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7時ごろ目がさめて、3人で温泉に入って、8時少し前に朝食。鮭の切り身が3人前並んでいたので、レストランのお兄さんを呼んで下げてもらった。焼きたてホカホカみたいだから、別のお客さんに出してもらえるかも・・・そう思ったのだけど、そんなことはしないのかな?それでも、手付かずで食前に下げてもらえば、もしかしたらお兄さんたちのお昼ご飯にでも食べてもらえるかも。こんなことがないようにと思って、予約のときに「お肉と魚はほとんど食べないので、食事から抜いてくださいね」とお話しておいたのだけどなぁ・・・日本はベジタリアンに対して配慮が足りないですよね。ほとんど理解されていないのだと思う。だって、このホテル、受付の電話もチェックインしてからも、とっても対応がよかったもの。それでも食事に関してはコレなのだから・・・。ベジタリアンというものに対する認識があれば、当然、ちゃんとしてくれると思うのだけど、よくわからないから対応できないということなんだろうなぁと思います。今日は朝10時、綾部駅で夫と待ち合わせして、兵庫の家を見に行くことになっていた。車を預かっていたので、穣里をだましだまし、ゆっくり、ゆっくり運転してなんとか綾部駅に到着。ああ、よかった。(ベビーカーシートを極度に嫌がるので、車に乗ってもらうのは本当に大変。私の運転でどこかに出かけるということは、普段はまずありません)この家はインターネットで見つけた情報で、同世代の(私よりちょっと若いけど)女性がつい最近結婚するまで暮らしていたという古いお家です。お家の内外が画像つきで紹介されていて、とてもいい感じだったのです。私が気に入ったのは、 ・台所が土間で、かまどが残っている!(使い続けられている) ・家の外に、薪のお風呂が残っている! ・家の裏にきれいな川が流れていて、すぐ脇から下りることができる ・敷地内に小さな畑ができる土地があるというところでした。おまけに、住んでいた小町さんという女性とは、何度かのメールのやりとりでとても気が合い・・・というか、感性が共通するところがあるように感じて、嬉しかったのです。彼女は川口由一さん流の自然農でお米や野菜を作っていて、そんなところにも共感できました。実際に訪ねてみると、家と敷地、裏の川までは確かにいいのですが、それ以外の景観は想像(というよりも私の希望?)には少々及ばない感じでした。何がよくなかったのかな・・・今ひとつ里山感に欠けるというか・・・綾部を見てきたということもあるのでしょうか?ちょっと殺伐とした印象でした。川向こうにあるバラック風建物のせい???高圧送電線がわりと近くに見えていたせい???もちろん、季節のせいもあるでしょう。春から夏にかけては、きっと緑がいっぱいで、今とはまったく違う趣なのでしょうからね・・・。このお家はトイレが洋式のウォームレット便座なのです。家主さんのお母さんが住んでいらした頃に直されたのだそうです。それから、小町さんが町の空家紹介制度を利用して借りられた3年前に、廊下だか物置だった小さなスペースに、最新式の湯音調節機能つきユニットバスが新設されています。だから、小さな子どもがいる私などには、たいへんありがたいとも言えます。どうしても薪で沸かせないときには、こちらのお風呂に頼ることもできますから・・・(というよりも、家主さんとしては「薪のお風呂使うの?それじゃ中にしまってるモノ出して、手直ししなきゃな~」と、メインの風呂は新しい内風呂に決まってる!という感じなんだけど)。トイレとお風呂は、とりあえず結の好みにかなっているようです(笑)。大多喜にいた頃は、汲み取りのトイレ(私が汲み取っていたのよ~!)、ボロボロのプラスチックもはがれてくるような浴槽だったからなぁ・・・(とってもイヤだったらしいのです。今でもよく言われるから)。実際に見てみてさらに気に入ったのは、4間ある続きの(いわゆる田の字の)畳間とは別に、玄関を入った脇に6畳間がひとつあることです。WWOOF(ウーフ)という制度を利用して畑や子育てのお手伝いさんに住み込んでもらおうと考えている私にとって、このお部屋はとても使い勝手がよさそうだと思いました。小町さんが借りていらした頃にも、九州から来た農業志願の女性が半年ほど間借りしていたことがあるそうです。さらにその奥にある階段を上ると、屋根裏の2階があり、太い梁がむき出しの「秘密の隠れ家」みたいなのです。これは私の隠れ家にしたいところですが、きっと結と穣里に占領されるんだろうな~。いや、やっぱり私の相談室にしよう!みんなの瞑想の場っていうのもいいかも?などなど、なぜか楽しくなってしまうんですよね~、屋根裏って。(家主さんは、「物置になってるんや~」と、こんなもののどこがいいんだかわからないというお顔をされていたけど・・・)さて、お家はとても気に入ったのですが、ここは兵庫!関西!というのが、まず一番のボトルネックなのでした。これを読んでいらっしゃる方には、関西にお住まいの方、関西出身の方もおられるのでしょうからね・・・その方々にはおわかりにならないかもしれませんが、関東に生まれ育った人間にとって、関西はなぜか別世界、異国のような感覚があるのです(私だけ??)。四国や九州、沖縄ならなんてことないんですよ。東北もOK。でも、関西だけはなんだか別なんだなぁ(怖いっていうか・・・笑・・・得体の知れない不安を感じる)。もしかしたらそれは、「大阪」に対する漠然としたイメージであって、兵庫やら京都、奈良、和歌山なんかはまったく違うのかもしれないんだけど(大阪の方、ごめんなさい・・・)。いやいや、これが四国であっても、悩んでいたかもしれません。たまたま兵庫だっただけであって・・・それと昨日の綾部も。山形へはエイやっと行けたというのは、新幹線で2時間という距離のせいだったのかも?京都・大阪だって、新幹線ならさほど遠くはないのですよね。(ま、綾部も兵庫もそこからさらにローカル線を乗り継ぐわけですが)沖縄の、波照間なんていう果ての果ての島へ、何のためらいもなくピョーンと飛んで行った綿帽子のような私なのだから、何をいまさら~という感じですけどね。やっぱり今回は、そうした今までのいろんな経験を踏まえた上で、「定住」という考えが頭にあるから、時間をかけたくなってしまうんですよね。このお家に暮らす上でメリットとなる点はほかにも幾つかあるのです。 ・関西だから無縁・・・と思っていたホームスクーリングネットが姫路にあり、 なんとここからは45分もあれば行けるのだそう ・ずっと以前に紹介された、カリキュラムを持たないフリースクール「デモクラ ティック・スクール まっくろくろすけ」の拠点がやはり間近にあるこれらは、友達を求めている年齢の結にとって、大きな大きなメリットになり得ます。また、同じ集落の歩いて3分ほどのところに、カナディアンログハウスを新築して移住してきたカナダ男性×関西女性にお嬢さんふたりというご家庭もあるということで、幼稚園児のお姉ちゃんの方とはいい遊び友達になれるかも。あとは私の問題かな・・・会う人会う人話す人、すべてが関西弁なんだろうなぁ~って思うと・・・果たしてやっていけるのかしら?という漠然とした不安。もちろん、ほかにも考えるところがいろいろとあってのことなのですけれどもね。
2005/03/08
明け方4時ごろ、宿泊先の「あやべ温泉」に着いたらしい。もちろん、チェックインは午後までできないし、棟続きの別館にある温泉施設もオープンは10時とのことで、しばらく車中で仮眠をした後、夫を送りに駅まで走る。といっても、運転するのは彼。本当はこのすぐ近くにバス停があって、朝一番の通勤用バスで駅まで行ってもらうつもりだったのだが、予定を変更した。私たちが見に行く予定の家も、ここから駅までの道の途中にあるようだし、後で初めての道をひとりで運転してまごつくよりも、一度なり二度なり通っておいた方がいくらかでも安心だなということで。綾部駅は、田舎の駅というほど寂れてもおらず、かといってヘンに立派すぎることもなく(新幹線停車駅の高畠駅はすごいんだよ~、童話作家「浜田広介」の出身地ということもあってか、メルヘンチックに装飾された建物で、ちょっとぉ~って感じ・・・駅の中に温泉があるというのは、観光客にとっては嬉しい設備だとは思うけど)、なかなかいい感じ。夫を見送って、穣里の機嫌をみながら道を引き返す。途中、五津合町(いつあいちょう)という、見学予定の空家のある町を探してみる。近所を歩いていたおばあさんに住所を見せると、このすぐ先を曲がったところだと教えてくれた。天気は悪いというほどではなかったけれど、雪とも雨ともつかないものがちらほら落ちてきて、あまりゆっくりと見学する気にはなれない感じだった。なにしろ、まだチェックイン前、長旅の後で頭もぼんやりしているし、なんとなく落ち着かない気分なのだ。おまけにせっかく資料として送ってもらった間取り図などを、持参したつもりで忘れてしまっている。多分、引越し荷物のどれかに詰め込んでしまったんだろうなぁ。なにしろバタバタと出てきたから。家の住所と家主さんの連絡先だけは、きちんと別にメモしてきたのだけど。ここかな?と、言われたように道を左に入って、坂を上って・・・この辺りのはずだが、どこだろうか・・・と困っていたところにちょうど車で戻ってきたらしい40~50代の女性に尋ねてみると、ものすごく怪訝そうな顔で「あそこを借りるんか?ほかにはないんか?」と(笑)。今は大阪に住んでいるという家主さんが電話で心配していらした通り。「下に住んでる親戚(多分、この方たちなのだろう)が、『あんなところ貸せるものか』『本当に見に来るのか?』と言っている」と。「そんなにもひどい状態なのだけれども、住んでくれるなら家賃も要らないし、好きに直して住んでくれて構わない」というお話なのだった。お家はとてもひっそりした感じ。裏に山を背負っていて、家をぐるりと回ると沢水でぬかるんだところには菖蒲のような葉っぱがいくつも顔を出している。山へのぼる少し前には畑地だったらしいところがあって、かなり荒れているという話だったが、想像したよりもずっと手入れされている感じがした。縁側の掃き出し窓が開いているということだったので、開けて入ってみると、思ったよりもずっと状態がよい。家財も少しは残されているけれども、お盆のたびに掃除をしに帰って来られているというお話だったので、それでこんなに片付いているのかなと納得。台所は土間。続いて薪で沸かす五右衛門風呂(あの、懐かしい鉄製のまあるい浴槽がそのまま!)がある。台所から薪を焚くようになっていて、ガラス窓から中が見えるお風呂で、子どもたちと入るのに勝手がよさそうな感じ。奥に3畳ほどの部屋があるので、壁をぶち抜いて脱衣室に改造したらいいかもしれない。部屋の一部に、天井が剥がれているところがあるけれども、これは思い切ってひっぺがしてしまったらいいかも。部屋数が5つもあるのだから、ひとつふたつ使えない状態でも、当面は差し支えないわけだし。問題はトイレで、汲み取りのものが外にあるのだが、建物は崩れかかっている。建物ごと取り壊してしまうか、改修できるようであれば、トイレは潰して物置小屋として利用するのもいいかもしれない。用足しは、コンポストトイレを買って部屋の中へ設置すればいいよね・・・。もうひとつ大きな問題があって、去年の台風で屋根のトタンが一枚外れているそうなのだ。屋根には雪もうっすら積もっていて、外から見た限りではどこのことなのかわからなかった。本当は、知人経由で綾部在住の大工さんに一緒に見てもらいたいと思っていたのだが、連絡がつかなくてできなかった。素人目では、このまま手直しせずに住むことも可能なように思えるのだけど。うっかりしていたのが、方角をチェックしなかったこと。日中の日当たりの様子がわからなかったこと・・・お隣との距離がそれほどないので、日照時間は短いかもしれない。また、至近距離にお家があるのは安心といえば安心だが、正直、気詰まりな感じもする。裏側は山ということもあって開放感があるのだが、敷地は決して広くはないし、家への出入りはご近所のお家を通らなければできない、というのがちょっとマイナスポイントかな。でも、綾部のまち自体は開発がそれほど進んでおらず、大手住宅メーカーの規格ハウスのような家も少ないし、里山の景観が美しく残されている土地で好感が持てる。関西といっても、とても柔和な印象で、もしかしたら私も溶け込めるかもしれないという期待感が持てた。残念だったのが、この土地に実際に住む人たち、とりわけよその土地からやってきた人たちと話ができなかったので、今ひとつこの土地への親近感が広がらないまま去ることになってしまったこと。人との出会いって、そう考えると大きいものだなぁと実感した。
2005/03/07
去年の11月に家出して以来、お世話になっていた高畠のT家を去ることになった。冬場の雪国で、身動きひとつとれない状態ということもあったと思うが、住みたいと思える場所はなかなか見つからなかった。その中で、年末に、「春から住んでもらっても構わない」と言ってもらえた古民家があったのだが、事情によりその話がなくなってしまい(代わりにどうかなと提示された家は、なんと積雪9メートルという恐ろしいところで・・・笑)、それを機に山形での家探しをあきらめたのだ。今後のことを考えていくにあたって、やはり私たち家族が、つまり夫婦がどうしていくか・・・ということがベースになる。それが決まらないことには、どうにも先へ進むことができない。そう思って何度も話し合いを試みたけれども、ハッキリした結論を得ることができないでいた。