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さて今日は通常の 2018PF概況シリーズ です。 71位 3392デリカフーズホールディングス(東1、9月優待) ○ PF71位は、外食産業やファストフード向けのカット野菜、生鮮ホール野菜が主力で、カット野菜では国内最大手の3392デリカフーズHDです。前回は2014年に87位で登場していましたが、業績好調で株価が上昇し、少し順位を上げてここで登場してきました。 現在の株価は1595円、時価総額119億円、PBR1.63、自己資本比率は40.1%、今期予想PER23.74、配当利回り1.0%(16円)、総合利回り1.9%(16+15=31円)で、優待は100株保有で9月株主に1500円相当、500株で3000円相当、1000株で6000円相当の野菜・果物詰め合わせもしくはジェフグルメカードなどです。 私は以前はこだわり野菜・果物詰め合わせを選択していました。 見ての通りクオリティは最高で、全く、何1つ不満はなかったのですが、優待にジェフグルメカードが追加されたために、自分は瞬時にあっさりと転んでしまいました。 何故かというと、私はモスバーガーが大好きで良く行くのですが、そこでジェフグルメカードを大量に消費してしまって「万年ジェフグルメカード貧乏」なのです。過去18年間も優待道に精進し、自他共に認める筋金入りの優待族なのに、その内情は「ジェフグルメ会計が火の車」で、日々綱渡りの運用を強いられているのです。 そのため、私は「ジェフグルメ優待に目がない」のです。「猫にまたたび、みきまるにジェフグルメ」と言われるくらいで、そこは自分の完全なる急所なのです。(滝汗) ということで、これからも現行の優待制度が続く限り、楽しくデリカフーズHDをホールドして応援していく予定です。
Mar 31, 2018
いやあ3月が終わりましたね。 さて早速今月の成績ですが、対2017年末比で+0.3%となり、先月の+2.9%からは少し後退しました。 今月はポートフォリオ上位銘柄が全体的に軟調だったのですが、自分としては3月上旬までに必要な銘柄組み換えを概ね終えていて、現在の布陣に納得していたため、特に動くこともなく実にのんびりゆったりと過ごしていたところ、このような結果となりました。(汗) それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Mar 30, 2018
さて今日も 2018PF概況シリーズ です。70位 6430 ダイコク電機 (東1、9月優待) △ PF70位は、ホール向けコンピュータシステム最大手のダイコク電機です。 現在の株価は1755円、時価総額259億円、PBR0.90、自己資本比率は66.7%と良好、今期予想PER39.89、配当利回り2.3%(40円)、総合利回り4.0%(40+30=70円)で、優待は100株保有で株主優待ポイント3000P(1P=1円相当)などです。 私は前回は、 ふぐ料理にぎわいフルコース を選択しました。 ダイコク電機は以前は高収益を謳歌していましたが、この数年の急激なパチンコ・パチスロ業界の縮小の影響が大きく、 最近の業績は低迷しています。 ただ財務状態は良好ですし、十分な総合利回りも出ているため、現時点では依然としてポートフォリオ上位に足る銘柄であると考えています。
Mar 29, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。69位 8386 百十四銀行 (東1、3月優待) ◎~◎◎ PF69位は、香川県を地盤に岡山県や大阪府など瀬戸内地域に展開し、資金量は四国で2位の百十四銀行です。 銀行業にとって逆風吹き荒れる経営環境の元 謎の秘密結社 四国アライアンス を結成するなど、生き残りに必死です。♬ 現在の株価は358円、時価総額1074億円、PBR0.36、自己資本比率は6.3%、今期予想PER10.75、配当利回り2.2%(8円)、総合利回り2.9%(8+2.5=10.5円)で、優待は1000株保有で2500円相当、5000株保有で5000円相当の香川県特産品(カタログより選択)です。 優待カタログには地元香川県産の素敵な品物が多く、独自性があってとても素晴らしいと思います。 私は昨年2017年はピオーネを選択しました。 地方銀行には低PBR、低PER、それぞれの地域に密着した地銀ならではの魅力的な優待品の「3種の神器」が揃ったところが多い ですが、ここ百十四銀行はその王道を行く、小粋で愉快で素敵な銘柄です。私はしばらく前に優待MAXとなる5000株まで買い増ししたため、今回PF上位に初進出してきました。 今は自分にとって初めてとなる、5000株優待カタログの到着を楽しみにしています。
Mar 28, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト71位リスクの心理学 (アリ・キエフ著、ダイヤモンド社) の第2弾です。 今日は、いきなり最高の出来である 序章 目標を達成できない本当の理由 から。 常識には、人間の行動を習慣の枠にはめ込み、創造や活力を奪う側面がある。 トレーダーは、リスク回避という人間にとっては自然な性癖を克服する方法を意識して探さなければならない。 トレーディングの利益の大半はごく一部の売買(率にして3~10%)から生まれる。 含み損はさっさと切り捨てて含み益をできるだけ伸ばす(買い増すか長期間保有する)という、直感とは正反対の行動が正解 である。 アリ・キエフ博士の指摘はのっけから強烈です。 常識に縛られた「意識の自動回路」に捉われていては、並外れたパフォーマンスを上げることは出来ない ということですね。(汗) 後、これは個人的なメモ書きなのですが、自分は逆行したポジションの迅速な損切りも、含み益の出ているポジションの長期保有も両方とも何の問題なく出来るのですが、「含み益の出ているポジションの買い増し」が非常に苦手で、この点の克服が現在の最大の課題 となっています。 トレーディングの勝者と敗者を決めるのは、自ら設定した目標にこだわり、不確実性から生じるストレスや感情的な反応に直面しても適度なリスクを取り続けられる能力があるかどうかである。 成功するには、、、具体的な成果をイメージして積極的にリスクを取りに行く必要がある。 そのためには、、、 思惑通りに運んだらポジションを積み増したりしなければならない。 いやあ、何度読み返してもキエフ博士の言葉は鋭いですね。胸にグサグサとナイフの様に突き刺さります。(続く)
Mar 27, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第71位は、リスクの心理学 (アリ・キエフ著、ダイヤモンド社) です。 アリ・キエフ(1934~2009) は、 世界一のトレーダー として知られる スティーブ・コーエン(1956~ ) が率いていた世界最大級のヘッジファンドであるSACキャピタル・アドバイザーズ(現在は閉鎖されている)に2009年に惜しまれながら亡くなるまで「永久雇用」されていた 「世界ナンバーワンの金融トレーディングコーチ」として有名な精神科医 です。 そしてこの本には、勝てるトレーダーになるためのヒントがまるで宝箱の様に詰め込まれています。また、文中には仮名で多くのトレーダーが登場するのですが、その多くは恐らく世界ナンバーワンのヘッジファンドとして知られたSACの超凄腕達だろうと思います。 彼らのリアルな悩みや、その驚異的な勉強量と努力や、異次元の洞察力と決断力に触れることが出来ることもこの本の大きな魅力 となっています。正直に言うと、今新しく株式投資本オールタイムベストシリーズをブランニューで書くとしたら、ベスト20は当確、もしかするとベスト10もあり得るな、と言う ホームラン級の神本 ですね。♬ さて、私にとってこの本は 「極めて大切な最高の一冊」であると同時に、「読み返すのがとても怖い本」 でもありました。何故なら、 本書を読むことによって、私は自分の投資家としての「最大の欠点」をようやく明白に、切実に意識するようになった からです。それは、1. 自分はこれまで、投資家として「十分に大きなリスク」を取って来なかったこと。2. 自分は「含み益のあるポジションを買い増す」と言う、利益を伸ばすために必要な行動が非常に苦手であり、そのためにここまで資金量のずば抜けた、突出した、超A級の投資家になることが出来なかったこと。 の2点です。 そして正直に告白すると、私は依然としてこの2つの欠点を完全には克服しきれていません。本当はこれらを乗り越えてからこの本の書評を書きたかったのですが、 自らの投資家としての欠点を一旦ここで白日の下に晒し、それによって更にレベルアップを目指すべきであると考え直し、ついに観念して記事をアップする ことにしました。それでは次回からは、この「トレーダーの欠点を炙り出す恐怖本」のベストオブベストのところだけを一緒に見ていくことと致しましょう。(続く)
Mar 26, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第70位バリュー投資入門 (ブルース・グリーンウォルド他著、日本経済新聞社) の最終回第6弾です。 今日は最終章となる第16章 ポール・ソンキン を見ていきましょう。 最近急落したある小型株について聞きたいというのであれば、ソンキンこそが適役だ。 大型株では投資家一般はかなりの事情通や最高に賢明なプレーヤーたちを向こうにした賭けをやっているのであり、安全性マージンが少しでもある銘柄を探せる確率は低くなっている。したがって他のバリュー投資家と同様、ソンキンも参加者があまりいないゲームがお気に入りだ。 バリュー投資家には小型株投資のスペシャリストが非常に多いですが、それだけ 小型株効果 が強力な武器になるということですね。 グレアムのいわゆるネット・ネット株を今日探し当てるのは1934年当時と比べれば相当な難事になったが、まだ見つけられる可能性があるとすれば、小型株、特にマイクロキャップが唯一のエリアだろう。。。少なくとも大規模ファンドの運用者からは無視されるので、時によってはネット・ネット株が見落とされている可能性がある。 「失われた25年」のおかげで株価の長期低迷が続くここ日本株市場では未だに「ネット・ネット株」は容易に見つかりますが、やはり小型であればある程、ネットネットの出現率は高くなりますね。 大型企業よりも小型企業のほうがよいとする議論では通常次のような理由が挙げられている。曰く、成長性が高い、市場での好機や変化にすばやく対応できる、組み入れを禁止しているファンドが多いことから、小型株は割安に放置されている可能性がある、そして最後に、フォローしているアナリストが、いるとしても数少ないので、会社に関する情報や見通しが株価に反映されていない可能性が高い、などである。 これらすべての議論を認めた上に、ソンキンがもう1つ付け加えるのは 小型会社は大型会社よりもずっと理解しやすい という点だ。 小型企業では財務諸表もビジネスモデルも単純明快 である場合が多い。事業部門も1つだけというのがふつうであり、5も15もの事業部門を擁したS&P500採用会社とは雲泥の違いだ。。。気軽に会社に電話をして事業内容を把握できる。経済学用語を用いるならば、 小型会社の調査に費やされる時間の限界価値は、大型企業の場合よりもはるかに大きい。 小型株は大型株よりも理解しやすく、調査効率が良くて価値が高い というソンキンの指摘は正にその通りです。 小型株投資には何重もの複合的なメリットがある ということなんですね。 バリュー投資家には、、、早く売りすぎる傾向がある。 彼らのバリュエーションは資産と現在の収益力にもとづいているのであり、利益を伴った成長性については初めから疑ってかかっている。 マージン(安全度)が消えれば、当のバリュー投資家も消えてしまう というわけだ。→ これはバリュー投資家の欠点を明白に指摘した名文 です。指標的な割安さがなくなれば私達バリュー投資家は早々に店じまいをしてしまうことが多いわけですが、一旦上がり始めてモメンタム(勢い)を獲得した銘柄はトコトン強く、更にそこから棒上げを見せることも良くあります。 私はこの自分のバリュー投資家としての大きな欠点を数年前にようやくはっきりと自覚し、その改善のために、 バリュー → モメンタム戦略 を現在では採用しています。 全株売らずに多少持ち続けることの1つのメリットは、ポートフォリオ・マネジャーがその銘柄への注意を持続できることにある。→ 私もポートフォリオ上位銘柄を売却する場合には、極力「全部を売るのではなく最低でも1枚は残す。優待株いけすに放流して観察を続ける。」ことを心掛けています。この 「全部売らずに優待株いけすに戻す。」ことの有用性はたくさんあるのですが、一番は「自分がその銘柄を忘れない。」ということ です。 全部売ってしまうとその銘柄との繋がりが切れてしまい、再び戦闘力がアップした時に気付くことができず「次のチャンス」を逃してしまう んですね。 さて、これでこの本の紹介は終わりです。バリュー投資家にとっては「バイブル」とも言われる一冊ですし、この本の書評を書き上げることは私の大きな目標でした。今は少しホッとしています。本当に味わい深い、最高の本なので、未読の方は是非。
Mar 24, 2018
