仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005.08.31
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カテゴリ: 雑感
 中野栄駅前の大きな交差点の角のビルの1階にあるイタリアレストラン。直訳すれば、トマトの食堂、という意味か。数年前に家族で昼に訪れ、スパゲッティがうまかった。私は一般にメシは食えればいいという思考で(はんだや系)、食材や調理法の知識もゼロ、ましてや微妙な味わいを言葉で書くこともできない。ただスパゲッティがうまかったとだけ覚えている。メニュー名もよく覚えていないが、太い感じの麺で、うまかった。他に覚えているのは、まだ2歳か3歳の下の娘の頼んだスパゲッティも少し私に回ってきたこと、ジュースをこぼさないかハラハラしたこと、3つ年上の娘は自分から美味しいと言っていたように思う。話を聞きつけて、近くに住む父母も早速行って、やっぱり美味しいと語っていた。

 実は、食べただけではない。その後に、当時ローマに関係する仕事があった関係で、オーナーシェフのSさんに話を伺った。印象が深くて、こちらから電話して店に行ったのだ。穏やかな方で、色々話を伺うことができた。案の定というか、それ以上にローマに深く関わりのある方だった。
 若い頃にローマに滞在し、格式あるホテルに外国人として初めて迎えられ、またイタリア国内をまわって修行を積んだ、などの経験を伺った。記憶に残るのは、イタリアにはドレッシングなるものはない(塩やワインやオリーブ油などを使ってその都度料理人が作るから)、またイタリア料理なるものは存在しない(統一前の各都市の伝統が料理にも頑固に残りそれぞれ特色があるから一括りにできない)、などの話。2002年のアズーリの仙台キャンプでも厨房に招かれたという。私自身は料理は門外漢だが、信念をもった非常に高いレベルのシェフなのだと推察できた。
 また、自分の仕事のことで言えば、机上であれこれ模索するより、外に飛び出していくことが大事だという思いを強くした一件でもあった。実際、その後もSさんの力をお借りする場面があり、お世話になった。
 だから、私にとっては勝手に思い入れの深い店なのだ。

 近くを車で通ることも多く、その度に、いつかまた家族で行こうと思っていた。実際に昼に行ったが満席であきらめたこともあった。また、いつか...と。
 ところが、である。2週間ほど前だろうか、車中から入口に張った紙が見えた。内容まではよく読めなかったが臨時休業だろうか。そして、先週の日曜日に海岸広場・冒険広場に子供たちと遊びに出かける際に、いつもの交差点を曲がると、今度は窓に「入居者募集中、○○不動産」(再現不正確)の看板。
 休業でしょうか。残念に思います。ご事情もわからずですが、再開はないのか。できることなら、是非また家族で味わいたいと願います。





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最終更新日  2005.09.01 05:29:18
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