仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.09.23
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カテゴリ: 東北
東北運輸局が毎月管内の新車新規登録台数を発表している。経済活動の1つの主要指標として注目されるのだが、最新の 本年8月分 を見ていて、気になった。青森県だけが、乗用車(3・5ナンバー)の新車新規登録台数1,583台よりも、軽自動車の1,643台の方が多い。

なお統計の構成は、乗用車、貨物(1・4ナンバー)、小型二輪、その他(バスなど)、軽自動車。軽自動車には軽トラも含まれるだろうから、「軽自動車」の選好度合いを絶対数で比較するなら相手は「乗用車」で良いとは言い切れない。あくまで軽自動車が多いという目安として、「乗用車」を上回るかどうかの点を見ているもの。

さらに言えば、これは新車の登録台数だから、中古車の登録状況、そしてストックとしての保有状況もみれば、さらに選好状況がわかるかも知れない。また、世帯で何台持っているか、営業用と自家用車との関係も興味深い。全国的には例によって北陸地方が世帯当たり保有台数が多いようだが、東北でも山形県などは全国上位だ( 資料 )。所得や事業所統計とも相関するかも知れないが、年齢構成や地域交通事情に相当左右されるだろう。

統計に戻るが、管内合計では乗用車12,536台、軽自動車9,932台。全般的には8か月連続で、前年同月比マイナスなのだが、乗用車のうち小型(5ナンバー)は23か月連続減だが、普通車(3ナンバー)が6か月ぶりに増加し、しかも各県で増加しているのが特徴的だ。

青森県でも、普通車はなんと43.3%増加の589台とすごい。軽自動車は減少しているのだが、それでも上記のように青森だけが乗用車全体よりも多い。なぜだろう。経済的な県民性か。それともリンゴ農家が軽トラックを数多く持っているとか...

平成18年度分の統計を見ると(東北運輸局 資料 )、次のとおり。単位は台。

   乗用車  軽自動車
青森 24,891   29,638
岩手 24,789  24,621
宮城 55,982  41,280
秋田 23,040   23,700
山形 28,361  26,074
福島 47,775  36,184
管内 204,838  181,497
全国 3,019,838 2,030,570
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岩手もギリギリだが、秋田と青森で軽自動車が上回っている。この状況は何に由来するのだろう。有意な解釈ができるかどうか、全国の都道府県のデータを見ようと思ったが、国土交通省で月例や年次のデータをまとめていると思うのだが、すぐには見つけられなかった。


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○中国運輸局(7月)
 鳥取(乗958 軽1,113)
 島根(乗1,300 軽1,655)
 岡山(乗3,269 軽3,386)

----------
つまり、中国では広島以外は軽自動車が多い。管内全体では乗用車が多いのだが。また、中国運輸局では保有車両数も公表しており(同じく7月分)、鳥取、島根の2県で軽自動車が乗用車を上回っていた。

他に見つかったのは九州。ここは新規登録ではなくて、保有台数だ。軽自動車が乗用車を上回る現象の県は次のとおり。
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○九州運輸局(平成19年3月末の保有台数)
 佐賀(乗272,599 軽290,633)
 長崎(乗373,874 軽451,393)
 宮崎(乗380,516 軽421,438)
 鹿児島(乗543,186 軽611,611)
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と言うわけで、福岡、熊本、大分以外が該当した。





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最終更新日  2007.09.23 07:10:00
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Re:青森県と軽自動車を考える(09/23)  
歓喜復帰  さん
 見事なデータありがとうございます。

 結局は、小型車をもてるもてないのコストと賃金の相関関係と、下駄代わりの車の必要性の問題でしょうか? (2007.09.23 07:55:54)

世帯当たり軽四輪車の普及台数  
sendai1997  さん
私も少し調べたりしていたのですが、

「世帯当たり軽四輪車の普及台数」で見ますと、またちょっと違う感じになります。
http://www.zenkeijikyo.or.jp/topics/0703fukyuu.html

トップ5の鳥取、島根、佐賀、長野、山形は、1世帯あたりの台数が限りなく1に近づいていますね。

東北で言えば、山形の1世帯当たり0.91台がトップ(全国5位)
秋田0.78台(全国15位)、岩手0.76台(全国18位)、福島0.74台(全国24位)と続き、青森は0.68台で全国30位です。
ちなみに宮城は0.55台で全国36位でした。
(2007.09.23 18:20:58)

原提案もお二人のコメントも有意義です  
PILOT1752 さん
大変勉強になりました。息子とも討論しましたが、農作業、交通手段(過疎化してきている)、狭い道路の存在、経済性等の要素化と思います。面白いテーマの提起で、思索が広がりました。 (2007.09.23 20:36:25)

コメント  
歓喜復帰さん、sendai1997さん、PILOT1752さん、反響いただいて嬉しいです。

個人の関心としては、軽を含む自動車全体の保有数や保有率が何かに依存するとして、さらに、自動車の中で軽が普通車と代替財の関係にあって、例えば所得があがると普通車に代替されるのではないか、と思いついたのですが。

それと、世帯2台目は軽、という選考パターンもあるのではないか。我が家がそうなので。などなど。

sendai1997さんご紹介のサイトで全保有自動車における軽のシェアをみると、山陰、高知、九州、なぜか和歌山が高い。青森は22位で、秋田19位、山形18位。基本には交通事情と所得があって、その上で西日本と東日本の差に有意な何かがありそうです。寒冷地では軽が好まれないのでしょうか。

東北でも農村部は随分軽トラ持っているハズですけどね。

皆さんありがとうございました。社会的仮説を立ててデータからモデル式を探って統計的に検証していくのは楽しみでもありますね。学生時代を思い出しました。(ヒマがあればやってみたいですが...) (2007.09.24 07:22:51)

学生時代を思い出すっていいことです  
PILOT1752  さん
それも、いいテーマの提案があったからでしょう。
おだずまジャーナルさんの志向される一つにもなるのではないでしょうか。エビデンスをもとに意見交換出来る事は大きな支えになります。 (2007.09.24 11:54:56)

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