さて今日も 2018PF概況シリーズ です。 68位 7643 ダイイチ (東JQS、9月優待) ◎~◎◎ PF時価総額68位の上位銘柄は、北海道・帯広地盤の食品スーパーのダイイチです。 現在の株価は1389円、PBR0.77、自己資本比率は56.7%、今期予想PER8.82、配当利回り1.6%(22円)、総合利回り2.3%(22+10=32円)で、優待は100株保有で 1000円相当のVJAギフトカードなどです。 ダイイチは地味な地方スーパーで成長力もほとんど無いため、市場からはほとんど完全に忘れ去れらたような存在です。ただしっかりと利益を上げ続けていますし指標的にも十分割安ですし、私はとても魅力的な優待バリュー株であると高く評価しています。それにしても地方のスーパーには、7520 エコス8167 リテールパートナーズ9948 アークス9956 バローHD など、本当に指標的に割安で魅力的な銘柄が多いですね。
Mar 23, 2018
さて今日は2018PF概況シリーズです。 67位 3244 サムティ (東1、11月優待) ◎~◎◎ PF時価総額67位は、関西軸に投資用マンション開発、不動産再生販売等を行うサムティです。前回は2016年に12位と主力の一角として登場していましたが、株価が上昇したことと、ここは事業内容が多岐に渡っていて詳細な分析が難しい、要は自分の能力では会社の実像を把握しきれないと感じたことから、優待MAXとなる1000株を残して売却したため順位を下げ、今回はこの位置で登場してきました。 会長さんの笑顔が素敵ですね。♬ 現在の株価は1830円、時価総額495億円、PBR1.18、自己資本比率は23.4%、今期予想PER7.60、配当利回り2.8%(52円)で、優待は200株保有で「センターホテル東京」・「センターホテル大阪」無料宿泊券各1枚などです。現在、優待券の使用に当たっては株主またはその家族の宿泊に厳しく制限されているため、総合利回りの算出はしておりません。 サムティは、指標的な割安さと高い成長力を併せ持った素敵な銘柄です。業績推移をしっかりと見ながら、引き続きPF上位に据え置いて観察していく予定です。
Mar 22, 2018
さて今日は久々に2018PF概況シリーズです。66位 6639 コンテック (東2、3月優待) ○ PF時価総額66位の上位銘柄は、産業用パソコン大手で周辺機器や無線LAN機器等を展開しているコンテックです。 現在の株価は1968円、時価総額130億円、PBR1.49、自己資本比率は43.8%、今期予想PER13.25、配当利回り1.5%(30円)、総合利回り1.8%(30+5=35円)で、優待は100株保有で500円相当のクオカードなどです。 私はコンテックを2016年に優待MAXとなる1000株だけ買っていました。その理由は単純で、指標的に割安でかつ総合利回りもまずまず良かったからです。その後、幸運にもコンテックは人気化して株価が大きく上昇したため、今回PF上位で登場してくることとなりました。こういうことがあるのが私が提唱する、 優待バリュー株インデックス投資法 の嬉しい所なんですね。♬
Mar 21, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第70位バリュー投資入門 (ブルース・グリーンウォルド他著、日本経済新聞社) の第5弾です。 今日は、「実践編」となる後半の中から、特に出来の良い第15章 ウォルター・シュロス、エドウィン・シュロス を見ていきましょう。 さて皆様もご存知の通り、ウォルター・シュロスは、バリュー投資の父であるベンジャミン・グレアム の直接の教え子&投資の片腕であり、世界一の投資家として有名な ウォーレン・バフェット と同じ部屋で働き、一緒に企業の清算価値を調べていたという「バフェットの兄貴分」のまさに伝説の投資家です。そして、バフェットによる「グレアム・ドッド村のスーパー投資家」という彼のニックネームはあまりにも有名 ですね。 それでは本文を見ていきましょう。 1956年から2000年までの45年間にウォルター・シュロスと、73年に加わった息子のエドウインとが顧客投資家のためにあげた運用成果は年率複利で15.3%に達した。同じ期間でのS&P工業株価指数のトータル・リターンは年率11.5%であった。 だがシュロスの運用の素晴らしさは、こうした比較以上のものがある。45年の全期間を通じ、パフォーマンスがマイナスになったのは7年間(7回)のみであり、S&P指数の11回より少ない。そしてマイナスの年の年平下落率はシュロスの場合が7.6%、S&Pが10.6%であった。 現代投資理論では、リターンはリスクの報酬であり、より高い報酬はポートフォリオのボラティリティ(変動率)を高めることによってのみもたらされると主張される。 しかしこの理論はシュロスの投資での成功にはあてはまらない。 グリーンウォルド教授は学者先生なのでクソ難しく書いていますが、要は、 シュロスのパフォーマンスの良さは効率的市場仮説では説明がつかない ということです。 バリュー投資家界隈のあちこちには、効率的市場仮説を超える現実、インデックス投資家達が目を背け決して語らない「不都合な真実」がゴロゴロとたくさん転がっている。 ということなんですね。♬ そしてだからこそ、私達日の丸バリュー投資家も、毎日毎日不人気株を抱き続けながらも、ご機嫌で過ごすことが出来ているのです。 シュロス・パートナーシップとS&P工業株価指数の比較表です。 シュロスの成績は圧倒的ですね。 シュロス父子の投資期間は平均して4、5年にわたる。。。四半期報告書は欠かさずに読んでいるが、日々の株価の動きとか、企業収益が予想よりも少々よかったとか悪かったとかでいちいち喜んだり失望したりはしない。前にも触れたが、彼らのアプローチでは、急激に変化をしている産業、技術革新が激しく短期間に企業価値が脅かされる可能性のある産業は避けている。あわてて投資せず、じっくりとチャンスを待つだけの余裕が彼らにはある。 いいですね。このシュロスの投資手法は私が理想とするものでもあります。現代の市場はとにかくノイジーであまりにも情報過多であり、なかなかシュロスの様に「極限の静寂の中で戦う」ことは叶いませんが、私も 極力投資の時間軸を長くとって、かつポートフォリオの回転率を落として無駄な売買とそれに伴う手数料と税金を節約しながらシンプルに戦う 事を心掛けています。 ウォルターがよく言っているように、裏付けとなる資産があれば、いつかはきっと良いことが起こるものである。 この「裏付けとなる資産があれば、いつかはきっと良いことが起こる。」というシュロスの言葉を私は常に胸に刻みながら日々を過ごしています。 尚、ウォルター・シュロスに関しては、超名著 価値の探求者たち の下記書評でも取り上げています。↓ ウォルター・シュロス 本日記と併せて御覧頂くと、より理解が深まるかと思いますのでよかったら是非。(続く)