しかしながら、おそらく、2人が別れていく方向へ進むことは間違いないようだな・・・あとは時期の問題か、というところまでは感じていたので、そうであれば、母子3人で男手を必要としない暮らしができる土地ということが必須となる。私がしたい暮らしというのが、田舎での農的暮らしであるという以上、これは仕方ない。高層マンションの一室でもいいというのであれば、米沢でも高畠でも暮らせないことはないと思うのだけど。先月、京都・大阪に営業に出かける予定だった夫が、インフルエンザに倒れて予定を3月に延ばすと言っていた。ちょうど時期を同じくして、兵庫と京都の家を見に行こうとしていた私は、それに合わせて予定を延期することにしていた。ところが、その出張の日程も、ひとりでもう決めてしまったという・・・それが明日の3月7日で、もう動かすことはできないと言う。一緒に関西へ行って、また山形へ戻ってから引越しという二度手間を避けるためには、6日に出発するしかなかった。前日の引越しで積み残した荷物を全部ダンボールに詰めて、午前中に荷造りを済ませて宅配便で送ってもらう手配を頼む。それからT家ご自慢の十割そばをご馳走になって、夫が子どもたちと雪遊びをしている間に部屋をざっと片付けて、あっという間に出発。4ヶ月に及んだ(そのうち1ヶ月分ぐらいは埼玉やら千葉やらへ行っていたのだが)高畠での生活を終えるにあたって、感慨に浸るような暇はとてもなかった。ただ一人、T家の長男で結と生年月日が同じカズくんだけが、車が出発すると同時に顔をゆがめて泣いたように見えた。(後できいたら、やはり大泣きしたのだそう・・・「みのくん(穣里)が可愛い顔した~!」と言いいながら・・・そういう子なんです、カズくんって・・・可愛いんだ)とにもかくにも車に乗ってひと安心。これで後は京都を目指す(目指してもらう・・・笑)だけ!車中泊で休憩もしながら、18時間後には京都綾部に着いていなければなりません。車の中は、パソコン、着替え、毛布、その他の荷物がたくさん、ギュウギュウ・・・。だけど、こんな旅もなかなか楽しい。ワゴン車だったらもっとよかったかも?穣里がご機嫌で乗っていてくれるなら、軽のワゴンに荷物と布団を積んで、家探しの旅に出るのもいいかもなぁ・・・、そんなことを考えながら、疲れに誘われて眠りに落ちる私でありました。
2005/03/06
いつも突然なのだけど、今回も突然に引越しを決めた。業者さんに問い合わせしてわかったのだけど、もう引越しシーズンが始まっているらしい。にも関わらず、ラッキーなことに希望する3月5日は空いていた。よかった・・・。この業者さんは仙台の赤帽さんで、桃井さんというご夫婦がやっているもの。「ももちゃん便」というかわいい名前の特注軽トラック。実は、11月の家出のときにもこちらにお世話になったのでした。ネット検索でそのHPを知ったのですが、ご夫婦とても仲良く、奥さんの女性としての特性を生かし、ご主人が男性の底力でそれをサポート、という、まさに「おしどり夫婦」を地でいくナイスタッグ・ペアなのです。ご主人がまた、奥さんを立てるのです。立てるというよりも、奥さんの存在と能力をよ~く認識していらっしゃる。だからこそそれを十分に生かすことができるのでしょう。私もこんなふうに、夫婦で一緒に楽しい時間を共有して生きたかったなぁ・・・それができないから出て行くというときに、このようなお2人にお世話になり、その姿を間近で見ることについては、一抹の寂しさ悲しさもあり、迷いもあったのですが、やはりお願いすることにしたのです。だって、私が理想とするお2人だもの。理想を追い求めての再出発に、ぜひとも関わっていただきたいではありませんか。簡単に事情をお話して、ご協力いただくことになったのがもう4ヶ月も前のこと(あのときも突然だったのですが・・・笑)なんですね。今回は、前回と同じ場所へ荷物を移してもらうだけとあって、よりいっそう安心してお任せすることができました。早朝からの大雪だけが予想外のことで、しかも到着地の埼玉もかなり降っているらしい?それで機転を利かせたお2人が作業開始時刻を大幅に早めてくださって、午前10時過ぎには荷物が出て行きました。夕方には到着して、夫が受け取ってくれたそうです。荷物が戻ってきてホッとしているかな、それともヤレヤレまったく・・・と呆れているかな。いずれにしてもこの荷物たちは、一時的にもとの家に保管はされるものの、そのほとんどは荷解きされることなく、次なる地へ向かう予定でおります。それを早いところ探さないとならないんだよね・・・。
2005/03/05
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