仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.01.28
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テーマ: ニュース(96643)
カテゴリ: 国政・経済・法律
ロンドンで川に迷い込んだ鯨が話題になったそうです。結局は衰弱死したのですが、救出劇をマスコミも取り上げて、見物人も多数出て大騒ぎ。

思わぬ展開もあるようで、英国の動物保護団体は、鯨1頭が注目されたのに対して、日本では鯨千頭以上を殺しているとして、批判を向けているのだそうです。在ロンドン日本大使の連絡先まで紹介して抗議活動しているとか。

この手の批判には、いつもながら呆れる。最近も保護団体が日本の調査捕鯨船から放水を浴びる映像が流されたが、自らわざわざ渦中に入って被害者ぶって世間の関心を呼ぶ、というよりも、後進民族東洋いじめで溜飲を下げ、啓蒙する姿に自己陶酔しているというのだから、世話がない。

今は石巻市になりましたが、牡鹿半島の鮎川に行ったときに、「くじらや」で鯨のステーキを食った。(ちなみに国分町の「牡鹿半島」も学生時代から行っています。)石巻市内に住んでいた頃も、飲み屋では鯨刺身をよく食べました。

捕鯨は伝統文化。最近宮城県では、民主主義が伝統文化だと言ったり、男子校が伝統文化だと言ったり、その場しのぎの都合のいい政治家の「伝統文化論」が華やかだが、そんな浮ついた馬鹿な議論とは違う。

古来から大洋に乗り出し命をかけて鯨を捕らえた。食用のみならず、骨や皮まで余すところなく利用されてきた。他方で信仰や地域芸能の対象ともなった。

もっとも鮎川は明治以降の大資本によるノルウェー式商業捕鯨が導入されてから本格的捕鯨基地となったのであって、和歌山県太地や南房総とは歴史が違うという面はあるかも知れない。ただ、伝統文化と言うかどうかは別にしても、地域の文化・経済の中心であることは間違いない。地域の存立の中心なるものである。絶対的価値と言っても良い。

生存の基盤を取り上げてしまうには、相当の理由と覚悟がなければならない。「先進文明国」の論者にとやかく言われる筋合いは、全くないのだ。

英国のキツネ狩り復活運動も、周辺の経済効果に着目した待望論が後押ししているからだと聞く。ああ、先進文明国ぶった「環境保護」「動物保護」思想の、底の浅さよ。



象徴的に言うならば、「拉致被害者1人が何だ。重大な国益調整こそ優先すべし」と公言した外務省に、人命の安全を期待できないのだ。人命に優る国益って何か。人命さえ相対化させる知ったかぶりの「国益」いじりオタクに任せている我が国も、行く末あやしいものだ。

国民性のやさしさがアダになっている面もあろうが、自分の絶対価値を認識し主張することも、もっと必要でないか。相手を見てどうこう態度を変えるべきでない。座標軸の一点にどっかりと腰を据えて、オレはこうだ、と主張すべきはするだけのこと。

だから、だ。外務省ではなく、ここは水産庁の主張に期待したい。「国益」という崇高な業務に自己満足する特権意識の職業外交官たちに、国民の真の利益を、ユメユメ任せてはいけませんぜ。真珠湾攻撃の通告を懈怠した大失態、ペルー大使館の呑気なパーティー。今更言うまでもないが。

同様のことは、米国からの牛肉輸入問題(特定危険部位である背骨が混入した問題)についても言える。日本人など適当にあしらっておけ、という米国の姿勢が見え見え。政治過程論でもよく取り上げる昔の牛肉・オレンジ交渉は、旧通産省の通商外交に委ねられたが、今こそ農水省の本領発揮の場だ。

頑張れニッポン! 頑張れ宮城県。越和宏も荒川静香もトリノでメダルだ!
(何の事やらグチャグチャになった。)





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最終更新日  2006.01.28 06:50:54
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