Mar 20, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第70位バリュー投資入門 (ブルース・グリーンウォルド他著、日本経済新聞社) の第4弾です。 今日は第3章 バリュエーションの原理と実務 を見ていきましょう。ここでは 「バリューの3要素」 が解説されています。1. 資産のバリュー。2. 収益力のバリュー。3. 成長のバリュー。 以上のバリューの3要素をまとめると、以下の様な表となります。 実は、このグリーンウォルド教授の表をより分かりやすく洗練して表現したものが、以前に紹介した名著 投資される経営売買される経営 に載っていますので、それも掲載しておきます。(投資される経営売買される経営 中神康議著 日本経済新聞社 P55より引用) そして私は、最も保守的で安心できる「資産バリュー」とその1つ上の「収益バリュー」をメインにして戦っています。 最上層の「成長バリュー」は不確実で陽炎のようなもの なので、私の様な「石橋を叩いて壊す、手堅いバリュー投資家」にはなかなか当てにしにくいんですね。(続く)
Mar 19, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第70位バリュー投資入門 (ブルース・グリーンウォルド他著、日本経済新聞社) の第3弾です。 今日は第2章 バリューを探せ を見ていきましょう。 投資家が株式所有から得る利益率に重大な影響を与える企業要因がもう1つある。時価総額だ。 時価総額の小さな企業の株価パフォーマンスのほうが大きな企業の株価パフォーマンスよりも優れていた ということである。 企業のファンダメンタルズと株価の詳細な記録が残っている60年余りを通して見れば、小型株投資のほうに軍配が上がっている。 多くのファンドは小企業に投資することができない。。。運用資金の規模が大きすぎて投資が割に合うだけの資金を小企業が吸収できないからである。 多くのファンドにとって、小企業株式の購入は小企業というただそれだけの理由で不可能 となる。その結果、、、 小企業の株は大企業の株よりも割安 になる。 投資家の世界の大きな部分が小型株を受け入れないがゆえに、小型株には規模が大きくなるまではお買い得品であるという傾向が残るのだ。 大ファンドにとって、小企業の株式は一片の宝石ではあってもやはり厄介者。 「IBMからコンピューターを購入して首になった者は誰もいない」というデータ処理マネジャーについての昔からの企業格言は、マネーマネジャーにもあてはまるのだ。平均的なパフォーマンスとか、他のグループが保有しているのと同じ証券の保有とかが原因で職を失う者はいない。。。巨額の資金を運用する投資マネジャーは群集心理についていくもの。 出ました。「小型株効果」! 我々資金力に劣る弱小個人投資家にとっての「真の利益の源泉」ですね。これについては当ブログではもう何度も言及していますが、今日は1つだけ、ジェームズ・P・オショーネシーに関しての過去記事である 小型株効果こそが真の利益の源泉 を復習として今一度御覧下さい。 (続く)
Mar 18, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第70位バリュー投資入門 (ブルース・グリーンウォルド他著、日本経済新聞社) の第2弾です。 今日はその古典的な味わいがウットリとする程に素晴らしい第1章、バリュー投資とはなにか を見ていきましょう。 市場価格が計算された本質価値(intrinsic value)を著しく下回った場合に限り証券を買い付けるという戦略は、長期的には優れたリターンを生み出す。 グレアム はこのバリューと価格の間のギャップを 安全性マージン(margin of safety)と呼び、理想的にはこのギャップがファンダメンタル・バリューの約半分、最低でも3分の1以上はあるべきだとしている。つまり、彼は1ドルを50セントで買おうとしたのである。 価格が十分な安全性マージン分だけバリューを下回っているときに限り、バリュー投資家はその証券を買い付ければよい。われわれはこの公式をグレアム=ドッドのバリュー投資の核心と考える。 グレアム=ドッドが最初に「証券分析」を刊行してから60年以上も経ってなお、バリュー投資があらゆる市場状態を通じて有効な方法であり続けてきたのは、彼らの末裔たちがいくつもの代替的な手法を編み出してきたからにほかならない。本書の後半では傑出した末裔たちの何人かを紹介している。 、、、、、、いやあ、いいですね。何度読み返しても頬が紅潮します。そして私が専門としている 優待バリュー株投資手法 も、グレアム=ドッドのやり方を、遥か時空を超え、ここ優待株天国の現代日本に蘇らせ、ジャストフィットさせたものでもあるんですね。(笑) 低PBRのポートフォリオの場合、1920年代以降、毎年市場リターンを3~5%、時にはそれ以上も上回っていたし、低PERポートフォリオも同様の結果を示している。これとは対照的に、高PBRおよび高PERの値がさ株で構成されたポートフォリオのパフォーマンスはみじめなものであった。 バリュー投資は実験室の中だけではなく現実世界でも有効。 バリュー投資の優越性を示す最後の証拠はウォーレン・バフェットが「グレアム=ドッド村のスーパー投資家たち」と呼んだマネーマネジャーたちである。 長期間にわたって市場パフォーマンスを大幅に上回ったマネーマネジャーの上位ランクを見渡すと、その大部分がグレアム=ドッド流のバリュー投資家によって占められていることには驚くほど である。 既に言い古されていることですが、バリュー投資はグロース投資に勝るし、それを強力に証拠づけるエヴィデンスも腐るほどにある、ということですね。今日は1つだけ、金融統計の世界第一人者であるジェームス・P・オショーネシーの バリュー株はグロース株に勝つ という過去記事を挙げておきましょう。 それにしても、市場には常にバリュー投資家は「ほんのちょっとしか存在しない」んですね。寂しい限りです。 バリュー投資は知的な規律ではあるが、成功に不可欠な資質は知性的なものであるというよりもむしろ感性的なものだといえるかもしれない。 第一に、バリュー投資家は自らの能力の限界をわきまえていなければならない。。。自分の専門領域内で活動する方が賢明である。 第二に、 バリュー投資には忍耐が必要 である。。。証券を買い付けた後も忍耐が肝心である。たとえあなたが本質価値について正しく把握していたとしても、 市場が追い付いてくるまでには時間がかかるのが普通 である。要するにあなたはその証券が不人気だから買ったわけである。市場の価格予想というものは一夜にして変わるものではないのだ。 バリュー投資家にはじっと待つ能力が必要 である。 バリュー投資家にはじっと待つ能力が必要。 うーん、その通りですね。でも 多くの華やかなモメンタム(勢いのある)株が軽やかに値を飛ばす中で、それを横目で見ながら超地味でシケた銘柄を我慢して抱き続けるというのは、ストレスが溜まるし、本当に大変なこと なのです。そして だからこそ、バリュー投資は「常に不人気」 なのでしょうね。(続く)
