仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.08.21
XML
カテゴリ: 宮城
平成21年春卒業生の進路実績

学校名  国公立進学者数(うち東北大学) 比率 進学準備者 比率

仙台第一 * 109(* 30) 0.35  不明
         84  23
仙台第二 * 104(* 41) 0.33  不明
         114  45
仙台第三  128     0.40  114 0.36
宮城第一  121(* 33) 0.38  118 0.37
            16
第二女子 * 120(* 18) 0.43  不明
          33  10
第三女子   8  (  0) 0.03  8  0.03
泉館山  * 124(* 12) 0.45  不明
         22  3

         68  4
仙台南   73 (  2) 0.24  36 0.12
泉      61 (  4) 0.22  34 0.12
              1
宮城野   72 (  9) 0.27  38 0.14

白石   * 50 ( * 4) 0.35  不明
        9   1
石巻     69  0.29  26 0.11
石巻好文館 13    0.07  不明
古川   * 72 (  5) 0.30  不明
        18  3
古川黎明 22  0.09   6 0.03
角田    14 (  2) 0.06  11 0.05
築館     7      0.03   4 0.02
気仙沼  * 63 ( * 5) 0.23  不明


(注)大学は4年制のみで、大学校は除く。
今春卒業者の進路の実績を求めたが、学校によっては合格者(過卒含む)ベースの表示のため、そのような場合は、合格者のうち現役数を記載した(*印)。なお、参考までに、 過卒者の数値 を外書きで併記した。
比率は平成21年春の全卒業者に占める割合。
----------



もちろん、進学だけがすべてというつもりではない。生徒個々が目的をもって各種学校や就職することも、大事な目的達成であるし、その指導も学校の重要な役割だ。ただ、進学校を標榜する以上、生徒の考えや実力と真摯に向き合い、進むべき道と世の中を啓蒙してやり、日本の全日制高校の修業年限である3年間の卒業時には希望が実現できるようにしてやる、それが当たり前の高校教育であって、就職でも進学でも同じだが、それを学校には真剣に取り組んで欲しい。過度な進学競争は良くない、学校は受験テクニックの伝授の場ではない、3年間はもっと大事な人生を教えるところだ、などと言いながら、その実は、生徒の希望実現や人間としての伸長さえ無視して、漫然と自分のやりやすい指導法だけで何十年も時を過ごす教師はいないか。何より生徒を中心に考えてほしい。正直、本県はこれが他県と比べて劣っている、と私は思う。秋田、青森、岩手、山形、福島、いずれを見てもそうだが、地域も教師ももっと真剣だ。自虐的だが、本当に宮城の「進路実現力」は劣っていると思う。

各学校のホームページに進路状況を紹介している場合がある。しかし、「合格実績」ベースだと、実際の進路実績ではない。また、過年度卒業者も含まれるから、どうもよくわからない。そこで、今回は当ジャーナル編集部の総力をあげて、各高校で印刷している「学校要覧」のページをめくって、丹念に数字を拾い上げた。

ところで、父兄や地域に情報を直截に伝えるメディアたるべき学校要覧でも、進路の実績が出ていない学校がある。出していても、「合格」実績なのだ。もちろん合格実績は大事だが、卒業生が最終的に4月からどうなったのかが、わからない。端的に言えば、受験準備(浪人)の状況がわからないのだ。仙台市内の進学校に多いのだが、このような学校は、もともと把握すらしていないのかも知れない。まさに、3月1日(これも宮城県は早すぎる)の卒業式さえ終われば、学校は生徒に関知しないことの現れだろうか。県内でも、仙台以外の拠点校に多いが、ちゃんと「進路実績」を出しているところもある。進学者、就職者、そして受験準備に回った者をしっかり把握して数字を記している。

例えば青森県などでは各学校の進学実績を表にして出しているが、基本情報の共有として当たり前と思えるようなことさえ、本県では憚られるような風潮があるのではないか。関係者の真摯な対応をお願いしたい。共学がスタートし、また全県一学区制度が始まるが、仙台市内のリーディング進学校が良い方向に変貌することを切に望む。

前置きがまた長くなったが、進学校の進路実現力を分析してみたい。各校の学校要覧から拾い上げた今春の卒業生の「進路実績」は、冒頭のとおり。
(編集長の技能が及ばないため、私立や就職を含めて各校の情報を一覧にしたexcel表を掲出できません。可能になったら是非出したいのですが。そのため、主要データのみ拾い出して書きました。見にくいですね。汗)

仙台一と仙台二に極めて特徴的なのは、浪人の比率の高さ。進路実績ではなく、合格者ベースの数値が公表されているのだが、国公立は現役合格者が全員入学したと仮定すれば、今春卒業生の現役での国公立進路実現率は、両校とも3割台。そして、同数程度の過卒者が別途国公立に合格している。また、私立でみると(合格者ベースだから相当重複しているだろうが)、実に現役合格数の倍以上の過卒者合格数がある。今春卒業後に進学準備に回った数は公表されていないが、おそらく今でも半数前後は浪人に回っていると思われる。

仙台三と宮城第一は、進路実績ベースで表示しているのだが、浪人に回った卒業生はいずれも四割に近い。この両校だと、国公立に入学した者が4割は現にいるのだが、仙台一と仙台二の場合は、おそらく合格者数だけで既に三高や宮一より低い。浪人志向で東京志向の風潮なのだろう。それにしても、かつての女子高トップとされた宮城第一にしてこの浪人率で、一高や二高はもっと高いはずで、これが本県の高校教育界を最も象徴的に示していると思う。

仙台向山、南高、宮城野などでは、浪人にまわる比率はナンバー校ほどではない。それでも学年で1クラス分は浪人する訳で、けして少なくはない。泉館山も実数は不明だが、国公立の過卒者合格比率が少ないことから、浪人はナンバー校ほどはいないと思われる。国公立合格比率が高く、生徒と向き合った真摯な進路指導が伺えるように思う。

仙台市外の伝統校では、近年共学化で実績を上げてきたところが多い。特に気仙沼高は復権がめざましい。県南の拠点校白石は、国公立合格の割合は高く、来春の統合共学化の成果が期待される。全県一学区の影響は少なくないだろうが、石巻、白石などには、ある意味でチャンスとも言える。先生方と地域と一緒になって、仙台市内の旧態依然とした進学校チームを尻目に、仙台学区の北と南から有為の若者が目指してくるような、浪人ムードを打ち破る真の進学校を確立しよう... くらいのつもりで。県教委にもてこ入れをお願いしたい。

仙台集中モノポール文化の宮城を、多様な活性化に導くためにも、元気になって欲しい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.08.21 06:01:01
コメントを書く
[宮城] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re[1]:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 荒巻昭和人さんへ コメントありがとうご…
荒巻昭和人@ Re:荒巻地区の新町名と宅地開発史(12/14) 団地名なつかしいですね。広告に使われて…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: