仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.01.23
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カテゴリ: 東北
今度は、23日に毎日と読売が情勢を報じていた。投票日の直前のタイミングはちょっとどうかとも思うが、いつもそうなのだろうか。

さて、その内容だが、毎日は、山形市の動向が左右する。現職斎藤を吉村が激しく追い上げている、との解説だ。要約すると(敬称略)、
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主戦場の山形市と周辺部では、ほぼ互角。斎藤は遠藤利明衆院議員(自民)と県議6人から支援を受ける。県職労など労働団体との対決姿勢を鮮明にして、都市部無党派層の支持拡大をねらう。天童市では、遠藤衆院議員の支援で勝利した市長選の勢いが追い風。
吉村は鹿野道彦前衆院議員(民主)と県議5人が支援。社民党、連合山形、県職労も全面に出て運動を展開。斎藤氏に批判的な団体票を固めるとともに、「チェンジ」を旗印に無党派層への広がりを目指す。

庄内では、前回の斎藤は鶴岡で大勝、酒田で大敗。今回は、酒田は吉村が有力企業等の支援で優勢。斎藤は加藤紘一衆院議員(自民)の鶴岡市優位だが、吉村も追い上げている。両市町とも斎藤支援を表明しているが、現県政への反発が強い酒田では動きが鈍く、鶴岡も農業票をまとめきれない。

米沢・置賜では、斎藤が市町長らの支援を受け優位。しかし終盤に近藤洋介衆院議員(民主)の動きが活発化し、吉村が懸命に追いかける。

最上は、自民・岸宏一参院議員が吉村支援を表明し、吉村優位。岸は前回現職(落選)を支援した。斎藤は新庄市長ら市町村長や自民県議の支援で、攻勢をかける。

北・西村山では、斎藤が前回も現職を退けており、東根、寒河江、河北などで優勢。吉村は出身の大江町など西村山郡部で優位。


選挙戦を肌で感じることができないから、紙面で察するしかないが、読んだ感じでは、全体としては現職斎藤氏が優勢で、あとは浮動票次第、つまりは投票率次第、という雰囲気だ。

記事の最後の解説が簡明で良いと思った。
(1)基本的には現職(落選)と新人(斎藤)が争った前回と同じ構図。
(2)異なるのは、前回は現職を応援した自民県議がほとんど斎藤を支援。
(3)それと、前回独自候補を立てた共産が吉村を支援。
なるほど、わかりやすい。

次は読売。優劣を付さずに、勝負は山形市、とまとめている。結果予想の情勢分析というよりも、両候補とも山形市を勝負に考えて活動している、という実態をレポートしたような体裁をとった記事だ。最後に次のように書いている(当ジャーナルまとめ)。
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前回では、新人の斎藤が山形市で追い上げ、現職に1万5千票の差をつけ、これが最終的に僅差の勝利につながった。自民県連幹事長は、最終的には山形市がヤマ場、これまでにない20か所の演説会をやる、と話した。
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その山形市は市川市長が吉村を支援している。22日、特定候補を支援しない姿勢を一転して、吉村支援のマイクを握ったという(山形新聞記事)。やっぱり吉村氏はやや苦しいと見られているのだろうか。



齋藤弘  275,455
高橋和雄 270,978
本間和也 30,877

このとおりの大激戦で、投票率は、59.32%と高かった。最低だった前々回(48.81%)を10ポイント以上上回ったものの、それでもが戦後4番目と低迷。今回も投票率が吉村氏を押し上げる可能性は、あるのだろう。


有権者 975,555人(主要都市では山形市204千人、鶴岡市114千人など)





斎藤、吉村両氏とも25万から26万票程度で接戦


としておきましょう。国政に対する国民意識が、知事選挙の投票行動を駆り立てる面は、あまり無いと思うが、かりに何らかの事情で投票率が上昇するのなら、吉村氏の線も強くなるとは思う。


■関連する過去の記事 
山形知事選挙の情勢 (09年1月20日)





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最終更新日  2009.01.24 02:01:07
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