Mar 16, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第70位は、バリュー投資入門 (ブルース・グリーンウォルド他著、日本経済新聞社) です。 「バリュー投資の総本山と言われる、コロンビア大学ビジネススクール」教授のブルース・グリーンウォルドと、ジャッド・カーン、ポール・ソンキン、マイケル・ヴァンピーマ各氏の共著による傑作ですね。発売は2002年とやや古いですが、その内容はいま改めて読み返しても全く色褪せることはありません。そしてこの名著を、オールタイムベスト70の最後に紹介できることを心から嬉しく思っています。 さて、我々バリュー投資家にとっては「聖書」となっているこの1冊の紹介を前にして私が若干緊張していることをここで告白しておきます。そしてだからこそ、なかなか原稿が進まず紹介がこんなにも遅くなってしまったのです。本来ならばベスト50位以内に登場して当然の傑作なのですが、当時の私にはあまりにも荷が重く、「後回し、後回し」にしている内にシリーズがこんなところまで進んでしまったのです。実は現時点でも自分が完全に納得できるレベルの記事にはなっていないのですが、いい加減に紹介しないと自分の脳のワーキングメモリーの負担になることと、原稿が「永遠にお蔵入り」しかねないので、ここで思い切って出したという事です。 今日は初回ですので、まずは目次を見ておきましょう。 全体が素晴らしいですが、バリュー投資を概説した冒頭の1、2、3章と、個別のバリュー投資家を紹介した後半の15章ウォルター・シュロス、エドウィン・シュロス、16章ポール・ソンキンが特に良いと思います。 それでは次回からはいよいよ、私達バリュー投資家のバイブルとなっているこの歴史的名著の、ベストオブベストの大トロの部分だけを一緒に見ていくこと致しましょう。(続く)
Mar 15, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト69位 投資家のヨットはどこにある(フレッド・シュエッド・ジュニア著、パンローリング社) の最終回第3弾です。 今日も、78年の時空を超える、シュエッドの金言を見ていきましょう。 古き良き時代には「偉大なる投機家」が何人もおり、武勇伝が少なからずいまに伝えられている。 基本的現実を把握する能力の欠如は、小物か大物かにかかわらず、投機家に共通する顕著な精神的欠陥である。 投機家は治療不能なロマンチストであり、たいていうぬぼれが強い。頭の回転が早く、活動的で、機知に富み、抜け目がないかと思えば、抜けていたりする。 最後の1文、完全に自分のことでした。(滝汗) シュエッド先生、すいませんでした。今日から、もっともっともっと謙虚に市場で戦っていこうと思います。 英語で最もいいかげんな使い方をされている代名詞を選ぶとしたら、私は「彼ら(they)」を指名する。 この用法はウォール街でも盛んに行われている。「彼らは銅を買いあさっている。」、「彼らが利食いをしている。」、「彼らはクライスラー株を額面まで下げようとしている。」、「彼らは共和党が選挙に買った後までこの相場が続くのを黙ってみちゃいない。」など、、、、。 現代日本だと、「彼ら」は「筋」と呼ばれます。より厳かに「資金筋」と称されることもあります。シュエッドの言葉の続きを見ておきましょう。 ここ10年間は偉大なる投機家や相場師はひとりも現れていない。ところが、「彼ら」の使用は衰えを見せていない。となると、「彼ら」というのはいまでは悪魔でしかあり得ないということになる。 投資と投機は別物だと言われる。そして、どちらか一方だけを実行して、もう一方には手を出さないのが賢明な人間のやることだとアドバイスされる。これは悩める若者に「恋と情欲は別物だ」と説くのに似ている。 投機は、少ない金を大金にしようとする、たいていは失敗する試みである。 投資は、大金が少ない金になるのを防ごうとする、成功するはずの試みである。 太古の昔から多くの投資家が、投資と投機の違いが何か?について議論を交わしてきました。そして私もそんな「彼ら」の多くの言葉を様々な書籍を通じて読み続けてきました。 ただ個人的には自分の中ではもう何年も前にこの問題は「すっきりきっぱりくっきり」解決しています。それは尊敬するスイス人投資家 マックス・ギュンター の以下の言葉を読んで「その通りだな。」と得心したからです。 (投資と投機には)実際には、何ら違いはない。率直に話をする ジェラルド・ローブ が言い表したように、 すべての投資は投機である。唯一の違いは、ある人はそれを認め、ある人はそれを認めないこと だ。 さて、これでこの本の紹介は終わりです。78年という時空を超える不思議な魅力に満ちた、「全然古くない」素晴らしい1冊です。未読の方は是非。
Mar 14, 2018
さて今日も2018ポートフォリオ概況シリーズです。 65位 3002 グンゼ (東1、3・9月優待) △ PF時価総額65位の上位銘柄は、紳士肌着首位のグンゼです。前回は2014年に81位で出ていましたが、大幅な株価上昇により順位を上げてここで登場してきました。 現在の株価は6200円、時価総額1302億円、PBR1.03、自己資本比率は62.8%と良好、今期予想PER30.27、配当利回り1.3%(80円)、総合利回り1.6%(80+20=100円)で、優待は1000株保有で3・9月株主に自社カタログ掲載商品の30%割引と、9月株主に2000円相当の自社商品もしくはグンゼポイント付与などです。また長期株主優遇優待制度もあります。 私は毎回、様々な実用的なアイテムを楽しく選択しています。どれも極めて耐久性に優れており、また同時に生地が「柔らかくて優しい」のも特筆すべき長所です。つまり私はグンゼの技術力の高さを日々「着ながら」実感しているんですね。 また自分は毎年グンゼの優待でパジャマを戴いているのですが、どれも非常に長持ちするのでどんどんどんどんと数が増えています。そして自分は家にいるときはほとんどパジャマを着て過ごしています。という事は、 私の全身は、ほぼグンゼ優待で出来ている。 と言っても全く過言ではないんですね。(笑) さて今日はそんな素晴らしいグンゼ優待品をいくつか見ておきましょう。 グンゼは利益水準は低いですが、好財務&力のある自社製品優待の「2つの魅力」を備えた、優待族的には「旨みが濃厚な」小粋な銘柄です。これからも優待を楽しみにのんびりとホールドして応援していく予定です。
