその伯母が、望まれて遠方へ嫁いだ後に次女として生まれたのが私の母だ姉妹でありながら、母と子ほどに歳が離れている2人(実際、祖母が母を産んだ歳に 伯母も娘を産んでいる)伯母は、母も知らない母の出生にまつわる話を私に話してくれることがあったそれは、この世では伯母しか知り得ない祖母の話だった母は当時まだ小さな子どもだったから当事者の母にはなかなか話せないある意味、重大な事件の話をちらり聞かせてくれたことがあるそれは私自身のルーツでもあった大好きだった祖母の話やその時に起こった事の真相をもっともっと知りたかったもう大人になった私にはきっと話してくれたんじゃないかと思うでも高齢になってからは伯母が我が家へ来る機会はうんと減って私も当時は嫁にいっていた(!)のでごくたまに実家に来ている伯母となかなか話すときもなくて結局、私が実家近くに住むようになってからはもう伯母の方が来られなくなってしまって会いたいなぁ…会いに行かなきゃ…と思っているうちに先日、とうとう訃報が届いたのだった倒れる直前まで元気だったという伯母仲のいい知人とお喋りしている最中に心臓の発作を起こしたというその後は一度も目覚めることのないまま医者も驚くほどの生命力で数日間を生き抜いた後逝ってしまったそうだとても伯母らしい最期だと思った通夜とお葬式が土日だったおかげでどちらへも出席することができて大好きな大伯母を見送ることができたのはやはり彼女の配慮だったのかでも…たとえもう話ができなかったとしてもやっぱり会っておけばよかった今頃は、祖母と母娘の再会を果たして昔話に花が咲いていることだろう
2015.11.19
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