仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.09.08
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カテゴリ: 国政・経済・法律
現段階の政治日程は、9月22日自民総裁選出、24日臨時国会招集、首班指名、25日組閣と認証式、とされている。その後だが、29日の所信表明演説の後に一気に解散するか、あるいは10月1日から3日に想定される代表質問を終えてから解散するか、と報道されている。

本来ならば、与党が国民向けに示した補正予算は最低限通してから解散、というのが政権政党のスジだとも思えるのだが、自民としても補正予算審議を通じて民主に攻勢に出られるよりも新内閣の斬新さをPRして、補正予算を提案した直後の総選挙に雪崩れ込んだ方が得策だとの判断もあるようだ。民主の政局優先を批判しながら、自らの行動原理もそんな程度か、とも感じる。

今日は小沢代表が無投票で三選された。自民党からは、民主党はもう少し自由闊達な政党かと思ったがそうでもない(町村官房長官)とか、国会議員が小沢氏にひれ伏した小沢私党だ(菅義偉氏)とか反応しているが、そんな評論している場合ではなかろう。もちろん、民主の側からすれば、総裁選挙で露出度アップで地方組織の意気も上がる自民党に比べて埋没する懸念はあるだろうが、堂々と政策勝負で出ればいい。否、出るべきなのだ。国民が期待するのは、自民党はダメだとしても、迷わずに本当に安心して任せられる政党に投票させてくれ、ということなのだから。

今こそ、既存の政官の癒着を断ち切り、財源面でも現実味があって、一時のウケ狙いではなく本当に国民のためになる政策を掲げる「一大チャンス」なのだ。民主党は。言い方を変えれば、今回政策を提示できなければ、また10年はチャンスはない。敵失でめぐった好機にすら国民の心に訴えることができなければ万年野党に過ぎない。逆に、今回国民の心に響けば、仮に政権を獲れなくても、政治体制としては相当前進する。

自民党の新総裁は、総選挙を戦う政策に相当苦労するだろう。目新しさや個人の人気というメッキの奥に真実を国民は見据えるからだ。民主も、本気にならなければならない。今度こそ、有権者の選択が本当の意味でできるように。

その民主の政策だが、小沢代表の代表選公約「新しい政権の基本政策案」(骨子)によると、
  ・年金・医療制度をそれぞれ一元化
  ・月2万6千円の子ども手当
  ・最低賃金の引き上げ

  ・高速道路を無料化、ガソリン暫定税率を廃止
  ・特殊法人、独立行政法人、特別会計を原則廃止、役人の天下りを全面禁止
  ・国の補助金を全廃、地方に自主財源として一括交付
  ・与党議員を100人以上、副大臣、政務官などとして政府に入れる
  ・温室効果ガス排出量の半減
  ・国連の平和活動に積極参加
となっている(朝日新聞から)。一見荒唐無稽に思えるものもあるが、絵に描いた餅に終わらせると結局民主の信頼を失い、代替政党を望む国民の期待も裏切る。是非、実現可能性を示して欲しい。おそらく、ポイントは財源捻出の具体的な内容と手法だ。これまで民主の議員が熱心に主張したものも含まれるようだから、党を挙げてまとめて欲しい。

朝日の8日朝刊に元新党さきがけの代表を務めた武村氏が書いているが、今こそ、90年代に国の基本政策について明確な主張をした「政策の小沢」を発揮すべき時だ。今回の選挙は小沢総理を選ぶか否か、ということになる。選挙に勝つだけの党内求心力ではなく、政権に寄せる国民の求心力を得られるよう、選挙の前に太いスジを示して欲しい。国民は医療や年金問題、また消費税論議などについても冷静で将来に責任をもった議論を望んでいる。ここで国民から逃げないで、つまり一時的な選挙ウケに堕することなく、国民の要望に訴える政策を出せるかどうか、なのだ。

私は今回の総選挙の意義は、政治体制の面では、国民にとって政権選択可能な政治体制を我が国が確立できるか。この点は小沢氏がそもそも人一倍思い入れが強かったはずだ。

そして、政策の大きな流れの面では、「官僚政治の打破」に道筋を付けられるかどうか、が今回の総選挙の意義だと言えるのでないか。特定財源や特別会計問題、年金問題、地方分権問題などに見るように、官僚主導で政治家が随行受益する政治のあり方を、根本からたたき直さねばならない。それも単に政治改革法や天下り規制法では困る。抜本的に行わねばならない。

小泉劇場政治で族議員の打破など、有る程度見るべき点はあった。しかし自民党の利益誘導体質にはどうしても限界がある。構造改革路線の限界だなどと知ったようなことを言ってはせっせと利益誘導する政治屋が残っている。有能な政治リーダーが多少いたとしても、この体質はそう変われるものではない。やはり、政権交代というダイナミズムでこそ、変えるべきものだろう。心ある与党議員なら、真の国益のためにその意味はわかるだろう、と思いたい。



何度も言うが、民主は大きなチャンス、有権者には大きな転機、大げさに言えば日本政治にとって脱皮の好機、だと思う。たとえ政権交代がなくても、そのような政策の論議ができれば。そういう議論ができる政治家かどうか、そんな目で政治を選択できる時代に、なりますかどうか。





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最終更新日  2008.09.08 22:05:41
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