Mar 13, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。 64位 3086 J・フロントリテイリング (東1、2月優待) ◎ PF時価総額64位の上位銘柄は、百貨店大手の大丸と松坂屋HDとが統合して誕生し、子会社にパルコを持つJ・フロントリテイリングです。前回は2014年に92位で出ていますが、株価上昇により順位を上げここで登場してきました。 現在の株価は1913円、時価総額5176億円、PBR1.31、自己資本比率は37.0%、今期予想PER18.17、配当利回り1.7%(32円)、総合利回り4.3%(32+50=82円、優待カードは限度額年間50万円の場合のヤフオク平均落札価格の5000円で換算)で、優待は100株保有で10%割引の買物優待カード(買物限度額 年間50万円)などです。 百貨店の株主優待カードというのは財布に入っていると割りと重宝します。またJフロントの優待カードがあれば、「大丸」・「松坂屋」各店の有料文化催事および「パルコ」の有料展覧会にも無料で入場できるので、私はどちらかというとそちらにも惹かれて数年前に参戦しました。ここは十分な総合利回りも出ていますし、現行の優待制度が続く限りはのんびりとホールドしていく予定です。
Mar 12, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト69位 投資家のヨットはどこにある(フレッド・シュエッド・ジュニア著、パンローリング社) の第2弾です。 この本は全体が数ページの読みやすいコラムが連なる形で構成されています。今日からは2回に分けて特に面白かったところをピックアップしてお届けしましょう。 たとえ顧客の質問が難しくても、ウォール街の人間は間違いなく微に入り細にわたった答えを出すだろう。その回答が、あらゆる回答の中で最も困難なものー「分かりません」-であることはめったにない。 金銭的な理由で間違いなく言えるのは、相場について予測をすればするほど、商売が増えて、仲介手数料も増えるという事である。 この本が書かれた77年後の現代日本でも、マーケットストラテジスト、エコノミスト、アナリストという肩書の方々は「業界の花形」的な存在であり続けています。彼らはどんな未来でも「そうめん流し」の如くに滑らかに雄弁に語ってくれますが、その言葉が結果的に真実であった確率は私の見るところでは「ほぼ50%」です。それではどうして彼らはこれほどまでにおしゃべりなのでしょうか? 米国人は、信用取引をすごく魅力的な、ちょっとした発明だと思っている。信用取引は「自分の家を手に入れたら何をさておき、引っ越す前にでもすべきことは、その家を抵当に金を借りることだ。」という米国人の思考原理に通じるものがある。 人生における豊かな情緒的体験全てに通ずるように、貴重な金を失うということの深い意味は文字だけでは伝えられない。 ボードヴィリアンのエディー・カンターが何年か前に次の様に表現していた。「あいつらはこの株を買って老後に備えろと言った。それは驚くほどうまくいった。その株を買って1週間で、おれは老人になっちまった。」 アベノミクス下で良好な相場環境が続き、多くの新しい投資家が市場に参入し続けています。カジュアルにそして大胆に信用取引を行い、レバレッジをかけて大きな利益を上げ続けている「新時代の勇敢なガンマン」がたくさんいます。とても眩しくて、キラキラと輝いていて素敵です。でも私は意気盛んな「彼ら」を10年前にも確かにみました。そして10年後の今、「顔ぶれの変わった彼ら」が相変わらず市場で元気に過ごされているんですね。 追証を請求する電話がかかってきたときにできることはいくつかある。しかし、ろくなものはひとつもない。 、、、第二の方法は、お金を集めて、それを送るというものだ。この方法は「無駄な抵抗法」という名前で知られる。 この方法はうまくいくことが多い。だが、自殺者がよく使う方法でもある。 前にも言ったようにこの本が執筆されたのは78年前、1940年の事です。でも不思議ですね、現代日本でも年に数回は、これとほとんど同じような話を聞くのです。。。 空売り稼業は、悪事ではない。だが、実にひねくれた、自然に反した行為 である。株の空売りをするには、いつも奥深い心理的抵抗を乗り越えなけらえばならない。 空売りしたとたん、その顧客はとてもいやな気分になり、その気分は株を買い戻すまでずっと続く。 そして、株を買い戻したとたん、儲けたか損したかに関係なく、いやな気分は消える。 自分のものではない株をだれかから借りているというのは、気分の良いことではない のだ。 そういう感覚が出てくる原因のひとつに、あの不朽の古典的2行詩(19世紀米国の大投資家で資本家のダニエル・ドリューの発言)があると思う。 自分のものではないものを売ったのだ。 買い戻さなければ監獄行きだ。 これを聞いた投機家で忘れることのできる人はいない。 このシュエッドの言葉は、「空売りの問題点」を端的にかつ鮮やかに示しています。空売りには極めて大きな「心理的な負担」があります。そしてそれは実に当然です。「理論的に損失が無限大∞&投資家としての物理的な限界を超えての致死」に至る可能性がある投資行動であり、生物としての「生存本能」に完全に反する極めてハイリスクな行動だからです。 なので私は決して「個別銘柄の空売り」はしません。そんなことをしたら、「投資家として毎日を御機嫌で朗らかに楽しく過ごす」ことが出来なくなってしまうからですね。(続く)
Mar 9, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。 63位 7236 ティラド (東1、3月優待) ◎ PF時価総額63位の上位銘柄は、日系自動車・建機メーカー向けにラジエーターなど熱交換器を製造しているティラドです。2016年に338位で初登場していた銘柄ですが、その後の株価爆騰で大きく順位を上げ、今回この位置で登場してきました。 現在の株価は3885円、時価総額324億円、PBR0.73、自己資本比率は50.5%、今期予想PER11.18、配当利回り2.1%(60円)、総合利回り2.8%(60+50=110円)で、優待は1年以上の継続保有を条件として、1000株保有で5000株主優待ポイント(1P=1円相当)などです。 ポイントは株主限定のウェブサイト「ティラド・プレミアム優待倶楽部」において、保有ポイントの範囲内で400点を超える好きな商品(食品、電化製品、ギフト、こだわり雑貨商品など)に交換することが出来ます。 私の商品選択例を見ておきましょう。 象印のホットプレートを選びました。 いやあ、ホットプレートで焼き上げる焼きそばやお好み焼きは抜群に美味しいですね。♬♬ さてティラドはかなり株価が上昇しましたが、それでも依然として指標的な割安感を維持し続けている素敵な銘柄です。ま、元々どんだけ安過ぎだったのか?という話でもある訳ですが。 その為、今のところは優待を楽しみにのんびりとホールド継続の予定です。
