仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.08.09
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カテゴリ: 仙台
伊達政宗が来住する以前の仙台平野は、国分氏支配の下に名族が城館を構えていた。

現在の国分町は、政宗開府以前に木ノ下の国分寺薬師堂周辺にいた家臣団(国分衆)を移住させたという。また、仙台城も、若林城ももとは国分氏の旧城を基にしているのであって、仙台は国分氏とその領民が基礎を形成したのである。木ノ下の白山神社は国分町移住後も国分衆によって流鏑馬などの儀式が運営され、国分氏滅亡後は遺臣(国分侍)が伝統に則り祭礼を執行している。

国分氏は、鎌倉御家人の千葉介平常胤の五男胤通が、平泉征伐の戦功で国分荘33郷と名取郡を給与されて仙台平野に土着したという。胤通は、その前に鎌倉から下総国国分荘に移住して国分氏を称しており、国分氏の祖となっている。もっとも、国分氏の名は宮城郡の国分荘に由来するとの説もある。居城は、始め郷六城、次いで千代城、小泉城、松森城と当主により転々した。

国分寺郷の名は南北朝期にも見え、国分寺周辺を指し、北は南目村、東は伊在、蒲町あたりで区切られていた。しかし、観応2年(1351年)の岩切城の合戦で吉良探題に味方し勝利した国分氏は、ライバル留守氏の勢力を削いで、仙台平野に君臨することとなる。十代盛忠は足利義持から宮城、名取、黒川の三郡の主政に任ぜられたとされ、北は泉区から旧宮城町一帯、東は岩切で留守氏と境を接し、南は増田付近まで、西は秋保峡から高館付近までを治めた。

栄盛を誇った国分氏だが、室町中期以降南奥から北上する伊達氏と結んだ留守氏に、小鶴の合戦で敗れる(永正3年、1506年)。また、同年松森城主で国分氏の分家松森盛次の反乱があり、衰運に向かう。14代宗政が伊達家の後ろ盾を得て立て直すが、家中に意見の対立が続く。伊達家から入嗣した第十八代盛重が、政事宜しからずと政宗の怒りを買い、松森城を追われる。一説には、国分家老の堀江伊勢(掃部)が盛重の謀反の意と急襲の陰謀を政宗に通報したとされている。軍記には乱戦の中、盛重の身代わりに切腹させて自らは落ち延びた、とされるが、亡命先は常陸の佐竹氏。関ヶ原の後の出羽の左遷には同行し、横手城に一千石を充てられる。

盛重には三男一女があり、三男の重広は姉の嫁いだ先の古内実綱の家督として、やがて岩沼に1万6千石を得る。なお、長男と次男は僧となり、盛重が横手城に移ってから、藩主佐竹義久の三男宣宗を養子とし、宣宗は国分(伊達)氏を称した。さらに、妾腹に伊賀重吉がおり、国分氏没落の際に、宮城郡桂島の馬場主殿をたより桂島(松島)に隠れ住み、やがて木ノ下に移り伊達家の安堵を受けて荒巻方面の開墾に従事したが、一族は国分姓をはばかり馬場、桂島を称したという。

国分氏の家臣団としては、郷六、森田、八乙女、北目、南目、朴沢、鶴谷、松森、秋保、粟野、古内、坂元、白石、福岡、馬場、小泉、堀江、萱場、武田、横沢、小林、税所などの各氏があった。

参考 紫桃正隆『みやぎの戦国時代 合戦と群雄』宝文堂、1993年





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最終更新日  2009.08.09 17:08:09
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Re:国分氏と仙台平野の名族たち(08/09)  
eisenmann さん
初めまして

私の姓は庄子であり、父の郷里は仙台市泉区です。先祖はおそらく江戸時代後期には七北田にいたと思われます。

現在先祖を調べており、「仙台市史・古代中世」419pに、国分氏関係として中世の山村の方面に庄子氏がいたという記述がありました。

山村を山野内城の近辺と比定して、七北田村誌を読みあさったりしましたが、庄子氏については発見できず・・・

陸奥国分氏の家臣について分かる書籍等、御教示願えませんか。 (2021.06.06 14:09:30)

Re[1]:国分氏と仙台平野の名族たち(08/09)  
eisenmannさんへ


私のこれまでの少ない勉強では、江戸時代に愛子の肝入を務めた有力者(ほかに小松、石垣)でありますが、国分氏の家臣団(代表的なのは、朴沢、古内、福岡、(根)白石、八乙女、大倉、馬場、など地名と同一ですね)としての関係などはわかりません。
もっとも地元の有力一族として、政宗の時代まで宮城郡を支配した国分氏と関係はあったはずと思いますが。また、山形に多い東海林との関係も言われていますね。 (2021.06.13 12:27:12)

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