リュンポリス
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
実話をベースとした人気ホラー映画「死霊館」シリーズ最新作『死霊館のシスター』を観に行ってきました!「ホラー映画もマーベルみたいにユニバース化したっていいじゃないか!」というジェームズ・ワンの号令と共に、ナンバリング・タイトルに登場した悪霊を主題としたスピンオフ化が止まらない本シリーズ。呪われたアナベル人形は一旦退場し、今作は「エンフィールド事件」の黒幕だった悪魔ヴァラクの誕生秘話が描かれます。アナベル人形はウォーレン夫妻の博物館に実際に封印されている分、実話も多少なりとも加味されているでしょうが、ヴァラクはエンフィールド事件の完全なる脚色として登場したので、今作は100%フィクションでしょうね。※ネタバレ注意!◆あらすじ(公式HPより引用)1952年のルーマニアの修道院でひとりのシスターが自らの命を絶つ。不可解な点の多い自殺に教会はバーク神父と見習いシスターのアイリーンを修道院へと派遣する。二人はこの事件を追うにつれ、修道院に隠された秘密とともにいまだかつてない恐怖“悪魔のシスター・ヴァラク”と対峙することになる。果たして、この修道院に隠された想像を超える秘密とは?そして悪魔のシスターの目的とは一体何なのか!?◆ホラー・アトラクション化本作は死霊館シリーズとしては初の「完全フィクション」だからか、ホラー演出もやりたい放題で、かなり実験的なことをしています。今までも実話ベースというのが信じられないくらいの脚色っぷりでしたが、今作はなんとゾンビまで出てきます。しかも、祈りや聖水よりも、銃や棒の物理攻撃が有効という、死霊館に初めてバイオハザード要素が足された瞬間でした。このやりたい放題さが、今作を純粋なホラーからホラー・アトラクションへと変化させています。吃驚・ドッキリはするけど、怖くはありません。死霊館のナンバリング・タイトルでは、多少やりたい放題しても、エンドロールで流れる「実際の写真」を見ると少しぞわっとしてしまいますが、今作はそれもないので、「あー、びっくりした」で終わってしまうんですよね。東京ドームシティのお化け屋敷を終えた時の感覚に近いです。ドッキリ演出も、今までの死霊館シリーズのどこかで見たことがあるものが多く、ユニバース化が裏目に出ているような気もしないでもありません。それでもホラー「アトラクション」な分、特に何も考えなければポップコーン・ムービー的に楽しめますがね。◆ダークファンタジー化「アトラクション化」と並行して、「ダークファンタジー化」も本作で急速に進んだ気がします。何せ今回の舞台は9割以上中世風の城塞を持つ修道院で展開され、敵が地獄から呼び出された大悪魔ヴァラクですから。しかもバーク神父が歴戦のエクソシストという渋い出で立ちで、対超常現象用七つ道具が入っているであろう大きな鞄を持ちながら「バチカンの命令で超常現象を狩っていた」なんて言った日には『ヴァン・ヘルシング』や『スーパーナチュラル』を連想してしまいます。聖水の付けたボウガンでゾンビを蹴散らすシーンもあってよかったんじゃないかなぁ。笑(まぁ、このバーク神父、見掛け倒しにも程があり、劇中一切活躍してませんでしたけど・・・)死霊館シリーズは敵対する悪霊・悪魔が強すぎて、一歩間違えればダークファンタジー路線に入りそうでしたが、今作はもう片足突っ込んでると思います。「キリストの血」とかいう、悪魔たちにしてみればアルテマウェポン級の最終兵器も出てきましたし(ヴァラクはこの血を浴びせられただけで瓦解。地獄の門も一緒に粉砕されてしまいました)、今まで「十字架」「聖水」「ラテン語詠唱」というやや頼りない武器が一気に超越化しました。ちなみに、ホラーとダークファンタジーの線引きは、個人的にですが、・ホラー: 日常に起こる異変や超常現象、基本的に無力な主人公・ダークファンタジー: 非日常で重苦しい世界観、英雄性がある・もしくは有効な対抗手段を持つ主人公と思っています。(非日常のホラーもあるので、厳密化はできませんし、この両者の区分は極めて曖昧ですが)今作は中世風の修道院という非日常空間で、なおかつ「キリストの血」という究極の対抗手段(しかもゾンビには物理攻撃有効)があるので、個人的にはダークファンタジーっぽいなと感じたわけでした。悪魔をも倒す聖遺物を充実させていけば、死霊館シリーズもスーパーナチュラルシリーズのウィンチェスター兄弟サーガみたいになりそうですね。笑死霊館シリーズはこれで終わりではなく、本作の興行収入次第では、「エンフィールド事件」に登場したヴァラクとは別個の怪物"The Crooked Man"のスピンオフ映画化計画があるらしいです。こいつは完全におとぎ話の怪物風の見た目をしていますし、ますます「ホラー・アトラクション化」「ダークファンタジー化」が加速しそうですね。それでも、死霊館シリーズは見続けると思います。元々、怖さよりも悪霊のハチャメチャさを目当てにしていましたから。笑
2018.09.23
コメント(0)