Mar 8, 2018
さて今日も 2018PF概況シリーズ です。 62位 2292 SFOODS (東1、2・8月優待) 〇 PF時価総額62位は牛肉・内臓肉輸入のパイオニアで、「こてっちゃん」で有名なSFOODSです。前回は2017年に36位で出ていましたが、株価上昇に伴う相対的な割安感の後退で持ち株の一部を売却したため、少し順位を落としてここで登場しました。 現在の株価は4240円、時価総額1371億円、PBR1.79、自己資本比率49.7%、今期予想PER18.74、配当利回り1.0%(43円)、総合利回り1.3%(43+6=49円)で、優待は2月株主に500株保有で3000円相当の自社商品、2000株保有で10000円相当の国産牛肉です。(+2・8月の100株株主に自社グループオリジナル商品割引販売ですが、これは優待族的にはほぼ無価値なので0円換算です。) ここはPF上位の一角なので、この数年はずっと2000株優待品を戴いていました。今日は過去3年分を復習しておきましょう。 まずは2014年です。 ここからの選択だったのですが、私は2のロースすきしゃぶ用牛肉を選びました。 ↑ くおぉ、どうです、この「肉のじゅうたん」。 凄くビューティフルですね。♬♬♬ 当然まずはしゃぶしゃぶで贅沢に戴きました。 ヴォエーッ !! すいません、取り乱しました。ちょっとお肉が私には高級すぎるというか、あまりにも霜降りすぎて、「ヴォエーッ」となりました。自分は長年の貧乏・耐久生活のせいで非常に「安く出来ている」人間なので、こういうランクの高いお肉は食べ慣れなくて体があんまり受け付けないんですね。そういえば以前に大阪の鶴橋でA5ランク尽くしのお肉を食べた時にもオエーっとなってしまい、気分不良の冷や汗たっぷりで息も絶え絶えの死にかけでホテルに戻ったこともありました。 でも、心機一転、食べ方を変えて、 牛丼にしたら、死ぬ程美味かったです。つまり、私は所詮この程度の人間という事です。元々吉野家の株主優待券がどうしても欲しくて、それで株式投資の世界に足を踏み入れたくらいなので、「3つ子の魂100まで」ということでしょう。 後、 カレーに使っても抜群でした。煮込み料理に使うと最高に良かったですね。 次に2015年です。 和牛ステーキにしました。 、、、もしや、これはまたもや苦手な最高級ランクの「霜降り肉」ですね。。。。。。でも私もそれほど馬鹿者ではありません。 塩コショウ・にんにくをして、、、、 脂を落とすためにグリルに入れました。 脂がしっかりと落ちて、良い感じにヘルシーに焼き上がりました。 たっぷりの焼き野菜と共に栄養バランス良く戴きます。 生わさびを添えて、さっぱりと美味しく食べることが出来ました。 ♪ 最後は2016年です。 心機一転、4番の北海道育ち豚 ゆめの大地 食べくらべセット にしました。これはかなりのボリュームですね。。。 色々なお肉が入っていたので、様々な料理を作りました。♬ SFOODS優待ジューシーとんかつ SFOOD優待ピリ辛豚キムチ SFOODS優待具沢山豚汁 SFOODS優待レンコンの豚肉照りっとハサミ焼き どれもとても美味しかったです。SFOODSの優待品の実力の高さは凄いですね。 さてSFOODSは2206江崎グリコのハム・ソーセージ製造子会社「グリコハム」の買収の効果、更には子会社で私のPF上位銘柄でもある、7614OM2ネットワークや更には第2位株主となっている3053ペッパーフードサービスの業績絶好調などもあり、この数年高い成長力を維持しています。指標的には妥当な株価位置と思いますが、成長性を加味すれば、依然として今の株価位置には濃厚な魅力があるものと考えています。
Mar 7, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。 61位 9791 ビケンテクノ (東2、3月優待) ◎◎ PF時価総額61位の上位銘柄は、総合ビルメンテナンス会社のビケンテクノです。2014年47位、2015年51位、そして今回はこの位置での登場となりました。 現在の株価は842円、時価総額65億円、PBR0.45、自己資本比率42.2%、今期予想PER12.99、配当利回り2.4%(20円)、総合利回り2.7%(20+2.5=22.5円)で、優待は1000株保有で2500円相当の商品です。以前は「隠れ優待」として頂けたものですが、2017年から正式に制度化されました。 今日はビケンテクノの「隠れ優待の歴史」を振りかえっておきましょう。 2007年から2012年までは6年連続で1000株保有で隠れ優待として「ピュアウォーター いのちの水 1箱」が戴けました。 その後、2013年には「いのちの水」から「琉球もろみ酢」へと変更になりました。これ、滅茶苦茶酸っぱかったです。「これが続いたらどうしよう。」と正直に言って思いました。 でも続いて2014年度の優待品は、フルーティーで飲みやすいもろみ酢でした。良かったです。♬ ↑ このように水筒に少し入れて温泉に持っていって水を足して飲んでいるうちにあっという間に家からなくなりました。 そして2015・2016年は、 シークヮーサー生姜(1080円)+青切りシークヮーサー(2421円、共に価格はみきまる調べ)でした。 以上をまとめると、ビケンテクノは依然として指標的に十分に安く、楽しい優待もあることから非常に良い銘柄と思います。これからも正式優待に昇格した「元隠れ優待」を楽しみにしながらホールド継続の予定です。
Mar 6, 2018
良く 順張りと逆張りではどちらが良い投資手法なのか? という議論がありますが、私は、「市場心理に対して逆張りする」のが正解 だと考えています。 なので、 結果としての投資行動では、順張りする事も逆張りする事も両方ありますし、それが当然 だと思っています。 市場が悪材料に対して過剰反応していると思えば逆張りをする(≒バリュー投資)。 市場が好材料に対して過少反応していると思えば順張りをする(≒モメンタム投資)。 これが大切なことであると考えています。 市場心理に対して投資家として「正しく」反応できれば、順張りでも逆張りでも利益になります。 順張りの場合は分かりやすくそのまま 「モメンタム効果」 が発揮されるからですし、逆張りの場合は 「リターンリバーサル&フレッシュモメンタム効果」 が期待できるからです。両手法共に、「生物としての本能に基づいた根深い、矯正することが困難な人間の行動バイアス」の弱点を突いた投資法なので、それで永続的な効果がある んですね。 私は、 バリュー株として買い、グロース株として楽しくホールドし、モメンタムの消失と共に音も無く静かに去る という 風と共に去りぬ殺法 を現在自らの投資の根幹理論としているのですが、これは言い方を変えると、 人間の根深い行動バイアスを利用して、その逆に、裏に裏に賭け続ける投資手法 であるということもできるんですね。♬
