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2020.12.03
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カテゴリ: 神社仏閣・御朱印
鹿児島滞在も最終日の3日目
最終日はおやじが行きたかった場所が一つ入っています。
その為に鹿児島港からフェリーに乗り桜島港に渡る30分程のささやかな船旅です。

桜島港から国道224号線で海岸線を東へ20分程走り有村溶岩展望所へ向かう。
左手には常に桜島が間近に見える、穏やかな火山とはいえここまで近いと心の中では静かにしていてほしい気持ちは常にある。
桜島南岳の麓にあたる有村溶岩展望所、1914年(大正3)の大正噴火により流れ出た溶岩の上に建つ展望台です。
桜島の姿は北岳と南岳を連ねた横長のイメージですが、ここから眺める桜島は綺麗な円錐形に近いもの。
膨大な量の溶岩が作り出した荒涼とした風景を想像していましたが、見ての通り緑は確実に根付いている。
この緑の濃いところと淡い緑の差が溶岩が流れ出た年代の違いを表しています。

噴火という自然現象の強烈なパワーと緑に戻そうとする自然の力、人が太刀打ちできないものです。

有村溶岩展望所
住所 / ​ 鹿児島県鹿児島市有村町952

次は桜島の噴火の力を目の当たりにできる場所を目指します、展望所から東に国道224号線と県道26号線を10分程走ります。桜島港から島を半周したあたりになります。

黒神埋没鳥居
ここは1914年(大正3)の大正噴火により軽石や火山灰が堆積し1日で2㍍も積もった場所です。
この辺りにあった黒神集落は屋根を除き全て埋没してしまいました。
この集落に鎮座していた腹五社神社も同様、高さ3㍍あった鳥居は笠木部分を残し火山灰で埋没。
自然が時にもたらす脅威、その姿を一度は見ておきたかった、おやじがリクエストした場所です。
現在も隣接する黒神中学校の生徒や地元の方々による維持活動のおかげで当時のままの姿を留めています。

牛根麓稲荷神社がそれで、こちらは埋没したものを笠木部分まで発掘したものらしい。
空港に向かう通り道でしたが、この先の予定と帰りの飛行機の時間もあり見送りました。
自然が人を試すかのようにもたらした試練、絶望感しかない光景を目に焼き付ける。
この鳥居がなければ過去にそんな事があったとは微塵も感じさせない、この地に住むという事はある意味自然より強く逞しい。そこには桜島を愛する気持ちがあるからだろう。
今思えば寄れるだけの時間はあっただけに少し残念。


住所 / ​ 鹿児島県鹿児島市黒神町647

次の目的地黒酢の郷桷志田へは県道を戻り、国道220号線を30分程の道のりです。

黒酢の郷 桷志田 
錦江湾の海辺線沿いでブーゲンビリアが咲く丘陵地、そこに一面ずらりと並ぶ黒酢の壺は壮観なものがあります。
CMで見かけるこの光景、壺畑と呼ぶそうです。
自然は試練ばかりを与えるのではありません、この地の気候はこうして壺の中の黒酢を育み恵みをもたらしてくれます。まさしく畑ですね。
畑は自由に散策でき約2万個の壺一つ一つに書かれた醸造年を見て廻ることも出来ます。
ここの施設の一階が売店、二階は「日本初の黒酢レストラン」と銘打って黒酢を生かした食事を提供しているようです。

黒酢の郷 桷志田 
住所 / ​ 鹿児島県霧島市福山町福山311-2 ​​


さて次は今回最後の参拝となる霧島神宮に向かいます。
移動時間は1時間20分と少しある。coffeeを補充しひと頑張りです。

神社のある霧島山も有史依頼活動を続ける山、怖い側面もあるけれど、反面温泉の恵みももたらしている。
嘗ては霧島山一帯が霧島神宮の境内と云われる、なんともスケールが大きい。
創建は欽明天皇(510~571)の頃、慶胤上人が高千穂峰と火常峰の間の「瀬多尾」に社殿を造ったのが始まりとされ、火口に近かったため幾度か火災に見舞われ、1715年に第21代当主の島津吉貴により現在地に再建されたようです。
こちらの参道もまた長い、その先に朱の勅使殿、幣殿、本殿がありますが本殿の姿は窺えません。
朱塗りの社殿と紅葉を期待していたけれど残念ながら今一つでした。

主祭神は瓊瓊杵尊
相殿神に木花開姫尊、彦火火出見尊、豊玉姫尊、玉依姫尊、神倭磐余彦尊、鵜葺草葺不合命を祀る。
ご利益は開運、起業、転職などの事始めや子孫繁栄、家庭円満など。

霧島神宮御朱印
誰もが願う疫病退散、しっかりアマビエも描かれています。

霧島神宮
創建 / 510年~571年
主祭神 / 瓊瓊杵尊
相殿神 / 木花開姫尊、彦火火出見尊、豊玉姫尊、玉依姫尊、神倭磐余彦尊、鵜葺草葺不合命
住所 / ​ 鹿児島県霧島市霧島田口2608-5

鹿児島滞在最後の目的地へは国道220号線と東九州自動車道を50分程走った無人駅を目指します。

嘉例川駅
熊本県八代と鹿児島県霧島の隼人駅を結ぶJR九州肥薩線の無人駅で長閑な山間地にポツンと建つ。
この駅、無人駅でありながら特急が停車する珍しい駅です。
駅舎は県内最古と云われ登録有形文化財に指定され、外観だけでなく待合室などには昔懐かしい照明や長椅子などが今も現役で活躍しています。
静かな山郷、聞こえるのは鳥のさえずりや風に吹かれ聞こえる葉擦れの音くらい。

駅舎前は一般車は駐車禁止、150㍍程先に広い見学者専用駐車場があり、線路沿いを長閑な景色を眺めながらのんびり歩く。
駅舎全景を撮ろうと外に出ると後から訪れた他府県ナンバーの見学者の車がどかんと駐車している。
見学者駐車禁止の立て看板、その為に整備された見学者駐車場もある。

駅舎を撮ろうと訪れた他の方も怪訝そうな表情、折角訪れてこういうのは頂けない。
車の移動をお願いしようと間違えて声掛けした撮り鉄の方、失礼しました。

嘉例川駅
住所 / ​ 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川 

鹿児島滞在の3日間あっという間に帰りの時を迎えました。
レンタカーを返却し、ビールで喉を潤す、行きの飛行機はボンバルディアのプロペラ機でのんびり飛んできた、帰りはなんだろうかね、ジェットで帰りたいものだが。


帰りはボンバルディアのジェット機だ、何だか特急に乗ったような気分。
夕暮れが迫る鹿児島空港を飛び立ちセントレアに向け飛び立つ。

今回感じた事は空港、飛行機、観光地、宿、飲食店共にコロナ禍で精いっぱいの対策をしてくれています、それに答えられるか否かは「個人の振舞い一つ」だと思います。

自分のためではなく人のため、その結果は巡り巡って自分や家族にも戻ってくる。
そこに年齢で制限する意味があるのだろうか?
天秤にかけて決めきれないお国の姿勢が致命傷にならないか多少不安に感じる。
とても微妙なタイミングでの鹿児島行きでした。
三日目工程 ​ 
関連記事 / ​ 2泊3日で鹿児島県一之宮巡り day2






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Last updated  2020.12.03 13:37:03
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