Mar 5, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。 60位 4901 富士フイルムホールディングス (東1、3・9月優待) ○ PF時価総額60位の上位銘柄は、写真フィルムから液晶フィルム、医療画像等へ転換した富士フイルムHDです。この数年、同じような順位でのんびりとご機嫌で私のポートフォリオにゆったりと長期滞在されています。♬↑ 写真フイルム事業からの脱却に成功していますね。 現在の株価は4267円、時価総額21959億円、PBR0.87、自己資本比率は59.7%、今期予想PER15.69、配当利回り1.8%(75円)で、優待は下記の通りです。 ポイントをまとめると、100株保有だと年1回(3月)富士フイルムヘルスケア商品トライアルキット+年2回(3・9月)優待割引です。 姫によると、「凄い保湿力で会社の技術力を感じた。旅行に携帯するのにもぴったり♪ 」とのことでした。 そして 「500株&3年以上継続保有」 だと、ASTALIFTシリーズ商品プレゼント+自社グループ会社フォトブック作成クーポン券4000円分プレゼント、といきなり豪華になります。ただ優待権利獲得のハードルはかなり高いんですね。 私はこの長期優待獲得を目指して、 2012年4月27日の優待新設 以来ずっと参戦のチャンスを伺い、2012年6月27日にようやく500株買いました。もちろんそれからは一度も売っていません。 優待のためなら「じっと伏せ、微動だにせずにいつまでも粘り強く、執念深く待てる。」のが、私の数少ない長所の一つ なんですね。(笑) それでは私が汗水垂らし、苦労して手に入れた (・・? 「500株&3年以上継続保有優待品」を実際に見て頂きましょう。 瓶が綺麗ですね。♬ 中のジェリーもプルプルで、お肌に良く浸透する気がしてとても良かったそうです。 さて、富士フイルムHDは指標的には実に妥当な株価位置だと思います。そうは思いますが、私にはどうしても長期株主優待が必要なので、ここは絶対に売れないんですね。ちょっと困っていますが、ま、現行の優待制度が続く限りは、よほどの株価急騰がない限りこのまま「永遠にホールド」していくことになるだろうと感じています。(滝汗)
Mar 4, 2018
さて今日は久々に株式投資本オールタイムベストシリーズです。第69位は、 投資家のヨットはどこにある (フレッド・シュエッド・ジュニア著、パンローリング社) です。 この本は 1940年 に書かれました。そして著者のフレッド・シュエッド・ジュニアが独特のユーモアと皮肉のセンスを持って描いているのは1930年代のウォール街の人々の姿 です。そして監修者の岡本氏はまえがきで以下の様に述べています。 「投資家は、投資と言う巨額のコストがかかる食物連鎖の底辺に置かれて、食い物にされる。」。。。 個人投資家に適切な指針を与えるという意味でいえば、本書はかの名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」の先駆的な存在 であるということもできよう。 インデックス投資家の THEバイブル としてあまりにも著名な ウォール街のランダム・ウォーカー に匹敵するかどうかは分かりませんが、この本には 77年前に書かれたという古さをほとんど感じない不思議な魅力 があります。 時が流れても株式市場も人間心理も決して変わらない、ある意味では進歩していないから でしょうね。(笑) さてこの本は金融業界の人々を痛烈に風刺したウォール街の名作として知られています。特に以下の一句はあまりにも有名ですね。♬ 昔々のものがたり。おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、ガイドのひとりが停泊中の素晴らしいヨットの数々を指さして言った。 「ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ。」気のきかない田舎者がこう聞いた。 「お客のヨットはどこにあるのかね。?」 wwwwww。77年の時を経た今でもこの構造は全く変わっていないですね。(笑) このジョークは、 投資の世界ではリターンが不確実であるのに対して、コストが確実にあることを的確に象徴したもの だ。著者シュエッドが見抜いた金融業界の真実は、今も昔も驚くほど変わらない。、、、それでは次回から、 シュエッドが描く1930年代の「素敵なウォール街の景色」 を少しだけ一緒に見ていくことと致しましょう。(続く)
Mar 3, 2018
さて今日は2018PF概況シリーズです。 59位 2882 イートアンド (東1、3・9月優待) △ PF時価総額59位の上位銘柄は「大阪王将」ブランドで外食チェーンと冷凍食品製造のダブル看板で展開しているイートアンドです。 現在の株価は2147円、時価総額190億円、PBR4.00、自己資本比率は31.8%、今期予想PER76.13、配当利回り0.4%(7.5円)、総合利回り2.7%(7.5+50=57.5円)で、優待は100株保有で3月に3000円相当の自社商品 9月に2000円相当の食事券 です。 ところでイートアンドと言えば、「家の冷凍庫がもしも小さかったら一体どーするんだ。優待品を抱えて一緒に心中するしかないぞ。」というほどの、凶暴・凶悪な圧倒的なボリューム感を誇る優待品で有名です。今日はその内容を復習しておきましょう。 更に1つだけ、看板商品の餃子の調理例を見ておきましょう。↑ パリッと美味しく仕上がりました。♬ さてイートアンドは、優待品の高い戦闘力に加えて、本家の「京都王将」が時間とコストをかけて作り上げてきたブランド力を横からローコストでタダ取りしているところが魅力です。 イートアンドは関東・海外(最近だと台湾やミャンマーやベトナム等)などの京都王将と大阪王将の店舗の味の差がばれにくい(京都王将の方が手間もコストもかかっていて美味しい)、「王将」ブランドの力を最大限に生かせるエリアを確信犯的に攻め上がっており、次男坊らしいタフさ・ズルさ・ワルさに満ちた、投資家的には実に頼もしい銘柄です。 今後の業績推移をしっかりと見ながら引き続きPF上位で楽しくホールドしていく予定です。
Mar 2, 2018
いやあ3月になりましたね。 今年は今のところ一進一退のパフォーマンスが続いていますが、市場をぶらぶらと楽しく散歩しながら、キョロキョロと広く観察を続け、なんとかいい銘柄を発掘していきたいと考えています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Mar 1, 2018
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